Administration Console オンライン ヘルプ
仮想ホスト
[仮想ホストに関する属性と Administration Console 画面のリファレンス]
仮想ホストを使用すると、サーバまたはクラスタが応答するホスト名を定義できます。仮想ホストを使用する場合、DNS 名を使用して、WebLogic Server またはクラスタの IP アドレスにマップする 1 つまたは複数のホスト名を指定します。また、各仮想ホストによって提供される Web アプリケーションを指定します。
仮想ホストは、クライアントから適切な Web サーバへのリクエストの転送を容易にするために、特定の DNS 名を指定した Web サーバのインスタンスです。仮想ホストでは、Web サーバがデプロイされているマシンの IP アドレスではなく、DNS 名をリクエストのヘッダに挿入することで、クライアントが意図せずに Web サーバの IP アドレスを発見してしまうことを防止します。
仮想ホストは、同一の IP アドレスで見つけられる可能性のある複数のサーバを区別するために、DNS 名で特定の Web サーバにクライアント リクエストを転送する場合に使用します。
タスク
仮想ホストのコンフィグレーション
- [仮想ホスト] ノードをクリックします。右ペインに [仮想ホスト] テーブルが表示され、ドメインで定義されているすべての仮想ホストが示されます。
- [新しい仮想ホストのコンフィグレーション] テキスト リンクをクリックします。右ペインにダイアログが表示され、新しく作成する仮想ホストの設定に関連するタブが示されます。
- [名前] および [仮想ホスト名] 属性フィールドに値を入力します。
- [作成] をクリックして、[名前] フィールドに指定した名前で Web サーバのインスタンスを作成します。左ペインの [仮想ホスト] ノードの下に、新しいインスタンスが追加されます。
- [HTTP] タブをクリックして、属性フィールドを変更するか、または割り当てられているデフォルト値をそのまま使用します。[適用] をクリックして変更を保存します。
- 仮想ホストを有効にするためにサーバを再起動します。
仮想ホストのクローンの作成
- [仮想ホスト] ノードをクリックします。右ペインに [仮想ホスト] テーブルが表示され、ドメインで定義されているすべての仮想ホストが示されます。
- クローンを作成する仮想ホストの行で [クローン] アイコンをクリックします。右ペインにコンフィグレーション ダイアログが表示され、仮想ホストのクローンの作成に関連するタブが示されます。
- [名前] および [仮想ホスト名] 属性フィールドに値を入力します。
- [作成] をクリックして、[名前] フィールドに指定した名前で Web サーバのインスタンスを作成します。左ペインの [仮想ホスト] ノードの下に、新しいインスタンスが追加されます。
- [HTTP] タブをクリックして、属性フィールドを変更するか、または割り当てられているデフォルト値をそのまま使用します。[適用] をクリックして変更を保存します。
仮想ホストの HTTP ログ ファイル設定の指定
- [仮想ホスト] ノードをクリックします。右ペインに [仮想ホスト] テーブルが表示され、ドメインで定義されているすべての仮想ホストが示されます。
- [ログ] タブで [ログを有効化] をクリックして、HTTP ログの記録をアクティブまたは非アクティブにします([ログを有効化] がチェックされていると HTTP ログの記録がアクティブになります)。
仮想ホストに対する HTTP リクエストは、サーバのログ ファイルとは別のログ ファイルに保存されます。
- [フォーマット] リストから [Common] または [Extended] を選択して、HTTP ログ ファイルの形式を指定します。
- サーバが仮想ホストの HTTP リクエスト バッファを空にし、データを HTTP ログ ファイルに書き込む頻度を指定するには、以下の操作を行います。
- [ファイルバッファサイズ] で、HTTP リクエスト バッファの最大サイズ (単位は KB) を指定します。
- [ファイル更新間隔] で、サーバが HTTP リクエスト バッファのサイズをチェックする間隔 (単位は秒) を指定します。バッファが最大サイズに達すると、データが HTTP ログ ファイルに書き込まれます。
- 現在の HTTP ログ ファイルが特定のサイズに達したときに古い HTTP リクエストを別のファイルに移したい場合、以下の操作を行います。
- [ローテーションタイプ] で、[サイズ] を選択します。
- [最大ログファイルサイズ] で、サーバがログ メッセージを別個のファイルに移動するきっかけとなるファイル サイズ (1 〜 65535 KB) を入力します。ログ ファイルが指定のサイズに到達すると、以後サーバは、ファイル サイズをチェックする際に、現在のログ ファイルの名前を変更し、それ以降のメッセージを保存するための新規ログ ファイルを作成します。
- 古い HTTP リクエストを特定の間隔で別のファイルに移動する場合、以下の操作を行います。
- [ローテーション タイプ] で、[時間] を選択します。
- [ローテーション開始時間] に、開始時刻を入力します。
この値によって指定された時刻になると、現在のログ ファイル名がローテーションされます。指定した時刻が既に過ぎている場合、サーバは即座にファイルのローテーションを開始します。以後、[ローテーション間隔] で指定した間隔でログ ファイルがローテーションされます。
日付と時間は、java.text.SimpleDateFormat
(MM-dd-yyyy-k:mm:ss
) を使用して指定します。この形式の詳細については、J2EE Javadoc を参照してください。
- [ローテーション間隔] には、古いメッセージを別のファイルに保存する間隔 (単位は分) を入力します。
- ログ ファイルのローテーション時に時刻または日付のスタンプを含めるには、[ファイル名] フィールドでファイル名に
java.text.SimpleDateFormat
変数を追加します。各変数をパーセント記号 (%
) で囲みます。
たとえば、[ファイル名] フィールドに次の値を入力したとします。
access_%yyyy%_%MM%_%dd%_%hh%_%mm%.log
仮想ホストの HTTP ログ ファイル名は次のようになります。
access_yyyy_MM_dd_hh_mm.log
サーバ インスタンスが HTTP ログ ファイルをローテーションすると、ローテーションされたファイル名には日付スタンプが含まれます。たとえば、サーバ インスタンスが 2003 年 4 月 2 日の 10:05 AM にログ ファイルをローテーションした場合、古いログ メッセージが含まれるログ ファイルの名前は次のようになります。
access_2003_04_02_10_05.log
時刻および日付のスタンプを含めない場合、ローテーションされたログ ファイルには作成順に番号が付けられ、 filename
nnnn
となります。filename
は、ログ ファイルに対してコンフィグレーションされた名前です。次に例を示します。access.log0007
仮想ホストの削除
- [仮想ホスト] ノードをクリックします。右ペインに [仮想ホスト] テーブルが表示され、ドメインで定義されているすべての仮想ホストが示されます。
- 削除する仮想ホストの行で [削除] アイコンをクリックします。削除要求の確認を求めるダイアログが右ペインに表示されます。
- [はい] をクリックして、仮想ホストを削除します。[仮想ホスト] ノードの下にある Web サーバ アイコンが削除されます。
仮想ホストの割り当て
- 左ペインで、割り当てる仮想ホストのインスタンス ノードをクリックします。右ペインにダイアログが表示され、このインスタンスに関連するタブが示されます。
- 仮想ホストに割り当てる 1 つまたは複数の対象を選択します。
仮想ホストへの Web アプリケーションの割り当て
- 左ペインの [Web アプリケーション] ノードをクリックします。
- 割り当てる Web アプリケーションを選択します。
- Web アプリケーションの割り当て先となる仮想ホストを選択します (複数可)。