WebLogic Portal 9.2 へのアップグレード

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手動によるデータベース アップグレード タスクの実行

この付録では、8.1 SP4、SP5、または SP6 からのアップグレードに WebLogic アップグレード ウィザードを使用しない場合に、各種データベース アップグレード タスクを手動で実行する方法について説明します。

データベースのアップグレードに関連するファイルは、次のディレクトリにあります。

WL_HOME\portal\upgrade\db
WL_HOME\common\p13n\upgrade\db

この付録は、次の節で構成されています。

 


PointBase 名の変更

PointBase では、データはすべて .dbn ファイルに、ログ情報はすべて .wal ファイルに格納されます。データベースのプロパティは、PointBase.ini ファイルに格納されます。WebLogic Portal のデータ ファイルは weblogic_eval.dbn、ログ ファイルは weblogic_eval$1.wal という名前になります。以前の名前はそれぞれ workshop.dbnworkshop$1.wal でした。

 


メインの WebLogic Portal データベースのアップグレード

WebLogic アップグレード ウィザードを使用してメインの WebLogic Portal データベースをアップグレードしなかった場合は、以下の手順に従って手動でアップグレードできます。

  1. WebLogic Server を停止します。
  2. データベース ベンダの説明に従って、データベース データをバックアップします。
  3. データベース環境の WL_HOME\portal\upgrade\db\upgrade_db.properties ファイルを編集します。@DB_USER@@DB_PASSWORD@@DB_HOST@@DB_PORT@、および @DB_NAME@ の @ 記号および @ 記号で囲まれた部分を正しい値に置き換えます。
  4. 注意 : PointBase の場合は、「PointBase データベースのアップグレード」の指示に従ってください。
  5. files= を、次のように設定します (これはデフォルトです)。
  6. files=${env.WL_HOME}/common/p13n/db/${database}/jdbc_index/UPGRADE/jdbc.index,${env.WL_HOME}/portal/db/${database}/jdbc_index/UPGRADE/jdbc
    .index
    注意 : SQL Server を使用していて、CR244320 のパッチを SQL Server データベースに適用した場合は、上記の files= 設定を使用しないでください。代わりに次のように files= を設定します。
    files=${env.WL_HOME}/common/p13n/db/${database}/jdbc_index/UPGRADE/
    unicode/jdbc.index,${env.WL_HOME}/portal/db/${database}/jdbc_index/
    UPGRADE/unicode/jdbc.index
  7. 次のいずれかを行います。
    • upgrade_db.cmd/.sh を実行する。
    • または

    • noexec=YSQLOutputFile=outputfile.sql を設定し、この files= 設定で生成された出力 SQL ファイルを手動で実行する。
  8. upgrade_db_data.cmd/.sh を実行し、データベース データをアップグレードします。
  9. ヒント : ユーザ ストアをアップグレードするには、「WebLogic Server SQL 認証プロバイダへのアップグレード」の指示に従ってください。
  10. パッチ # CR244936 が適用されているかどうかを確認します。このパッチが適用されている場合は、メインの WebLogic Portal データベースの手動アップグレードが完了しています。このパッチについては、『BEA WebLogic Portal 8.1 (Service Pack 5) リリース ノート』 (http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/wlp/docs81/relnotes/relnotes.html#1117746) に次のように記載されています。
  11. CR237251 : マークアップが 4000 バイトを超える場合、データベースに保存しようとするとエラーが発生する。データベースにデータが挿入された PF_MARKUP_XML テーブルがなく (Select count(*) from PF_MARKUP_XML が 0 行を返す)、PF_MARKUP_DEFINITION テーブルに BEGIN_XML 列と END_XML 列が含まれない場合、このパッチは適用されませんでした。

  12. パッチ # CR244936 が適用されていない場合は、次のスクリプトを実行します。
  13. WL_HOME\portal\db\dbms_name\pf9_drop_columns.sql 

 


PointBase データベースのアップグレード

PointBase データベースを手動でアップグレードするには、以下の手順を実行します。

  1. WebLogic Server と PointBase サーバを停止します。
  2. workshop.dbn ファイルと workshop$#.wal ファイルを 8.1 ドメイン ディレクトリからアップグレード ディレクトリにコピーします。
  3. workshop.dbn ファイルの名前を weblogic_eval.dbn に変更します。workshop$#.wal ファイルの名前を weblogic_eval$#.wal に変更します。
  4. upgrade_db.cmd/.sh を実行し、PointBase に必要な WebLogic Portal データベースの更新を行います。
  5. upgrade_db_data.cmd/.sh を実行し、データベース データをアップグレードします。
  6. アップグレードされた weblogic_eval.dbn ファイルと weblogic_eval$#.wal ファイルをコピーしてドメイン ディレクトリに戻します。アップグレード ウィザードにより URL が更新され、データベース名の変更が反映され、WebLogic Portal 9.2 で使用する 5.1 バージョンの PointBase 用の pointbase.ini ファイルが変更されます。

 


WebLogic Server SQL 認証プロバイダへのアップグレード

ドメインのアップグレード プロセス中に WebLogic アップグレード ウィザードを使用してユーザ ストアをアップグレードしなかった場合、後で手動でアップグレードできます。WebLogic Portal 固有の RDBMS 認証プロバイダから WebLogic SQL 認証プロバイダにアップグレードするためのスクリプトは、次のとおりです。

WL_HOME\common\p13n\db\dbms_name\upgrade_fromdbmsauth_tosqlauth.sql

 


個別の行動追跡データベースのアップグレード

個別の行動追跡データベースをバージョン 8.1 で作成した場合は、次のようにデータベースをアップグレードします。

  1. WebLogic Server を停止します。
  2. データベース ベンダの説明に従って、データベース データをバックアップします。
  3. 行動追跡データベースの upgrade_db.properties の設定を編集します。@DB_USER@@DB_PASSWORD@@DB_HOST@@DB_PORT@、および @DB_NAME@ の @ 記号および @ 記号で囲まれた部分を正しい値に置き換えます。
  4. upgrade_db.properties ファイルの files= の設定を次のように変更します。
  5. files=${env.WL_HOME}/portal/db/${SQL_DIR}/jdbc_index/UPGRADE/BT/jdbc
    .index
  6. 次のいずれかを行います。
    • upgrade_db.cmd/.sh を実行する。
    • または

    • noexec=YSQLOutputFile=outputfile.sql を設定し、この files= 設定で生成された出力 SQL ファイルを手動で実行する。

 


追加のコンテンツ管理データベースのアップグレード

デフォルトのコンテンツ管理データベースは自動的にアップグレードされます。追加のコンテンツ管理データベースをバージョン 8.1 で作成した場合は、次のようにデータベースをアップグレードします。

  1. WebLogic Server を停止します。
  2. データベース ベンダの説明に従って、データベース データをバックアップします。
  3. コンテンツ管理データベースの upgrade_db.properties の設定を編集します。@DB_USER@@DB_PASSWORD@@DB_HOST@@DB_PORT@、および @DB_NAME@ の @ 記号および @ 記号で囲まれた部分を正しい値に置き換えます。
  4. upgrade_db.properties ファイルの files= の設定を次のように変更します。
  5. files=${env.WL_HOME}/portal/db/${SQL_DIR}/jdbc_index/UPGRADE/CM/jdbc
    .index
    注意 : SQL Server を使用していて、CR244320 のパッチを SQL Server データベースに適用済みの場合は、代わりに upgrade_db.properties ファイルの files= の設定を次のように変更します。
    files=${env.WL_HOME}/portal/db/${SQL_DIR}/jdbc_index/UPGRADE/CM/unicode/jdbc.index
  6. 次のいずれかを行います。
    • upgrade_db.cmd/.sh を実行する。
    • または

    • noexec=YSQLOutputFile=outputfile.sql を設定し、この files= 設定で生成された出力 SQL ファイルを手動で実行する。

 


アップグレード後の非推奨 RDBMS 認証プロバイダ テーブルの削除

WebLogic Server SQL 認証プロバイダにアップグレードしたら、次のスクリプトを使用して WebLogic Portal RDBMS 認証プロバイダに関連付けられたテーブルを削除できます。

WL_HOME\common\p13n\db\dbms_name\dep9_drop_tables.sql

 


アップグレード後の非推奨 Compoze データベース テーブルの削除

バージョン 9.2 にアップグレードしたら、次のスクリプトを使用して Compoze/コラボレーションに関連付けられたテーブルを削除できます。

WL_HOME\portal\db\dbms_name\dep9_drop_tables.sql

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