|
以下の節では、WebLogic Server での XML の管理について説明します。
Administration Console から XML レジストリにアクセスし、XML レジストリで WebLogic Server を XML アプリケーション用にコンフィグレーションします。
ブラウザで Administration Console を起動するには、次の URL を入力します。
http://host
:port
/console
XML レジストリは、Administration Console を使用して作成、コンフィグレーション、および使用します。Administration Console XML レジストリの使用には、次のメリットがあります。
XML レジストリを使用すると、以下の指定が可能になります。
XML レジストリを必要な数だけ作成できますが、WebLogic Server の特定のインスタンスに関連付けることができる XML レジストリの数は 1 つだけです。
WebLogic Server のインスタンスに XML レジストリが関連付けられていない場合、ドキュメントの解析や変換にはデフォルトのパーサおよびトランスフォーマが使用されます。デフォルトのパーサおよびトランスフォーマは、JDK バージョン 5.0 に付属しています。
XML レジストリを WebLogic Server のインスタンスに関連付けると、すべての XML コンフィグレーション オプションが、そのサーバを使用している XML アプリケーションで利用可能になります。
XML レジストリに対しては、以下のタイプのエントリを作成できます。
注意 : | XML レジストリでは、大文字と小文字が区別されます。たとえば、ルート要素が <CAR> の XML ドキュメント タイプのパーサをコンフィグレーションしている場合、[ルート要素タグ] フィールドには、car や Car ではなく CAR と入力する必要があります。 |
JAXP で XML アプリケーションを解析または変換する場合は、常に XML レジストリに自動的にアクセスします。WebLogic Server は、以下のようなルックアップ順序に従って、ロードするパーサのクラスを決定します。
特定のドキュメント タイプに対応するトランスフォーマを定義することはできないので最初の手順は除きますが、それ以外ではこのプロセスはトランスフォーマにも当てはまります。
さらに、WebLogic Server の起動時に、SAX エンティティ リゾルバは、レジストリで宣言されたエンティティを解決するように自動的に設定されます。したがって、使用するパーサを制御したり、外部エンティティのローカル コピーの場所を設定したりするために、XML アプリケーション コードを変更する必要はありません。使用するパーサ、および外部エンティティの位置は、XML レジストリで制御します。
注意 : | JAXP ではなくパーサによって提供された API を使用する場合、XML レジストリは XML ドキュメントの処理に影響を与えません。このため、XML アプリケーションではなるべく JAXP を使用してください。 |
デフォルトでは、WebLogic Server は、デフォルト パーサとトランスフォーマで XML ドキュメントを解析および変換するようにコンフィグレーションされています。デフォルトのパーサおよびトランスフォーマは、JDK 5.0 に付属しています。デフォルトを使用する限りは、XML アプリケーションについてコンフィグレーション タスクを実行する必要はありません。デフォルト以外のパーサまたはトランスフォーマを使用する場合は、以下の節で説明するように XML レジストリでパーサおよびトランスフォーマをコンフィグレーションする必要があります。
次の手順ではまず、SAX および DOM パーサおよびトランスフォーマを定義する XML レジストリの作成方法を説明します。次に、サーバで新しいパーサとトランスフォーマを使用するために、新しい XML レジストリを WebLogic Server のインスタンスに関連付ける (プラグインする) 方法を説明します。
警告 : | デフォルトの WebLogic Server パーサおよびトランスフォーマと互換性があるパーサおよびトランスフォーマのみをプラグインできます。デフォルトのパーサおよびトランスフォーマは、JDK 5.0 に付属しています。 |
特定のドキュメント タイプに対応したパーサをコンフィグレーションする場合、ドキュメントのシステム ID、パブリック ID、ルート要素を使用して、ドキュメント タイプを識別できます。
警告 : | WebLogic Server では、ドキュメントの種類を識別しようとするとき、XML ドキュメントの最初の 1000 バイトのみを検索します。この最初の 1000 バイトの中に DOCTYPE 識別子が見つからなければ、ドキュメントの検索は終了し、WebLogic Server インスタンス用にコンフィグレーションされたパーサを使用してドキュメントの解析が行われます。 |
特定のドキュメント タイプに対応したパーサをコンフィグレーションするには、以下の手順を実行します。
Administration Console の呼び出し方法については、「WebLogic Server XML の管理の概要」を参照してください。
XML レジストリを使用すると、外部エンティティ解決をコンフィグレーションし、外部エンティティ キャッシュをコンフィグレーションおよびモニタできます。
WebLogic Server では、以下のいずれかの方法で外部エンティティの解決をコンフィグレーションできます。
外部エンティティを管理対象サーバにキャッシュすると、アクセス時間を節約できるだけでなく、ネットワークまたは管理サーバのダウンにより XML ドキュメントの解析中に管理サーバにアクセスできなくなった場合には、ローカル バックアップを利用できます。
キャッシュされたエンティティに対して、WebLogic Server が URL または管理サーバからエンティティを再取得して再キャッシュするまでの間隔 (有効期限) をコンフィグレーションできます。
外部エンティティの解決をコンフィグレーションするには、以下の手順を実行します。
Administration Console の呼び出し方法については、「WebLogic Server XML の管理の概要」を参照してください。
外部エンティティ キャッシュの以下のプロパティをコンフィグレーションできます。
外部エンティティ キャッシュをコンフィグレーションするには、次の手順に従います。
Administration Console の呼び出し方法については、「WebLogic Server XML の管理の概要」を参照してください。