WebLogic Server アプリケーションの開発

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エンタープライズ アプリケーションのデプロイメント記述子の要素

以下の節では、エンタープライズ アプリケーション デプロイメント記述子 application.xml (Java EE 標準デプロイメント記述子) および weblogic-application.xml (WebLogic 固有のアプリケーション デプロイメント記述子) について説明します。

Java EE アノテーションの使用により、標準の application.xml デプロイメント記述子は省略可能になりました。アノテーションを使用すると、コンテナ内でのアプリケーション コンポーネントの動作、依存性注入の要求方法などを Java クラス自体の中で指定でき、アプリケーションの開発プロセスを簡略化できます。アノテーションは、エンタープライズ アプリケーションの以前のバージョン (J2EE 1.4 以前) で必要だったデプロイメント記述子に代わるものです。「Java EE アノテーションと依存性注入の使用」を参照してください。

weblogic-application.xml ファイルも、WebLogic Server の拡張機能を使用していない場合は省略可能です。

 


weblogic-application.xml デプロイメント記述子の要素

以下の節では、「weblogic-application.xml スキーマ」で定義されているさまざまな要素について説明します。weblogic-application.xml ファイルは、Sun Microsystems から提供された application.xml デプロイメント記述子を拡張した WebLogic Server 固有のデプロイメント記述子です。このファイルで、アプリケーションで参照される共有 Java EE ライブラリや EJB キャッシングなどの機能をコンフィグレーションします。

ファイルは、アプリケーション アーカイブの META-INF サブディレクトリにあります。以降の節では、ファイル内に表示される要素について説明します。

weblogic-application

weblogic-application 要素は、アプリケーションのデプロイメント記述子のルート要素です。

次の表では、weblogic-application 要素内で定義できる要素について説明します。

表 A-1 weblogic-application 要素
要素
必須/省略可能
ファイル内での最大数
説明
<ejb>
省略可能
1
WebLogic アプリケーションの構成要素となる EJB モジュールに固有の情報が含まれる。現在、ejb 要素では、アプリケーションのエンティティ Bean によって使用される任意の数のアプリケーション レベル キャッシュを指定できる。
ejb 要素内で定義できる要素の詳細については、「ejb」を参照。
<xml>
省略可能
1
対象アプリケーションに固有な XML 処理のパーサおよびエンティティ マッピングに関する情報を指定する。
xml 要素内で定義できる要素の詳細については、「xml」を参照。
<jdbc-connection-pool>
省略可能
制限なし
ゼロまたは 1 つ以上、指定する。アプリケーション スコープの JDBC 接続プールを指定する。
jdbc-connection-pool 要素内で定義できる要素の詳細については、「jdbc-connection-pool」を参照。
<security>
省略可能
1
アプリケーションのセキュリティ情報を指定する。
security 要素内で定義できる要素の詳細については、「security」を参照。
<application-param>
省略可能
制限なし
ゼロまたは 1 つ以上、指定する。アプリケーションに関連のあるコンテナ インスタンスの動作に影響を与える、入力されないパラメータの指定に使用する。ここに示すパラメータが、現在サポートされている。また、weblogic-application.xml 内のこれらのパラメータでは、リクエストおよび応答に使用するデフォルトのエンコーディングを決定できる。
  • webapp.encoding.default - JDK でサポートされるエンコーディングを表す文字列に設定できる。設定されると、これによりサーブレットのリクエストと応答の処理に使用されるデフォルトのエンコーディングが定義される。この設定は、webapp.encoding.usevmdefault が true に設定されている場合には無視される。この値はまた、weblogic.xml の input-charset 要素による要求ストリームについてはオーバーライドされる。
  • webapp.encoding.usevmdefault - true にも false にも設定できる。true であれば、デフォルト エンコーディングの定義にはシステム プロパティ file.encoding が使用される。
このアプリケーションに含まれる Web アプリケーションの動作に影響を与える、次のパラメータが使用される。
  • webapp.getrealpath.accept_context_path - true にも false にも設定可能な、互換性スイッチ。true に設定すると、サーブレット API getRealPath に対する呼び出しにおいて、Web アプリケーションのコンテキスト パスの使用が許可される。
例 :
<application-param>
<param-name>webapp.encoding.default
</param-name>
<param-value>UTF8</param-value>
</application-param>
application-param 要素内で定義できる要素の詳細については、「application-param」を参照。
<classloader-structure>
省略可能
制限なし
classloader-structure 要素を使うと、このアプリケーションのクラスローダの構成を定義できる。宣言は、クラスローダの階層を表し、特定のモジュールを特定のノードに関連付ける、ツリー構造で表現される。モジュールのクラスは、この要素と関連付けられたクラスローダによってロードされる。
例 :
<classloader-structure>
<module-ref>
<module-uri>ejb1.jar</module-uri>
</module-ref>
</classloader-structure>
<classloader-structure>
<module-ref>
<module-uri>ejb2.jar</module-uri>
</module-ref>
</classloader-structure>
classloader-structure 要素内で定義できる要素の詳細については、「classloader-structure」を参照。
<listener>
省略可能
制限なし
ゼロまたは 1 つ以上、指定する。ユーザ定義のアプリケーション ライフサイクル リスナの登録に使用する。これらは、抽象基本クラス weblogic.application.ApplicationLifecycleListener を拡張するクラスである。
listener 要素内で定義できる要素の詳細については、「listener」を参照。
<startup>
省略可能
制限なし
ゼロまたは 1 つ以上、指定する。ユーザ定義の起動クラスの登録に使用する。
startup 要素内で定義できる要素の詳細については、「startup」を参照。

注意 : アプリケーション スコープの起動クラスと停止クラスは、WebLogic Server のリリース 9.0 以降では非推奨になった。このクラスの代わりに、ライフサイクル リスナ イベントをアプリケーションで使用する必要がある。詳細については、「アプリケーション ライフサイクル イベントのプログラミング」を参照してください。

<shutdown>
省略可能
制限なし
ゼロまたは 1 つ以上、指定する。ユーザ定義の停止クラスの登録に使用する。
shutdown 要素内で定義できる要素の詳細については、「shutdown」を参照。

注意 : アプリケーション スコープの起動クラスと停止クラスは、WebLogic Server のリリース 9.0 以降では非推奨になった。このクラスの代わりに、ライフサイクル リスナ イベントをアプリケーションで使用する必要がある。詳細については、「アプリケーション ライフサイクル イベントのプログラミング」を参照してください。

<module>
省略可能
制限なし
JMS または JDBC モジュールなど、単独の WebLogic アプリケーション モジュールを表す。
この要素には次の子要素がある。
  • name - モジュールの名前。
  • type - モジュールの種類。有効な値は、JMS、JDBC、または Interception。
  • path - モジュールを完全に記述する XML ファイルのパス。エンタープライズ アプリケーションのルートを基準にした相対パスで指定する。
次の例では、XML ファイル jms/Workflows-jms.xml で完全に記述された Workflows という JMS モジュールの指定方法を示す。

<module>
<name>Workflows</name>
<type>JMS</type>
<path>jms/Workflows-jms.xml</path>
</module>

<library-ref>
省略可能
制限なし
共有 Java EE ライブラリへの参照。
library 要素内で定義できる要素の詳細については、「library-ref」を参照。
<fair-share-request>
省略可能
制限なし
ワーク マネージャ要求クラスの一種であるフェア シェア要求クラスを指定する。フェア シェア要求クラスは、要求の処理に必要なスレッド使用時間の平均比率を指定する。
<fair-share-request> 要素は、以下のいずれかの子要素を取ることができる。
  • name - フェア シェア要求クラスの名前。
  • fair-share - スレッド使用時間の平均比率を表す整数値。
<response-time-request>
省略可能
制限なし
ワーク マネージャ クラスの一種である応答時間要求クラスを指定する。応答時間要求クラスは、応答時間の目標値 (ミリ秒) を指定する。
<response-time-request> 要素は、以下のいずれかの子要素を取ることができる。
  • name - 応答時間要求クラスの名前。
  • goal-ms - 応答時間の目標値を示す整数。
<context-request>
省略可能
制限なし
ワーク マネージャ クラスの一種であるコンテキスト要求クラスを指定する。コンテキスト要求クラスは、現在のユーザまたは現在のユーザのグループなどのコンテキスト情報を基に、要求クラスを要求に割り当てる。
<context-request> 要素は、以下のいずれかの子要素を取ることができる。
  • name - コンテキスト要求クラスの名前。
  • context-case - コンテキストを記述する要素。
<context-case> 要素は、さらに以下のいずれかの子要素を取ることができる。
  • user-name または group-name - コンテキストが適用されるユーザまたはグループ。
  • request-class-name - 要求クラスの名前。
<max-threads-constraint>
省略可能
制限なし
ワーク マネージャ制約 max-threads-constraint を指定する。ワーク マネージャ制約は、要求の実行用に割り当てられるスレッドの最大数と最小数、および WebLogic Server が要求を拒否するまでにキューまたは実行できる要求の合計数を定義する。
max-threads-constraint は、制約対象の作業セットからの要求を実行する同時スレッドの数を制限する。
<max-threads-constraint> 要素は、以下のいずれかの子要素を取ることができる。
  • name - max-thread-constraint 制約の名前。
  • count または pool-name - 同時スレッドの最大数を示す整数、または最大数を決める接続プールの名前。
<min-threads-constraint>
省略可能
制限なし
ワーク マネージャ制約 min-threads-constraint を指定する。ワーク マネージャ制約は、要求の実行用に割り当てられるスレッドの最大数と最小数、および WebLogic Server が要求を拒否するまでにキューまたは実行できる要求の合計数を定義する。
min-threads-constraint は、デッドロックを回避するために、制約対象の要求に割り当てられるスレッドの数を保証する。
<min-threads-constraint> 要素は、以下のいずれかの子要素を取ることができる。
  • name - min-thread-constraint 制約の名前。
  • count - スレッドの最小数を示す整数。
<capacity>
省略可能
制限なし
ワーク マネージャ制約 capacity を指定する。ワーク マネージャ制約は、要求の実行用に割り当てられるスレッドの最大数と最小数、および WebLogic Server が要求を拒否するまでにキューまたは実行できる要求の合計数を定義する。
capacity 制約を指定すると、サーバの容量制限に達した場合にのみ要求が拒否されるようになる。
<capacity> 要素は、以下のいずれかの子要素を取ることができる。
  • name - capacity 制約の名前。
  • count - スレッドの容量を示す整数。
<work-manager>
省略可能
制限なし
アプリケーションに関連付けられたワーク マネージャを指定する。
work-manager 要素内で定義できる要素の詳細については、「work-manager」を参照。
ワーク マネージャの詳細については、「ワーク マネージャを使用したスケジューリング済み作業の最適化」を参照。
<application-admin-mode-trigger>
省略可能
制限なし
アプリケーションを管理モードにするために必要なスタック スレッドの数を指定する。
次の子要素を指定できる。
  • max-stuck-thread-time - スレッドがスタック内に残る最大時間 (秒)。
  • stuck-thread-count - スタック スレッド ワーク マネージャをトリガするスタック スレッドの数。
<session-descriptor>
省略可能
制限なし
サーブレット セッションのコンフィグレーション パラメータのリストを指定する。
<session-descriptor> 要素内で定義できる要素の詳細については、「session-descriptor」を参照。
<fast-swap>
省略可能
1
FastSwap デプロイメントを使用するかどうかを指定する。使用すると、ClassLoader を再ロードせずにインプレースで Java クラスが再定義されるため、再デプロイメントを最小限に抑えることができる。
詳細については、『WebLogic Server アプリケーションのデプロイメント』の「FastSwap デプロイメントによる再デプロイメントの最小化」を参照。

ejb

次の表では、ejb 要素内で定義できる要素について説明します。

表 A-2 ejb 要素
要素
必須/省略可能
ファイル内での最大数
説明
<entity-cache>
省略可能
制限なし
ゼロまたは 1 つ以上、指定する。entity-cache 要素は、実行時にエンティティ EJB インスタンスをキャッシュに入れるときに使用される名前付きアプリケーションレベル キャッシュの定義に使用される。個々のエンティティ Bean は、使用するアプリケーションレベル キャッシュのキャッシュ名を参照する。個々のキャッシュを参照するエンティティ Bean の数に制限はない。
アプリケーションレベル キャッシュを使用するには、 weblogic-ejb-jar.xml 記述子の <entity-cache-ref> 要素を使用してキャッシュを指定する必要がある。その場合、ExclusiveCache および MultiVersionCache という 2 つのデフォルト キャッシュが使用される。アプリケーションの設定で、これらのデフォルト キャッシュを明示的に定義して、非デフォルト値を指定する場合もある。キャッシング方式では、デフォルト キャッシュは変更できない。デフォルトで、キャッシュは最大サイズとして値 1000 を指定して max-beans-in-cache を使用する。
例 :
<entity-cache> 
<entity-cache-name>ExclusiveCache</entity-cache-name> 
	<max-cache-size> 
		<megabytes>50</megabytes> 
	</max-cache-size> 
</entity-cache>
entity-cache 要素内で定義できる要素の詳細については、「entity-cache」を参照。
<start-mbds-with- application>
省略可能
1
アプリケーションを使用してメッセージ駆動型 Bean (MDBS) を起動できるように EJB コンテナをコンフィグレーションできる。true に設定されると、コンテナはアプリケーションの一部として MDBS を起動する。false に設定されると、コンテナは MDBS をキューに保持し、ポートでのリスンが開始されたときにサーバによって MDBS が起動される。

entity-cache

次の表では、entity-cache 要素内で定義できる要素について説明します。

表 A-3 entity-cache 要素
要素
必須/省略可能
ファイル内での最大数
説明
<entity-cache-name>
必須
1
エンティティ Bean キャッシュのユニークな名前を指定する。この名前は、ear ファイル内でユニークなものとし、空の文字列は使用できない。
例 :
<entity-cache-name>ExclusiveCache</entity-cache-name>
<max-beans-in-cache>
省略可能
この要素を指定した場合、<max-cache-size> を同時に指定することはできない。
1
キャッシュ内で許容されるエンティティ Bean の最大数を指定する。限度に達すると、Bean に対してパッシベーションが行われる場合がある。このメカニズムでは、個々のエンティティ Bean が必要とする実際のメモリ サイズは考慮されない。この要素は、1 以上の値に設定できる。
デフォルト値 : 1000
<max-cache-size>
省略可能
この要素を指定した場合、<max-beans-in-cache> を同時に指定することはできない。
1
エンティティ キャッシュのメモリ サイズの限度をバイト単位または MB 単位で指定するときに使用される。max-cache-size 要素を使用して最大サイズが指定されたキャッシュを Bean が使用する場合、Bean プロバイダで weblogic-ejb-jar.xml 記述子の Bean の平均サイズを見積もる必要がある。デフォルトでは、Bean の平均サイズは 100 バイトと想定されている。
ejb 要素内で定義できる要素の詳細については、「max-cache-size」を参照。
<max-queries-in-cache>
省略可能
1
指定した時期にエンティティ キャッシュに表示可能な SQL クエリの最大数を指定する。
<caching-strategy>
省略可能
1
EJB コンテナが特定のアプリケーション レベル キャッシュでエンティティ Bean インスタンスを管理するときに使用する一般的な方式を指定する。キャッシュによって、メモリ内のエンティティ Bean インスタンスがバッファに移され、対応する主キー値に関連付けられる。
caching-strategy 要素の値は、以下のいずれかに限られる。
  • Exclusive - 主キー値ごとにメモリ内の Bean インスタンスを 1 つキャッシュに入れる。このユニークなインスタンスは、通常、使用時に EJB コンテナの排他的ロックを使用してロックされ、同時にそのインスタンスを使用するトランザクションは 1 つだけになる。
  • MultiVersion - 各主キー値に対してメモリ内の複数の Bean インスタンスをキャッシュに入れる。各インスタンスを複数のトランザクションで同時に使用できる。
デフォルト値 : MultiVersion
例 :
<caching-strategy>Exclusive</caching-strategy>

max-cache-size

次の表では、max-cache-size 要素内で定義できる要素について説明します。

表 A-4 max-cache-size 要素
要素
必須/省略可能
ファイル内での最大数
説明
<bytes>
<bytes> または <megabytes> の指定が必須。
1
バイト単位で示されるエンティティ キャッシュのメモリ サイズ。
<megabytes>
<bytes> または <megabytes> の指定が必須。
1
MB 単位で示されるエンティティ キャッシュのメモリ サイズ。

xml

次の表では、xml 要素内で定義できる要素について説明します。

表 A-5 xml 要素
要素
必須/省略可能
ファイル内での最大数
説明
<parser-factory>
省略可能
1
エンタープライズ アプリケーション用の特定の XML パーサまたはトランスフォーマの指定に使用される親要素。
parser-factory 要素内で定義できる要素の詳細については、「parser-factory」を参照。
<entity-mapping>
省略可能
制限なし
ゼロまたは 1 つ以上、指定する。エンティティ マッピングを指定する。マッピングにより、特定のパブリック ID またはシステム ID の代替エンティティ URI が指定される。このエンティティ URI を検索するデフォルトの場所は、lib/xml/registry ディレクトリである。
entity-mapping 要素内で定義できる要素の詳細については、「entity-mapping」を参照。

parser-factory

次の表では、parser-factory 要素内で定義できる要素について説明します。

表 A-6 parser-factory 要素
要素
必須/省略可能
ファイル内での最大数
説明
<saxparser-factory>
省略可能
1
対象アプリケーションだけで必要とされる XML 解析用の SAXParser ファクトリを設定できる。この要素によって、SAX スタイル解析に使用されるファクトリが指定される。saxparser-factory 要素の設定をしないと、サーバ XML レジストリでコンフィグレーションされた SAXParser ファクトリ スタイルが使用される。
デフォルト値 : サーバ XML レジストリの設定
<document-builder-factory>
省略可能
1
対象アプリケーションだけで必要とされる XML 解析用のドキュメント ビルダ ファクトリを設定できる。この要素によって、DOM スタイル解析に使用されるファクトリが決定される。document-builder-factory 要素を設定しないと、サーバ XML レジストリでコンフィグレーションされた DOM スタイルが使用される。
デフォルト値 : サーバ XML レジストリの設定
<transformer-factory>
省略可能
1
対象アプリケーションだけで必要とされるスタイル シート処理用のトランスフォーマ エンジンを設定できる。この要素の値を指定しないと、サーバ XML レジストリでコンフィグレーションされた値が使用される。
デフォルト値 : サーバ XML レジストリの設定

entity-mapping

次の表では、entity-mapping 要素内で定義できる要素について説明します。

表 A-7 entity-mapping 要素
要素
必須/省略可能
ファイル内での最大数
説明
<entity-mapping-name>
必須
1
このエンティティ マッピングの名前を指定する。
<public-id>
省略可能
1
マップされたエンティティのパブリック ID を指定する。
<system-id>
省略可能
1
マップされたエンティティのシステム ID を指定する。
<entity-uri>
省略可能
1
マップされたエンティティのエンティティ URI を指定する。
<when-to-cache>
省略可能
1
有効値は、次のとおり。
  • cache-on-reference
  • cache-at-initialization
  • cache-never
デフォルト値は cache-on-reference。
<cache-timeout-interval>
省略可能
1
秒単位で整数値を指定する。

jdbc-connection-pool

注意 : jdbc-connection-pool 要素は非推奨です。エンタープライズ アプリケーションでデータ ソースを定義する場合は、アプリケーションとともに JDBC モジュールをパッケージ化できます。詳細については、『WebLogic JDBC のコンフィグレーションと管理』の「JDBC アプリケーション モジュールのデプロイメントのコンフィグレーション」を参照してください。

次の表では、jdbc-connection-pool 要素内で定義できる要素について説明します。

表 A-8 jdbc-connection-pool 要素
要素
必須/省略可能
ファイル内での最大数
説明
<data-source-jndi-name>
必須
1
アプリケーション固有の JNDI ツリーにおける JNDI 名を指定する。
<connection-factory>
必須
1
デフォルトの接続ファクトリ設定のオーバーライドを定義する接続パラメータを指定する。
  • user-name - 省略可能。user-name 要素は、JDBCDataSourceFactoryMBean の UserName のオーバーライドに使用される。
  • url - 省略可能。url 要素は、JDBCDataSourceFactoryMBean の URL のオーバーライドに使用される。
  • driver-class-name - 省略可能。driver-class-name 要素は、JDBCDataSourceFactoryMBean の DriverName のオーバーライドに使用される。
  • connection-params - ゼロまたは 1 つ以上、指定する。
  • parameter+ (param-value, param-name) - 1 つまたは複数、指定する。
connection-factory 要素内で定義できる要素の詳細については、「connection-factory」を参照。
<pool-params>
省略可能
1
プールの動作に影響を与えるパラメータを定義する。
pool-params 要素内で定義できる要素の詳細については、「pool-params」を参照。
<driver-params>
省略可能
1
WebLogic Server ドライバの動作を設定する。
driver-params 要素内で定義できる要素の詳細については、「driver-params」を参照。
<acl-name>
省略可能
1
非推奨。

connection-factory

次の表では、connection-factory 要素内で定義できる要素について説明します。

表 A-9 connection-factory 要素
要素
必須/省略可能
ファイル内での最大数
説明
<factory-name>
省略可能
1
config.xml ファイル内の JDBCDataSourceFactoryMBean の名前を指定する。
<connection-properties>
省略可能
1
接続ファクトリの接続プロパティを指定する。connection-properties 要素について定義できる要素は、次のとおり。
  • user-name - 省略可能。JDBCDataSourceFactoryMBean の UserName のオーバーライドに使用される。
  • password - 省略可能。JDBCDataSourceFactoryMBean の Password のオーバーライドに使用される。
  • url - 省略可能。JDBCDataSourceFactoryMBean の URL のオーバーライドに使用される。
  • driver-class-name - 省略可能。JDBCDataSourceFactoryMBean の DriverName のオーバーライドに使用される。
  • connection-params - ゼロまたは 1 つ以上、指定する。接続を確立する際にドライバに渡されるパラメータの設定に使用される。例 :
<connection-params>
<parameter>
<description>Desc of param
</description>
<param-name>foo</param-name>
<param-value>xyz</param-value>
</parameter>
</connection-params>

pool-params

次の表では、pool-params 要素内で定義できる要素について説明します。

表 A-10 pool-params 要素
要素
必須/省略可能
ファイル内での最大数
説明
<size-params>
省略可能
1
プール内の接続数に影響を与えるパラメータを定義する。
  • initial-capacity - 省略可能。initial-capacity 要素は、プールの初期化時に作成される物理的なデータベース接続数を定義する。デフォルト値は 1。
  • max-capacity - 省略可能。max-capacity 要素は、プールに含める物理的なデータベースの最大接続数を定義する。ただし、JDBC ドライバによってこの値がさらに制限されることがある。デフォルト値は 1。
  • capacity-increment - 省略可能。capacity-increment 要素は、プール容量を拡張するときの増分を定義する。サービス リクエストのために利用可能となる物理的な接続が他にないとき、プールは必要なデータベースの物理的な接続数を作成し、プールに追加する。プール内の接続数は、max-capacity で設定された物理的な最大接続数を超えないように保持される。デフォルト値は 1。
  • shrinking-enabled - 省略可能。shrinking-enabled 要素は、使用されていない接続が検出された場合に、プールの容量を initial-capacity に戻すかどうかを指定する。
  • shrink-period-minutes - 省略可能。shrink-period-minutes 要素は、リクエストを満たすためにインクリメンタルに増やした接続プールを縮小するまで待機する時間 (分単位) を定義する。縮小を可能にするには、shrinking-enabled 要素を true に設定しておく必要がある。
  • shrink-frequency-seconds - 省略可能。
  • highest-num-waiters - 省略可能。
  • highest-num-unavailable - 省略可能。
<xa-params>
省略可能
1
XA DataSource のパラメータを定義する。
  • debug-level - 省略可能。整数。debug-level 要素は XA 処理のデバッグ レベルを定義する。デフォルト値は 0。
  • keep-conn-until-tx-complete-enabled - 省略可能。ブール値。keep-conn-until-tx-complete-enabled 要素を true に設定すると、トランザクションが完了するまで、XA 接続プールによって同一の XA 接続が分散トランザクションに関連付けられる。
  • end-only-once-enabled - 省略可能。ブール値。end-only-once-enabled 要素を true に設定すると、保留中の各 XAResource.start() メソッドに対する XAResource.end() メソッドの呼び出しが一度に限られる。
  • recover-only-once-enabled - 省略可能。ブール値。recover-only-once-enabled 要素を true に設定すると、リソースに対する回復の呼び出しが一度に限られる。
  • tx-context-on-close-needed - 省略可能。tx-context-on-close-needed 要素は、さまざまな JDBC オブジェクト (例 : 結果セット、ステートメント、接続など) を閉じるときに XA ドライバで分散トランザクション コンテキストが必要な場合、true に設定する。true に設定されると、JDBC オブジェクトをクローズするときに送出される SQL 例外のうち、トランザクション コンテキストでないものは無条件で受信される。
  • new-conn-for-commit-enabled - 省略可能。ブール値。new-conn-for-commit-enabled 要素を true に設定すると、特定の分散トランザクションのコミットおよびロールバック処理に専用の XA 接続が使用される。
<xa-params> 続き
省略可能
1
  • prepared-statement-cache-size - 非推奨。省略可能。prepared-statement-cache-size 要素は、Prepared Statement のキャッシュ サイズの設定に使用する。このキャッシュ サイズは、特定の接続から作成される Prepared Statement の数を表し、後で使用できるようにキャッシュに格納される。Prepared Statement キャッシュ サイズを 0 に設定すると、キャッシュがオフになる。

注意 : prepared-statement-cache-size は非推奨。driver-params/prepared-statementcache-size を使用のこと。詳細については、「driver-params」を参照。

  • keep-logical-conn-open-on-release - 省略可能。ブール値。keep-logical-conn-open-on-release 要素を true に設定すると、XA の物理的な接続が XA 接続プールに返されても JDBC の論理的な接続はオープンしたまま保持される。デフォルト値は false。
  • local-transaction-supported - 省略可能。ブール値。XA ドライバがグローバル トランザクションを使用しない SQL をサポートする場合には local-transaction-supported を true に設定する。そうでない場合は、false に設定する。デフォルト値は false。
  • resource-health-monitoring-enabled - 省略可能。resource-health-monitoring-enabled 要素は、対象接続プールに対して JTA リソース状態モニタ機能を有効にする場合には true に設定する。
<xa-params> 続き
省略可能
1
  • xa-set-transaction-timeout - 省略可能。
  • 使用場所 : xa-params

    例 :

    <xa-set-transaction-timeout>

    true

    </xa-set-transaction-timeout>

  • xa-transaction-timeout - 省略可能。
  • xa-set-transaction-timeout の値を true に設定すると、トランザクション マネージャは XAResource.start を呼び出す前にリソースに対して setTransactionTimeout を呼び出す。トランザクション マネージャは、グローバル トランザクション タイムアウト値を渡す。この属性が 0 より大きい値に設定されていると、この値がグローバル トランザクション タイムアウトに代わって使用される。

    デフォルト値 : 0

    使用場所 : xa-params

    例 :

    <xa-transaction-timeout>

    30

    </xa-transaction-timeout>

  • rollback-localtx-upon-connclose - 省略可能。
  • rollback-localtx-upon-connclose 要素が true の場合、接続プールは接続をプールに戻す前に、その接続に対して rollback() を呼び出す。

    デフォルト値 : false

    使用場所 : xa-params

    例 :

    <rollback-localtx-upon-connclose>

    true </rollback-localtx-upon-connclose>

<login-delay-seconds>
省略可能
1
各物理データベース接続を作成するまでにかかる遅延時間 (秒数) を設定する。データベース サーバによっては、複数の接続リクエストが短い間隔で繰り返されると処理できないものもある。このプロパティを使用すると、データベース サーバの処理が追いつくように、少しの間隔を空けることができる。この遅延は、データベースの物理的な接続が確立すると、プールの初期作成時とプールの有効期間中の両方で必ず行われる。
<leak-profiling-enabled>
省略可能
1
JDBC 接続リーク プロファイリングを有効化する。接続リークは、プールからの接続が close() メソッドの呼び出しで明示的にクローズされていない場合に発生する。接続リーク プロファイリングがアクティブの場合、プールは接続オブジェクトがプールから割り当てられ、クライアントに与えられたときにスタック トレースを格納する。接続リークが検出されたとき (接続オブジェクトのガベージ コレクションが行われたとき) に、このスタック トレースが報告される。
この要素はリソースを余計に使用し、接続プール処理を遅くする可能性があるので、プロダクション環境での使用は避けるほうがよい。
<connection-check-params>
省略可能
1
  • プール内の接続がまだ有効であることを確認するチェックを行うかどうかを指定し、行う場合の時期と方法を定義する。
  • table-name - 省略可能。table-name 要素は、スキーマ内でクエリできるテーブルを定義する。
  • check-on-reserve-enabled - 省略可能。check-on-reserve-enabled 要素が true に設定されると、ユーザに接続が渡される前に毎回接続がテストされる。
  • check-on-release-enabled - 省略可能。check-on-release-enabled 要素が true に設定されると、ユーザが接続をプールに返すときに毎回接続がテストされる。
  • refresh-minutes - 省略可能。refresh-minutes 要素が定義されると、定期的 (指定された分単位の時間) にトリガされる。トリガによって、プール内の各接続がまだ有効であることを確認するチェックが行われる。
  • check-on-create-enabled - 省略可能。true に設定すると、接続は作成時にテストされる。
  • connection-reserve-timeout-seconds - 省略可能。プールからの接続を予約する呼び出しのタイムアウト後の秒数。
  • connection-creation-retry-frequency-seconds - 省略可能。プールがデータベースへの接続を確立しようとする再試行の頻度。
  • inactive-connection-timeout-seconds - 省略可能。予約された接続が強制的にプールに返るように解放された後の非アクティブ期間の秒数。
<connection-check-params>
続き
省略可能
1
  • test-frequency-seconds - 省略可能。データベース接続テストの周期の秒数。test-frequency-seconds の期間が終わるたびに、未使用のデータベース接続は table-name を使ってテストされる。テストに合格しない接続は閉じられ、有効な物理データベース接続を再確立するために再び開かれる。table-name が設定されていない場合、テストは実行されない。
  • init-sql - 省略可能。接続が作成されたときに自動的に実行される SQL クエリを指定する。
<jdbcxa-debug-level>
省略可能
1
内部設定。
<remove-infected-connections-enabled>
省略可能
1
アプリケーションが基底のベンダ接続オブジェクトを要求した場合に、接続がプールから削除されるかどうかを制御する。この属性を有効化すると、(接続がプールから削除され、新しい接続に置き換わるために) 基本的に接続のプールを無効化することになるので、パフォーマンスに影響が出る。

driver-params

次の表では、driver-params 要素内で定義できる要素について説明します。

表 A-11 driver-params 要素
要素
必須/省略可能
ファイル内での最大数
説明
<statement>
省略可能
1
driver-params 文を定義する。省略可能な要素 profiling-enabled が含まれる。
例 :
<statement>
<profiling-enabled>true
</profiling-enabled>
</statement>
<prepared-statement>
省略可能
1
JDBC の Prepared Statement キャッシュ プロファイリングの実行を有効化する。有効化されると、Prepared Statement のキャッシュ プロファイルが後で分析できるように外部ストレージに格納される。この機能はリソースを消費するので、プロダクション サーバでは無効にしておくのが望ましい。デフォルト値は false。
  • profiling-enabled - 省略可能。
  • cache-profiling-threshold - 省略可能。cache-profiling-threshold 要素は、Prepared Statement キャッシュの状態がログに記録されるステートメント リクエストの数を定義する。この要素は出力量を最小にする。この機能はリソースを消費するので、プロダクション サーバでは無効にしておくのが望ましい。
  • cache-size - 省略可能。cache-size 要素は、Prepared Statement キャッシュのサイズを返す。このキャッシュ サイズは、特定の接続から作成される Prepared Statement の数を表し、後で使用できるようにキャッシュに格納される。
  • parameter-logging-enabled - 省略可能。SQL 応答プロファイリング時、Prepared Statement パラメータの値を格納できる。parameter-logging-enabled 要素を使用すると、ステートメント パラメータを格納できるようになる。この機能はリソースを消費するので、プロダクション サーバでは無効にしておくのが望ましい。
  • max-parameter-length - 省略可能。SQL 応答プロファイリング時、Prepared Statement パラメータの値を格納できる。max-parameter-length 要素は、JDBC SQL 応答プロファイリングのパラメータとして渡される文字列の最大の長さを定義する。この機能は多くのリソースを使用するため、パラメータのデータ長を制限して、出力量を減らすようにする必要がある。
  • cache-type - 省略可能。
<row-prefetch-enabled>
省略可能
1
各 ResultSet について、クライアントと WebLogic Server の間での行のプリフェッチを有効にするかどうかを指定する。
外部クライアントが JDBC を使用して WebLogic Server 経由でデータベースにアクセスするとき、行のプリフェッチを行うと 1 回のサーバ アクセスでサーバからクライアントに複数の行を取り出すことになるので、パフォーマンスが向上する。クライアントと WebLogic Server が同一の JVM 内にある場合は、この設定が無視され、行のプリフェッチは使用されない。
<row-prefetch-size>
省略可能
1
クライアント用にプリフェッチする結果セットの行数を指定する。
最適値はクエリの詳細によって異なる。一般に、この数を増やすと、特定の値に達するまでパフォーマンスが向上する。その値に達すると、それ以上数を増やしてもパフォーマンスはそれほど向上しない。

注意 : 通常、100 行に達した後では、パフォーマンスの向上が見られなくなる。ほとんどの状況では、デフォルト値で問題ない。

この要素の有効な値は 2 ~ 65536。デフォルト値は 48。
<stream-chunk-size>
省略可能
1
必要に応じて WebLogic Server からクライアントに取得されるストリーム データ型のデータ チャンク サイズを指定する。

security

次の表では、security 要素内で定義できる要素について説明します。

表 A-12 security 要素
要素
必須/省略可能
ファイル内での最大数
説明
<realm-name>
省略可能
1
アプリケーションが使用するセキュリティ レルムの名前を指定する。指定されていなければ、システムのデフォルト レルムが使用される。
<security-role-assignment>
省略可能
制限なし
アプリケーション ワイドなセキュリティ ロールと、1 つまたは複数の WebLogic Server プリンシパルとのマッピングを宣言する。
例 :
<security-role-assignment>
<role-name>
PayrollAdmin
</role-name>
<principal-name>
Tanya
</principal-name>
<principal-name>
Fred
</principal-name>
<principal-name>
system
</principal-name>
</security-role-assignment>

application-param

次の表では、application-param 要素内で定義できる要素について説明します。

表 A-13 application-param 要素
要素
必須/省略可能
ファイル内での最大数
説明
<description>
省略可能
1
アプリケーション パラメータを説明する。
<param-name>
必須
1
アプリケーション パラメータの名前を定義する。
<param-value>
必須
1
アプリケーション パラメータの値を定義する。

classloader-structure

次の表では、classloader-structure 要素内で定義できる要素について説明します。

表 A-14 classloader-structure 要素
要素
必須/省略可能
ファイル内での最大数
説明
<module-ref>
省略可能
制限なし
module-ref 要素内で定義できる要素は次のとおり。
  • module-uri - ゼロまたは 1 つ以上、指定する。module-ref 要素内で定義される。
<classloader-structure>
省略可能
制限なし
アプリケーションのクラスローダ構造の任意のネスティングを有効にする。ただし、このバージョンの WebLogic Server では、指定可能な階層は 3 レベルまで。

listener

次の表では、listener 要素内で定義できる要素について説明します。

表 A-15 listener 要素
要素
必須/省略可能
ファイル内での最大数
説明
<listener-class>
必須
1
ApplicationLifecycleListener のユーザによる実装の名前。
<listener-uri>
省略可能
1
実装が格納されている EAR 内の JAR ファイル。listener-uri を指定していない場合は、アプリケーションからクラスが見えるものと仮定する。
<run-as-principal-name>
省略可能
1
アプリケーション ライフサイクル イベントを起動および停止するユーザ ID を指定する。ここに指定する ID はシステムの有効なユーザ名である必要がある。run-as-principal-name を指定しない場合、アプリケーション ライフサイクル リスナの実行のための run-as ID としては、デプロイメント開始者のユーザ ID が使用される。

注意 : アプリケーション ライフサイクル リスナ用に定義された run-as-principal-name ID が管理者である場合、アプリケーション デプロイヤには管理者特権が必要。これがない場合、デプロイメントは失敗する。

startup

次の表では、startup 要素内で定義できる要素について説明します。

警告 : アプリケーション スコープの起動クラスと停止クラスは、WebLogic Server のリリース 9.0 以降では非推奨になりました。このクラスの代わりに、ライフサイクル リスナ イベントをアプリケーションで使用してください。詳細については、「アプリケーション ライフサイクル イベントのプログラミング」を参照してください。

表 A-16 startup 要素
要素
必須/省略可能
ファイル内での最大数
説明
<startup-class>
必須
1
アプリケーションのデプロイ中に実行するクラスの名前を定義する。
<startup-uri>
省略可能
1
startup-class が格納されている EAR 内の JAR ファイルを定義する。startup-uri が定義されていない場合は、アプリケーションからこのクラスが見えるものと見なす。

shutdown

次の表では、shutdown 要素内で定義できる要素について説明します。

警告 : アプリケーション スコープの起動クラスと停止クラスは、WebLogic Server のリリース 9.0 以降では非推奨になりました。このクラスの代わりに、ライフサイクル リスナ イベントをアプリケーションで使用してください。詳細については、「アプリケーション ライフサイクル イベントのプログラミング」を参照してください。

表 A-17 shutdown 要素
要素
必須/省略可能
ファイル内での最大数
説明
<shutdown-class>
必須
1
アプリケーションのアンデプロイ時に実行するクラスの名前を定義する。
<shutdown-uri>
省略可能
1
shutdown-class が格納されている EAR 内の JAR ファイルを定義する。shutdown-uri を指定していない場合は、アプリケーションからクラスが見えるものと仮定する。

work-manager

次の表では、work-manager 要素内で定義できる要素について説明します。

ワーク マネージャの例および詳細については、「ワーク マネージャを使用したスケジューリング済み作業の最適化」を参照してください。

表 A-18 work-manager 要素
要素
必須/省略可能
ファイル内での最大数
説明
<name>
必須
1
ワーク マネージャの名前。
<response-time-request-class>
省略可能
1
<work-manager> のこの子要素の詳細については、「weblogic-application」の <response-time-request> 要素の説明を参照。
この要素を指定した場合、<fair-share-request-class><context-request-class>、または <request-class-name> を同時に指定することはできない。
<fair-share-request-class>
省略可能
1
<work-manager> のこの子要素の詳細については、「weblogic-application」の <fair-share-request> 要素の説明を参照。
この要素を指定した場合、<response-time-request-class><context-request-class>、または <request-class-name> を同時に指定することはできない。
<context-request-class>
省略可能
1
<work-manager> のこの子要素の詳細については、「weblogic-application」の <context-request> 要素の説明を参照。
この要素を指定した場合、<fair-share-request-class><response-time-request-class>、または <request-class-name> を同時に指定することはできない。
<request-class-name>
省略可能
1
要求クラスの名前。
この要素を指定した場合、<fair-share-request-class><context-request-class>、または <response-time-request-class> を同時に指定することはできない。
<min-threads-constraint>
省略可能
1
<work-manager> のこの子要素の詳細については、「weblogic-application」の <min-threads-constraint> 要素の説明を参照。
この要素を指定した場合、<min-threads-constraint-name> を同時に指定することはできない。
<min-threads-constraint-name>
省略可能
1
min-thread-constraint 制約の名前。
この要素を指定した場合、<min-threads-constraint> を同時に指定することはできない。
<max-threads-constraint>
省略可能
1
<work-manager> のこの子要素の詳細については、「weblogic-application」の <max-threads-constraint> 要素の説明を参照。
この要素を指定した場合、<max-threads-constaint-name> を同時に指定することはできない。
<max-threads-constraint-name>
省略可能
1
max-thread-constraint 制約の名前。
この要素を指定した場合、<max-threads-constaint> を同時に指定することはできない。
<capacity>
省略可能
1
<work-manager> のこの子要素の詳細については、「weblogic-application」の <capacity> 要素の説明を参照。
この要素を指定した場合、<capacity-name> を同時に指定することはできない。
<capacity-name>
省略可能
1
スレッドの容量制約の名前。
この要素を指定した場合、<capacity> を同時に指定することはできない。
<work-manager-shutdown-trigger>
省略可能
1
スタック スレッドに応答してワーク マネージャを停止できるスタック スレッド ワーク マネージャ コンポーネントの指定に使用する。
次の子要素を指定できる。
  • max-stuck-thread-time - スレッドがスタック内に残る最大時間 (秒)。
  • stuck-thread-count - スタック スレッド ワーク マネージャをトリガするスタック スレッドの数。
この要素を指定した場合、<ignore-stuck-threads> を同時に指定することはできない。
<ignore-stuck-threads>
省略可能
1
スレッドがスタックされた場合でも、ワーク マネージャがスタック スレッドを無視して停止しないかどうかを指定する。
この要素を指定した場合は、<work-manager-shutdown-trigger> を同時に指定することはできない。

session-descriptor

次の表では、session-descriptor 要素内で定義できる要素について説明します。

表 A-19 session-descriptor 要素
要素
必須/省略可能
ファイル内での最大数
説明
<timeout-secs>
省略可能
1
セッションがタイムアウトするまでの秒数を指定する。
デフォルト値は 3600 秒。
<invalidation-interval-secs>
省略可能
1
セッション無効化トリガの間隔を秒数で指定する。
デフォルト値は 60 秒。
<debug-enabled>
省略可能
1
HTTP セッションのデバッグを有効にするかどうかを指定する。
デフォルト値は false
<id-length>
省略可能
1
セッション ID の長さを指定する。
デフォルト値は 52。
<tracking-enabled>
省略可能
1
HTTP リクエスト間のセッション トラッキングを有効にするかどうかを指定する。
デフォルト値は true
<cache-size>
省略可能
1
JDBC とファイル永続化セッションのキャッシュ サイズを指定する。
デフォルト値は 1028。
<max-in-memory-sessions>
省略可能
1
メモリ/レプリケートされたセッションの最大セッション数を指定する。
デフォルト値は -1 (制限なし)。
<cookies-enabled>
省略可能
1
Web アプリケーション コンテナが応答にクッキーを設定するかどうかを指定する。
デフォルト値は true
<cookie-name>
省略可能
1
セッション トラッキングを実行するクッキーの名前を指定する。
デフォルト名は JSESSIONID
<cookie-path>
省略可能
1
セッション トラッキング クッキーのパスを指定する。
デフォルト値は /
<cookie-domain>
省略可能
1
セッション トラッキング クッキーのドメインを指定する。
デフォルト値は null
<cookie-comment>
省略可能
1
セッション トラッキング クッキーのコメントを指定する。
デフォルト値は null
<cookie-secure>
省略可能
1
セッション トラッキング クッキーが安全であることを示すかどうかを指定する。
デフォルト値は false
<cookie-max-age-secs>
省略可能
1
セッション トラッキング クッキーの最大存続期間を指定する。
デフォルト値は -1 (制限なし)。
<persistent-store-type>
省略可能
1
セッション永続性の格納の種類を指定する。
以下の値を指定できる。
  • memory - デフォルト値。
  • replicated - クラスタ化が必要。
  • replicated_if_clustered - クラスタ化されていない場合は memory がデフォルト値。
  • file
  • jdbc
  • cookie
<persistent-store-cookie-name>
省略可能
1
cookie ベースのセッションの永続性を使用する場合に、属性名と値を保持するクッキーの名前を指定する。
デフォルト値は WLCOOKIE
<persistent-store-dir>
省略可能
1
file ベースのセッションの永続性を使用する場合に、ディレクトリの名前を指定する。ディレクトリは、Web アプリケーション用に定義された一時ディレクトリを基準にする。
デフォルト値は session_db
<persistent-store-pool>
省略可能
1
jdbc ベースのセッションの永続性を使用する場合に、JDBC 接続プールの名前を指定する。
<persistent-store-table>
省略可能
1
jdbc ベースのセッションの永続性を使用する場合に、データベース テーブルの名前を指定する。
デフォルト値は wl_servlet_sessions
<jdbc-column-name-max-inactive-interval>
省略可能
1
jdbc ベースのセッションの永続性を使用する場合に、wl_max_inactive_interval カラムの代替名を指定する。長いカラム名をサポートしていない一部のデータベースでは必須。
<jdbc-connection-timeout-secs>
省略可能
1
非推奨
<url-rewriting-enabled>
省略可能
1
URL の書き換えが有効化されているかどうかを指定する。
デフォルト値は true
<http-proxy-caching-of-cookies>
省略可能
1
WebLogic Server が以下の HTTP ヘッダを応答に追加するかどうかを指定する。

Cache-control: no-cache=set-cookie

このヘッダは、プロキシ キャッシュがクッキーをキャッシュしないように指定する。
デフォルト値は true で、ヘッダは追加されない。ヘッダを応答に追加する場合は、この要素を false に設定する。
<encode-session-id-in-query-params>
省略可能
1
WebLogic Server がパス パラメータのセッション ID をエンコードするかどうかを指定する。
デフォルト値は false
<monitoring-attribute-name>
省略可能
1
複数のセッションの実行時情報をタグ付けする場合に使用する。たとえば、ユニークであることが保証される username 属性がある場合は、この要素を username に設定する。
<sharing-enabled>
省略可能
1
複数の Web アプリケーション間で HTTP セッションを共有するかどうかを指定する。
デフォルト値は false

library-ref

次の表では、library-ref 要素内で定義できる要素について説明します。

追加情報および例については、「共有 Java EE ライブラリおよびオプション パッケージの作成」を参照してください。

表 A-20 library 要素
要素
必須/省略可能
ファイル内での最大数
説明
<library-name>
必須
1
参照される共有 Java EE ライブラリの名前を指定する。
<specification-version>
省略可能
1
最低限の仕様バージョン要件を指定する。
<implementation-version>
省略可能
1
最低限の実装バージョン要件を指定する。
<exact-match>
省略可能
1
指定した仕様バージョンおよび実装バージョンと参照したライブラリの仕様バージョンおよび実装バージョンが完全一致する必要があるどうかを指定する。
デフォルト値は false
<context-root>
省略可能
1
参照される Web アプリケーションの共有 Java EE ライブラリのコンテキスト ルートを指定する。

library-context-root-override

次の表では、参照される EAR ライブラリ内の context-root 要素をオーバーライドするために library-context-root-override 要素内で定義できる要素について説明します。「library-ref」を参照してください。

追加情報および例については、「共有 Java EE ライブラリおよびオプション パッケージの作成」を参照してください。

表 A-21 library-context-root-override 要素
要素
必須/省略可能
ファイル内での最大数
説明
<library-context-root>
省略可能
1
ライブラリ内で宣言されている context-root 要素をオーバーライドする。この要素が存在しない場合は、ライブラリの context-root が使用される。
参照側アプリケーション (ユーザ アプリケーションなど) のみが、ライブラリで宣言されている context-root 要素をオーバーライドできる。
<override-value>
省略可能
1
ライブラリで宣言されている context-root 要素をオーバーライドする際の library-context-root-override 要素の値を指定する。これらの要素が存在しない場合は、ライブラリの context-root が使用される。

 


weblogic-application.xml スキーマ

weblogic-application.xml デプロイメント記述子ファイルの XML スキーマについては、http://www.bea.com/ns/weblogic/weblogic-application/1.0/weblogic-application.xsd を参照してください。

 


application.xml スキーマ

application.xml デプロイメント記述子の要素の詳細については、http://java.sun.com/xml/ns/javaee/application_5.xsd の Java EE 5 スキーマを参照してください。


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