表 39-1 JMSTemplate の属性
属性
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説明
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指定できる値とデフォルト値
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BytesMaximum
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この送り先に格納できる最大バイト割り当て (総バイト数)。デフォルト値 -1 は、送り先に保存可能なバイト数が WebLogic によって制限を受けないことを示す。ただし、過度なバイト数ではメモリが飽和状態になるので、この値は他のアプリケーション負荷を差し引いた利用可能なシステム メモリの総量と同じにする。
値の範囲 : >= BytesThresholdHigh
この属性は動的にコンフィグレーションできるが、新しく配信されるメッセージにのみ適用され、すでに保存されているメッセージには影響しない。
注意 : 分散送り先のメンバーに JMS テンプレートが使用される場合、この設定は分散送り先セット全体ではなくそれら特定のメンバーにのみ適用される。
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Administration Console のフィールド ラベル : [最大バイト数]
デフォルト値 : -1
最小値 : -1
最大値 : 263-1
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BytesPagingEnabled
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送り先のメッセージ負荷が指定されたバイト/メッセージしきい値に達したときにメッセージ本文をメモリから永続ページング ストアにスワップ アウトするために、この JMS テンプレートに基づいて作成された送り先でバイト ページングを有効にするかどうかを指定する。
注意 : 値が定義されていない場合、この設定はデフォルトで false となり、送り先の設定によってテンプレートがオーバーライドされない限りテンプレートの送り先のバイト ページングは無効化される。
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Administration Console のフィールド ラベル : [バイト ページングを有効化]
デフォルト値 : false
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BytesThresholdHigh
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送り先に保存されているバイト数に基づいてイベントを発生させる上限しきい値。バイト数がこのしきい値を超えた場合、発生するイベントは以下のとおり。
値 -1 を指定すると値が設定されていないことになり、送り先に対するバイト ページング、フロー制御、およびしきい値ログ メッセージが無効になる。
値の範囲 :<= BytesMaximum、> BytesThresholdLow
この属性は動的にコンフィグレーションできるが、新しく配信されるメッセージにのみ適用され、すでに保存されているメッセージには影響しない。
注意 : バイト ページングは、値を -1 に設定することによって動的に無効にすることはできない。ページングを動的に無効にするには、値を大きい値に設定してページングが発生しないようにする。
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Administration Console のフィールド ラベル : [最大バイトしきい値]
デフォルト値 : -1
最小値 : -1
最大値 : 263-1
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BytesThresholdLow
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送り先に保存されているバイト数に基づいてイベントを発生させる下限しきい値。バイト数がこのしきい値を下回った場合、発生するイベントは以下のとおり。
値 -1 を指定すると値が設定されていないことになり、送り先に対するバイト ページング、フロー制御、およびしきい値ログ メッセージが無効になる。
値の範囲 :< BytesThresholdHigh
この属性は動的にコンフィグレーションできるが、新しく配信されるメッセージにのみ適用され、すでに保存されているメッセージには影響しない。
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Administration Console のフィールド ラベル : [最小バイトしきい値]
デフォルト値 : -1
最小値 : -1
最大値 : 263-1
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DeliveryModeOverride
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メッセージ プロデューサによって指定された配信モードに関わりなく、送り先に届くすべてのメッセージに割り当てられる配信モード。
No-Delivery を指定すると、配信モードはオーバーライドされない。
この属性は動的にコンフィグレーションできるが、新しく配信されるメッセージにのみ適用され、すでに保存されているメッセージには影響しない。
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Administration Console のフィールド ラベル : [配信モードのオーバーライド]
必須 : いいえ
デフォルト値 : No-Delivery
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DestinationKeys
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JMS テンプレートまたは送り先の送り先キーの読み取り専用配列を返す。
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Administration Console のフィールド ラベル : [送り先キー]
必須 : いいえ
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ErrorDestination
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再配信の上限に達したメッセージのエラー送り先の名前。エラー送り先がコンフィグレーションされていない場合、このメッセージはそのまま削除される。メッセージの期限が切れているか、ExpirationPolicy が Redirect に設定されている場合、メッセージは指定のエラー送り先に移動される。
注意 : エラー送り先は、ローカル JMS サーバ上でコンフィグレーションされた送り先でなければならない。
この属性は動的にコンフィグレーションできるが、新しく配信されるメッセージにのみ適用され、すでに保存されているメッセージには影響しない。
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Administration Console のフィールド ラベル : [エラー送り先]
必須 : いいえ
セキュアな値 : null
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ExpirationLoggingPolicy
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ExpirationPolicy が Log に設定されているときにメッセージのどの情報が記録されるのかを定義するポリシー。有効なロギング ポリシー値は次のとおり。
複数の値を指定する場合は、カンマ区切りのリストとして入力する。%header% 値と %properties% 値では、大文字と小文字が区別されない。たとえば、すべての JMS ヘッダ フィールドとユーザ プロパティを記録する場合は "%header%,%properties%" を使用できる。ただし、個々の JMS ヘッダ フィールドおよびユーザ定義プロパティの列挙は大文字と小文字が区別される。個々の JMS ヘッダ フィールドのみを列挙する場合は、"%header, name, address, city, state, zip" を使用できる。
注意 : JMSMessageID フィールドは常に記録され、無効にはできない。したがって、ExpirationLoggingPolicy が定義されていない (null) の場合、または空の文字列として定義されている場合、ログ ファイルへの出力はメッセージの JMSMessageID だけになる。
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Administration Console のフィールド ラベル : [有効期限ロギング ポリシー]
必須 : いいえ
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ExpirationPolicy
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送り先で期限切れのメッセージと遭遇した場合に使用するメッセージの有効期限ポリシー。有効な有効期限ポリシーは次のとおり。
None - Discard ポリシーと同じ。期限切れのメッセージは単純に送り先から削除される。
Discard - メッセージング システムから期限切れのメッセージを削除する。削除はログに記録されず、メッセージは別の場所にリダイレクトされない。特定の送り先で値が定義されていない場合 (つまり None の場合)、期限切れのメッセージは破棄される。
Log - 期限切れのメッセージをシステムから削除し、メッセージがシステムから削除されたことを示すエントリをサーバ ログ ファイルに書き込む。記録される実際の情報は、ExpirationLoggingPolicy で定義する。
Redirect - 期限切れのメッセージを現在の場所からその送り先に定義されたエラー送り先に移動する。メッセージは、その本文とすべてのプロパティを維持する。ヘッダ フィールドもすべて維持されるが、以下の場合は異なる。
送り先に有効なエラー送り先が定義されていない場合にリダイレクト ポリシーを使用するのは禁止されている。同様に、リダイレクト ポリシーを使用している送り先のエラー送り先を削除することも禁止されている。
注意 : 最大メッセージ割り当ては、新しいメッセージを送信する場合にのみ強制される。リダイレクト ポリシーに基づいてメッセージを移動するときには無視される。
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Administration Console のフィールド ラベル : [有効期限ポリシー]
必須 : いいえ
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MaximumMessageSize
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この送り先で受け付けられるプロデューサからのメッセージの最大サイズ。メッセージ サイズには、メッセージ本文、ユーザ定義プロパティ、およびユーザ定義 JMS ヘッダ フィールド (JMSCorrelationID と JMSType ) が含まれる。送り先にコンフィグレーションされた最大メッセージ サイズを超えるメッセージを送ったプロデューサは、ResourceAllocationException を受信する。
最大メッセージ サイズは、メッセージが最初に生成されるときにのみ強制される。エラー送り先にリダイレクトされるメッセージや分散送り先のメンバーに転送されるメッセージはサイズ検査されない。たとえば、送り先とその対応するエラー送り先がそれぞれ最大メッセージ サイズ 128KB と 64KB でコンフィグレーションされている場合、96KB のメッセージは (64KB の最大値を超えていても) エラー送り先にリダイレクトできるが、プロデューサは 96KB のメッセージをエラー送り先に直接は送信できない。
この属性は動的にコンフィグレーションできるが、新しく配信されるメッセージにのみ適用され、すでに保存されているメッセージには影響しない。
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Administration Console のフィールド ラベル : [最大メッセージ サイズ]
デフォルト値 : 231-1
最小値 : 0
最大値 : 231-1
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MessagesMaximum
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この送り先に格納できる最大メッセージ割り当て (総メッセージ数)。デフォルト値 -1 は、送り先に保存可能なメッセージ数が WebLogic によって制限を受けないことを示す。ただし、過度なメッセージ数ではメモリが飽和状態になるので、この値は他のアプリケーション負荷を差し引いた利用可能なシステム メモリの総量と同じにする。
値の範囲 : >= MessagesThresholdHigh
この属性は動的にコンフィグレーションできるが、新しく配信されるメッセージにのみ適用され、すでに保存されているメッセージには影響しない。
注意 : 分散送り先のメンバーに JMS テンプレートが使用される場合、この設定は分散送り先セット全体ではなくそれら特定のメンバーにのみ適用される。
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Administration Console のフィールド ラベル : [最大メッセージ数]
デフォルト値 : -1
最小値 : -1
最大値 : 263-1
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MessagesPagingEnabled
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送り先のメッセージ負荷が指定されたバイト/メッセージしきい値に達したときにメッセージ本文をメモリから永続ページング ストアにスワップ アウトするために、この JMS テンプレートに基づいて作成された送り先でメッセージ ページングを有効にするかどうかを指定する。
注意 : 値が定義されていない場合、この設定はデフォルトで false となり、送り先の設定によってテンプレートがオーバーライドされない限りテンプレートの送り先のメッセージ ページングは無効化される。
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Administration Console のフィールド ラベル : [メッセージ ページングを有効化]
デフォルト値 : false
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MessagesThresholdHigh
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送り先に保存されているメッセージ数に基づいてイベントを発生させる上限しきい値。メッセージ数がこのしきい値を超えた場合、発生するイベントは以下のとおり。
値 -1 を指定すると値が設定されていないことになり、送り先に対するメッセージ ページング、フロー制御、およびしきい値ログ メッセージが無効になる。
値の範囲 :<= MessagesMaximum、> MessagesThresholdLow
この属性は動的にコンフィグレーションできるが、新しく配信されるメッセージにのみ適用され、すでに保存されているメッセージには影響しない。
注意 : メッセージ ページングは、値を -1 に設定することによって動的に無効にすることはできない。ページングを動的に無効にするには、値を大きい値に設定してページングが発生しないようにする。
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Administration Console のフィールド ラベル : [最大メッセージしきい値]
デフォルト値 : -1
最小値 : -1
最大値 : 263-1
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MessagesThresholdLow
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送り先に保存されているメッセージ数に基づいてイベントを発生させる下限しきい値。メッセージ数がこのしきい値を下回った場合、発生するイベントは以下のとおり。
値 -1 を指定すると値が設定されていないことになり、送り先に対するメッセージ ページング、フロー制御、およびしきい値ログ メッセージが無効になる。
値の範囲 :< MessagesThresholdHigh
この属性は動的にコンフィグレーションできるが、新しく配信されるメッセージにのみ適用され、すでに保存されているメッセージには影響しない。
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Administration Console のフィールド ラベル : [最小メッセージしきい値]
デフォルト値 : -1
最小値 : -1
最大値 : 263-1
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Name
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このコンフィグレーションの名前。WebLogic Server では MBean を使用してコンフィグレーションを実装および保持する。
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Administration Console のフィールド ラベル : [名前]
必須 : いいえ
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Notes
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このコンフィグレーションの説明として任意に入力できる情報。
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Administration Console のフィールド ラベル : [メモ]
必須 : いいえ
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PriorityOverride
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メッセージ プロデューサによって指定された優先順位とは無関係に、送り先に到着するすべてのメッセージに割り当てられた優先順位。
デフォルト値 (-1) は、送り先が優先度の設定をオーバーライドしないことを示す。
この属性は動的にコンフィグレーションできるが、新しく配信されるメッセージにのみ適用され、すでに保存されているメッセージには影響しない。
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Administration Console のフィールド ラベル : [優先順位オーバーライド]
デフォルト値 : -1
最小値 : -1
最大値 : 9
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RedeliveryDelayOverride
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コンシューマや接続ファクトリによって指定された再配信遅延に関わりなく、ロールバックまたは回復されたメッセージが再配信されるまでの遅延をミリ秒単位で定義する。再配信されたキュー メッセージは元の送り先に戻され、再配信されたトピック メッセージは元のサブスクリプションに戻される。
デフォルト値 (-1) は、送り先が再配信遅延の設定をオーバーライドしないことを示す。
この属性は動的にコンフィグレーションできるが、新しく配信されるメッセージにのみ適用され、すでに保存されているメッセージには影響しない。
注意 : RedeliveryDelayOverride の変更はそれ以降のロールバックと回復のみに影響し、すでに行われたロールバックと回復には影響しない。
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Administration Console のフィールド ラベル : [再配信遅延のオーバーライド]
デフォルト値 : -1
最小値 : -1
最大値 : 263-1
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RedeliveryLimit
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メッセージがエラー送り先に移動されるまでに試行できる再配信の回数。この設定は、メッセージの送信側で設定された再配信制限をオーバーライドする。再配信制限がコンフィグレーションされているが、エラー送り先がコンフィグレーションされていない場合は、再配信制限に達したときに永続メッセージおよび非永続メッセージともにそのまま削除される。
注意 : この、再配信の制限をコンフィグレーションしてエラー送り先の動作を指定しない場合の影響は、トランザクション メッセージに関しても当てはまる。この場合トランザクション メッセージは後の再配信でロールバックされず、例外も送出されない。
デフォルト値 (-1) は、送り先がメッセージ送信側の再配信制限の設定をオーバーライドしないことを示す。値を 0 に設定すると、メッセージが一度だけ受信される。ロールバックされたか、または受信された場合、再配信は試行されない。それ以外は、メッセージはコンフィグレーションされたエラー送り先に移動されるか、または削除される。
この属性は動的にコンフィグレーションできるが、受信メッセージのみが影響を受け、それ以前に送信されたメッセージは継続して元の再配信制限を使用する。
注意 : メッセージが再配信された回数は永続しない。つまり、再起動後は各メッセージの配信試行回数がゼロにリセットされる。
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Administration Console のフィールド ラベル : [再配信の制限]
デフォルト値 : -1
最小値 : -1
最大値 : 231-1
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TimeToDeliverOverride
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プロデューサおよび接続ファクトリによって指定された配信時間とは関係なく、メッセージが生成されてからその対象送り先で表示できるようになるまでのデフォルトの遅延時間を (ミリ秒単位で、またはスケジュールとして) 定義する。
デフォルト値 (-1) は、送り先が配信時間の設定をオーバーライドしないことを示す。TimeToDeliverOverride は、長さまたはスケジュールとして指定できる。
注意 : TimeToDeliverOverride の変更は将来のメッセージ配信のみに適用され、すでに生成されたメッセージには適用されない。
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Administration Console のフィールド ラベル : [配信時間のオーバーライド]
必須 : いいえ
デフォルト値 : -1
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TimeToLiveOverride
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メッセージ プロデューサによって指定された TimeToLive とは無関係に、送り先に到着するすべてのメッセージに割り当てられる存続時間値。
デフォルト値 (-1) は、送り先が生存時間の設定をオーバーライドしないことを示す。
この属性は動的にコンフィグレーションできるが、新しく配信されるメッセージにのみ適用され、すでに保存されているメッセージには影響しない。
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Administration Console のフィールド ラベル : [生存時間のオーバーライド]
デフォルト値 : -1
最小値 : -1
最大値 : 263-1
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