WebLogic Tuxedo Connector 移行ガイド

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WLEC から WebLogic Tuxedo Connector への移行の概要

以下の節では、WLEC アプリケーションを WebLogic Tuxedo Connector に移行するための要件と手順について概説します。

 


このドキュメントの手引き

このマニュアルでは、BEA WebLogic Tuxedo Connector™ アプリケーション開発環境について紹介するとともに、WebLogic Tuxedo Connector を使用して WebLogic Server と Tuxedo の間で相互運用するために WLEC アプリケーションを移行する方法について説明します。

このマニュアルの構成は次のとおりです。

 


概要

WLEC は、WebLogic Server 10.0 では非推奨になっているサービスです。WLEC のユーザは、WLEC を使用するアプリケーションを WebLogic Tuxedo Connector へ移行することを検討する必要があります。

WebLogic Tuxedo Connector は、WebLogic Server アプリケーションおよび Tuxedo サービスの間に双方向の相互運用性を提供します。コネクタでは、WebLogic Server クライアントが Tuxedo サービスを呼び出し、Tuxedo クライアントがサービス リクエストに応じて WebLogic Server エンタープライズ JavaBean (EJB) を呼び出すことができます。

WLEC から WebLogic Tuxedo Connector への移行には、アプリケーションの修正が若干必要です。

 


前提条件

WLEC アプリケーションから WebLogic Tuxedo Connector への移行を始める前に、以下のアプリケーションがインストールされていることを確認します。

 


WebLogic Tuxedo Connector と WLEC の機能の比較

次の表では、WebLogic Tuxedo Connector と WLEC でサポートされる機能を比較します。

表 1-1 WebLogic Tuxedo Connector と WLEC の機能の比較
機能
WTC
WLEC
WLS からの ATMI 相互運用性 (発信)
不可
Tuxedo からの ATMI 相互運用性 (着信)
不可
CORBA 相互運用性 (発信)
CORBA 相互運用性 (着信)
不可
Tuxedo バッファのサポート
不可
セキュリティ コンテキストの伝播 (双方向)
不可
トランザクションの伝播 (双方向)
不可
JMS と /Q または Tuxedo サービスの間のブリッジ (双方向)
不可
会話
不可
表示
不可

 


WLEC と WebLogic Tuxedo Connector の主な相違点

以下の節では、管理、コンフィグレーション、およびプログラミングに関する WebLogic Tuxedo Connector と WLEC の主な相違点を示します。

表 1-2 WLEC と WebLogic Tuxedo Connector の主な相違点
説明
WebLogic Tuxedo Connector
WLEC
接続性
Tuxedo /T Domain ゲートウェイを使用する。ゲートウェイは、すべてのメソッド呼び出しについて、WebLogic Server インスタンスと Tuxedo ドメイン間の単一のネットワーク リンクを作成する。
接続のプールを使用し、このプールから取得した接続を介して、各呼び出しが送信される。
フェイルオーバの管理
Tuxedo ドメインを使用する。
フェイルオーバ リストを使用する。
オブジェクトのルーティング
WebLogic Server アプリケーションからの CORBA 呼び出しは、TGIOP/TDOMAINS プロトコルを使用して Tuxedo CORBA 環境へ伝播される。
WebLogic Server アプリケーションからの CORBA 呼び出しは、CORBA API を使用し、IIOP 接続プールを介して伝播される。


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