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WebLogic Tuxedo Connector クイック スタート

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WebLogic Tuxedo Connector クイック スタート

注意: WebLogic Server リリース 7.0 で WebLogic Tuxedo Connector をコンフィグレーションする方法の詳細については、『WebLogic Tuxedo Connector 管理ガイド』を参照してください。

以下の各節では、 WebLogic Server リリース 7.0 と Tuxedo リリース 6.5 およびそれ以降が相互運用できるように WebLogic Tuxedo Connector をコンフィグレーションする方法について説明します。

 


WebLogic Tuxedo Connector のコンフィグレーション

注意: この節では、Windows プラットフォームでの WebLogic Tuxedo Connector のコンフィグレーション方法について手短に説明します。UNIX ユーザの場合には、「¥」を「/」に、あるいは「.cmd」を「.sh」に置き換えるなど、読み替えを適切に行えば、説明はそのまま当てはまります。

ここで取り上げる例は、Tuxedo simpapp アプリケーションを Tuxedo ドメインにまたがって動作するように拡張したものです。これによって、TOUPPER サービスのクライアントは Tuxedo と WebLogic Server examplesServer のどちらででも動作できるようになります。このサンプルでは、以下のサービスが提供されます。

以下の各節では、Administration Console を使って WebLogic Tuxedo Connector をコンフィグレーションする方法について説明します。

TraceLevel の設定

注意: TraceLevel の詳細については、「WebLogic Tuxedo Connector のモニタ」を参照してください。

TraceLevel は WebLogic Server プロパティです。以下の例のように、SAMPLES_HOME¥server¥config¥examples¥startExamplesServer.cmd ファイル内の JAVA_OPTIONS 変数を更新します。

JAVA_OPTIONS=-Dweblogic.wtc.TraceLevel=100000

ここで、100,000 は WebLogic Tuxedo Connector の最大追跡レベルを指定しています。

simpapp サンプルのビルド

以下の手順に従って、simpapp サンプルをビルドします。

  1. WebLogic examplesServer を起動します。

  2. 新しいシェル ウィンドウを開き、SAMPLES_HOME¥server¥src¥examples¥wtc¥atmi¥simpapp ディレクトリに移動します。

  3. SAMPLES_HOME¥server¥config¥examples¥setExamplesEnv.cmd ファイルを使って、環境変数を設定します。

  4. ant を使って、wtc_toupper.jar ファイルを作成します。それには、「ant」というコマンドを入力します。

  5. SAMPLES_HOME¥server¥src¥examples¥wtc¥atmi¥simpserv ディレクトリに移動します。

  6. wtc_tolower.jar ファイルを作成します。それには、「ant」というコマンドを入力します。

  7. [デプロイメント| EJB] をクリックし、wtc_tolower.jarwtc_toupper.jar がデプロイされていることを確かめます。

WTCServer MBean の作成

以下の手順に従い、WebLogic Server Console を使って WTCServer MBean を作成しコンフィグレーションします。

  1. [サービス] ノードをクリックします。

  2. [WebLogic Tuxedo Connector ] ノードを右クリックします。

  3. [新しい WTCServer のコンフィグレーション] を選択します。

  4. [名前] フィールドに WTCServer の名前を入力します。たとえば、「mySimpapp」などと入力します。

  5. [作成] をクリックします。

ローカル Tuxedo ドメインの作成

注意: ローカル Tuxedo ドメインのネットワーク アドレスをコンフィグレーションする場合、使用するポート番号は、他のプロセスに割り当てられたポート番号とは異なる必要があります。 たとえば、WebLogic Server のリスン ポートが //mymachine:7001 に割り当てられている場合、ネットワーク アドレスを //mymachine:7001 に設定すると無効になります。

以下の手順に従って、ローカル Tuxedo ドメインをコンフィグレーションします。

  1. [ローカル WLS ドメイン] を右クリックします。

  2. [新しい Local WLS Domain のコンフィグレーション] を選択します。

  3. [一般] タブで、以下のフィールドに値を入力します。

    [アクセス ポイント]: TDOM2

    [アクセス ポイント ID]: TDOM2

    [ネットワーク アドレス]: <ローカル Tuxedo ドメインのネットワーク アドレスおよびポート> 例 : //123.123.123.123:5678

  4. [作成] をクリックします。

  5. Tuxedo 6.5 ドメインに接続する場合には、以下のようにします。

    1. [接続] タブをクリックします。

    2. [相互運用] フィールドを [Yes] に設定します。

    3. [適用] をクリックします。

リモート Tuxedo ドメインの作成

以下の手順に従って、リモート Tuxedo ドメインをコンフィグレーションします。

  1. [リモート Tuxedo ドメイン] を右クリックします。

  2. [新しい Remote Tuxedo Domain のコンフィグレーション] を選択します。

  3. [一般] タブで、以下のフィールドに値を入力します。

    [アクセス ポイント]: TDOM1

    [アクセス ポイント ID]: TDOM1

    [ローカル アクセス ポイント]: TDOM2

    [リスン アドレス]: <リモート Tuxedo ドメインのネットワーク アドレスおよびポート> 例 : //123.123.123.123:1234

  4. [作成] をクリックします。

エクスポートされたサービスの作成

以下の手順に従って、エクスポートされたサービスをコンフィグレーションします。

  1. [エクスポートされたサービス] を右クリックします。

  2. [新しい Exported Service のコンフィグレーション] を選択します。

  3. [一般] タブで、以下のフィールドに値を入力します。

    [リソース名]: TOLOWER

    [ローカル アクセス ポイント]: TDOM2

    [EJB 名]: tuxedo.services.TOLOWERHome

  4. [作成] をクリックします。

インポートされたサービスの作成

以下の手順に従って、インポートされたサービスをコンフィグレーションします。

  1. [インポートされたサービス] を右クリックします。

  2. [新しい Imported Service のコンフィグレーション] を選択します。

  3. [一般] タブで、以下のフィールドに値を入力します。

    [リソース名]: TOUPPER

    [ローカル アクセス ポイント]: TDOM2

    [リモート アクセス ポイント リスト]: TDOM1

  4. [作成] をクリックします。

WTCServer MBean のデプロイメント

以下の手順に従って、WTCServer Mbean を examplesServer にデプロイします。

  1. mySimpapp をクリックします。

  2. [対象] をクリックします。

  3. examplesServer を選択します。

  4. 右矢印ボタンをクリックします。

  5. [適用] をクリックします。

WebLogic Server ユーザとしての TDOM1 の登録

以下の手順に従って、TDOM1 を WebLogic Server ユーザとして登録します。

  1. [セキュリティ] ノードをクリックします。

  2. [レルム]を クリックします。

  3. デフォルト セキュリティ レルムを選択します。

  4. [ユーザ] をクリックします。

  5. [新しいユーザのコンフィグレーション] テキスト リンクをクリックします。

  6. [Default Authenticator] をクリックします。

  7. [一般] タブで、以下を行います。

    1. [名前] フィールドに TDOM1 を追加します。

    2. パスワードを入力し、その有効性を検証します。

    3. [適用] をクリックします。

 


Tuxedo のコンフィグレーション

以下の手順に従って、Tuxedo ドメインをコンフィグレーションします。

  1. PATH 環境変数には、C コンパイラのパスが含まれている必要があります。set PATH を使用してそのことを調べ、必要ならそのパスを追加します。

  2. インストールされている Tuxedo 環境から simpapp サンプルをコピーし、Tuxedo simpapp 作業ディレクトリを作成します。

  3. Tuxedo simpapp 作業ディレクトリに移動します。

  4. TUXDIR にある setEnv.cmd を使って、環境変数を設定します。以下のパラメータを更新します。

    TUXDIR - TUXEDO ソフトウェアのベース ディレクトリ
    APPDIR - サンプル プログラムのベース ディレクトリ

  5. 以下のコマンドで、クライアントをビルドします。
     buildclient -o simpcl -f simpcl.c
buildserver -o simpserv -f simpserv.c -s TOUPPER

  1. SAMPLES_HOME¥src¥examples¥wtc¥atmi¥simpapp ディレクトリ内の ubbdomain ファイルと dom1config ファイルを Tuxedo simpapp ディレクトリにコピーします。

  2. SAMPLES_HOME¥src¥examples¥wtc¥atmi¥simpserv ディレクトリ内の tolower.c ファイルを Tuxedo simpapp ディレクトリにコピーします。

  3. Tuxedo 環境の ubbdomain を修正します。これには、APPDIRTUXCONFIG、および TUXDIR のパス名の設定と、マシン名の設定が必要になります。<…> の箇所をすべて、実際の環境についての情報に置き換えます。

    例:

     APPDIR="¥home¥me¥simpapp"
TUXCONFIG="¥home¥me¥simpapp¥tuxconfig""
TUXDIR="¥usr¥tuxedo"

  1. tmloadcf -y ubbdomain」というコマンドで、ubbdomain ファイルをロードします。

  2. Tuxedo 環境の dom1config を修正します。ログ デバイスの作成と、ネットワーク アドレスの更新が必要になります。

    例:

     DMTLOGDEV="d:¥my_apps¥tlog"
AUDITLOG="d:¥my_apps¥aud"
DMTLOGNAME="DMTLOG_TDOM1"
TDOM1 NWADDR="//TuxedoMachine:1234"
TDOM2 NWADDR="//WTCMachine:5678"

  1. 以下のコマンドで、dom1config ファイルをロードします。
     set BDMCONFIG=d:¥mydomain¥simpapp¥bdmconfig
dmloadcf -y dom1config

  1. 以下のコマンドで、tolower クライアントをビルドします。
     buildclient -v -f tolower.c -o tolower

  1. 以下のコマンドで、Tuxedo ドメインを起動します。
     tmboot -y

  1. tmadmin psc コマンドを使って、すべてのプロセスが起動済みかどうか確認します。以下のドメイン プロセスが起動されているはずです。

 


サンプルの実行

各クライアントを実行して、Tuxedo と WebLogic Server との相互運用性を実際に示します。

WebLogic Server から Tuxedo への相互運用性

SAMPLES_HOME¥server¥src¥examples¥wtc¥atmi¥simpapp ディレクトリ内の WebLogic Server クライアントを起動して、TOUPPER EJB を呼び出し Tuxedo TOUPPER サービスに接続します。以下のコマンドを使用します。

     run.cmd allcaps

Tuxedo サービスから WebLogic Server アプリケーションに以下の応答が返されます。

     Returned string is: ALLCAPS

Tuxedo から WebLogic Server への相互運用性

Tuxedo simpapp ディレクトリ内の tolower クライアントを実行して、 Tolower EJB を呼び出し、その結果をクライアントに返します。以下のコマンドを使用します。

     tolower ALLSMALL

WebLogic Server サービスから Tuxedo クライアントに以下の応答が返されます。

     Returned string is: allsmall

 

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