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外部結合やスカラー関数呼び出しなどの言語機能は、データベース システムによって実装されるのが一般的です。これらの機能の構文は、標準的な構文が定義されていても、データベースに固有の場合がよくあります。JDBC では、以下の言語機能の標準的な構文を含むエスケープ シーケンスが定義されています。
 
JDBC で使用されるエスケープ シーケンスは次のとおりです。
   {extension} 
WebLogic Type 4 JDBC ドライバは、エスケープ シーケンスを認識して解析し、データ ストア固有の文法に置き換えます。 
 
日付、時刻、およびタイムスタンプ リテラルのエスケープ シーケンスは次のとおりです。
   {literal-type 'value'}
   UPDATE Orders SET OpenDate={d '1995-01-15'} 
   WHERE OrderID=1023
   {fn scalar-function} 
scalar-function は、WebLogic Type 4 JDBC ドライバでサポートされているスカラー関数です (表 C-2 を参照)。
   SELECT id, name FROM emp WHERE name LIKE {fn UCASE('Smith')}
 
JDBC は、SQL92 の左、右、および完全外部結合の構文をサポートしています。外部結合で使用されるエスケープ シーケンスは次のとおりです。
   {oj outer-join}   table-reference {LEFT | RIGHT | FULL} OUTER JOIN    {table-reference | outer-join} ON search-condition 
   table-reference はデータベース テーブル名です。
 
   search-condition はテーブルに使用する結合条件です。
SELECT Customers.CustID, Customers.Name, Orders.OrderID, Orders.Status
      FROM {oj Customers LEFT OUTER JOINOrders ON Customers.CustID=Orders.CustID}
WHERE Orders.Status='OPEN'
 
表 C-3 に、各データ ストア用の WebLogic Type 4 JDBC ドライバでサポートされている外部結合のエスケープ シーケンスを示します。
 
LIKE 句でワイルドカード文字 (たとえば % や _) をエスケープするために使用する文字を指定できます。エスケープ文字のエスケープ シーケンスは次のとおりです。
{escape 'escape-character'} 
escape-character は、ワイルドカード文字をエスケープするために使用する文字です。
 
次に例を示します。次の SQL 文では、LIKE 句内で、ワイルドカード文字 % のエスケープ文字としてアスタリスク (*) を使用することを指定しています。
SELECT col1 FROM table1 WHERE col1 LIKE '*%%' {escape '*'}
 
プロシージャは、データ ストアに格納されている実行可能なオブジェクトです。一般には、コンパイル済みの SQL 文です。プロシージャを呼び出すためのエスケープ シーケンスは次のとおりです。
   {[?=]call procedure-name[([parameter][,parameter]...)]} 
   procedure-name は、ストアド プロシージャの名前です。
 
   parameter は、ストアド プロシージャのパラメータです。
| 注意 : | Linux/UNIX/Windows 上の DB2 では、ストアド プロシージャを呼び出す際にカタログ名を使用することはできません。また、Linux/UNIX/Windows 用の DB2 v8.1 および v8.2 では、ストアド プロシージャにリテラルのパラメータ値を使用できます。サポートされるその他の DB2 バージョンでは、ストアド プロシージャにリテラルのパラメータ値を使用できません。 | 
    
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