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以下の節では、WebLogic メッセージング ブリッジの設計とコンフィグレーションに役立つ情報について説明します。
以下の節では、メッセージング ブリッジを使用すべき状況について説明します。
メッセージング ブリッジの使用により、リモートの送り先に対する高可用性が実現します。ストア アンド フォワード メッセージング機能を使用すると、ローカル クライアントでローカルの送り先を作成し、その送り先のメッセージをリモートの送り先が利用できるときに自動的にリモートの送り先に転送できます。そのため、リモートの送り先が利用できないときにもローカル クライアントでメッセージの生成を続けられます。「メッセージングの永続性」を参照してください。
WebLogic メッセージング ブリッジを使用して、以下の製品間のストア アンド フォワード メッセージングに対する管理ソリューションを実現できます。
メッセージング ブリッジを使用して、WebLogic Server リリース 7.0 以降で利用できる分散トピック機能のように、トピックをレプリケートできます。その結果、スケーラビリティが向上し、高可用性が実現する場合があります。トピックのレプリケーションは、ブリッジで 1 つのトピックをサブスクライブしてそのトピックのメッセージを別のトピックに転送する、つまり実質的には同じメッセージ ストリームを持つ 2 つのトピックを作成することによって実現されます。Administration Console オンライン ヘルプの「メッセージング ブリッジ インスタンスの作成」を参照してください。
以下に説明する状況では、メッセージング ブリッジを使用しないようにします。
次の表に、WebLogic メッセージング ブリッジを使用すべき状況と他の転送技術を使用すべき状況についてまとめます。
WebLogic メッセージング ブリッジでは、3 種類の QOS レベルがサポートされます。
場合によって、ブリッジにコンフィグレーションしたサービス品質を対象送り先では提供できないことがあります。そのような場合、QOSDegradationAllowed フラグを指定して、サービス品質が低下できるようにブリッジ インスタンスをコンフィグレーションします。Administration Console オンライン ヘルプの「メッセージング ブリッジ インスタンスの作成」を参照してください。
ストア アンド フォワード メッセージング機能を利用すると、ローカル JMS クライアントでローカルの送り先へのメッセージを作成し、それらのメッセージをリモートの送り先が利用できるときに自動的にリモートの送り先に転送できます。こうしたメッセージは、その対象送り先が再起動されたときにブリッジによって転送されます。メッセージング ブリッジでは以下の場合に、対象送り先へのメッセージが格納されてから転送 (ストア アンド フォワード) されます。
アプリケーションのメッセージがトランザクション内にある場合、[必ず 1 回] のセマンティクスを維持するために、永続ストアへのメッセージの保存は必ずそのユーザ トランザクションの一環として行われます。また特に、メッセージの永続ストアからの削除は、アプリケーションでトランザクションのロールバックが決定された場合にトランザクション ロールバックの一環として行われます。一方、転送はアプリケーション トランザクションの一環としては行われません。トランザクションがコミットされるまで、トランザクション メッセージは送信エージェントによって転送されません。トランザクション内では、メッセージの順序はメッセージが送信された時間に基づいて保持されます。
メッセージの順序を確実に指定するには、メッセージ順序単位をコンフィグレーションします。『WebLogic JMS プログラマーズ ガイド』の「メッセージ順序単位の使用」を参照してください。
各リソース アダプタに関連付けられた接続ファクトリの容量を変更することが必要な場合もあります。これには、weblogic-ra.xml
記述子ファイルの initial-capacity
属性と max-capacity
属性を調整します。通常、max-capacity
属性の値は、少なくともブリッジ インスタンス数の 2 倍にする必要があります。次に例を示します。
デフォルトのコンフィグレーションでは、max-capacity
属性は 20 に設定されています。これは、割り当てられているメッセージング ブリッジ インスタンスが 10 個までの環境においては適切な設定です。ブリッジ インスタンスを 15 個に増やす場合には、max-capacity
属性の値を 30 まで増やします。
次の手順で、weblogic-ra.xml
記述子ファイルを変更します。
<weblogic-connection-factory-dd>
<connection-factory-name>WLSJMSConnectionFactoryLocal</connection-factory-name>
<jndi-name>eis/jms/WLSConnectionFactoryJNDILocal</jndi-name>
<pool-params>
<initial-capacity>0
</initial-capacity>
<max-capacity>20
</max-capacity>
</pool-params>
</weblogic-connection-factory-dd>
PreserveMsgProperty を設定すると、ブリッジ インスタンスによってメッセージが転送されるときに、メッセージ ヘッダ内にメッセージのプロパティを保持できます。旧リリースでは、対象送り先へのメッセージの転送時に使用される接続ファクトリの [デフォルト配信モード] 属性から、メッセージのプロパティが継承されます。[デフォルト配信モード
] が [永続] に設定されていると、非永続メッセージが永続メッセージとして転送されて、パフォーマンスが大幅に低下します。
PreserveMsgProperty
を有効にすると、ブリッジによって、受信された非永続メッセージは非永続メッセージとして、永続メッセージは永続メッセージとして対象送り先に転送されます。Administration Console オンライン ヘルプの「メッセージング ブリッジ インスタンスのコンフィグレーション」を参照してください。
メッセージング ブリッジ インスタンスの動作は以下のガイドラインによって決まります。
メッセージング ブリッジでは、メッセージの JMSXUserID
がメッセージング ブリッジの境界を越えて開示されることはありません。JMSXUserID とは、メッセージの送信者であるユーザを識別するシステム生成のプロパティです。JMS 仕様を参照してください。
メッセージング ブリッジを使用して、分散送り先との間で送受信できます。以下のコンフィグレーションをお勧めします。
メッセージング ブリッジのチューニングの主な目的は、メッセージングの全体的なパフォーマンスの向上です。処理速度を高速に保つことも重要ですが、これは数あるパフォーマンス関連の要素の 1 つにすぎません。パフォーマンスには他にも、信頼性、スケーラビリティ、管理容易性、モニタ、ユーザ トランザクション、メッセージ駆動型 Bean のサポート、アプリケーション サーバとの統合などの要素が影響します。『WebLogic Server パフォーマンス チューニング ガイド』の「WebLogic メッセージング ブリッジのチューニング」を参照してください。
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