WebLogic Type 4 JDBC ドライバ ガイド
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注意 : BEA WebLogic Type 4 JDBC Oracle ドライバは WebLogic Server 8.1 サービス パック 2 以降のリリースで使用できます。WebLogic Server 8.1 GA およびサービス パック 1 のリリースでは使用できません。
以下の節では、BEA WebLogic Type 4 JDBC Oracle ドライバのコンフィグレーション方法と使用方法について説明します。
Oracle 用の BEA WebLogic Type 4 JDBC ドライバ (「Oracle ドライバ」) は次のバージョンをサポートします。
BEA WebLogic Type 4 JDBC Oracle ドライバのドライバ クラスは次のとおりです。
WebLogic Server ドメインで JDBC 接続プールをコンフィグレーションするときに、これらのドライバ クラスを使用します。
Oracle データベースに接続するには、次の形式の URL を使用します。
jdbc:bea:oracle://
dbserver
:
port
表 5-1 では、Oracle ドライバがサポートする JDBC 接続プロパティを示し、各プロパティについて説明します。WebLogic Server ドメインの JDBC 接続プールのコンフィグレーションでこれらの接続プロパティを使用できます。プロパティを指定するには、JDBC 接続プールのコンフィグレーションで次の形式を使用します。
property=value
すべての接続プロパティ名で大文字と小文字は区別されません。たとえば、Password は password と同じです。必須のプロパティには、その旨が記されています。
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以下のリストで説明するように Oracle ドライバに次の接続プロパティを設定すると、アプリケーションのパフォーマンスを向上させることができます。
ドライバは、JDBC 3.0 に準拠したバッチ メカニズムまたはネイティブの Oracle バッチ メカニズムを使用してバッチ処理を実行できます。アプリケーションが更新件数情報を使用しない場合は、ネイティブの Oracle バッチ環境を使用するとパフォーマンスが向上します。JDBC 3.0 に準拠したメカニズムでは、JDBC 3.0 仕様に従って、バッチ内の文またはパラメータごとの更新件数が返されます。ネイティブの Oracle バッチ メカニズムでは、バッチ内の文やパラメータごとの更新件数は返されません。このため、ネイティブの Oracle バッチ メカニズムを使用する場合は、更新件数配列で SUCCESS_NO_INFO (-2) の値が返されます。
Oracle では、シノニムおよびアノテーション情報の取得は非常に負荷の高い処理です。アプリケーションでこれらの情報を返す必要がない場合は、ドライバのパフォーマンスを向上させることができます。JDBC における標準の動作では、DatabaseMetaData メソッドの getColumns()
、getProcedures()
、getProcedureColumns()
、および getIndexInfo()
から返される結果セットにシノニムが含まれます。ドライバはこれに加えて、DatabaseMetaData メソッドの getTables()
および getColumns()
から返される結果セットにアノテーション情報を含めることができます。
スクロールインセンシティブな結果セットを扱う際のパフォーマンスを向上させるため、ドライバでは、結果セット データをディスクに書き込む代わりにメモリにキャッシュすることができます。デフォルトでは、インセンシティブな結果セット データのうち 2MB がメモリにキャッシュされ、その残りがディスクに書き込まれます。ドライバがデータをディスクに書き込む前に使用するメモリの量を増やすか、ドライバがインセンシティブな結果セット データをディスクに書き込まないように設定すると、パフォーマンスが向上します。最大キャッシュ サイズは 2GB です。
ドライバがアプリケーション サーバ内部から実行されるのでない場合、または独自の Prepared Statement のプールを提供しない別のアプリケーション内部から実行されるのでない場合は、パフォーマンスを向上させるため、ドライバ独自の内部 Prepared Statement のプールを有効にする必要があります。ドライバの内部 Prepared Statement のプールを有効にすると、ドライバは、アプリケーションによって作成された特定数の Prepared Statement をキャッシュします。たとえば、MaxPooledStatements
プロパティを 20 に設定した場合、ドライバは、アプリケーションによって作成された最後の 20 個の Prepared Statement をキャッシュします。このプロパティに設定された値が、アプリケーションが使用する Prepared Statement の数よりも大きい場合、すべての Prepared Statement がキャッシュされます。
Oracle ドライバは、デフォルトでは、ResultSetMetaData.getTableName()
メソッドが呼び出されたとき、結果セットで各カラムの正しいテーブル名を返すために必要となる追加処理を省略します。そのため getTableName()
メソッドは、結果セットで各カラムについて空の文字列を返す場合があります。アプリケーションがテーブル名情報を必要としないことがわかっている場合は、デフォルト設定で最大限のパフォーマンスが得られます。
ResultSet メタデータを返す方法の詳細については、「ResultSet メタデータのサポート」を参照してください。
専用サーバ接続を使用する場合、UNIX のサーバ プロセス (Windows におけるスレッド) は、そのアプリケーション接続専用として作成されます。このプロセスは、接続を切断すると終了します。ソケット接続は、アプリケーションとこの専用サーバ プロセスとの間で直接確立されます。これにより、パフォーマンスは大幅に向上しますが、消費される UNIX サーバのリソースも著しく増加します。Windows プラットフォームで動作する Oracle サーバの場合、UNIX のプロセスに該当するのはスレッドであるため、サーバ上で追加消費されるリソース量は UNIX に比べて大幅に低く抑えられます。ServerType プロパティを Dedicated に設定する必要があるのは、バッチ環境で接続数が比較的少ない場合か、最大の負荷がかかっている状態でも Oracle サーバの処理能力とメモリ容量に余裕がある場合か、または Oracle リソースを他のアプリケーションと共有するとパフォーマンスが低下するパフォーマンス重視のアプリケーションを使用している場合です。
連続する複数の行の繰り返しデータを返すことが多い場合は、ドライバのパフォーマンスを向上させることができます。これはたとえば、カラム 1/行 1 のデータがカラム 1/行 2 のデータと同じというような場合です。「WireProtocolMode」を参照してください。
tnsnames.ora
ファイルは、各 Oracle サービスの接続情報を論理エイリアスにマップするために使用します。Oracle ドライバを使用すると、tnsnames.ora
ファイルから以下のような基本的な接続情報を取得できます。
tnsnames.ora
ファイルでは、Oracle サービスの接続情報がエイリアス (Oracle ネット サービス名) に関連付けられています。ネット サービス名の各エントリには、リスナやサービスの情報を定義する記述子が含まれています。コード リスト 5-1 に、ネット サービス名エントリである FITZGERALD.SALES および ARMSTRONG.ACCT をコンフィグレーションした tnsnames.ora
ファイルの接続情報の例を示します。
FITZGERALD.SALES =
(DESCRIPTION =
(ADDRESS = (PROTOCOL = TCP)(HOST = server1)(PORT = 1521))
(CONNECT_DATA =
(SID = ORCL)
)
)
ARMSTRONG.ACCT =
(DESCRIPTION =
(ADDRESS_LIST=
(FAILOVER = on)
(LOAD_BALANCE = on)
(ADDRESS= (PROTOCOL = TCP)(HOST = server1)(PORT = 1521))
(ADDRESS= (PROTOCOL = TCP)(HOST = server2)(PORT = 1521))
(ADDRESS= (PROTOCOL = TCP)(HOST = server3)(PORT = 1521))
)
(CONNECT_DATA=
(SERVICE_NAME = acct.us.yourcompany.com)
)
)
この例では、Oracle ドライバが Oracle ネット サービス名エントリ FITGERALD.SALES を参照する場合、ドライバは Oracle SID ORCL (SID=ORCL
) に指定されている Oracle データベース インスタンスに接続します。同様に、Oracle ドライバが ARMSTRONG.ACCT を参照する場合は、サービス名 acct.us.yourcompany.com (SERVICE_NAME=acct.us.yourcompany.com
) に指定されている Oracle データベースに接続します。また、ドライバは接続のフェイルオーバ (FAILOVER=on
) とクライアントのロード バランシング (LOAD_BALANCE=on
) を有効にします。
tnsnames.ora
ファイルは、通常は Oracle データベースのインストール時にインストールされています。デフォルトでは、tnsnames.ora
ファイルはORACLE_HOME\network\admin
ディレクトリ (Windows の場合) または $ORACLE_HOME/network/admin
ディレクトリ (UNIX) にあります。
Oracle ドライバで Oracle tnsnames.ora ファイルから接続情報を取得するには、どの tnsnames.ora ファイル (TNSNamesFile
プロパティで指定) と、どの Oracle サービス名エントリ (TNSServerName
プロパティで指定) を使用して接続情報を参照するかを指定する必要があります。以下に例を示します。
<JDBCConnectionPool
DriverName="weblogic.jdbc.oracle.OracleDriver"
Name="myDriver"
PasswordEncrypted="{3DES}r8a+P5qIVJzgiWQDTAN/OA=="
Properties="TNSServerName=myTNSServerName;user=user;TNSNamesFile=/usr/local/network/admin/tnsnames.ora"
Targets="myserver"
TestConnectionsOnReserve="true"
TestTableName="SQL SELECT 1 FROM DUAL"
URL="jdbc:bea:oracle:TNSNamesFile=/usr/local/network/admin/tnsnames.ora"
XAPasswordEncrypted="" />
URL は、tnsnames.ora
ファイルのパスおよびファイル名 (jdbc:bea:oracle:TNSNamesFile=/usr/local/network/admin/tnsnames.ora
) を指定し、Properties は、接続に使用するサーバ名 (TNSServerName=myTNSServerName
) を指定しています。
tnsnames.ora ファイルと Java 2 のセキュリティ マネージャを併用する場合は、tnsnames.ora ファイルに読み込みパーミッションを付与する必要があります。「Oracle tnsnames.ora ファイルへのアクセス パーミッションを付与する」の例を参照してください。
tnsnames.ora
ファイルを使用して接続情報を取得する場合は、接続情報の衝突を防ぐため、以下の接続プロパティは指定しないようにしてください。
TNSNamesFile
および TNSServerName
プロパティが指定されているにもかかわらず、上記のいずれかのプロパティが指定されている場合は、ドライバが例外を生成します。
表 5-2 に、Oracle ドライバ プロパティと tnsnames.ora 接続記述子パラメータの対応を示します。tnsnames.ora
ファイルを使用する場合は、接続情報の衝突を防ぐため、表に示すドライバ プロパティは使用しないでください。
tnsnames.ora ファイルのコンフィグレーションの詳細については、Oracle のマニュアルを参照してください。
表 5-3 に、非 XA バージョンの WebLogic Type 4 Oracle JDBC ドライバを使用する WebLogic Server 接続プールのサンプルのコンフィグレーション属性を示します。表 5-4 に、XA バージョンのドライバを使用する WebLogic Server 接続プールのサンプルのコンフィグレーション属性を示します。
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表 5-5 では、Oracle ドライバでサポートされるデータ型を示し、JDBC データ型へどのようにマップされるかを示します。
データ型の詳細については、「GetTypeInfo」を参照してください。
Oracle 9i 以降では、日付および時刻のデータ型である TIMESTAMP、TIMESTAMP WITH LOCAL TIME ZONE、および TIMESTAMP WITH TIME ZONE がサポートされます。Oracle ドライバがこれらのデータ型をどのようにサポートしているかを理解するには、まず、Oracle ドライバが Oracle の日付および時刻のセッション パラメータに割り当てている値を理解しておく必要があります。
接続時には、Oracle ドライバが以下の日付および時刻のセッション パラメータを設定します。
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Oracle の TIMESTAMP
データ型は JDBC の TIMESTAMP
データ型にマップされます。
Oracle の TIMESTAMP WITH LOCAL TIME ZONE
データ型は TIMESTAMP
JDBC データ型にマップされます。
TIMESTAMP WITH LOCAL TIME ZONE
のカラムを取得する場合、ユーザに返される値は TIME_ZONE
セッション パラメータで指定されるタイム ゾーンに変換されます。
TIMESTAMP WITH LOCAL TIME ZONE
のカラムを設定する場合、
PreparedStatement.setTimestamp
を使用する) と、設定される値は TIME_ZONE
セッション パラメータで指定されたタイム ゾーンに変換されます。 PreparedStatement.setString
を使用する) と、文字列はそのままでサーバに渡されます。指定する文字列は、NLS_TIMESTAMP_TZ_FORMAT
セッション パラメータで指定された形式でなければなりません。その形式でない場合、文字列を TIMESTAMP WITH LOCAL TIME ZONE
型に変換しようとすると、Oracle サーバはエラーを生成します。デフォルトでは、Oracle の TIMESTAMP WITH TIME ZONE
データ型は VARCHAR
JDBC データ型にマップされます。
TIMESTAMP WITH TIME ZONE
値を文字列として取得する (たとえば、resultSet.getString
を使用する) 場合、その値は、タイム ゾーン情報を含むタイムスタンプの文字列表現として返されます。文字列情報の形式は、Oracle の NLS_TIMESTAMP_TZ_FORMAT
セッション パラメータで指定された形式になります。
データベースに格納されたタイム ゾーン情報は、データがタイムスタンプに変換されるときに失われるため、デフォルトでは、TIMESTAMP WITH TIME ZONE
値をタイムスタンプとして取得する (たとえば、resultSet.getTimeStamp
を使用する) ことはサポートされていません。既存のアプリケーションとの下位互換性を保つために、FetchTSWTZasTimestamp
プロパティを使用して、TIMESTAMP WITH TIME ZONE
値をタイムスタンプとして取得することができます。FetchTSWTSasTimestamp
プロパティのデフォルト値は false です。false の場合は TIMESTAMP WITH TIME ZONE
値をタイムスタンプとして取得できません。
TIMESTAMP WITH TIME ZONE
のカラムを設定する場合、
PreparedStatement.setTimestamp
を使用する) と、設定される値は TIME_ZONE
セッション パラメータで指定されたタイム ゾーンに変換されます。 PreparedStatement.setString
を使用する) と、文字列はそのままでサーバに渡されます。指定する文字列は、NLS_TIMESTAMP_TZ_FORMAT
セッション パラメータで指定された形式でなければなりません。その形式でない場合、文字列を TIMESTAMP WITH TIME ZONE
型に変換しようとすると、Oracle サーバはエラーを生成します。Oracle ドライバは、Oracle 9i 以降で XMLType
として指定されたカラムを含むテーブルをサポートします。Oracle の XMLType
データ型は JDBC CLOB データ型にマップされます。XMLType
カラムは他のカラム型と同様にクエリで使用できます。XMLType
カラムのデータは String
、Clob
、CharacterStream
、または AsciiStream
として取得できます。XMLType
カラムを挿入または更新する場合、挿入または更新されるカラムは XMLType
データ型の形式でなければなりません。
Oracle には、XMLType
データ オブジェクトを作成するための xmltype()
関数があります。xmltype()
関数の xmlData
引数は、文字列リテラルまたはパラメータ マーカとして指定できます。パラメータ マーカを使用する場合、パラメータ値は setString
、setClob
、setCharacterStream
、または setAsciiStream
メソッドを使用して設定できます。
次のコードでは、xmltype()
関数の xmlData
引数として文字列リテラルを指定した文を使用して、XMLType
カラムにデータを挿入します。
// xml データをリテラルとして挿入する
String sql = "insert into XMLTypeTbl values (1, xmltype('" +
"<emp><empNo>123</empNo><empName>Mark</empName></emp>'))";
Statement stmt = con.createStatement();
stmt.executeUpdate(sql);
次のコードでは、Prepared Statement を使用して XMLType
カラムにデータを挿入します。
// xml データを文字列パラメータとして挿入する
String xmlStr = "<emp><empNo>234</empNo><empName>Trish</empName></emp>";
String sql = "insert into XMLTypeTbl values (?, xmltype(?))";
PreparedStatement prepStmt = con.prepareStatement(sql);
prepStmt.setInt(1, 2);
prepStmt.setString(2, xmlStr);
prepStmt.executeUpdate();
XMLType
カラムのデータを Clob
として取得する場合、その Clob
オブジェクトを使用して XMLType
データを更新することはできません。 XMLType
カラムから返された Clob
オブジェクトの setString
、setCharacterStream
、または setAsciiStream
メソッドを呼び出すと、SQLException が生成されます。
REF CURSOR
は、カーソル変数用の Oracle データ型です。JDBC はカーソル変数データ型をサポートしていないため、Oracle ドライバでは REF CURSOR
出力パラメータを返し、値を結果セットとしてアプリケーションに返します。Oracle ドライバは、REF CURSOR
データを自動的に結果セットに変換します。結果セットは、getResultSet
または getMoreResults
で取得できます。REF CURSOR
データが出力パラメータではなく結果セットとして返されるため、DatabaseMetaData.getProcedureColumns
呼び出しの結果には REF CURSOR
出力パラメータは含まれません。
作成するアプリケーションでは、以下の例に示すように、REF CURSOR
のパラメータ マーカは省略し、REF CURSOR
の出力パラメータを宣言しないようにしてください。これらの例では、次のストアド プロシージャ定義を参照しています。
CREATE PACKAGE foo_pkg AS
TYPE EmpCurTyp IS REF CURSOR RETURN fooTbl%ROWTYPE;"
PROCEDURE selectEmployeeManager(empId IN INT, empCursor OUT EmpCurTyp,
mgrCursor out EmpCurTyp);
FUNCTION selectEmployee2 (empId IN INT) return EmpCurTyp;
END foo_pkg;
コード リスト 5-2 REF Cursor の例 1 : 単一の REF CURSOR を返すストアド プロシージャを呼び出す
// 入力パラメータを受け付ける関数を呼び出し、
// 戻り値として REF CURSOR を返す。 refcursor 戻り値
// パラメータのプレースホルダは省略する。
// REF CURSOR は結果セットとして返される。
sql = "{call foo_pkg.selectEmployee2(?)}";
callStmt = con.prepareCall(sql);
callStmt.setInt(1, 2);
moreResults = callStmt.execute();
while (true) {
if (moreResults) {
// REF CURSOR を表す結果セットを取得する。
resultSet = callStmt.getResultSet();
displayResults(resultSet);
resultSet.close();
resultSet = null;
System.out.println();
}
else {
updateCnt = callStmt.getUpdateCount();
if (updateCnt == -1) {
break;
}
System.out.println("Update Count: " + updateCnt);
}
moreResults = callStmt.getMoreResults();
}
コード リスト 5-3 REF Cursor の例 2 : 複数の REF CURSOR を返すストアド プロシージャを呼び出す
// 入力パラメータを受け付けるストアド プロシージャを呼び出し、
// 2 つの REF CURSOR を返す。 REF CURSOR パラメータのプレースホルダは
// 省略する。 REF CURSOR は結果セットとして
// 返される。
sql = "{call foo_pkg.selectEmployeeManager(?)}";
callStmt = con.prepareCall(sql);
callStmt.setInt(1, 2);
moreResults = callStmt.execute();
while (true) {
if (moreResults) {
// REF CURSOR を表す結果セットを取得する。
resultSet = callStmt.getResultSet();
displayResults(resultSet);
resultSet.close();
}
else {
updateCnt = callStmt.getUpdateCount();
if (updateCnt == -1) {
break;
}
}
moreResults = callStmt.getMoreResults();
}
ドライバが Oracle サーバとの通信に使用するコード ページを制御するには、CodePageOverride
プロパティを使用します。このプロパティで指定されたコード ページは、ドライバが文字データをデータベース文字セットに変換するために使用するコード ページをオーバーライドします。このオプションの設定は、ドライバが文字データを国別文字セットに変換する方法には影響しません。
文字セットの変換に利用できるオプションの詳細については、表 5-6を参照してください。
Oracle ドライバでサポートされている SQL エスケープ シーケンスの詳細については、「JDBC の SQL エスケープ シーケンス」を参照してください。
Oracle ドライバは、アイソレーション レベルとして Read Committed
および Serializable
をサポートしています。 デフォルトは Read Committed
です。
Oracle ドライバは、スクロールセンシティブな結果セット、スクロールインセンシティブな結果セット、および更新可能な結果セットをサポートしています。
注意 : Oracle ドライバが、要求された結果セットのタイプまたは同時実行性をサポートできない場合は、カーソルを自動的にダウングレードして詳細情報の入った SQLWarning を生成します。
Oracle ドライバは、バッチ処理をサポートするための 2 つのメカニズムを備えています。
BatchPerformanceWorkaround
プロパティによって、使用するバッチ メカニズムが決まります。BatchPerformanceWorkaround
プロパティの値が true の場合はネイティブの Oracle バッチ メカニズムが使用されます。それ以外の場合は JDBC 3.0 に準拠したメカニズムが使用されます。BatchPerformanceWorkaround
プロパティのデフォルト値は false です。
Oracle ドライバは、この節で説明するようにパラメータ メタデータを返すことができます。
Oracle ドライバは、以下の形式の Insert 文および Update 文のパラメータ メタデータを返すことができます。
INSERT INTO foo VALUES (?, ?, ?)
INSERT INTO foo (col1, col2, col3) VALUES (?, ?, ?)
UPDATE foo SET col1=?, col2=?, col3=? WHERE col1
operator
? [{AND | OR} col2
operator
?]
operator
は、SQL 演算子 (=、<、>、<=、>=、および <>) です。
Oracle ドライバは、ANSI SQL 92 エントリレベルの述語 (比較、BETWEEN、IN、LIKE、EXISTS などの述語構文) で記述されたパラメータを含む Select 文のパラメータ メタデータを返すことができます。構文の詳細については、ANSI SQL に関するドキュメントを参照してください。
Select 文のパラメータ メタデータは、次のいずれかの条件に該当する場合に返すことができます。
SELECT * FROM foo WHERE bar > ?
SELECT * FROM foo WHERE (SELECT x FROM y WHERE z = 1) < ?
以下に、パラメータ メタデータを返すことのできる別の Select 文の例をいくつか示します。
SELECT col1, col2 FROM foo WHERE col1 = ? and col2 > ?
SELECT ... WHERE colname = (SELECT col2 FROM t2 WHERE col3 = ?)
SELECT ... WHERE colname LIKE ?
SELECT ... WHERE colname BETWEEN ? and ?
SELECT ... WHERE colname IN (?, ?, ?)
SELECT ... WHERE EXISTS(SELECT ... FROM T2 WHERE col1 < ?)
GROUP BY、HAVING、または ORDER BY を含む WHERE 句で ANSI SQL 92 エントリレベルの述語を使用している文がサポートされます。以下に例を示します。
SELECT * FROM t1 WHERE col = ? ORDER BY 1
SELECT * FROM t1,t2 WHERE t1.col1 = ?
完全修飾名とエイリアスがサポートされます。 以下に例を示します。
SELECT a, b, c, d FROM T1 AS A, T2 AS B WHERE A.a = ? and B.b = ?"
アプリケーションでテーブル名情報が必要な場合、Oracle ドライバでは、Select 文の ResultSet メタデータでテーブル名情報を返すことができます。ResultSetMetaDataOptions
プロパティを 1 に設定すると、Oracle ドライバは、ResultSetMetaData.getTableName()
メソッドが呼び出されたとき、結果セットで各カラムの正しいテーブル名を返すための追加処理を実行します。このように設定しない場合、getTableName()
メソッドは、結果セットで各カラムについて空の文字列を返す場合があります。
ResultSetMetaDataOptions
プロパティを 1 に設定した場合、ResultSetMetaData.getTableName()
メソッドの呼び出し時に Oracle ドライバが返すテーブル名情報は、結果セットのカラムがデータベース内のテーブルのカラムにマップされているかどうかによって異なります。Oracle ドライバは、データベース内のテーブルのカラムにマップされている結果セットのカラムについては、そのカラムに関連付けられているテーブル名を返します。データベース内のテーブルのカラムにマップされていない結果セットのカラム (集約関数やリテラルなど) についてOracle Oracle ドライバでは、空の文字列を返します。
ResultSet メタデータを返す Select 文には、エイリアス、結合、および完全修飾名を含めることができます。以下のクエリの Select
文の場合、ResultSetMetaData.getTableName()
メソッドは、Select
リストに指定されたカラムの正しいテーブル名を返します。
SELECT id, name FROM Employee
SELECT E.id, E.name FROM Employee E
SELECT E.id, E.name AS EmployeeName FROM Employee E
SELECT E.id, E.name, I.location, I.phone FROM Employee E, mployeeInfo I WHERE E.id = I.id
SELECT id, name, location, phone FROM Employee, EmployeeInfo WHERE id = empId
SELECT Employee.id, Employee.name, EmployeeInfo.location, EmployeeInfo.phone FROM Employee, EmployeeInfo WHERE Employee.id = EmployeeInfo.id
ドライバは、生成された列については、テーブル名として空の文字列を返します。以下のクエリは、生成された列 (「upper」列) を含む結果セットを返す Select 文の例です。
SELECT E.id, E.name as EmployeeName, {fn UCASE(E.name)}
AS upper FROM Employee E
Oracle ドライバでは、ResultSetMetaData.getSchemaName()
メソッドまたは ResultSetMetaData.getCatalogName()
メソッドが呼び出されたときに、スキーマ名情報またはカタログ名情報を返すこともできます (ドライバがこれらの情報を特定できる場合)。たとえば次の文の場合、Oracle ドライバはカタログ名として「test」、スキーマ名として「test1」、テーブル名として「foo」を返します。
SELECT * FROM test.test1.foo
テーブル名、スキーマ名、およびカタログ名の情報を返すために必要となる追加処理は、ResultSetMetaData.getTableName()
、ResultSetMetaData.getSchemaName()
、または ResultSetMetaData.getCatalogName()
の各メソッドが呼び出された場合にのみ実行されます。
Oracle ドライバでは、次のような RowSet インタフェースの JSR 114 実装をサポートしています。
JSR 114 の詳細については、http://www.jcp.org/en/jsr/detail?id=114 を参照してください。
Oracle ドライバは自動生成キーの値の取得をサポートします。Oracle ドライバから返される自動生成キーは、ROWID 擬似カラムの値です。
値を返す方法は、パラメータを含む Insert 文を使用しているかどうかによって異なります。
Insert
文を使用する場合、Oracle ドライバは次の形式の Statement.execute
および Statement.executeUpdate
メソッドをサポートします。これらのメソッドは、ドライバに自動生成キーの値を返すよう通知するためのものです。 Statement.execute (String sql, int autoGeneratedKeys)
Statement.executeUpdate (String sql, int autoGeneratedKeys)
Insert
文を使用する場合、Oracle ドライバは次の形式の Connection.prepareStatement
メソッドをサポートします。このメソッドは、ドライバに自動生成キーの値を返すよう通知するためのものです。
Connection.prepareStatement (String sql, int autoGeneratedKeys)
アプリケーションは Statement.getGeneratedKeys
メソッドを使用して、生成されたキーの値をドライバから取得します。
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