WebLogic JMS ファイル ストアは、3 つの同期書き込みポリシー (Disabled、Cache-Flush、および Direct-Write) を提供します。 これらのポリシーは、ファイル ストアがデータをディスクに書き込む方法、およびファイル ストアのパフォーマンス、スケーラビリティ、および信頼性に対する影響をコンフィグレーションします。
Disabled -- ファイル ストアの書き込みにおいて、オペレーティング システムのキャッシュとファイル システムのオンディスク キャッシュの両方を使用できる。 もっとも高速なポリシーだが、信頼性はもっとも劣る。 他のポリシーに比べて 100 倍以上高速だが、停電やオペレーティング システムの障害によってメッセージが消失したり重複したりするおそれがある。
Cache-Flush -- デフォルト ポリシー。 すべての書き込みがディスクにフラッシュされるまでトランザクションは完了しない。 このポリシーは信頼性とスケーラビリティが高く、同時に処理できるユーザ数も増える。
Direct-Write -- ファイル ストアの書き込みが、直接ディスクに書き込まれる。 このポリシーは、Solaris、HP、および Windows ではサポートされている。 ただし、オンディスク キャッシュをサポートしていないプラットフォームでこのポリシーを設定した場合は、自動的に Cache-Flush ポリシーが適用される。 Direct-Write ポリシーの信頼性とパフォーマンスは、次のように、オペレーティング システムおよびハードウェアでオンディスク キャッシュがサポートされているかどうかによって異なる。
警告 : Solaris および HP とは異なり、Windows 上で Direct-Write ポリシーを使用する場合、トランザクション データはオンディスク キャッシュに残され、すぐにはディスクに書き込まれない。 この場合、停電などによってオンディスク キャッシュのデータが消えてメッセージが消失したり重複したりするおそれがあり、トランザクションとしては安全とはいえない。 Windows で Direct-Write の信頼性を高めるには、ディスクの書き込みキャッシュをすべて無効にするか、バッテリー バックアップのあるキャッシュを使用する。
Windows でハードディスクのオンディスク キャッシュを無効にする手順は次のとおり。 [スタート|設定|コントロール パネル|システム] を選択し、[ハードウェア] タブで [デバイス マネージャ] ボタンをクリックして [ディスク ドライブ] アイコンをダブルクリックする。次に、ドライブの名前をダブルクリックし、[ディスクのプロパティ] タブの [書き込みキャッシュを有効にする] チェック ボックスのチェックをはずす。 この値を変更できないファイル システムもある (たとえば、信頼性のあるキャッシュを備えた RAID システム)。
注意 : JMS ファイル ストアが非永続的なメッセージのディスクへのページングのために排他的に使用されている場合、同期書き込みポリシーは無視される。
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