Administration Console オンライン ヘルプ
コネクタ
[コネクタに関する属性と Administration Console 画面のリファレンス]
概要
BEA WebLogic Server は、常に Sun Microsystems の J2EE プラットフォーム仕様バージョン 1.3 実装に基づいています。J2EE コネクタ アーキテクチャは、簡素化した方法でエンタープライズ情報システム (EIS) を J2EE プラットフォームに統合します。その目的は、コンポーネント モデル、トランザクションおよびセキュリティのインフラストラクチャなどの J2EE プラットフォームの長所を利用して、EIS の統合という難問を処理することです。
J2EE コネクタ アーキテクチャは、数多くのアプリケーション サーバと EIS との間を接続するという問題を Java により解決します。 J2EE コネクタ アーキテクチャを利用すれば、EIS ベンダではアプリケーション サーバごとに製品をカスタマイズする必要がなくなり、J2EE コネクタ アーキテクチャに準拠する BEA WebLogic Server などのアプリケーション サーバでも新しい EIS への接続をサポートするためのカスタム コードが不要になります。
J2EE コネクタ アーキテクチャを利用すると、EIS ベンダでは自社製 EIS 用の標準のリソース アダプタ (コネクタ) を提供できます。リソース アダプタは WebLogic Server などのアプリケーション サーバに接続され、EIS とアプリケーション サーバを統合するための基底のインフラストラクチャを提供します。
アプリケーション サーバ ベンダ (BEA WebLogic Server) は、J2EE コネクタ アーキテクチャをサポートし、複数の EIS との接続を保証するために一度だけそのシステムを拡張します。 同様に、EIS ベンダは 1 つの標準リソース アダプタを提供し、そのアダプタは J2EE コネクタ アーキテクチャをサポートするどのアプリケーション サーバにでも接続できます。
タスク
アプリケーションのデプロイメントの詳細については、アプリケーションおよびモジュールのデプロイメントを参照してください。
新しいコネクタ (リソース アダプタ) モジュールのデプロイメント
WebLogic Server Administration Console を使用して、新しいコネクタ (リソース アダプタ) モジュールをデプロイするには、次の手順に従います。
- WebLogic Server Administration Console を起動し、作業対象のドメインを選択します。
- Administration Console の左ペインで、[デプロイメント] フォルダを開きます。
- Administration Console の左ペインで [コネクタ モジュール] を右クリックしてから、[新しいコネクタ モジュールのデプロイ...] を選択します。右ペインで、コネクタ モジュール デプロイメント アシスタントが開始されます。
- [場所] フィールドのリンクを使用して、デプロイする .rar ファイルまたは展開された
.rar ディレクトリを選択します。ファイルが管理サーバ上にない場合は、[アップロード] リンクを使用してファイルを管理サーバ マシンにアップロードします。
- デプロイするアーカイブ ファイルまたはディレクトリを選択したら、[モジュールの割り当て] をクリックします。
- ドメイン内に複数の WebLogic Server インスタンスが含まれている場合は、エンタープライズ アプリケーションをデプロイできるサーバのリストがデプロイメント アシスタントに表示されます。
新しいアプリケーションのデプロイ先のサーバを個別に選択します。クラスタ内のすべてのサーバにデプロイする場合は、クラスタ名を選択し、[クラスタ内の全サーバ] オプションが選択されていることを確認します。すべてのサーバまたはクラスタを選択したら、[続行] をクリックします。
- コネクタ モジュールの、選択したデプロイメントの対象を確認します。対象サーバを変更する必要がある場合は、ブラウザの [戻る] ボタンをクリックします。
- [ソースのアクセス可能性] から使用できるオプションをいずれか選択します。
- [このアプリケーションを自動的に各対象にコピーする。]—このオプションは、クラスタまたは複数のサーバ インスタンスをモジュールの対象にした場合にデフォルトで選択されます。このオプションは、管理サーバがモジュール ファイルを各対象サーバにコピーする [stage] モードに対応しており、対象サーバはファイルのコピーを使用してモジュールをデプロイします。
- [手動でアプリケーションを次の位置からアクセスできるようにする。]—このオプションは、単一のサーバ インスタンスをモジュールの対象にした場合にデフォルトで選択されます。このオプションは、サーバが単一のディレクトリからモジュールをデプロイする [nostage] モードに対応しており、モジュールをデプロイするには、すべての対象サーバがそのディレクトリにアクセスできる必要があります。
- [名前] フィールドに、コネクタ モジュールのユニークな名前を入力します。
- [デプロイ] をクリックします。Administration Console に [デプロイ] パネルが表示され、エンタープライズ アプリケーションのデプロイメントのステータスとアクティビティが示されます。
- [デプロイ] をクリックします。Administration Console に [デプロイ] パネルが表示され、コネクタ モジュールのデプロイメントのステータスとアクティビティが示されます。
- 必要に応じて、使用可能なタブで、以下の情報を入力します。
- [コンフィグレーション]—このコネクタ モジュールの一般的なコンフィグレーションを定義します。
- [対象]—サーバの起動時にコネクタ モジュールのデプロイ先となる、独立したサーバ、クラスタ、または仮想ホストを選択します。
- [デプロイ]—このコネクタ モジュールのデプロイメント ステータスを表示し、コネクタ モジュールを停止、デプロイ、または再デプロイします。
- [モニタ]—現在アクティブなコネクタをモニタします。
- [テスト]—正常にデプロイされたかどうかを確認するためにデプロイメントをテストします。
- [メモ]—このコネクタ モジュールのコンフィグレーションを説明する追加情報を自由に入力します。
デプロイされたコネクタの表示
Administration Console で、デプロイ済みのコネクタを表示するには、次の手順に従います。
- Administration Console の左ペインで [デプロイメント] フォルダを展開し、[コネクタ モジュール] フォルダをクリックします。
- Administration Console の右ペインのテーブルに、デプロイ済みのコネクタのリストが表示されます。
デプロイされたコネクタの停止
WebLogic Server Administration Console から、デプロイ済みのコネクタ モジュールを停止するには、次の手順に従います。
- Administration Console の左ペインで [デプロイメント] フォルダを展開し、[コネクタ モジュール] フォルダをクリックします。
- [Connectors] オプションをクリックします。
- 表示されたテーブルで、停止するコネクタの名前をクリックします。
- [停止] または [すべて停止] をクリックします。
コネクタ デプロイメントのメモの追加または編集
コネクタ デプロイメントのメモを追加または編集するには、次の手順に従います。
- Administration Console の左ペインで [デプロイメント] フォルダを展開し、[コネクタ モジュール] フォルダをクリックします。
- デプロイ済みのコネクタを表示するテーブルで、メモを追加する .rar ファイルをクリックします。
- [メモ] スクロール ボックスで情報を追加または編集します。
コネクタの削除
ドメインからコネクタを削除するには、次の手順に従います。
- Administration Console の左ペインで [デプロイメント] フォルダを展開し、[コネクタ モジュール] フォルダをクリックします。
- Administration Console の右ペインに、デプロイされたコネクタをすべて示すテーブルが表示されます。 表示されない場合は [コンフィグレーション] タブを選択します。
- 削除するファイルの右側にあるごみ箱アイコンをクリックします。
コネクタのモニタ
Administration Console でアクティブなコネクタをモニタするには、次の手順に従います。
- Administration Console の左ペインで [デプロイメント] フォルダを展開し、[コネクタ モジュール] フォルダを右クリックします。
- [すべてのコネクタ モジュールのモニタ...] を選択すると、[モニタ] タブが表示されます。
- 特定の対象サーバにデプロイされているすべてのコネクタ モジュールの統計情報が表示されます。 [このビューをカスタマイズ...] リンクをクリックすると、表示される情報をカスタマイズできます。
実行時デプロイメント記述子の表示および編集
このリリースの WebLogic Server では、Administration Console のデプロイメント記述子エディタは非推奨になっています。これに代わって新しい [記述子] タブを使用します。 [記述子] タブでは、デプロイメント記述子エディタを使用してデプロイメント記述子要素を永続化するのと同じように、リソース アダプタの記述子ファイルのデプロイメント記述子要素を表示、変更、および永続化できます。
[記述子] タブで変更された記述子要素は、リソース アダプタを再デプロイしなくても実行時に動的に有効になります。[記述子] タブに含まれる記述子の要素は、実行時に動的に変更できるものに限定されます。こうした要素には、以下の weblogic-ra.xml 要素が含まれます。
- initial-capacity
- max-capacity
- capacity-increment
- shrinking-enabled
- shrink-frequency-seconds
- highest-num-unavailable
- highest-num-waiters
- check-on-create-enabled
- check-on-reserve-enabled
- check-on-release-enabled
- inactive-connection-timeout-seconds
- connection-reserve-timeout-seconds
- test-frequency-seconds
- connection-creation-retry-frequency-seconds
Administration Console では、展開されたアーカイブ ファイルとしてデプロイされたコネクタの、これらのデプロイメント記述子要素を変更できます (.RAR アーカイブとしてパッケージ化されたアプリケーションの記述子は編集できません)。要素の値を変更し、[適用] をクリックすると、コネクタのデプロイメント記述子ファイルが更新され、該当するすべてのサーバ マシンにデプロイされます。
Administration Console で記述子情報を表示および編集するには、次の手順に従います。
- Administration Console の左ペインで [デプロイメント] フォルダを展開し、[コネクタ モジュール] フォルダをクリックします。
- 記述子情報を変更するコネクタ モジュールの名前をクリックします。
- 右ペインで、[コンフィグレーション] タブを選択し、続いて [記述子] タブを選択します。
- 必要に応じて、ファイルへのリンクをクリックして表示された属性値を変更し、そのコネクタ モジュールに関連付けられているデプロイメント記述子ファイルのコンフィグレーションを定義します。
