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Ant タスクを使用した WebLogic Server ドメインのコンフィグレーション

以下の節では、WebLogic Ant タスクを使用した WebLogic Server インスタンスの起動と停止の方法、および WebLogic Server ドメインのコンフィグレーション方法を説明します。

 


Ant タスクを使用したドメインのコンフィグレーションと起動の概要

WebLogic Server は、開発環境で一般的なコンフィグレーション作業を実行する手助けとなる一連のタスクを提供します。 それらのコンフィグレーション タスクでは、WebLogic Server インスタンスの起動と停止、および WebLogic Server ドメインの作成とコンフィグレーションを行うことができます。

注意: WebLogic Server Ant タスクは、1.5 より前の Ant バージョンとは互換性がありません。 また、WebLogic Server に含まれていない Ant のバージョンを使用する場合は、以降の節の説明に従って build.xml ファイルで適切なタスク定義を指定する必要があります。

他の WebLogic Ant タスクと組み合わせると、カスタム ドメインのあるアプリケーションをデモンストレーションまたはテストする優れた構築スクリプトを作成できます。 たとえば、1 つの Ant 構築スクリプトで以下のことができます。

以降の節では、コンフィグレーション Ant タスク wlserver および wlconfig の使い方を説明します。 wldeploy タスクの詳細については、『WebLogic Server アプリケーションの開発』の「wldeploy Ant タスク」を参照してください。

 


wlserver Ant タスクを使用したサーバの起動とドメインの作成

wlserver Ant タスクの機能

wlserver Ant タスクを使用すると、WebLogic Server インスタンスの起動、再起動、停止、または接続を行うことができます。 そのサーバ インスタンスはコンフィグレーション済み WebLogic Server ドメインにすでに存在している場合もありますが、generateconfig=true 属性を使用して開発用の新しい単一サーバ ドメインを作成することもできます。

Ant スクリプトで使用する場合、wlserver タスクは指定のサーバが利用可能で接続をリスンするようになるまで制御を返しません。 wlserver を使用してサーバ インスタンスを起動した場合、そのサーバ プロセスは Ant VM が終了した後に自動的に終了します。 wlserver タスクを使用して動作中のサーバに接続するだけの場合、サーバ プロセスは Ant が完了した後も動作を続けます。

wlserver を使用する基本的な手順

wlserver Ant タスクを使用するには、次の手順を行います。

  1. 環境を設定します。

    Windows NT では、setWLSEnv.cmd コマンドを実行します。WL_HOME¥server¥bin ディレクトリにあります。WL_HOME は WebLogic プラットフォームがインストールされている最上位ディレクトリです。

    UNIX では、setWLSEnv.sh コマンドを実行します。WL_HOME/server/bin ディレクトリにあります。WL_HOME は WebLogic プラットフォームがインストールされている最上位ディレクトリです。

    注意: wlserver タスクは、WebLogic Server に付属している Ant のバージョンで事前定義されています。 独自の Ant でこのタスクを使用する場合は、ビルド ファイルで次のタスク定義を追加してください。

    <taskdef name="wlserver" classname="weblogic.ant.taskdefs.management.WLServer"/>

  2. サーバの起動、停止、再起動、または接続を行うための、wlserver タスクの呼び出しを構築スクリプトに追加します。 wlserver の属性とデフォルト動作については、wlserver Ant タスクのリファレンスを参照してください。

  3. ステージング ディレクトリで ant と入力し、必要であればこのコマンドにターゲットの引数を渡して、build.xml ファイルで指定された Ant タスク (1 つまたは複数) を実行します。
    prompt> ant

    ant -verbose を使用すると、wlserver タスクからより詳しいメッセージを取得できます。

wlserver のサンプル build.xml ファイル

次に、すべてデフォルト値を使用してカレント ディレクトリでサーバを起動する最小限の wlserver ターゲットを示します。

  <target name="wlserver-default">
<wlserver/>
</target>

次のターゲットは、指定された接続パラメータ、およびユーザ名とパスワードの組み合わせを使用して、既存の動作中サーバに接続します。

  <target name="connect-server">
<wlserver host="127.0.0.1" port="7001" username="weblogic" password="weblogic" action="connect"/>
</target>

次のターゲットは、config サブディレクトリにコンフィグレーションされた WebLogic Server インスタンスを起動します。

  <target name="start-server">
<wlserver dir="./config" host="127.0.0.1" port="7001" action="start"/>
</target>

次のターゲットは、空のディレクトリに新しい単一サーバ ドメインを作成し、ドメインのサーバ インスタンスを起動します。

  <target name="new-server">
<delete dir="./tmp"/>
<mkdir dir="./tmp"/>
<wlserver dir="./tmp" host="127.0.0.1" port="7001"
generateConfig="true" username="weblogic" password="weblogic" action="start"/>
</target>

wlserver Ant タスクのリファレンス

次の表では、wlserver Ant タスクの属性について説明します。

表13-2 wlserver Ant タスクの属性

属性

説明

データ型

必須/省略可能

policy

WebLogic Server ドメインのセキュリティ ポリシー ファイルのパス。 この属性は、サーバ インスタンスを起動する場合にのみ使用する。

ファイル

省略可能

dir

ドメイン コンフィグレーションを保持するパス (c:¥bea¥user_projects¥mydomain など)。 デフォルトでは、wlserver はカレント ディレクトリを使用する。

ファイル

省略可能

beahome

BEA ホーム ディレクトリのパス (c:¥bea など)。

ファイル

省略可能

weblogichome

WebLogic Server のインストール ディレクトリのパス (c:¥bea¥weblogic700 など)。

ファイル

省略可能

servername

起動、再起動、または接続するサーバの名前。

文字列

省略可能

domainname

サーバがコンフィグレーションされている WebLogic Server ドメインの名前。

文字列

省略可能

adminserverurl

ドメイン内の管理サーバにアクセスするための URL。 この属性は、ドメインで管理対象サーバを起動する場合は必須。

文字列

管理対象サーバを起動する場合は必須

username

管理者アカウントのユーザ名。 username 属性と password 属性の両方を省略すると、wlserverboot.properties ファイルから暗号化されたユーザ名とパスワードの値を取得しようとする。

文字列

省略可能

password

管理者アカウントのパスワード。 username 属性と password 属性の両方を省略すると、wlserverboot.properties ファイルから暗号化されたユーザ名とパスワードの値を取得しようとする。

文字列

省略可能

pkpassword

SSL プライベート キー ファイルを復号化するためのプライベート キー パスワード。

文字列

省略可能

timeout

wlserver がサーバの起動を待機する最大時間 (秒単位)。 動作中のサーバに接続するときの最大待機時間も指定する。

long

省略可能

productionmodeenabled

サーバ インスタンスを開発モードとプロダクション モードのどちらで起動するかを指定する。

boolean

省略可能

host

サーバ インスタンスがリスンする DNS 名または IP アドレス。

文字列

省略可能

port

サーバ インスタンスがリスンする TCP ポートの番号。

int

省略可能

generateconfig

wlserver が、指定されたサーバの新しいドメインを作成するかどうかを指定する。 この属性はデフォルトでは false。

boolean

省略可能

action

wlserver が実行するアクションを指定する (startupshutdownreboot、または connect)。

shutdown アクションを任意指定の forceshutdown 属性と共に使用すると、強制停止を実行できる。

文字列

省略可能

failonerror

WebLogic Server Ant タスクで使用されるグローバル属性。 ビルド中にエラーが発生した場合、タスクが失敗するかどうかを指定する。 この属性は、デフォルトで true に設定される。

Boolean

省略可能

forceshutdown

この省略可能な属性は、強制停止を実行するために action="shutdown" 属性と一緒に使用する。 次に例を示す。

<wlserver
host="${wls.host}"
port="${port}"
username="${wls.username}"
password="${wls.password}"
action="shutdown"
forceshutdown="true"/>

Boolean

省略可能

 


wlconfig Ant タスクを使用した WebLogic Server ドメインのコンフィグレーション

wlconfig Ant タスクの機能

wlconfig Ant タスクを使用すると、動作中の管理サーバ インスタンス上でコンフィグレーション MBean の作成、クエリ、変更を行うことで、WebLogic Server ドメインをコンフィグレーションできます。 特に、wlconfig では以下のことを実行できます。

wlconfig を使用する基本的な手順

  1. コマンド シェルで環境を設定します。 詳細については、wlserver を使用する基本的な手順を参照してください。

    注意: wlconfig タスクは、WebLogic Server に付属している Ant のバージョンで事前定義されています。 独自の Ant でこのタスクを使用する場合は、ビルド ファイルで次のタスク定義を追加してください。

    <taskdef name="wlconfig" classname="weblogic.ant.taskdefs.management.WLConfig"/>

  2. wlconfig は通常、Ant タスクのコンテキストで作成された新しい WebLogic Server ドメインをコンフィグレーションするために wlserver と一緒に使用します。 wlconfig を使用してそのようなドメインをコンフィグレーションする場合は、まず wlserver の属性を使用して新しいドメインを作成し、WebLogic Server インスタンスを起動します。

  3. ドメインの管理サーバに接続するための、wlconfig タスクの最初の呼び出しを追加します。 次に例を示します。
   <target name=”doconfig”>
<wlconfig url="t3://localhost:7001" username="weblogic"
password="weblogic">
</target>

  1. ドメインをコンフィグレーションするための、ネストされた createdeletegetset、および query 要素を追加します。

  2. ステージング ディレクトリで ant と入力し、必要であればこのコマンドにターゲットの引数を渡して、build.xml ファイルで指定された Ant タスク (1 つまたは複数) を実行します。
    prompt> ant doconfig

    ant -verbose を使用すると、wlconfig タスクからより詳しいメッセージを取得できます。

wlconfig のサンプル build.xml ファイル

完全な例

この例は、wlserver を使用して新しいドメインを作成し、wlconfig でさまざまなドメイン コンフィグレーション タスクを実行する 1 つの build.xml ファイルを示しています。

スクリプトは、新しいドメインを作成することから始まります。

<target name="sample.config">
mkdir dir="config"/>
<wlserver username="a" password="a" servername="SampleServer"
domainname="sample" dir="config" host="localhost" port="7000"
generateconfig="true"/>

次に、新しいサーバにアクセスして wlconfig タスクを開始します。

   <wlconfig url="t3://localhost:7000" username="a" password="a">

wlconfig タスクの中では、query 要素がクエリを実行してサーバ MBean のオブジェクト名を取得し、その MBean を ${sampleserver} Ant プロパティに格納します。

    <query domain="sample" type="Server" name="SampleServer"
property="sampleserver"/>

create 要素を使用してドメインに新しい JDBC 接続プールが作成され、そのオブジェクト名が ${samplepool} Ant プロパティに格納されます。 create にネストされている set 要素は、新しく作成された Mbean の属性を設定します。 新しいプールは、前のクエリで設定された ${sampleserver} Ant プロパティを使用してサーバに割り当てられます。

   <create type="JDBCConnectionPool" name="SamplePool"
property="samplepool">
<set attribute="CapacityIncrement" value="1"/>
<set attribute="DriverName"
value="com.pointbase.jdbc.jdbcUniversalDriver"/>
<set attribute="InitialCapacity" value="1"/>
<set attribute="MaxCapacity" value="10"/>
<set attribute="Password" value="samplename"/>
<set attribute="Properties" value="user=samplepwd"/>
<set attribute="RefreshMinutes" value="0"/>
<set attribute="ShrinkPeriodMinutes" value="15"/>
<set attribute="ShrinkingEnabled" value="true"/>
<set attribute="TestConnectionsOnRelease" value="false"/>
<set attribute="TestConnectionsOnReserve" value="false"/>
<set attribute="URL"
value="jdbc:pointbase:server://localhost/demo"/>
<set attribute="Targets" value="${sampleserver}"/>
</create>

次に、上で作成された JDBC 接続プールを使用して JDBC TX データソースが作成されます。

   <create type="JDBCTxDataSource" name="Medical Records Tx DataSource">
<set attribute="JNDIName" value="SampleTxDataSource"/>
<set attribute="PoolName" value="SamplePool"/>
<set attribute="Targets" value="${sampleserver}"/>
</create>

ネストされた set 要素を使用して、新しい JMS 接続ファクトリが作成されます。

   <create type="JMSConnectionFactory" name="Queue">
<set attribute="JNDIName" value="jms/QueueConnectionFactory"/>
<set attribute="XAServerEnabled" value="true"/>
<set attribute="Targets" value="${sampleserver}"/>
</create>

新しい JMS JDBC ストアが、SamplePool を使用して作成されます。

   <create type="JMSJDBCStore" name="SampleJDBCStore"
property="samplejdbcstore">
<set attribute="ConnectionPool" value="${samplepool}"/>
<set attribute="PrefixName" value="Sample"/>
</create>

新しい JMS サーバを作成するときには、ネストされた create 要素を使用して JMS キュー (JMS サーバの子) を作成します。

   <create type="JMSServer" name="SampleJMSServer">
<set attribute="Store" value="${samplejdbcstore}"/>
<set attribute="Targets" value="${sampleserver}"/>
<create type="JMSQueue" name="Registration Queue">
<set attribute="JNDIName" value="jms/REGISTRATION_MDB_QUEUE"/>
</create>
</create>

このスクリプトは、新しいメール セッションと起動クラスを作成します。

   <create type="MailSession" name="Medical Records Mail Session">
<set attribute="JNDIName" value="mail/SampleMailSession"/>
<set attribute="Properties"
value="mail.user=joe;mail.host=mail.mycompany.com"/>
<set attribute="Targets" value="${sampleserver}"/>
</create>
   <create type="StartupClass" name="StartBrowser">
<set attribute="Arguments" value="port=${listenport}"/>
<set attribute="ClassName"
value="com.bea.sample.startup.StartBrowser"/>
<set attribute="FailureIsFatal" value="false"/>
<set attribute="Notes" value="Automatically starts a browser on server boot."/>
      <set attribute="Targets" value="${sampleserver}"/>
    </create>

最後に、WebServer MBean が取得され、ネストされた set 要素を使用してログ ファイル名が設定されます。

      <query domain="sample" type="WebServer" name="SampleServer">
<set attribute="LogFileName" value="logs/access.log"/>
</query>
</wlconfig>
</target>

クエリと削除の例

query 要素の内部にネストされる場合、その query 要素では MBean 名を指定する必要はありません。

<target name="queryDelete">
<wlconfig url="${adminurl}" username="${user}" password="${pass}"
failonerror="false">
<query query="${wlsdomain}:Name=MyNewServer2,*"
property="deleteQuery">
<delete/>
</query>
</wlconfig>
</target>

複数の属性値の設定例

set 要素では、属性値を Ant プロパティに格納された複数のオブジェクト名に設定できます。 たとえば、次のターゲットは 2 つのサーバのオブジェクト名を別々の Ant プロパティに格納し、それらのプロパティを使用して両方のサーバを新しい JDBC 接続プールのターゲット属性に割り当てます。

<target name="multipleJDBCTargets">
<wlconfig url="${adminurl}" username="${user}" password="${pass}">
<query domain="mydomain" type="Server" name="MyServer"
property="myserver"/>
<query domain="mydomain" type="Server" name="OtherServer"
property="otherserver"/>
<create type="JDBCConnectionPool" name="sqlpool" property="sqlpool">
<set attribute="CapacityIncrement" value="1"/>
[.....]
<set attribute="Targets" value="${myserver};${otherserver}"/>
</create>
</wlconfig>
</target>

wlconfig Ant タスクのリファレンス

主な属性

次の表では、wlconfig Ant タスクの主な属性について説明します。

表13-3 wlconfig Ant タスクの主な属性

属性

説明

データ型

必須/省略可能

url

ドメインの管理サーバの URL。

文字列

必須

username

管理者アカウントのユーザ名。

文字列

省略可能

password

管理者アカウントのパスワード。

プレーン テキストのパスワードがビルド ファイルや ps などのプロセス ユーティリティに表示されないようにするには、まず weblogic.Admin STOREUSERCONFIG コマンドを使用して有効なユーザ名と暗号化されたパスワードをコンフィグレーション ファイルに格納する。 次に、Ant ビルド ファイルで username 属性と password 属性を両方とも省略する。 これらの属性を省略すると、wlconfig はデフォルトのコンフィグレーション ファイルから取得した値を使用してログインを試行する。

デフォルト以外のコンフィグレーション ファイルおよびキー ファイルからユーザ名とパスワードを取得するには、wlconfiguserconfigfile 属性と userkeyfile 属性を使用する。

文字列

省略可能

failonerror

WebLogic Server Ant タスクで使用されるグローバル属性。 ビルド中にエラーが発生した場合、タスクが失敗するかどうかを指定する。 この属性は、デフォルトで true に設定される。

Boolean

省略可能

userconfigfile

管理用のユーザ名とパスワードを取得するために使用するユーザ コンフィグレーション ファイルの位置を指定する。 このオプションは、プレーン テキストのパスワードをインラインまたは ps などのプロセス レベルのユーティリティで表示したくない場合に、ビルド ファイルで username 属性および password 属性の代わりに使用する。 userconfigfile 属性を指定する前に、まず、weblogic.Admin STOREUSERCONFIG コマンドを使用してファイルを生成する必要がある。

ファイル

省略可能

userkeyfile

ユーザ コンフィグレーション ファイル (userconfigfile 属性) に格納されたユーザ名とパスワードの情報を暗号化および復号化するために使用するユーザ キー ファイルの位置を指定する。 userkeyfile 属性を指定する前に、まず、weblogic.Admin STOREUSERCONFIG コマンドを使用してファイルを生成する必要がある。

ファイル

省略可能

ネストされた要素

wlconfig にも、コンフィグレーション オプションを指定するためにネストできる要素があります。

create

create 要素は、WebLogic Server ドメインで新しい MBean を作成します。 wlconfig タスクでは、create 要素をいくつでも使用できます。

create 要素では、新しく作成された MBean の属性を設定する set 要素をいくつでもネストできます。 create 要素では、子 MBean を作成する追加の create 要素をネストすることもできます。

create 要素には以下の属性があります。

表13-4 create 要素の属性

属性

説明

データ型

必須/省略可能

name

作成する新しい MBean オブジェクトの名前。

文字列

省略可能 (省略すると、wlconfig がデフォルト名を提供する)

type

MBean の型。

文字列

必須

property

新しく作成された MBean のオブジェクト名を保持する省略可能な Ant プロパティの名前。

文字列

省略可能

delete

delete 要素は、WebLogic Server ドメインから既存の MBean を削除します。 delete の属性は 1 つです。

表13-5 delete 要素の属性

属性

説明

データ型

必須/省略可能

mbean

削除する MBean のオブジェクト名。

文字列

delete 要素が wlconfig タスクの直接の子である場合は必須。 query 要素にネストされている場合は省略可能

set

set 要素は、指定された MBean、新しく作成された MBean、またはクエリで取得された MBean の MBean 属性を設定します。 set 要素は、wlconfig タスクの直接の子として使用するか、create または query 要素にネストすることができます。

set 要素には以下の属性があります。

表13-6 set 要素の属性

属性

説明

データ型

必須/省略可能

attribute

設定する MBean 属性の名前。

文字列

必須

value

指定した MBean 属性に設定する値。

引用符で値のリスト全体を区切って、セミコロンでオブジェクト名を分ければ、Ant プロパティに格納された複数のオブジェクト名を値として指定できる。 複数の属性値の設定例を参照。

文字列

必須

mbean

値が設定される MBean のオブジェクト名。 set 要素が wlconfig タスクの直接の子である場合のみ必須。create または query 要素のコンテキストに set 要素がネストされている場合は省略可能。

文字列

set 要素が wlconfig タスクの直接の子である場合のみ必須

domain

この属性は、セキュリティ MBean およびサードパーティ SPI MBean の JMX ドメイン名を指定する。 ドメインが WebLogic Server ドメインに対応しているため、管理 MBean では省略可能。

文字列

省略可能

get

get 要素は、WebLogic Server ドメインの MBean から属性値を取得します。 wlconfig タスクでは、get 要素をいくつでも使用できます。

get 要素には以下の属性があります。

表13-7 get 要素の属性

属性

説明

データ型

必須/省略可能

attribute

値を取得する MBean 属性の名前。

文字列

必須

property

取得した MBean 属性の値を保持する Ant プロパティの名前。

文字列

必須

mbean

属性値を取得する MBean のオブジェクト名。

文字列

必須

query

query 要素は、検索パターンに一致する MBean を見つけます。 query をネストした set 要素または delete 要素と一緒に使用すると、結果セットのすべての MBean で設定または削除操作を行うことができます。

wlconfig では、query 要素をいくつでもネストできます。

query には以下の属性があります。

表13-8 query 要素の属性

属性

説明

データ型

必須/省略可能

domain

MBean を検索する WebLogic Server ドメインの名前。

文字列

省略可能

type

クエリを実行する MBean の型。

文字列

省略可能

name

クエリを実行する MBean の名前。

文字列

省略可能

pattern

JMX クエリ パターン。

文字列

省略可能

property

クエリ結果を格納する省略可能な Ant プロパティの名前。

文字列

省略可能

domain

この属性は、セキュリティ MBean およびサードパーティ SPI MBean の JMX ドメイン名を指定する。 ドメインが WebLogic Server ドメインに対応しているため、管理 MBean では省略可能。

文字列

省略可能

 

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