WebLogic Server アプリケーションのデプロイメント

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weblogic.PlanGenerator コマンドライン リファレンス

weblogic.PlanGenerator は、WebLogic Server デプロイメント コンフィグレーションの各部分をデプロイメント プランにエクスポートする開発者向けに設計された Java ベースのデプロイメント コンフィグレーション ツールです。

注意 : WebLogic Scripting Tool (WLST) を使用してのデプロイメント コンフィグレーション処理の実行については、『WebLogic Scripting Tool ガイド』も参照してください。

以下の節では、weblogic.PlanGenerator ユーティリティの使い方について説明します。

 


weblogic.PlanGenerator の概要

weblogic.PlanGenerator は、アプリケーションまたはスタンドアロン モジュールのための WebLogic Server デプロイメント コンフィグレーション ファイルを生成します。weblogic.PlanGenerator には、2 つの主要な機能があります。

デフォルトでは、weblogic.PlanGenerator はアプリケーションのデプロイメント プランをアプリケーションのルート ディレクトリにある plan.xml という名前のファイルに書き込みます。アプリケーションがアプリケーションのルート ディレクトリにない場合、weblogic.PlanGeneratorplan.xml<your_dir>/config/deployments/<user>/<application_name>/plan に書き込みます。各文字列の意味は以下のとおりです。

 


weblogic.PlanGenerator に必要な環境

weblogic.PlanGenerator ユーティリティを使用するように環境を設定するには、次の手順に従います。

  1. インストール ガイド』の説明に従って、WebLogic Server ソフトウェアをインストールおよびコンフィグレーションします。
  2. CLASSPATH 環境変数に WebLogic Server クラスを追加し、適切な JDK バイナリが PATH で使用可能になっていることを確認します。setWLSEnv.sh または setWLSEnv.cmd スクリプト (WebLogic Server インストール ディレクトリの server/bin サブディレクトリにある) を使用して、環境を設定できます。

 


weblogic.PlanGenerator を呼び出すための構文

java weblogic.PlanGenerator [オプション] [filespec]

filespec としては、次のいずれかを指定できます。

以下のことをお勧めします。

すべての場合において、filespec で識別されるアプリケーションには、有効な J2EE デプロイメント記述子ファイルが含まれている必要があります。

アプリケーション ルート ディレクトリを -root オプションで指定しなかった場合、またはデプロイメント プランのパスおよび名前を -plan オプションで指定しなかった場合、デフォルトでは weblogic.PlanGenerator はアプリケーションのデプロイメント プランをアプリケーションのルート ディレクトリにある plan.xml という名前のファイルに書き込みます。アプリケーションのルート ディレクトリが見つからない場合、weblogic.PlanGeneratorplan.xml<your_dir>/config/deployments/<user>/<application_name>/plan に書き込みます。各文字列の意味は次のとおりです。

オプション

次の表では、各 weblogic.PlanGenerator オプションを説明します。

表 B-1 weblogic.PlanGenerator のオプション
オプション
説明
-debug
デバッグ モードを有効化する。
-plan plan_file
コンフィグレーション セッションのために作成するプラン ファイルのパスおよび名前を識別する。
-useplan plan_file
初期化を行う既存のデプロイメント プラン ファイル。アプリケーションのルート ディレクトリの指定に -root を使用する場合、weblogic.PlanGenerator は入力としてルート ディレクトリ内の /plan/plan.xml ファイルがあればそれを使用する。それ以外の場合、weblogic.PlanGeneratorroot ディレクトリ内にプランを作成する。
weblogic.PlanGenerator は、さらなるエクスポートされたプロパティを入力プランに追加する。すでに入力プラン内に存在したエクスポート済みプロパティは、すべて保持される。
-root root_directory
プランの生成またはエクスポートを実行するアプリケーション ルート ディレクトリ。
categorycategory の有効な値は次のとおり。
  • -all
  • -configurables
  • -dependencies
  • -declarations
  • -dynamics
  • -none
さまざまなカテゴリのデプロイメント コンフィグレーション プロパティのためのテンプレート デプロイメント プラン内に null 変数定義を生成する。
  • all - 編集可能なすべてのプロパティをエクスポートするプランを作成する。
  • configurables - dependencies および declarations 以外の編集可能なすべてのプロパティをエクスポートするプランを作成する。
  • dependencies - 外部リソース参照を解決するすべての WebLogic Server 記述子プロパティをエクスポートするプランを作成する。これがデフォルト値である。
  • declarations - 他のアプリケーションおよびモジュールに対してリソースを宣言するすべてのプロパティをエクスポートするプランを作成する。
  • dynamics - アプリケーションを再デプロイしなくても実行時に変更できるすべてのプロパティをエクスポートするプランを作成する。
  • none - プロパティをエクスポートしないプランを作成する。
-variables [global | unique]
デプロイメント プラン内に作成された変数名が、アプリケーションのすべてのモジュールにまたがって使用可能なのか、それとも特定のモジュール内でのみ使用可能なのかを指定する。たとえばロールの割り当ては、EAR 全体に適用される場合と、EAR 内の単一の Web アプリケーションまたは他のモジュールにのみ適用される場合がある。デフォルトでは、PlanGenerator はアプリケーション全体に適用されるグローバル変数を作成する。

 


一般的な weblogic.PlanGenerator タスク

以下の節では、一般的なコンフィグレーションおよびエクスポートのタスクを、weblogic.PlanGenerator 構文の例と共に説明します。

アプリケーションのルート ディレクトリにおける初期状態のデプロイメント プランの作成

インストール ルート ディレクトリを使用してアプリケーションを格納する場合、ルート ディレクトリを -root オプションで指定していると、生成されたデプロイメント プラン ファイルは、ルート ディレクトリの plan サブディレクトリに自動的に格納されます。

java weblogic.PlanGenerator -root /appRelease/MyApplication

上の例では、plan.xml ファイルは自動的に /appRelease/MyApplication/plan に格納されます。

既存のプランに基づく新しいデプロイメント プランの作成

次のコマンドでは、既存のプランを入力として使用し、アプリケーション ルート ディレクトリの /plan サブディレクトリに新しいプランを生成します。

java weblogic.PlanGenerator -useplan /plans/MyApplication_template.xml
     -root /appRelease/MyApplication

デプロイメント プランへエクスポートされるコンポーネントの制御

テンプレート デプロイメント プランへエクスポートされる WebLogic Server デプロイメント記述子コンポーネントの指定には、-all-configurables-dependencies-declarations-dynamics、および -none の各オプションを使用できます。次のコマンドでは、コンフィグレーション可能なすべてのプロパティを、テンプレート デプロイメント プラン内の null 変数にエクスポートします。

java weblogic.PlanGenerator -root /appRelease/MyApplication -all 

デプロイメント コンフィグレーションのエクスポートの詳細については、「新しい環境にデプロイするためのアプリケーションのエクスポート」を参照してください。


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