表43-1 MessagingBridge の属性
属性
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説明
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指定できる値とデフォルト値
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AsyncEnabled
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メッセージング ブリッジが非同期メッセージング モードで動作するかどうかを示す。
注意 : この属性は、ソース送り先で非同期受信がサポートされているメッセージング ブリッジのみに適用される。
非同期モード (true) で動作するメッセージング ブリッジは、ソース送り先によって駆動される。メッセージング ブリッジはメッセージをリスンし、到着したものを転送する。値が false に設定されていると、ソースで非同期受信がサポートされていても、ブリッジは強制的に同期モードで動作する。
注意 : QOS が Exactly-once に設定されているメッセージング ブリッジが非同期モードで動作するには、ソース送り先で MDBTransaction インタフェースがサポートされていなければならない。ソース送り先で MDBTransaction がサポートされていないことが検出されると、ブリッジは自動的に同期モードに切り替わる。
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Administration Console のフィールド表示 : [非同期モードを有効化]
必須 : いいえ
デフォルト値 : true
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BatchInterval
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1 回のトランザクションで、バッチ サイズに到達したかどうかに関係なく、メッセージのバッチを送信するまでにブリッジが待機する最大時間 (単位 : ミリ秒) を定義する。 デフォルト値の -1 は、トランザクションが完了する前に、メッセージ数がバッチ サイズに達するまで、ブリッジが待機することを示す。
注意 : この属性は同期モードで動作し、QOS で 2 フェーズ トランザクションが必要になるブリッジのみに適用される。
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Administration Console のフィールド表示 : [バッチ間隔 (ミリ秒)]
必須 : いいえ
デフォルト値 : -1
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BatchSize
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1 回のトランザクションで処理されるメッセージ数を指定する。
注意 : この属性は同期モードで動作し、QOS で 2 フェーズ トランザクションが必要になるブリッジのみに適用される。
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Administration Console のフィールド表示 : [バッチ サイズ]
必須 : いいえ
デフォルト値 : 10
最小値 : 0
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DeploymentOrder
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デプロイの優先順位。サーバではこれを使って項目のデプロイ順を決定する。優先順位は、同じタイプの他のデプロイ可能な項目に対する相対的な順位。 たとえば、サーバはすべての EJB を優先順位に従ってデプロイしてから、起動クラスを優先順位に従ってデプロイする。
デプロイ順の値が小さい項目から順にデプロイされる。デプロイ順の値が等しい項目のデプロイメント順序は保証されていない。クラスタ間の順序付けは保証されていない。
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必須 : いいえ
デフォルト値 : 1000
最小値 : 0
最大値 : 231-1
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DurabilityEnabled
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メッセージング ブリッジが永続メッセージを許可するかどうかを示す。
これは恒久サブスクリプションを使用するソース送り先にのみ適用される。この機能により、ソース JMS 実装では、ブリッジが実行されていないときでも送られてきたメッセージを保存できる。ブリッジは、再起動時にこれらのメッセージをターゲット送り先に転送する。管理者側で永続性を無効にする選択を行える。
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Administration Console のフィールド表示 : [永続性を有効化]
必須 : いいえ
デフォルト値 : true
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IdleTimeMaximum
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メッセージング ブリッジの最大アイドル時間 (秒単位) を定義する。
ブリッジが非同期モードで動作する場合、最大アイドル時間では、ブリッジがソースへの接続状態をチェックするまでの最長のアイドル時間を定義する。
ブリッジが同期モードで動作する場合、最大アイドル時間では、関与しているトランザクションがない場合に、ブリッジが受信呼び出しに対してブロックできる時間の長さを定義する。
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Administration Console のフィールド表示 : [最大待機時間 (秒)]
必須 : いいえ
デフォルト値 : 60
最小値 : 0
最大値 : 263-1
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Name
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このコンフィグレーションの名前。WebLogic Server では MBean を使用してコンフィグレーションを実装および保持する。
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Administration Console のフィールド表示 : [名前]
必須 : いいえ
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Notes
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このコンフィグレーションの説明として任意に入力できる情報。
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Administration Console のフィールド表示 : [メモ]
必須 : いいえ
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QOSDegradationAllowed
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コンフィグレーションした QOS が使用できないときに、ブリッジで QOS の低下を許容するかどうかを示す。
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Administration Console のフィールド表示 : [QOS デグラデーション]
必須 : いいえ
デフォルト値 : false
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QualityOfService
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以下のいずれかの値から、メッセージング ブリッジの QOS (サービスの品質) を定義する。
- Exactly-once
- ソース送り先の各メッセージが、正確に 1 回だけターゲットに転送される。ブリッジで提供できる最高の QOS。
- Atmost-once
- ソースの 1 つのメッセージが、1 回だけターゲットに転送されるが、転送中に失われる可能性がある。
- Duplicate-okay
- ソースのメッセージが失われることはないが、一部のメッセージが複数回ターゲットに現れる可能性がある。
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Administration Console のフィールド表示 : [サービスの品質]
必須 : いいえ
デフォルト値 : Exactly-once
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ReconnectDelayIncrease
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メッセージング ブリッジが、再接続の失敗から、さらにその次の試行を行うまでの待ち時間の延長分 (単位 : 秒) を定義する。
この属性は ReconnectDelayMinimum 属性および ReconnectDelayMaximum 属性と共に機能する。 送り先への接続が失敗すると、ブリッジはまず ReconnectDelayMinimum によって定義された秒数だけ待機する。
再接続の試行が失敗するたびに、ブリッジは ReconnectDelayIncrease で定義された秒数だけ、待ち時間を延長する。 最大遅延時間は、ReconnectDelayMaximum で定義される。待ち時間が最大値に到達すると、ブリッジはそれ以上待ち時間を延長しない。
ブリッジから送り先への接続が成功すると、待ち時間は ReconnectDelayMinimum で定義された最小値にリセットされる。
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Administration Console のフィールド表示 : [増加遅延 (秒)]
必須 : いいえ
デフォルト値 : 5
最小値 : 0
最大値 : 263-1
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ReconnectDelayMaximum
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メッセージング ブリッジが、ソースまたはターゲットへの再接続に失敗してから、さらにその次の試行を行うまでの最大の待ち時間 (単位 : 秒) を定義する。
この属性は ReconnectDelayMinimum 属性および ReconnectDelayIncrease 属性と共に機能する。 送り先への接続が失敗すると、ブリッジはまず ReconnectDelayMinimum によって定義された秒数だけ待機する。
再接続の試行が失敗するたびに、ブリッジは ReconnectDelayIncrease で定義された秒数だけ、待ち時間を延長する。 最大遅延時間は、ReconnectDelayMaximum で定義される。待ち時間が最大値に到達すると、ブリッジはそれ以上待ち時間を延長しない。
ブリッジから送り先への接続が成功すると、待ち時間は ReconnectDelayMinimum で定義された初期値にリセットされる。
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Administration Console のフィールド表示 : [最大遅延 (秒)]
必須 : いいえ
デフォルト値 : 60
最小値 : 0
最大値 : 263-1
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ReconnectDelayMinimum
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メッセージング ブリッジが、エラーの後でソース送り先またはターゲット送り先に再接続しようとするまでの最小の待ち時間 (単位 : 秒) を定義する。
この属性は ReconnectDelayMaximum 属性および ReconnectDelayIncrease 属性と共に機能する。 送り先への接続が失敗すると、ブリッジはまず ReconnectDelayMinimum によって定義された秒数だけ待機する。
2 回目の試行も失敗した場合は、待ち時間を ReconnectDelayIncrease によって定義された秒数だけ延長する。 最大遅延時間は、ReconnectDelayMaximum で定義される。待ち時間が最大値に到達すると、ブリッジはそれ以上待ち時間を延長しない。
ブリッジから送り先への接続が成功すると、待ち時間は ReconnectDelayMinimum で定義された初期値にリセットされる。
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Administration Console のフィールド表示 : [最小遅延 (秒)]
必須 : いいえ
デフォルト値 : 15
最小値 : 0
最大値 : 263-1
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Selector
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メッセージング ブリッジのメッセージ セレクタを定義する。
メッセージ セレクタを使うと、メッセージング ブリッジ経由で送信されるメッセージをフィルタ処理できる。選択条件に一致するメッセージのみが、メッセージング ブリッジを経由して送信される。キューの場合、選択条件に一致しないメッセージは後に残され、キュー内で蓄積される。トピックの場合、接続条件に一致しないメッセージは破棄される。
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Administration Console のフィールド表示 : [セレクタ]
必須 : いいえ
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SourceDestination
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メッセージング ブリッジのソース送り先を定義する。
この属性は、ブリッジによるメッセージの読み込み元になるソース送り先を定義する、BridgeDestinationMBean または JMSBridgeDestinationMBean のいずれかのインスタンスでなければならない。
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Administration Console のフィールド表示 : [ソース送り先]
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Started
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メッセージング ブリッジの初期状態 (ブリッジを起動した時の状態) を定義する。値が true であれば、ブリッジは動作中の状態である。値が false であれば、ブリッジは一時的に停止されている。
注意 : これは、ブリッジの実行時の状態ではない。
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Administration Console のフィールド表示 : [起動する]
必須 : いいえ
デフォルト値 : true
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TargetDestination
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メッセージング ブリッジのターゲット送り先を定義する。
この属性は、ソース送り先から受信したメッセージの、ブリッジによる送信先になるターゲット送り先を定義する、BridgeDestinationMBean または JMSBridgeDestinationMBean のいずれかのインスタンスでなければならない。
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Administration Console のフィールド表示 : [対象送り先]
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Targets
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現在のドメイン内で、この項目のデプロイ先となる対象。
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必須 : いいえ
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TransactionTimeout
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各トランザクションがタイムアウトするまでに、トランザクション マネージャが待機する時間 (単位 : 秒) を定義する。
トランザクション タイムアウトは、ブリッジの QOS でトランザクションが必要になる場合に使用される。 ブリッジの QOS が Exactly-once にコンフィグレーションされている場合、送信と受信は 1 回のトランザクションで完了する。
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Administration Console のフィールド表示 : [トランザクション タイムアウト]
必須 : いいえ
デフォルト値 : 30
最小値 : 0
最大値 : 231-1
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