WebLogic Server クラスタ ユーザーズ ガイド
この節では、WebLogic Server クラスタで動作するように F5 BIG-IP コントローラをコンフィグレーションするオプションについて説明します。設定および管理の詳細な手順については、F5 製品のマニュアルを参照してください。
WebLogic Server が外部ロード バランサとどのように機能するのかについては、「外部ロード バランサによる HTTP セッションのロード バランシング」を参照してください。
BIG-IP では、複数種のクッキー永続性がサポートされています。WebLogic クラスタを扱うには、挿入モードの HTTP クッキー永続性を使用するよう BIG-IP をコンフィグレーションする必要があります。挿入モードを使用すると、WebLogic Server クッキーが上書きされることがなくなるので、クライアントがプライマリ WebLogic Server に接続できなかった場合にそのクッキーを使用できます。
BIG-IP クッキーの挿入モードをコンフィグレーションするには次の手順に従います。
ラウンドロビン方式でリクエストのロード バランシングを行うには、タイムアウト値をゼロに設定します。そうすることで、ラウンドロビン方式で、同じクライアントからの複数のリクエストが同じ管理対象サーバに転送され、別のクライアントからのリクエストがクラスタ内の別の管理対象サーバにルーティングされるようになります。
タイムアウト値をゼロより大きい値に設定すると、そのタイムアウト期間に、ロード バランサはすべてのクライアントからのすべてのリクエストを WebLogic Server クラスタ内の同じ管理対象サーバに送信します。つまり、異なるクライアントからのリクエストがタイムアウトの期間はロード バランシングされなくなります。
BIG-IP バージョン 4.5 では、URL 書き換えがサポートされています。
デフォルト コンフィグレーションの WebLogic Server では、クライアントサイドのクッキーを使用して、クライアントのサーブレット セッション ステートのホストであるプライマリ サーバとセカンダリ サーバが追跡されます。また、URL 書き換えを利用してプライマリ サーバとセカンダリ サーバを追跡することもできます。URL 書き換えを利用する場合は、クライアント セッション ステートの両方の位置が、クライアントとプロキシ サーバの間で渡される URL に挿入されます。この機能をサポートするには、WebLogic Server クラスタで URL 書き換えを有効にする必要があります。URL 書き換えを有効にする方法については、『WebLogic Server Web アプリケーションの開発』の「クッキーに代わる URL 書き換えの使用」を参照してください。
BIG-IP と WebLogic Server インスタンスで URL 書き換えを使用するには、Rewrite cookie persistence
のコンフィグレーションされた BIG-IP バージョン 4.5 以上が必要です。BIG-IP で別の永続性設定が設定されている場合は、フェイルオーバが正常に機能しないことがあります。
WebLogic Server で URL 書き換えを有効にする方法については、『WebLogic Server Web アプリケーションの開発』の「クッキーに代わる URL 書き換えの使用」を参照してください。