WebLogic Server パフォーマンス チューニング ガイド

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WebLogic 永続ストアのチューニング

以下の節では、永続ストアをチューニングする方法について説明します。永続ストアは、永続性が必要な WebLogic Server のサブシステムおよびサービスに高性能な組み込みストレージ ソリューションを提供します。

 


永続ストアの概要

以下の節では、永続ストアの使い方について説明します。

デフォルト永続ストアの使い方

管理サーバを含め、すべてのサーバ インスタンスには、コンフィグレーションが不要なデフォルトの永続ストアがあります。デフォルト ストアはファイルベースのストアで、サーバ インスタンスの data\store\default ディレクトリに格納された一連のファイルにデータを保持します。デフォルト ストア用のディレクトリは、存在しない場合には自動的に作成されます。このデフォルト ストアは、特定のストアを明示的に選択する必要がなく、システムのデフォルトのストレージ メカニズムを使用することで最適に動作するサブシステムから使用することができます。たとえば、永続ストアがコンフィグレーションされていない JMS サーバは、管理対象サーバ用のデフォルトのストアを使用して永続メッセージングをサポートします。以下を参照してください。

カスタム ファイル ストアと JDBC ストアの使い方

デフォルトのファイル ストアを使用するだけでなく、特定のニーズに合わせてファイル ストアや JDBC ストアをコンフィグレーションすることもできます。デフォルト ファイル ストアと同様、カスタム ファイル ストアもディレクトリに格納された一連のファイルにデータを保持します。一方、特定のストレージ デバイスにデータを保持するカスタム ファイル ストアを作成することもできます。ファイル ストアのディレクトリをコンフィグレーションする場合は、そのファイル ストアが配置されているサーバ インスタンスにアクセスできるディレクトリを設定する必要があります。

JDBC ストアは、リレーショナル データベースをストレージとして使用している場合にコンフィグレーションできます。JDBC ストアを使用することで、指定の JDBC データ ストアを介してアクセスできる標準の JDBC 対応データベースに永続メッセージを格納できます。JDBC ストアのデータベース テーブルに格納されたデータには、WLStore という論理名が付けられます。データベースの高可用性とパフォーマンスをコンフィグレーションするかどうかは、データベース管理者の判断です。以下を参照してください。

JMS ページング ストアの使い方

各 JMS サーバではファイル ベースのページング ストアが暗黙的に作成されます。このストアは、WebLogic Server JVM が低メモリ状態で動作しているときに、非永続性メッセージおよび JDBC ストアの永続メッセージのページングに使用されます。ページング ストアを使用すると、アプリケーションによってはディスクのアクティビティが増大することがあります。

注意 : ファイル ストアの永続メッセージはページング ストアを使用してページングされません。各自のファイル ストアに対して直接的にページングされます。

通常であれば JMS ページング ストアをチューニングする必要はありませんが、必要な場合には、ディレクトリの場所やページングを開始するしきい値設定を変更できます。「メッセージのページングによるメモリの解放」を参照してください。

 


永続ストア使用時のベスト プラクティス

 


JDBC ストアのチューニング

空のストアの初期化に使用する JDBC ストアの DDL の場所が、コンフィグレーション可能になりました。これにより、データベース テーブルを作成するためのカスタム DDL を簡単に使用できるようになっています。この DDL はデータベースの特定のパフォーマンス チューニングに使用されることもあります。詳細については、Administration Console オンライン ヘルプの「JDBC ストアの作成」と、『WebLogic Server 環境のコンフィグレーション』の「WebLogic 永続ストアの使い方」を参照してください。

 


ファイル ストアのチューニング

この節では、ファイル ストアのチューニングについて説明します。


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