メッセージング ブリッジ

WebLogic メッセージング ブリッジを使用すると、2 つのメッセージング製品間の転送メカニズムをコンフィグレーションできるため、WebLogic JMS の異なる実装間、または WebLogic JMS と別のメッセージング製品間に相互運用性が提供されます。

メッセージング ブリッジは、ブリッジの対象となる次の 2 つの送り先で構成されます。メッセージの受信元であるソース送り先と、メッセージの送信先であるターゲット送り先です。WebLogic JMS およびサードパーティの JMS 製品では、メッセージング ブリッジは WebLogic Server で用意されているリソース アダプタを使用して、ソースおよびターゲット送り先と通信します。JMS 以外のメッセージング製品の場合、JMS 以外のソースおよびターゲット送り先にアクセスするには、カスタマイズされたアダプタをサードパーティの OEM ベンダから入手するか、または BEA プロフェッショナル サービスに連絡して提供を受ける必要があります。

ソースおよびターゲットのブリッジ送り先は、キューまたはトピックになります。サービスの品質（QOS）や、メッセージ フィルタ、トランザクション セマンティクス、接続の再試行ポリシーを指定することもできます。メッセージング ブリッジをコンフィグレーションすると、必要に応じてブリッジのトラフィックを一時的にサスペンドする、実装に合わせて実行スレッド プール サイズを調整する、コンフィグレーション済みのすべてのブリッジの状況をモニタするといった管理作業を、Administration Console から簡単に行えます。

 

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JMS ブリッジ送り先のタスク

JMS メッセージング製品（WebLogic JMS の実装またはサードパーティの JMS プロバイダ）の場合は、メッセージング ブリッジによってマップされるソースおよびターゲットの各送り先に対して、JMSBridgeDestination インスタンスをコンフィグレーションする必要があります。

JMS ブリッジ送り先の作成

1. [メッセージング ブリッジ] ノードを展開します。

2. [JMS ブリッジ送り先] ノードをクリックして右ペインに [JMS ブリッジ送り先] タブを開きます。

3. [新しい JMS Bridge Destination のコンフィグレーション] リンクをクリックします。右ペインに [コンフィグレーション] ダイアログが表示され、新しい JMS ブリッジ送り先のコンフィグレーションに関連するタブが表示されます。

4. [コンフィグレーション] タブで、[名前]、[JNDI アダプタ名]、[アダプタ クラスパス]、[接続 URL]、[初期コンテキスト ファクトリ]、[接続ファクトリ JNDI 名]、[送り先 JNDI 名]、[送り先タイプ] の各属性フィールドの値を入力します。一般属性の詳細については、「属性」を参照してください。

5. オプションとして、[ユーザ名] および [ユーザ パスワード] 属性に入力します。JMS ブリッジ送り先の [セキュリティ] タブの属性の詳細については、「属性」を参照してください。

   注意: 指定した送り先に対する処理はすべて、このユーザ名とパスワードを使って行われます。したがって、メッセージング ブリッジを機能させるには、ソースおよびターゲット送り先のユーザ名/パスワードに基底の JMS 送り先へのアクセス権限が付与されている必要があります。

6. [作成] をクリックして、[名前] フィールドに指定した名前で JMS ブリッジ送り先のインスタンスを作成します。左ペインの [JMS ブリッジ送り先] ノードの下に新しいインスタンスが追加されます。

7. ソース JMS ブリッジ送り先の属性の定義が完了したら、この手順を繰り返してターゲット JMS ブリッジ送り先のコンフィグレーションを行います。コンフィグレーションの順序は逆でもかまいません。

メッセージング ブリッジのコンフィグレーションで次に行うべき作業については、メッセージング ブリッジの作成を参照してください。

JMS ブリッジ送り先のクローンの作成

1. [メッセージング ブリッジ] ノードを展開します。

2. [JMS ブリッジ送り先] ノードを展開します。JMS ブリッジ送り先のインスタンスをすべて示す [JMS ブリッジ送り先] テーブルが右ペインに表示されます。

3. クローンを作成する JMS ブリッジ送り先のインスタンスの行で [クローン] アイコンをクリックします。ダイアログには、JMS ブリッジ送り先のクローンの作成に関連するタブが示されます。

4. 属性フィールドに値を入力します。

5. [クローン] をクリックして、[名前] フィールドに指定した名前で JMS ブリッジ送り先を作成します。右ペインの [JMS ブリッジ送り先] テーブルに JMS ブリッジ送り先が追加されます。

JMS ブリッジ送り先の削除

1. [メッセージング ブリッジ] ノードを展開します。

2. [JMS ブリッジ送り先] ノードを展開します。JMS ブリッジ送り先のインスタンスをすべて示す [JMS ブリッジ送り先] テーブルが右ペインに表示されます。

3. 削除する JMS ブリッジ送り先の行で [削除] アイコンをクリックします。削除要求の確認を求めるダイアログが表示されます。

4. [はい] をクリックして JMS ブリッジ送り先を削除した後、[続行] をクリックして右ペインに [JMS ブリッジ送り先] テーブルを再表示します。JMS ブリッジ送り先が、[JMS ブリッジ送り先] テーブルから削除されています。

JMS ブリッジ送り先へのメモの追加

1. [メッセージング ブリッジ] ノードを展開します。

2. [JMS ブリッジ送り先] ノードを展開して、ドメインで定義されている JMS ブリッジ送り先のリストを表示します。

3. メモを追加する JMS ブリッジ送り先をクリックします。ダイアログには、JMS ブリッジ送り先のインスタンスに関連付けられたタブが示されます。

4. [メモ] タブをクリックします。

5. [メモ] フィールドにメモを記入します。

6. [適用] をクリックして変更を保存します。

 

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一般ブリッジ送り先のタスク

JMS 以外のメッセージング製品の場合は、メッセージング ブリッジによってマップされるソースおよびターゲットの各送り先に対して、BridgeDestination インスタンスをコンフィグレーションする必要があります。

注意: WebLogic JMS には、JMS 以外のメッセージング製品にアクセスするための「一般ブリッジ送り先」フレームワークが含まれていますが、WebLogic Server ではそのような製品をサポートするアダプタを提供していません。したがって、サードパーティの OEM ベンダからカスタム アダプタを入手し、その製品のドキュメントに記載のコンフィグレーション手順を参照する必要があります。また、カスタム アダプタの入手については、BEA プロフェッショナル サービスにお問い合わせいただいてもかまいません。

一般ブリッジ送り先の作成

1. [メッセージング ブリッジ] ノードを展開します。

2. [一般ブリッジ送り先] ノードをクリックして右ペインに [一般ブリッジ送り先] タブを開きます。

3. [新しい General Bridge Destination のコンフィグレーション] リンクをクリックします。コンフィグレーション ダイアログには、新しい一般ブリッジ送り先のコンフィグレーションに関連するタブが示されます。

4. [コンフィグレーション] タブで、[名前]、[JNDI アダプタ名]、[アダプタ クラスパス]、[プロパティ (key=value)] の各属性フィールドの値を入力します。一般属性の詳細については、「属性」を参照してください。

5. オプションとして、[ユーザ名] および [ユーザ パスワード] 属性に入力します。一般ブリッジ送り先の [セキュリティ] タブの属性の詳細については、「属性」を参照してください。

   注意: 指定した送り先に対する処理はすべて、このユーザ名とパスワードを使って行われます。したがって、メッセージング ブリッジを機能させるには、ソースおよびターゲット送り先のユーザ名/パスワードに基底の送り先へのアクセス権限が付与されている必要があります。

6. [作成] をクリックして、[名前] フィールドに指定した名前で一般ブリッジ送り先のインスタンスを作成します。左ペインの [一般ブリッジ送り先] ノードの下に新しいインスタンスが追加されます。

7. ソース一般ブリッジ送り先の属性の定義が完了したら、この手順を繰り返してターゲット一般ブリッジ送り先のコンフィグレーションを行います。コンフィグレーションの順序は逆でもかまいません。

メッセージング ブリッジのコンフィグレーションで次に行うべき作業については、メッセージング ブリッジの作成を参照してください。

一般ブリッジ送り先のクローンの作成

1. [メッセージング ブリッジ] ノードを展開します。

2. [一般ブリッジ送り先] ノードを展開します。一般ブリッジ送り先のインスタンスをすべて示す [一般ブリッジ送り先] テーブルが右ペインに表示されます。

3. クローンを作成する一般ブリッジ送り先の行で [クローン] アイコンをクリックします。ダイアログには、一般ブリッジ送り先のクローンの作成に関連するタブが示されます。

4. 属性フィールドに値を入力します。

5. [クローン] をクリックして、[名前] フィールドに指定した名前で一般ブリッジ送り先を作成します。右ペインの [一般ブリッジ送り先] テーブルに一般ブリッジ送り先が追加されます。

一般ブリッジ送り先の削除

1. [メッセージング ブリッジ] ノードを展開します。

2. [一般ブリッジ送り先] ノードを展開します。一般ブリッジ送り先のインスタンスをすべて示す [一般ブリッジ送り先] テーブルが右ペインに表示されます。

3. 削除する一般ブリッジ送り先の行で [削除] アイコンをクリックします。削除要求の確認を求めるダイアログが表示されます。

4. [はい] をクリックして一般ブリッジ送り先を削除した後、[続行] をクリックして右ペインに [一般ブリッジ送り先] テーブルを再表示します。一般ブリッジ送り先が、[一般ブリッジ送り先] テーブルから削除されています。

一般ブリッジ送り先へのメモの追加

1. [メッセージング ブリッジ] ノードを展開します。

2. [一般ブリッジ送り先] ノードを展開して、ドメインで定義されている一般ブリッジ送り先のリストを表示します。

3. メモを追加する一般ブリッジ送り先をクリックします。右ペインにダイアログが表示され、一般ブリッジ送り先のインスタンスに関連するタブが表示されます。

4. [メモ] タブをクリックします。

5. [メモ] フィールドにメモを記入します。

6. [適用] をクリックして変更を保存します。

 

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メッセージング ブリッジのタスク

メッセージング ブリッジの作成

メッセージング ブリッジをコンフィグレーションするには、次の手順に従います。

1. [メッセージング ブリッジ] ノードを展開します。

2. [ブリッジ] ノードを展開して右ペインに [ブリッジ] タブを開きます。

3. [新しい Messaging Bridge のコンフィグレーション] リンクをクリックします。コンフィグレーション ダイアログには、新しいメッセージング ブリッジのコンフィグレーションに関連するタブが示されます。

4. [コンフィグレーション｜一般] タブで、[名前]、[ソース送り先]、[対象送り先]、[セレクタ]、[サービスの品質]、[QOS デグラデーション]、[最大待機時間(ミリ秒)]、[非同期モードを有効化]、[永続性を有効化]、[起動する] の各属性フィールドの値を入力します。メッセージング ブリッジの [一般] タブの属性の詳細については、「属性」を参照してください。

5. [作成] をクリックして、[名前] フィールドに指定した名前でメッセージング ブリッジのインスタンスを作成します。左ペインの [ブリッジ] ノードの下に新しいインスタンスが追加されます。

6. [接続を再試行] タブで、属性フィールドを変更するか、またはデフォルト値をそのまま使用します。[接続を再試行] タブの属性の詳細については、「属性」を参照してください。[適用] をクリックして変更を保存します。

7. [トランザクション] タブで、属性フィールドを変更するか、またはデフォルト値をそのまま使用します。[トランザクション] タブの属性の詳細については、「属性」を参照してください。[適用] をクリックして変更を保存します。

8. [対象] タブで、メッセージング ブリッジをサーバ、クラスタ、または移行可能な対象のサーバに割り当てます。手順については、「メッセージング ブリッジのサーバ、クラスタ、または移行可能な対象への割り当て」を参照してください。

9. [適用] をクリックして変更を保存します。

メッセージング ブリッジのクローンの作成

1. [ブリッジ] ノードを展開します。右ペインに [メッセージング ブリッジ] テーブルが表示され、メッセージング ブリッジのインスタンスがすべて表示されます。

2. クローンを作成するメッセージング ブリッジの行で [クローン] アイコンをクリックします。ダイアログには、メッセージング ブリッジのクローンの作成に関連するタブが示されます。

3. 属性フィールドに値を入力します。

4. [クローン] をクリックして、[名前] フィールドに指定した名前でメッセージング ブリッジを作成します。右ペインの [メッセージング ブリッジ] テーブルにメッセージング ブリッジが追加されます。

メッセージング ブリッジの削除

1. [メッセージング ブリッジ] ノードを展開します。右ペインに [メッセージング ブリッジ] テーブルが表示され、メッセージング ブリッジのインスタンスがすべて表示されます。

2. 削除するメッセージング ブリッジの行で [削除] アイコンをクリックします。削除要求の確認を求めるダイアログが表示されます。

3. [はい] をクリックしてメッセージング ブリッジを削除した後、[続行] をクリックして右ペインに [メッセージング ブリッジ] テーブルを再表示します。メッセージング ブリッジは、[メッセージング ブリッジ] テーブルから削除されています。

メッセージング ブリッジのサーバ、クラスタ、または移行可能な対象への割り当て

1. [メッセージング ブリッジ] ノードを展開します。

2. [ブリッジ] ノードを展開して、ドメインで定義されているメッセージング ブリッジのリストを表示します。

3. サーバ、クラスタ、または移行可能対象に割り当てるメッセージング ブリッジをクリックします。右ペインにダイアログが表示され、メッセージング ブリッジのインスタンスに関連するタブが表示されます。

4. [対象] タブをクリックすると、以下の対象タブが表示されます。

   • [サーバ] タブ-メッセージング ブリッジのデプロイ先となるサーバを選択できます。メッセージング ブリッジは、選択したすべてのサーバ上で使用可能となります。

   • [クラスタ] タブ-メッセージング ブリッジのデプロイ先となるクラスタを選択できます。メッセージング ブリッジは、選択したクラスタのすべてのサーバ上で使用可能となります。

   • [移行できる対象] タブ-メッセージング ブリッジのデプロイ先となる WebLogic Server の移行可能な対象を選択できます。WebLogic Server の初回起動時、メッセージング ブリッジはユーザが優先するサーバのみで使用可能となっています。その後、ブリッジは移行可能な対象としてリストされている別のサーバに移行できます。

5. [サーバ]、[クラスタ]、[移行できる対象] の各タブでは、次のようにしてメッセージング ブリッジを割り当てます。

   1. [選択可] カラムで、メッセージング ブリッジを割り当てる 1 つまたは複数の対象を選択します。

   2. 移動コントロールをクリックするか、対象をダブルクリックして、対象を [選択済み] カラムに移動します。

   3. [適用] をクリックして割り当てを保存します。

メッセージング ブリッジへのメモの追加

1. [メッセージング ブリッジ] ノードを展開します。

2. [ブリッジ] ノードを展開して、ドメインで定義されているメッセージング ブリッジのリストを表示します。

3. メモを追加するメッセージング ブリッジをクリックします。右ペインにダイアログが表示され、メッセージング ブリッジのインスタンスに関連するタブが表示されます。

4. [メモ] タブをクリックします。[メモ] フィールドにメモを記入します。

5. [適用] をクリックして変更を保存します。

すべてのメッセージング ブリッジのモニタ

ドメインでコンフィグレーションされているすべてのメッセージング ブリッジの状況をモニタするには、次の手順に従います。

1. [サーバ] ノードを展開します。

2. メッセージング ブリッジをコンフィグレーションするサーバ インスタンスを選択します。右ペインにダイアログが表示され、選択したサーバ インスタンスに関連するタブが示されます。

3. [サービス] タブを選択します。

4. [ブリッジ] タブを選択します。

5. [すべてのメッセージング ブリッジ ランタイムのモニタ] テキスト リンクをクリックします。

6. テーブルが表示され、実行中かどうかにかかわらず、サーバのすべてのメッセージング ブリッジ インスタンスとその状況が示されます。

メッセージング ブリッジの停止と再起動

メッセージング ブリッジを一時的にサスペンドして再起動するには、次の手順に従います。

1. [メッセージング ブリッジ] ノードを展開します。

2. サスペンドするメッセージング ブリッジのインスタンスを選択します。

3. [コンフィグレーション｜一般] タブで、[起動する] チェック ボックスのチェックをはずして、ブリッジをサスペンドします。

4. ブリッジを再起動するには、[起動する] チェック ボックスをチェックします。

実行スレッド プールのサイズのコンフィグレーション

メッセージング ブリッジのデフォルトの実行スレッド プールのサイズをコンフィグレーションできます。たとえば、デフォルトのサイズを増減させて、WebLogic Server のデフォルト スレッド プールから競合を減らすことができます。値に -1 を入力した場合、このスレッド プールは無効になり、WebLogic Server のデフォルト スレッド プールがメッセージング ブリッジで使用されます。

1. [サーバ] ノードを展開します。

2. メッセージング ブリッジをコンフィグレーションする特定のサーバ インスタンスを選択します。

3. 右ペインで、[サービス] タブを選択します。

4. [ブリッジ] タブを選択します。

5. [メッセージング ブリッジ スレッドのプールサイズ] フィールドに新しい値を入力します。

6. [適用] をクリックして変更を保存します。