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プロダクション環境に移行する場合、使用するポータル環境に合わせて Autonomy をコンフィグレーションする必要があります。
これには、使用する検索コンポーネントのコンフィグレーション ファイルの編集、Autonomy Service Dashboard のデプロイ、設定したパラメータに従い情報を検索する Autonomy フェッチのコンフィグレーションが含まれます。
この章で説明するタスクは、通常の Autonomy コンフィグレーションを WebLogic Portal クラスタで実行することを前提としています。HTTPFetch を個別のサーバで実行するなど、複雑なコンフィグレーションを作成する必要がある場合は、『Autonomy のドキュメント』を参照してください。
図 4-1 は、通常のプロダクション環境の例です。
サーバのオペレーティング システムに対応した Autonomy エンジンをインストールする必要があります。
WebLogic Portal をインストールしている場合、対象オペレーティング システム用の Autonomy エンジンが組み込まれています。WebLogic Portal をインストール済みのオペレーティング システムとは異なるオペレーティング システム用の Autonomy のバージョンが必要な場合は、WebLogic Portal をダウンロードして、Autonomy を使用するオペレーティング システムにインストールする必要があります。次に、それぞれのオペレーティング システム用の Autonomy ファイルを取得できます。
たとえば、WebLogic Portal をダウンロードして Windows サーバにインストールした場合は、Windows バージョンの Autonomy がそのダウンロードに含まれています。Autonomy を Linux サーバにインストールする場合は、Linux マシンに適したバージョンの Autonomy を使用するために、Linux バージョンの WebLogic Portal をダウンロードしてインストールする必要があります。
注意 : | ライセンスの制限により、実行できる Autonomy サーバは 1 つのみです。 |
この節では、デフォルトの Autonomy ライセンスをプロダクション ライセンスに更新する方法を説明します。デフォルトのライセンスでは 10,000 ドキュメントのインデックス付けが許可されています。プロダクション ライセンスでは 500,000 ドキュメントのインデックス付けが可能です。
autonomy.cmd
スクリプトを stop
パラメータで呼び出します。「Autonomy サービスの起動」を参照してください。 IDOLserver/DiSH
ディレクトリで、以下を実行します。 IDOLserver/IDOL
ディレクトリで、以下を実行します。 IDOLserver/DiSH/licensekey.dat
ファイルのバックアップを作成します。 licensekey.dat
) を IDOLserver/DiSH
にコピーします。 license.log
ファイルを参照して、新しいライセンスが適用されており、評価ライセンス時の 10,000 ドキュメントではなく、500,000 ドキュメントが許可されていることを確認します。これを確認するには、IDOLserver\IDOL\logs\content_application.log
で「This license allows 500000 documents to be indexed」という文字列を探します。
Autonomy のコンフィグレーションを変更して、プロダクション環境およびクラスタのパラメータに適合させる必要があります。このコンフィグレーションの変更では、セキュリティ上の問題点と、その問題点のネットワーク上の位置を突き止めるために使用する検索ツールの各コンフィグレーションも変更します。
また検索で扱う情報のタイプもコンフィグレーションする必要があります。
表 4-1 は、変更する必要のあるコンフィグレーション ファイルの場所をまとめたリストです。
IDOL (Intelligent Data Operating Layer) サーバは、コンテンツのインデックス作成とクエリの処理を担当します。IDOL server の詳細については、『Autonomy IDOL server のドキュメント』を参照してください。
プロダクション環境用に IDOL サーバをコンフィグレーションするには、AutonomyIDOLServer.cfg
ファイルを変更します。このファイルの場所は //
autonomyhome
/IDOLserver/IDOL/AutonomyIDOLServer.cfg
です。
Autonomy IDOL Server をコンフィグレーションするには
AutonomyIDOLServer.cfg
ファイルをテキスト エディタで開きます。[License]
セクションで、LicenseServerACIPort
を編集し DiSH を実行するポートと一致させます (このポートを変更した場合)。[Service]
セクションで、必要に応じて ServicePort
を編集します。この設定は、autonomyDiSH.cfg
の対応する設定と一致させる必要があります。[Server]
セクションで、以下を行います。 [Paths]
セクションで Modules
と TemplateDirectory
を編集し、対象システムのこれらのディレクトリの場所を参照するようにします。これらは絶対パスにする必要があります。 [NT_V4] Library
) を参照するように調整します。これらは絶対パスにする必要があります。 [Database]
セクションで、必要に応じて Autonomy データベースを作成および削除します。データベースの管理については、『Autonomy のドキュメント』を参照してください。
Autonomy コンポーネントを管理するために、DiSH (Distributed Services Handler) が使用されます。Autonomy Service Dashboard を介して、または Autonomy の ACI インタフェースを使用することで、DiSH 機能にアクセスできます。Autonomy DiSH の詳細については、『Autonomy DiSH のドキュメント』を参照してください。
DiSH をコンフィグレーションするには、テキスト エディタを使用して autonomyDiSH.cfg
ファイルを変更します。autonomyDiSH.cfg
ファイルは、//
autonomyhome
/IDOLserver/IDOL/AutonomyIDOLDiSH.cfg
ディレクトリにあります。
autonomyDiSH.cfg
ファイルをテキスト エディタで開きます。[Service]
セクションで ServicePort
の設定を編集します。 [Server]
セクションで、以下を編集します。[Email]
セクションで、所属会社の SMTP 設定に合わせて変更を行います。 [ChildServices]
セクションで、BEACMRepoFetch
サービスの設定を削除します。 [BEACMRepoFetch]
セクションを削除します。 [IDOLServer]
、[HTTPFetch]
、および [FileSystemFetch]
セクションで、実行ファイルが対象サーバ上の場所を使用するように各パスを変更します。これらは絶対パスにする必要があります。 Service Port
または ACI
ポートを変更した場合 (または agentstore.cfg
ファイルでこの変更を行う予定の場合)、これらの設定が一致するように調整する必要があります。
エージェントが提供するのは、ポータル ユーザの検索対象にするインターネットおよびイントラネット サイト、ニュース フィード、チャット ストリーム、および内部リポジトリのコンフィグレーション可能リストから情報を検出してモニタする機能です。
エージェントの使用方法については、『Autonomy IDOL Server Guide』を参照してください。
クラスタ用の Agentstore をコンフィグレーションするには、agentstore.cfg
ファイルを編集します。このファイルの場所は
//IDOLserver/IDOL/agentstore/agentstore.cfg
です。
HTTP Fetch は、指定した Web サイトを巡回して、コンテンツをインデックス作成のために IDOL サーバに渡します。このフェッチをコンフィグレーションして、必要な HTTP フェッチ ジョブを作成する必要があります。
これを行うには、HTTPFetch.cfg
ファイルを編集します。このファイルは //
AUTONOMYHOME
/HTTPFetch/HTTPFetch.cfg
にあります。
HTTPFetch.cfg
をテキスト エディタで開きます。[Service]
セクションにより、どのマシンがサービス ポートを介して HTTP Fetch サービスを使用および制御できるか指定されます。必要に応じてポートおよびクライアント セキュリティ制御を変更します。注意 : | このファイルでポートの設定を変更する場合、AutonomyDiSH.cfg ファイルの HTTP Fetch ポート設定を更新する必要があります。 |
[Default]
セクションには、[Spider]
セクションで定義するすべてのジョブに適用されるデフォルト設定が含まれます。AutonomyIDOLserver.cfg
ファイルで IndexPort
を変更した場合は、IndexPort
の設定が一致するように変更する必要があります。
File System Fetch は、ファイルシステムの指定した領域をポーリングし、コンテンツの変更が検出された場合はそのコンテンツをインポートしてインデックス作成のために IDOL サーバに渡します。
内部 (ネットワーク上のコンピュータなど) からのファイルのインポート方法を制御するには、File System Fetch をコンフィグレーションしてから、必要なフェッチ ジョブを作成する必要があります。
File System Fetch のコンフィグレーション ファイルの場所は、//
autonomyhome
/FileSystemFetch/FileSystemFetch.cfg
です。
テキスト エディタを使用して FileSystemFetch.cfg
ファイルを編集し、プロダクション環境に適合するようにします。
File System Fetch をコンフィグレーションするには
[Server]
および [Service]
セクションで、必要に応じてポートを変更しセキュリティを制御します。このファイルでポート情報を変更する場合、AutonomyDiSH.cfg
ファイルで File System Fetch に関連する設定も更新する必要があります。 [Default]
セクションで IndexPort
を変更し、AutonomyIDOLserver.cfg
の IndexPort
の設定に一致させます。
WebLogic Portal をクラスタ環境にデプロイする場合、File System Fetch がインデックスを作成するコンテンツに、クラスタ内の各マシンがアクセスできるようにする必要があります。「WebLogic クラスタ内での File System Fetch のステージング」を参照してください。
BEA リポジトリの全文検索を設定するには、BEA コンテンツ管理フェッチをコンフィグレーションしてから、全文検索用の BEA リポジトリを有効にする必要があります。
BEA コンテンツ管理フェッチにより、BEA リポジトリの全文検索が可能になります。WebLogic Portal クラスタ内の各管理対象サーバに対して、BEA コンテンツ管理フェッチをコンフィグレーションする必要があります。
警告 : | このファイル内のその他の設定は変更しないでください。 |
BEA コンテンツ管理フェッチをコンフィグレーションした後、BEA リポジトリで全文検索を利用できるようにする必要があります。これにより、BEA リポジトリは Autonomy IDOL Server を参照できるようになります。
Portal Administration Console を使用して、仮想コンテンツ リポジトリ内の BEA リポジトリに対して Autonomy プロパティを定義する必要があります。これらのプロパティにより、BEA リポジトリは Autonomy サービスを参照できるようになります。
表 4-2 は、追加する必要のある Autonomy プロパティのリストです。
autonomyIDOLServer.cfg ファイルの [Server]IndexPort の設定と一致させる必要がある。このファイルについては、「Autonomy IDOL Server のコンフィグレーション」を参照。
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autonomyIDOLServer.cfg ファイルの [Server]Port の設定と一致させる必要がある。このファイルについては、「Autonomy IDOL Server のコンフィグレーション」を参照。
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注意 : | リポジトリ プロパティに変更を加えた後、Portal Administration Console ユーザは、変更を表示するために、いったんログアウトしてから再度ログインする必要があります。 |
リポジトリにプロパティを追加するには、以下の手順に従います。
新しいリポジトリ情報の要約が [概要] タブに表示されます。
全文検索を使用可能にする各 BEA リポジトリに対し、すべての全文機能を有効にする必要があります。
表 4-3 は、全文検索リポジトリの詳細プロパティとそれらの使用方法をまとめたリストです。
変更内容は、[概要] ページの [詳細] セクションに表示されます。
注意 : | リポジトリの接続を解除した場合や、リポジトリのプロパティの変更を行った場合は、その変更を表示するために、Portal Administration Console ユーザはログアウトしてからログインし直す必要があります。 |
WebLogic Portal をクラスタ環境にデプロイする場合、Autonomy フェッチがインデックスを作成した情報およびコンテンツに、クラスタ内の各マシンがアクセスできる必要があります。たとえば、BEA リポジトリと Autonomy の File System Fetch はどちらもファイルシステムを使用してインデックス付きのコンテンツを保存します。クラスタ内の各マシンが、これらのファイルシステムにアクセスできるようにコンフィグレーションする必要があります。
注意 : | BEA コンテンツ管理フェッチでは、これらの手順は必要ありません。「BEA コンテンツ管理検索の設定」を参照してください。 |
File System Fetch は、ファイルシステム内にあるコンテンツにインデックスを付けるために使用されます。インデックスが作成されると、特別なコンフィグレーションを行っていない限り、DREREFERENCE
プロパティにはファイルの完全パスが設定されます。したがって、デフォルト クエリの場合、実際のコンテンツ (ファイル) を返すリンクはファイルへのパスとなります。サーバ クラスタ内では、クラスタの各ノードが、ドキュメントがあるファイルシステムにアクセスできる必要があります。
注意 : | ブラウザにクエリの結果が返され、ファイルにアクセスするためのリンク、ファイルをダウンロードするためのリンクが表示されたら、ファイルをブラウザにストリーミングするサーブレットを介して DREREFERENCE プロパティ (完全修飾パス/ファイル名が含まれます) を渡します。インデックス作成およびクエリについては、『Autonomy IDOL Server Guide』および「Autonomy JavaDoc」を参照してください。 |
サーバで Autonomy サービスを起動するために使用される起動スクリプトをコンフィグレーションする必要があります。これらのスクリプトは、対象ディレクトリを基に、対象サーバにコピーして必要に応じて変更できます。また要件を満たす同様のスクリプトを作成することもできます。
Autonomy 起動スクリプトはポータル ドメイン サーバで設定される 2 つの環境変数の WL_HOME
および WLP_SEARCH_OPTION
に基づきます。
パラメータとして start
または stop
を使用して、このスクリプトを呼び出します。
//WebLogic_Home/Portal/third-party/autonomy-wlp92
ディレクトリにある autonomy.cmd/sh
ファイルを確認します。 AutonomyDiSH.exe
が起動できるようにしてください。ps
コマンドを使用して現在実行されているサービスのリストを表示します。次のサービスが実行されています。
Autonomy Service Dashboard はスタンドアロンのフロントエンド Web アプリケーションです。これを使用することで、管理者は、ローカルまたはリモートで実行されるすべての Autonomy モジュールおよび子サービスを管理できます。
Dashboard は、フェッチなど、すべての Autonomy 子サービスをモニタおよび制御するためのバックエンド プロセスを提供する、1 つまたは複数の DiSH (Autonomy Distributed Service Handler) モジュールと通信します。
Autonomy Service Dashboard は、WebLogic Server Console を使用して、エンタープライズ アプリケーション内のポータル アプリケーションとしてデプロイします。Autonomy Service Dashboard をデプロイする前に、コンフィグレーションを変更してプロダクション環境に適合させる必要があります。
Autonomy Service Dashboard の使用方法の詳細については、『Autonomy DiSH のドキュメント』を参照してください。
Autonomy Service Dashboard をデプロイする前に、場所のコンフィグレーションを編集して新しいデプロイメントの場所と一致させる必要があります。使用されるデフォルトの場所は \\weblogic92\portal\thirdparty\autonomy-wlp92\common\lib\
です。
Autonomy Service Dashboard のインストールを準備するには
autonomyservicedashboard.cfg
ファイルを新しい場所にコピーします。web.xml
ファイルで、コンフィグレーション情報が新しい場所に適合するように編集します。c:/temp/working
。 autonomyservicedashboard.war
を作業ディレクトリにコピーします。autonomyservicedashboard.war
を解凍します。WEB-INF/web.xml
ファイルで、<context-param>
の値を編集し autonomyservicedashboard.war
ファイルの新しい場所と一致させます。デフォルトの場所は C:/bea/weblogic92/portal/thirdparty/autonomy-wlp92/common/lib
です。C:/working/META-INF/web.xml
ファイルを保存します。C:/temp/working
ディレクトリで、autonomyservicedashboard.war
ファイルを再圧縮します。既存の autonomyservicedashboard.war
ファイルを、変更済みの web.xml
ファイルを含んだ同じ名前の新しいファイルに置き換えます。META-INF
ディレクトリも含めて、ファイルは必ず元のディレクトリ構造に保存してください。 autonomyservicedashboard.war
ファイルを、Autonomy Service Dashboard を配置する場所にコピーします。たとえば、C:\bea\weblogic92\portal\thirdparty\autonomy-wlp92\common\lib\
。
Autonomy Service Dashboard は、ポータル クラスタが使用しているドメインと同じドメインにデプロイする必要があります。ただし、ポータル アプリケーションの一部としてではなく、スタンドアロンのアプリケーションとしてデプロイする必要があります。
注意 : | Autonomy Service Dashboard は、Tomcat など別の Web アプリケーション コンテナにもデプロイできます。 |
Autonomy Service Dashboard をデプロイした後、デフォルトのユーザ名 admin
と、デフォルトのパスワード admin
を使用してログインできます。
Autonomy Service Dashboard をデプロイするには
autonomyservicedashboard.war
ファイルのある場所に移動し、このファイルを選択します。http://localhost:7001/autonomyservicedashboard
です。 admin
) およびパスワード (admin
) を使用して Autonomy Service Dashboard にログインします。autonomyDiSH.cfg
ファイルを編集したときに使用したのと同じサーバ設定およびポート設定を使用します)。
Autonomy Service Dashboard の使用方法の詳細については、『Autonomy DiSH のドキュメント』を参照してください。
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