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WebLogic JMX Service プログラマーズ ガイド

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コンフィグレーション情報のアクセスと変更

管理サーバ上のコンフィグレーション MBean (管理 MBean) では、ドメイン内のすべての WebLogic Server インスタンスの管理対象リソースをコンフィグレーションします。 パフォーマンスを向上させるには、各サーバ インスタンスにおいて管理 MBean のローカル レプリカを作成して使用します。 このローカル レプリカをローカル コンフィグレーション MBean と呼びます。

注意: ローカル コンフィグレーション MBean の値を表示することはできますが、ローカル コンフィグレーション MBean の属性値を変更することはお勧めできません。 属性値を変更する場合は、管理 MBean でのみ変更するようにしてください。ドメインのコンフィグレーション データをレプリケートする際、管理対象サーバは管理 MBean に格納された値を使用します。管理 MBean とローカル コンフィグレーション MBean の値が異なると、通信上の問題が発生するおそれがあります。

以下の節では、weblogic.Admin ユーティリティ、JMX MBeanServer API、および WebLogic Server 型保障インタフェースを使用して WebLogic Server リソースのコンフィグレーションをプログラム的に表示および変更する例を紹介します。

 


例 : weblogic.Admin を使用した標準出力のメッセージ レベルの表示

この例では、weblogic.Admin ユーティリティを使用して管理対象サーバに接続し、その StdoutSeverityLevel 属性の値をルックアップします。 この属性は、サーバの ServerMBean 属性に属し、どの重大度のメッセージを標準出力に出力するかを判断するしきい値を示します。

値の変更は管理 MBean でのみ行うことをお勧めしますが、値を表示するにはローカル コンフィグレーション MBean の値をルックアップするほうがよい場合もあります。 たとえば、管理サーバが停止していると、管理 MBean にはアクセスできなくなってしまいます。

このコマンド例は次のように機能します。

  1. -url 引数を使用して、myHost というホストで稼動し、ポート 8001 をリスンする管理対象サーバに接続します。

  2. -username 引数および -password 引数を使用して、MBean 属性を表示するためのパーミッションを持つユーザの資格を指定します。 MBean を表示および変更するパーミッションについては、『管理者ガイド』の「システム管理操作の保護」を参照してください。

  3. GET コマンドを使用して、ローカル コンフィグレーション MBean を取得します。

    このコマンドでは、ローカル コンフィグレーション MBean を指定するために、ServerMBean インタフェース名から MBean を削除して Config を追加します。 ServerMBean のローカル コンフィグレーション インスタンスの -type 値が ServerConfig であるのに対し、対応する管理 MBean インスタンスの -type 値が Server であることに注意してください。 詳細については、表2-3Type の説明を参照してください。

コード リスト 3-1 メッセージ レベルのコンフィグレーション

java weblogic.Admin -url myHost:8001 -username weblogic -password weblogic 
GET -pretty -type ServerConfig
---------------------------
MBeanName: "examples:Location=examplesServer,Name=examplesServer,Type=ServerConfig"
AcceptBacklog: 50
AdministrationPort: 0
...
        StdoutDebugEnabled: false
StdoutEnabled: true
StdoutFormat: standard
StdoutLogStack: true
StdoutSeverityLevel: 16

 


例 : 標準出力のメッセージ レベルのコンフィグレーション

この例のクラスでは、weblogic.management.configuration.ServerMBean の StdoutSeverityLevel 属性の値を変更して、examplesServer という名前のサーバ インスタンスが標準出力に送信するメッセージのレベルを変更します。

この例では、コンフィグレーション値を変更する必要があるため、管理 MBean の値を変更しています。また、変更した内容は、WebLogic 管理サービスを使用して管理対象サーバに伝播しています。

このクラス例は次のように機能します。

  1. JNDI を使用して、管理サーバの管理 MBeanHome インタフェースをルックアップします。

  2. MBeanHome.getMBean(String name, String type) API を使用して、Server1 というサーバ インスタンスの ServerMBean 管理 MBean の型保障インタフェースを取得します。

  3. 型保障インタフェースを使用して ServerMBean.setStdoutSeverityLevel メソッドを呼び出し、重大度を 64 に設定します。

この例で、weblogic は MBean 属性を表示および変更するパーミッションを持つユーザです。 MBean を表示および変更するパーミッションについては、『管理者ガイド』の「システム管理操作の保護」を参照してください。

コード リスト 3-2 標準出力の重大度のコンフィグレーション

import java.util.Set;
import java.util.Iterator;
import java.rmi.RemoteException;
import javax.naming.Context;
import javax.management.MBeanServer;
import javax.management.Attribute;
import java.lang.Object;
import weblogic.jndi.Environment;
import weblogic.management.MBeanHome;
import weblogic.management.configuration.ServerMBean;
public class ChangeStandardOut1 {
    public static void main(String[] args) {
MBeanHome home = null;
ServerMBean server = null;
//ドメイン変数
String url = "t3://localhost:7001";
String username = "weblogic";
String password = "weblogic";
String serverName = "Server1";
        //初期コンテキストを設定
try {
Environment env = new Environment();
env.setProviderUrl(url);
env.setSecurityPrincipal(username);
env.setSecurityCredentials(password);
Context ctx = env.getInitialContext();
            //管理 MBeanHome を取得
home = (MBeanHome) ctx.lookup(MBeanHome.ADMIN_JNDI_NAME);
            // MBeanHome.getMBean(name, type) を使用して、ServerMBean の
// 型保障インタフェースを取得
server = (ServerMBean)home.getMBean(serverName,"Server");
            // ServerMBean.setStdoutSeverityLevel を使用
server.setStdoutSeverityLevel(64);
            //  操作が成功したことをフィードバック
System.out.println("Changed standard out severity level to: " +
server.getStdoutSeverityLevel());
} catch (Exception e) {
System.out.println("Caught exception:" +e);
}
}
}

 

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