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WebLogic Server における Web サーバ プラグインの使い方

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WebLogic Server における Web サーバ プラグイン使用の概要

以下の節では、WebLogic Server で使用するために BEA Systems が提供するプラグインの概要について説明します。

 


プラグインとは

WebLogic Server プラグインは、サードパーティの Web サーバに追加して、WebLogic Server と、Apache HTTP Server、Sun One Web Server、および Microsoft Internet Information Server 上で動作するアプリケーションとの間の対話を実現するためにコンフィグレーションするモジュールです。

プラグインでは通常次のいずれかのアーキテクチャを使用して、サードパーティの Web サーバ上で動作するアプリケーションが WebLogic Server の機能を使用できるようにします。

ほとんどの場合、リクエストはブラウザ、Web サーバ、またはアプレット (HTTP 上の t3 トンネリングを使用) によって開始されます。

一般的なシナリオでは、サードパーティの Web サーバがユーザ アプリケーションからリクエストを受け取り、WebLogic Server プラグインに HTTP リクエストをルーティングします。WebLogic Server プラグインはコンフィグレーション情報を使用してリクエストを WebLogic Server インスタンス、サーバ クラスタ、またはクラスタ化されていないサーバの配列にルーティングします。対象の WebLogic Server インスタンスまたはクラスタは、リクエストを処理 (ヘッダを解析、要求されたアクションを実行) してから、プラグインを介してサードパーティの Web サーバに応答を返します。

WebLogic Server プラグインでは双方向 SSL はサポートされていません。ただし、クライアント証明書を要求してそれを WebLogic Server に渡すように、プラグインを設定することはできます。たとえば、次のように指定します。

apache ssl 
SSLVerifyClient require 
SSLVerifyDepth 10 
SSLOptions +FakeBasicAuth +ExportCertData +CompatEnvVars +StrictRequire 

 


WebLogic Server 付属のプラグイン

WebLogic Server 6.1 SP6、7.0 SP5、および 8.1 SP2 以降において、WebLogic Server プラグインは WebLogic Server の任意のバージョン (5.1 を含む) へのプロキシが動作確認されています。

WebLogic Server には、以下の Web サーバ用のプラグインがあります。

 


WebLogic Server での Web サーバ プラグインの仕組み

図 1-1 では、サードパーティの Web サーバ上で動作するユーザ アプリケーションが、HTTP リクエストを生成し、Web サーバはそのリクエストを WebLogic Server プラグインへルーティングします。プラグインは WebLogic Server クラスタまたはインスタンスを指定するコンフィグレーション情報に基づいて、HTTP リクエストを送信します。WebLogic Server インスタンスはリクエストを処理し、プラグインを介してユーザ アプリケーションに応答を返します。

図 1-1 WebLogic Server プラグインの役割

WebLogic Server プラグインの役割


 

このシナリオでは、WebLogic Server プラグインのコンフィグレーション パラメータ WebLogicHost は、HTTP リクエストの受信側として WebLogic Server インスタンス C を指定しています。

プラグインのコンフィグレーション ファイルで WebLogicHost および WebLogicPort パラメータを使用して、対象の WebLogic Server インスタンスを指定します。対象として WebLogic Server クラスタまたはクラスタ化されていないサーバのグループを指定するには、WebLogicCluster パラメータを使用します。 プラグイン パラメータの設定の詳細については、「Web サーバ プラグインのパラメータ」を参照してください。

リクエストのプロキシ

プラグインは指定されたコンフィグレーション情報に基づいてリクエストを WebLogic Server にプロキシします。 リクエストは、リクエストの URL または URL の一部に基づいてプロキシできます。この方法は、パスに基づくプロキシです。

要求されたファイルの MIME タイプに基づいてリクエストをプロキシすることもできます (ファイル拡張子に基づくプロキシ)。

両方の方法を有効にすることもできます。両方の方法を有効にし、リクエストが両方の基準に一致する場合、そのリクエストはパスに基づいてプロキシされます。

リクエストに対する、プラグインの補足的な動作を定義する追加パラメータを指定することもできます。詳細については、以下の節で各プラグインのコンフィグレーション方法を参照してください。

 

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