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インターナショナライゼーション ガイド

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BEA WebLogic Server メッセージ エディタの使い方

以下の節では、メッセージ エディタの使用方法について説明します。

 


メッセージ エディタの概要

メッセージ エディタは、XML メッセージ カタログの作成、読み込み、および書き込みに使用するグラフィカル インタフェース ツールです。メッセージ エディタは、WebLogic Server のインストール時にインストールされます。必要に応じて、XML カタログはテキスト エディタで直接に編集することもできます。

注意: メッセージ エディタでは、ローカライズされたカタログの編集はできません。

メッセージ エディタで可能な作業は以下のとおりです。

メッセージ エディタで作成または使用されている最中のカタログは、コンテキスト カタログと言います。

カタログ パーサ (i18ngen または l10ngen) は、特殊文字に変換する文字コード参照を認識し、表 3-1に示すように対象文字を目的の特殊文字に変換します。メッセージ エディタは、これらの特殊文字を認識し、文字コード参照を使用してまた書き込みます。パーサでは、他の文字参照は認識されません。

表3-1 特殊文字の参照

文字コード

特殊文字

&

@

<

<

&gt;

>

&apos;

&quot;

 


メッセージ エディタの起動

メッセージ エディタを起動する前に、WebLogic Server システムをインストール、コンフィグレーションし、環境変数 (setExamplesEnv.cmd) の設定を完了している必要があります。また、クラスパスの設定が正しいことを確認してください。

サンプルのメッセージ カタログ ファイルは、BEA_HOME¥samples¥wlserver7.0¥samples¥examples¥i18n¥msgcat ディレクトリにあります。

注意: このディレクトリ パスは、WebLogic Server のインストール先によっては異なる場合があります。

メッセージ エディタを起動するには、次のように入力します。

java weblogic.MsgEditor

または

java weblogic.i18ntools.gui.MessageEditor

ログ メッセージ用の WebLogic メッセージ エディタのメイン ウィンドウは 図 3-1 のようになります。

図3-1 ログ メッセージ用 WebLogic メッセージ エディタ


 

 


カタログに関する作業

以下の節では、メッセージ エディタをカタログ管理に使用する方法について説明します。

既存のカタログの参照

WebLogic メッセージ エディタのメイン ウィンドウから、既存のカタログを検索するには、[Message Catalog] フィールドに絶対パス名を入力するか、[Browse] をクリックして [Open] ダイアログから既存のカタログに移動します。

図3-2 [Open] ダイアログ


 

WebLogic Server のインストールに付属しているサンプル カタログは、BEA_HOME¥samples¥wlserver7.0¥samples¥examples¥i18n¥msgcat ディレクトリにあります。

注意: このディレクトリ パスは、WebLogic Server のインストール先によっては異なる場合があります。

ユーザ定義のカタログは、任意のディレクトリを指定して配置できます。

カタログが見つかると、そのカタログのパッケージサブシステムバージョン、および開始 ID終了 ID (ある場合) が表示され、そのカタログが、他のすべてのアクションが実行されるカタログ コンテキストになります。この時点で、カタログでは、新しいメッセージの入力、既存のメッセージの編集、メッセージの検索、またはすべてのメッセージの表示を行うことができます。

[Message Catalog] フィールドで、ログ メッセージ カタログが選択された場合、図 3-3に示されているようなログ メッセージ用の WebLogic メッセージ エディタ ウィンドウが表示されます。

図3-3 ログ メッセージ用 WebLogic メッセージ エディタ


 

[Message Catalog] フィールドで、シンプル メッセージ カタログが選択された場合、図 3-4に示されているようなシンプル メッセージ用の WebLogic メッセージ エディタ ウィンドウが表示されます。

図3-4 シンプル メッセージ用 WebLogic メッセージ エディタ


 

新規カタログの作成

新規カタログを作成するには、次の手順に従います。

  1. WebLogic メッセージ エディタ ウィンドウのメイン メニュー バーから [File] メニューを選択します。

  2. [New Catalog] を選択します。

    図 3-5 に示されているように、[Create new catalog] ダイアログが表示されます。

    図3-5 [Create new catalog] ダイアログ


     

  3. [Message Catalog] フィールドに、新規カタログ (拡張子 xml を含むファイル) の絶対パス名と名前を入力します。または、[Browse] をクリックして、WebLogic カタログ ディレクトリ、msgcat に移動します。

  4. [Catalog type] ドロップダウン リストを使用して、作成するカタログが、ログ メッセージ (Log message) カタログ、シンプル テキスト (Simple text) メッセージ カタログのいずれかを指定します。

    ログ メッセージ カタログを選択した場合は、[Base ID] および [End ID] フィールドが表示されます。この 2 つのフィールドは、カタログ内のメッセージに使用する ID 番号の範囲を指定するものです。シンプル テキスト メッセージ カタログを選択した場合は、これらのフィールドは表示されません。

  5. 生成された Logger クラスを入れたいパッケージの名前を [I18n package] フィールドに入力します。デフォルト値は weblogic.i18n です。Logger クラスをアプリケーションと共に別のパッケージに入れたい場合は、ここでそのパッケージ名を指定します。

  6. カタログ データを入れたいパッケージの名前を [L10n package] フィールドに入力します。デフォルト値は weblogic.i18n です。カタログ データをアプリケーションと共に別のパッケージに入れたい場合は、ここでそのパッケージ名を指定します。

  7. [Subsystem] フィールドに、メッセージをログに記録したシステムの部分を示す名前を入力します。この名前がメッセージと共にログに書き込まれます。アプリケーションの場合、通常、[Subsystem] フィールドにはそのアプリケーション名が入ります。

  8. [Create Catalog] をクリックします。

    [Create new catalog] ダイアログが閉じ、今作成したカタログが、メッセージ エディタ のメイン ウィンドウにコンテキスト カタログとして表示されます。

 


カタログへのメッセージの追加

以下の節では、メッセージ エディタを使用してカタログにメッセージを追加する方法について説明します。

新規ログ メッセージの入力

ログ カタログに新規メッセージを入力するには、次の手順に従います。

  1. 図 3-6 に示す WebLogic メッセージ エディタのメイン ダイアログで、[Message Catalog] フィールドに絶対パス名を入力するか、[Browse] をクリックして既存のカタログに移動します。

    図3-6 ログ メッセージ


     

  2. 英数字のユニークなメッセージ ID (Message ID) を入力するか、または [Get next ID] ボタンをクリックしてコンテキスト カタログ内でユニークな次の ID を取得します。

  3. 括弧と引数も含めて、ログ メッセージに使用する適切なメソッド (Method) を入力します。
    例:
    logNoAuthorization(String arg0, java.util.Date arg1, 
    int arg2) logNote()

  4. リストから重要度 (Severity) を選択します。

  5. メッセージ本文 (Message body)、メッセージ詳細 (Message detail)、考えられる原因 (Possible cause)、およびアクション (Action) に対応するテキストを入力します。パラメータは {n} で示します。
    例:
    User {0} tried to access this on {1} but has no authority to do so.{2} lashes with a keyboard with coke spilled on it.

  6. チェックマーク ボックスをクリックして、[Display stacktrace] オプションのオン、オフを切り替えます。このオプションは、Logger メソッドが例外を引数として取る場合に、メッセージと共にスタックトレースを出力するときに使用します。

  7. [追加] をクリックします。

    メッセージが追加されると、カタログ全体がただちにディスクに書き込まれます。

新規シンプル テキスト メッセージの入力

シンプル メッセージ カタログにシンプル テキスト メッセージを入力するには、次の手順に従います。

  1. WebLogic メッセージ エディタのメイン ダイアログで、[Message Catalog] フィールドに絶対パス名を入力するか、[Browse] をクリックして既存のカタログに移動します。

    図 3-7に示されているようなシンプル メッセージ用の WebLogic メッセージ エディタのメイン ウィンドウが表示されます。

    図3-7 シンプル メッセージ用ウィンドウ


     

  2. ユニークな英数字のメッセージ ID (Message ID) を入力します。

  3. 必要に応じて、コメント (Comment) を入力します。

  4. 括弧と引数も含めて、シンプル メッセージに使用する適切なメソッド (Method) を入力します。

  5. メッセージ本文 (Message body) を入力します。

  6. [追加] をクリックします。

    メッセージが追加されると、カタログ全体がただちにディスクに書き込まれます。

 


メッセージの検索

以下の節では、メッセージ エディタをメッセージ検索に使用する方法について説明します。

ログ メッセージの検索

ログ メッセージを検索するには、次の手順に従います。

  1. コンテキスト カタログがログ メッセージ カタログであること、図 3-3に示されているように WebLogic メッセージ エディタのログ メッセージのメイン ウィンドウが表示されていることを確認します。

  2. メイン メニュー バーから [Edit] を選択します。

  3. [Search] を選択して、図 3-8 に示すような [Search for Log Message] ダイアログを表示します。

    図3-8 ログ メッセージの検索


     

  4. メッセージ ID (Message ID) およびメソッド (Method) 名を入力します。

  5. [Message text search] に、求めるメッセージの検索データを必要なだけ入力します。テキストの検索では、テキスト フィールドに入力されたすべての内容について部分一致検索が行われます。

  6. [Find first] または [Find next] をクリックします。

    メッセージの検索は、フィールドの情報をつなぎ合わせて実行されます。一致するメッセージが見つかると、図 3-1に示されているようにそのメッセージがメッセージ エディタのメイン ウィンドウに表示されます。

シンプル テキスト メッセージの検索

シンプル テキスト メッセージを検索するには、次の手順に従います。

  1. コンテキスト カタログがシンプル テキスト メッセージ カタログであること、図 3-4に示されているように WebLogic メッセージ エディタのシンプル メッセージのメイン ウィンドウが表示されていることを確認します。

  2. メイン メニュー バーから [Edit] を選択します。

  3. [Search] を選択して、図 3-9 に示すような [Search for Simple Message] ダイアログを表示します。

    図3-9 シンプル メッセージの検索


     

  4. メッセージ ID (Message ID) を入力します。

  5. [Message text search] に、求めるメッセージの検索データを必要なだけ入力します。テキストの検索では、テキスト フィールドに入力されたすべての内容について部分一致検索が行われます。

  6. [Find first] または [Find next] をクリックします。

    メッセージの検索は、フィールドの情報をつなぎ合わせて実行されます。一致するメッセージが見つかると、図 3-4に示されているようにそのメッセージがメッセージ エディタのメイン ウィンドウに表示されます。

 


Message Viewer の使い方

WebLogic メッセージ エディタには、Message Viewer が付属しており、このビューアを使えば、1 つのカタログ内の全メッセージおよび複数のカタログ内の全メッセージを表示すること、さらに任意のメッセージを選択して編集することができます。

以下の節では、Message Viewer を使用して、メッセージを表示する方法、およびメッセージを選択して編集する方法を説明します。

1 つのカタログ内の全メッセージの表示

1 つのカタログ内のすべてのメッセージを表示する手順は次のとおりです。

  1. WebLogic メッセージ エディタを開きます。WebLogic メッセージ エディタのメイン ウィンドウに、最後に表示したメッセージのカタログが、現在のコンテキスト カタログとして表示されます。

  2. メニュー バーから [View] を選択します。現在のコンテキスト カタログのすべてのメッセージが、図 3-10に示されているように Message Viewer ウィンドウに表形式で表示されます。Message Viewer は、メッセージ エディタとは別のウィンドウに表示されます。メッセージ エディタは開いたままとなります。

    図3-10 Message Viewer


     

複数のカタログ内の全メッセージの表示

現在のコンテキスト カタログからメッセージを表示し、次に WebLogic メッセージ エディタのメイン ウィンドウで [Browse] をクリックして新しいカタログに移動してコンテキストを変更すると、前のカタログの表示は元の画面に残り、新しいカタログの内容は別の Message Viewer ウィンドウに表示されます。この操作を繰り返すと、必要な (または画面に表示が収まる限りの) 数のカタログを同時に表示できます。カタログごとに別々の Message Viewer ウィンドウが表示されます。新規のカタログの参照方法については、既存のカタログの参照を参照してください。

Message Viewer から編集対象のメッセージを選択する

Message Viewer を使用して、メッセージ リストを表示後、ビューアの行に表示された任意のメッセージをクリックして選択することができます。選択したメッセージのカタログがコンテキスト カタログとなり、そのメッセージがメッセージ エディタのメイン ウィンドウに表示されます。

図3-11 メッセージ 600002 に対する Message Viewer とメッセージ エディタ


 


 

 


既存のメッセージの編集

既存のメッセージを編集するには、次の手順に従います。

  1. ログ メッセージの検索」および「シンプル テキスト メッセージの検索」に記載されているように [Search] ダイアログを使用して検索するか、「Message Viewer から編集対象のメッセージを選択する」に示されているように Message Viewer で行をクリックして、編集するメッセージを指定します。

  2. メッセージ エディタのメイン ウィンドウでフィールドを編集します。

  3. [Update] をクリックします。

    メッセージが更新され、カタログ全体がただちにディスクに書き込まれます。

 

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