WebLogic メッセージング ブリッジのコンフィグレーションと管理

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FAQ : WebLogic メッセージング ブリッジ

以下の節では、WebLogic メッセージング ブリッジに関するよくある質問 (FAQ) に対する回答を紹介します。

メッセージング ブリッジによるソース ブリッジ送り先への接続が失敗したのはなぜですか。

ソース ブリッジ送り先のパラメータのコンフィグレーションでエラーが発生したか、実際のソース送り先が動作しておらずメッセージング ブリッジと通信できないかのいずれかと考えられます。

注意 : ここではソース ブリッジ送り先の接続障害を想定していますが、対象ブリッジ送り先の接続障害にもこの手順を適用できます。

メッセージング ブリッジで、別個の WebLogic Server ドメイン間または異なるリリース間の 2 フェーズ トランザクションやグローバル トランザクションを処理できますか。

はい。「WebLogic Server の別のリリースとの相互運用」を参照してください。

2 フェーズ トランザクションで「必ず 1 回」のサービスの品質を使用するようメッセージング ブリッジをコンフィグレーションしたにもかかわらず、「quality of service is unreachable」エラーが発生するのはなぜですか。

メッセージング ブリッジで WebLogic ドメイン間のトランザクションを処理するには、以下を追加でコンフィグレーションする必要があります。

複数のリリース間で相互運用する場合の「必ず 1 回」の QOS の使用については、「WebLogic Server の別のリリースとの相互運用」を参照してください。

「必ず 1 回」サービスがソースまたは対象ブリッジ送り先で利用できない場合、メッセージング ブリッジで自動的にサービス品質をダウングレードできますか。

はい。Administration Console の [メッセージング ブリッジ : コンフィグレーション : 全般] ページで [QOS デグラデーション] チェック ボックスを選択すれば可能です。

メッセージング ブリッジが動作するドメインにトランザクション jms-xa-adp.rar リソース アダプタをデプロイしましたが、まだ「failed to find bridge adapter」というメッセージが表示されます。

ブリッジがソース ブリッジ送り先および対象ブリッジ送り先と通信できるようにするには、それぞれの送り先を適切な .rar アダプタに関連付ける必要があります。jms-xa-adp.rar トランザクション アダプタの場合は、ソース ブリッジ送り先および対象ブリッジ送り先の [JMS ブリッジ送り先 : コンフィグレーション] タブの [アダプタの JNDI 名] 属性で eis.jms.WLSConnectionFactoryJNDIXA として識別される必要があります。

注意 : 「failed to find bridge adapter」メッセージが 1 回だけ表示される場合、特に問題がないこともあります。しかし、このメッセージが繰り返し表示される場合は、アダプタのデプロイメントと、ソース ブリッジ送り先および対象ブリッジ送り先で使用されているアダプタの JNDI 名を確認する必要があります。

ブリッジ リソース アダプタの詳細については、「リソース アダプタ」を参照してください。

メッセージング ブリッジのソース送り先または対象送り先をコンフィグレーションする際に、[アダプタ クラスパス] フィールドを設定する必要はありますか。

ソース送り先および対象送り先が両方とも WebLogic Server インスタンスで動作している場合、[アダプタ クラスパス] フィールドは空白のままにします。サード パーティの JMS プロバイダに接続する場合、ブリッジ送り先は WebLogic Server の CLASSPATH にそのプロバイダの CLASSPATH を指定する必要があります。

メッセージング ブリッジのデバッグを有効にするにはどうすればよいですか。

メッセージング ブリッジのデバッグは、以下のいずれかの方法で有効にできます。

メッセージング ブリッジのデバッグを有効にすると、デバッグ メッセージはデフォルトではサーバ ログに送信されます。デバッグ メッセージを Administration Console に表示する場合は、上記の文に「DumpToConsole」を追加します。次に例を示します。

   -Dweblogic.debug.DebugMessagingBridgeStartupDumpToConsole=true

Administration Console のメッセージング ブリッジの概要ページでメッセージング ブリッジのモニタ状態は何を意味しますか。

メッセージング ブリッジの状態をモニタする際は、次の表を参考にして対処方法を判断してください。詳細については、「メッセージング ブリッジ インスタンスを管理する」を参照してください。

表 5-1 メッセージング ブリッジのモニタ状態
説明
アクション
WARN: Failed to find the source adapter
アダプタがデプロイされているか、またはソース JMSBridgeDestination インスタンスの JNDI 名が正しいかどうかを確認する。
WARN: Failed to find the target adapter
アダプタがデプロイされているか、または対象 JMSBridgeDestination インスタンスの JNDI 名が正しいかどうかを確認する。
Found both of the adapters and making connections
なし
WARN: Stopped by the administrator
なし
WARN: Failed to look up the source adapter
アダプタがデプロイされているか、またはソース JMSBridgeDestination インスタンスの JNDI 名が正しいかどうかを確認する。
WARN: Failed to look up the target adapter
アダプタがデプロイされているか、または対象 JMSBridgeDestination インスタンスの JNDI 名が正しいかどうかを確認する。
Found two adapters and about to make connections
なし
WARN: Failed to connect to the source
  • ソース ブリッジ送り先にコンフィグレーションされているすべてのパラメータを確認する。
  • ソース サーバが動作しているかどうか、および実際の送り先がアクティブかどうかを確認する。
Connected to the source
なし
WARN: Failed to connect to the target
  • 対象ブリッジ送り先にコンフィグレーションされているすべてのパラメータを確認する。
  • 対象サーバが動作しているかどうか、および実際の送り先がアクティブかどうかを確認する。
Connected to the target
なし
Forwarding messages
なし
WARN: Failed to connect and will reconnect later
ソース ブリッジ送り先および対象ブリッジ送り先が正常に動作しているかどうかを確認する。

Administration Console を使用せずにメッセージング ブリッジをモニタする方法はありますか。

はい。各ブリッジ インスタンスの実行時 MBean (MessagingBridgeRuntimeMBean) を使用する方法があります。WebLogic Server の実行時 MBean では、ドメイン リソースに関する特定の時点での情報が提供されます。ドメインの特定のリソース (メッセージング ブリッジなど) がインスタンス化されると、そのリソースについての情報を収集する MBean のインスタンスが作成されます。

MessagingBridgeRuntimeMBean には、現時点で String (「Active」または「Inactive」) を返す getState() メソッドと、より詳細な情報が格納された String を返す getDescription() メソッドがあります。ブリッジ実行時 MBean の名前は、WebLogic Server インスタンス名とブリッジ名で構成されます。mybridge というブリッジが myserver という WebLogic Server インスタンスで実行されている場合、ブリッジ実行時 MBean の名前は myserver.bridge.mybridge となります。

詳細については、以下を参照してください。

メッセージング ブリッジで、ソース送り先や対象送り先として分散送り先を使用できますか。

はい。メッセージング ブリッジを使用して、分散送り先との間で送受信できます。以下のコンフィグレーションをお勧めします。


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