ナビゲーションをスキップ

WebLogic Server アプリケーションの開発

  前 次 前/次ボタンと目次ボタンとの区切り線 目次  

エンタープライズ アプリケーションのデプロイメント記述子の要素

以下の節では、エンタープライズ デプロイメント記述子 application.xml (J2EE 標準デプロイメント記述子) および weblogic-application.xml (WebLogic 固有のアプリケーション デプロイメント記述子) について説明します。

weblogic-application.xml ファイルは、WebLogic Server の拡張機能を使用していない場合は省略可能です。

 


application.xml デプロイメント記述子の要素

以下の節では、application.xml ファイルについて説明します。application.xml ファイルは、エンタープライズ アプリケーションのデプロイメント記述子です。ファイルは、アプリケーション アーカイブの META-INF サブディレクトリにあります。以下の DOCTYPE 宣言を最初に指定する必要があります。

<!DOCTYPE application PUBLIC "-//Sun Microsystems, 
Inc.//DTD J2EE Application 1.3//EN"
"http://java.sun.com/dtd/application_1_3.dtd">

application

application 要素は、アプリケーションのデプロイメント記述子のルート要素です。application 要素内の各要素については、以降の節で説明します。

次の表では、application 要素内で定義できる要素について説明します。

要素

必須
省略可能

説明

<icon>

省略可能

GUI ツールでアプリケーションを表す小さい画像または大きい画像の位置を指定する。この要素は現在、WebLogic Server では使用されていない。

icon 要素内で定義できる要素の詳細については、「icon」を参照。

<display-name>

必須

モジュールの表示名 (GUI ツールで表示することを想定した短い名前)。

<description>

省略可能

アプリケーションに関する説明文を提供する。

<module>

必須

application.xml デプロイメント記述子には、エンタープライズ アプリケーション内の各モジュールに対する module 要素がある。各 module 要素は connectorejbjava、または web 要素で構成され、それらによってモジュールのタイプやアプリケーション内でのモジュールの場所が示される。省略可能な alt-dd 要素は、後でアセンブリするデプロイメント記述子へのオプション URI を指定する。

module 要素内で定義できる要素の詳細については、「module」を参照。

<security-role>

必須

アプリケーションに対してグローバルに適用されるセキュリティ ロールの定義を含む。各 security-role 要素には、description 要素 (省略可能) および role-name 要素がある。

security-role 要素内で定義できる要素の詳細については、「security-role」を参照。

icon

次の表では、icon 要素内で定義できる要素について説明します。

要素

必須
省略可能

説明

<small-icon>

省略可能

GUI ツールでアプリケーションを表す小さい (16x16 ピクセル) .gif 画像または .jpg 画像の場所を指定する。この要素は現在、WebLogic Server では使用されていない。

<large-icon>

省略可能

GUI ツールでアプリケーションを表す大きい (32x32 ピクセル) .gif 画像または .jpg 画像の場所を指定する。この要素は現在、WebLogic Server では使用されていない。

module

次の表では、module 要素内で定義できる要素について説明します。

要素

必須
省略可能

説明

<alt-dd>

省略可能

特定の J2EE モジュールに対して、後でアセンブリするデプロイメント記述子ファイルへのオプション URI を指定する。この URI は、アプリケーションのルート ディレクトリに対する、デプロイメント記述子ファイルの絶対パス名を指定する。alt-dd を指定しない場合、各モジュールの仕様に必須であるデフォルトの場所およびファイル名からデプロイメント記述子が読み込まれる。代替デプロイメント記述子は、J2EE デプロイメント記述子 web.xml および ejb-jar.xml についてのみ指定できる。weblogic.xmlweblogic-ejb-jar.xml については代替記述子ファイルを指定できない。

<connector>

必須

リソース アダプタ (コネクタ) アーカイブ ファイルの URI (アプリケーション パッケージの最上位に対する相対位置) を指定する。

<ejb>

必須

アプリケーション ファイルの EJB モジュールを定義する。アプリケーションの EJB JAR ファイルへのパスも含まれる。

例 :

<ejb>petStore_EJB.jar</ejb>

<java>

必須

アプリケーション ファイルのクライアント アプリケーション モジュールを定義する。

例 :

<java>client_app.jar</java>

<web>

必須

application.xml ファイル内の Web アプリケーション モジュールを定義する。web 要素には、web-uri 要素、および context-root 要素がある。context-root の値を宣言しない場合、web-uri 要素のベース名が Web アプリケーションのコンテキスト パスとして使用される (コンテキスト パスは、Web サーバ内でユニークな値にする。これは、複数の Web アプリケーションで同一の Web サーバを使用する場合があり、それらの複数アプリケーション間でコンテキスト パスが競合しないようにする必要があるため)。

web-uri

application.xml ファイル内の Web モジュールの場所を定義する。これは WAR ファイルの名前になる。

context-root

Web アプリケーションのコンテキスト ルートを指定する。

例 :

<web>
  <web-uri>petStore.war</web-uri>
  <context-root>estore</context-root>
</web>

security-role

次の表では、security-role 要素内で定義できる要素について説明します。

要素

必須
省略可能

説明

<description>

省略可能

セキュリティ ロールの説明文。

<role-name>

省略可能

アプリケーション内の認可に使用するセキュリティ ロールまたはプリンシパルの名前を定義する。各ロールは、weblogic-application.xml デプロイメント記述子の WebLogic Server ユーザまたはグループにマップされる。

例 :

<security-role>
  <description>the gold customer role</description>
  <role-name>gold_customer</role-name>
</security-role>
<security-role>
  <description>the customer role</description>
  <role-name>customer</role-name>
</security-role>

 


weblogic-application.xml デプロイメント記述子の要素

以下の節では、weblogic-application.xml ファイルについて説明します。weblogic-application.xml ファイルは、Sun Microsystems から提供された application.xml デプロイメント記述子を拡張した BEA WebLogic Server 固有のデプロイメント記述子です。このファイルによって、アプリケーション スコープの JDBC プールや EJB キャッシュなどの機能のコンフィグレーションを行います。

ファイルは、アプリケーション アーカイブの META-INF サブディレクトリにあります。以下の DOCTYPE 宣言を最初に指定しなければなりません。

<!DOCTYPE weblogic-application PUBLIC "-//BEA Systems, Inc.//DTD WebLogic Application 8.1.0//EN"

"http://www.bea.com/servers/wls810/dtd/weblogic-application_2_0.dtd">

以降の節では、ファイル内に表示される各要素について説明します。

weblogic-application

weblogic-application 要素は、アプリケーションのデプロイメント記述子のルート要素です。

次の表では、weblogic-application 要素内で定義できる要素について説明します。

要素

必須
省略可能

説明

<ejb>

省略可能

WebLogic アプリケーションの構成要素となる EJB モジュールに固有の情報が含まれる。現在、ejb 要素では、アプリケーションのエンティティ Bean によって使用される任意の数のアプリケーション レベル キャッシュを指定できる。

ejb 要素内で定義できる要素の詳細については、「ejb」を参照。

<xml>

省略可能

対象アプリケーションに固有な XML 処理のパーサおよびエンティティ マッピングに関する情報を指定する。

xml 要素内で定義できる要素の詳細については、「xml」を参照。

<jdbc-connection-pool>


非推奨

ゼロまたは 1 つ以上、指定する。アプリケーション スコープの JDBC 接続プールを指定する。

jdbc-connection-pool 要素内で定義できる要素の詳細については、「jdbc-connection-pool」を参照。

<security>

省略可能

アプリケーションのセキュリティ情報を指定する。

security 要素内で定義できる要素の詳細については、「security」を参照。

<application-param>


ゼロまたは 1 つ以上、指定する。アプリケーションに関連のあるコンテナ インスタンスの動作に影響を与える、入力されないパラメータの指定に使用する。ここに示すパラメータが、現在サポートされている。また、weblogic-application.xml 内のこれらのパラメータでは、リクエストおよび応答に使用するデフォルトのエンコーディングを決定できる。

  • webapp.encoding.default - JDK でサポートされるエンコーディングを表す文字列に設定できる。設定されると、これによりサーブレットのリクエストおよび応答の処理に使用されるデフォルトのエンコーディングが定義される。この設定は、webapp.encoding.usevmdefault が true に設定されている場合には無視される。この値はまた、weblogic.xml の input-charset 要素によるリクエスト ストリームについてはオーバーライドされる。

  • webapp.encoding.usevmdefault - true にも false にも設定できる。true であれば、デフォルト エンコーディングの定義にはシステム プロパティ file.encoding が使用される。

このアプリケーションに含まれる Web アプリケーションの動作に影響を与える、次のパラメータが使用される。

  • webapp.getrealpath.accept_context_path - true にも false にも設定可能な、互換性スイッチ。true に設定すると、サーブレット API getRealPath に対する呼び出しにおいて、Web アプリケーションのコンテキスト パスの使用が許可される。

例 :

<application-param>

<param-name>

webapp.encoding.default

</param-name>

<param-value>UTF8</param-value>

</application-param>

application-param 要素内で定義できる要素の詳細については、「application-param」を参照。

<classloader-structure>

省略可能

classloader-structure 要素を使うと、このアプリケーションのクラスローダの構成を定義できる。宣言は、クラスローダの階層を表し、特定のモジュールを特定のノードに関連付ける、ツリー構造で表現される。モジュールのクラスは、この要素と関連付けられたクラスローダによってロードされる。

例 :

<classloader-structure> 

<module-ref>

<module-uri>ejb1.jar</module-uri>

</module-ref>

</classloader-structure>
<classloader-structure> 

<module-ref>

<module-uri>ejb2.jar</module-uri>

</module-ref>

</classloader-structure>

classloader-structure 要素内で定義できる要素の詳細については、「classloader-structure」を参照。

<listener>


ゼロまたは 1 つ以上、指定する。ユーザ定義のアプリケーション ライフサイクル リスナの登録に使用する。これらは、抽象基本クラス weblogic.application.ApplicationLifecycleListener を拡張するクラスである。

listener 要素内で定義できる要素の詳細については、「listener」を参照。

<startup>


ゼロまたは 1 つ以上、指定する。ユーザ定義の起動クラスの登録に使用する。

startup 要素内で定義できる要素の詳細については、「startup」を参照。

<shutdown>


ゼロまたは 1 つ以上、指定する。ユーザ定義の停止クラスの登録に使用する。

shutdown 要素内で定義できる要素の詳細については、「shutdown」を参照。

ejb

次の表では、ejb 要素内で定義できる要素について説明します。

要素

必須
省略可能

説明

<entity-cache>


ゼロまたは 1 つ以上、指定する。entity-cache 要素は、実行時にエンティティ EJB インスタンスをキャッシュに入れるときに使用される名前付きアプリケーションレベル キャッシュの定義に使用される。個々のエンティティ Bean は、使用するアプリケーションレベル キャッシュのキャッシュ名を参照する。個々のキャッシュを参照するエンティティ Bean の数に制限はない。

アプリケーションレベル キャッシュは、エンティティ Bean が weblogic-ejb-jar.xml 記述子で独自のキャッシュを指定しない場合に、デフォルトとして使用される。その場合、ExclusiveCache および MultiVersionCache という 2 つのデフォルト キャッシュが使用される。アプリケーションの設定で、これらのデフォルト キャッシュを明示的に定義して、非デフォルト値を指定する場合もある。キャッシング方式では、デフォルト キャッシュは変更できない。デフォルトで、キャッシュは最大サイズとして値 1000 を指定して max-beans-in-cache を使用する。

例 :

<entity-cache> 
<entity-cache-name>ExclusiveCache</entity-cache-name> 
	<max-cache-size> 
		<megabytes>50</megabytes> 
	</max-cache-size> 

</entity-cache>


entity-cache 要素内で定義できる要素の詳細については、「entity-cache」を参照。

<start-mbds-with- application>

省略可能

アプリケーションを使用してメッセージ駆動型 Bean (MDBS) を起動できるように EJB コンテナをコンフィグレーションできる。true に設定されると、コンテナはアプリケーションの一部として MDBS を起動する。false に設定されると、コンテナは MDBS をキューに保持し、ポートでのリスンが開始されたときにサーバによって MDBS が起動される。

entity-cache

次の表では、entity-cache 要素内で定義できる要素について説明します。

要素

必須
省略可能

説明

<entity-cache-name>


エンティティ Bean キャッシュのユニークな名前を指定する。この名前は、ear ファイル内でユニークなものとし、空の文字列は使用できない。

例 :

<entity-cache-name>ExclusiveCache</entity-cache-name>

<max-beans-in-cache>

省略可能

キャッシュ内で許容されるエンティティ Bean の最大数を指定する。限度に達すると、Bean に対してパッシベーションが行われる場合がある。このメカニズムでは、個々のエンティティ Bean が必要とする実際のメモリ サイズは考慮されない。この要素は、1 以上の値に設定できる。

デフォルト値 : 1000

<max-cache-size>

省略可能

エンティティ キャッシュのメモリ サイズの限度をバイト単位または MB 単位で指定するときに使用される。max-cache-size 要素を使用して最大サイズが指定されたキャッシュを Bean が使用する場合、Bean プロバイダで weblogic-ejb-jar.xml 記述子の Bean の平均サイズを見積もる必要がある。デフォルトでは、Bean の平均サイズは 100 バイトと想定されている。

bytes | megabytes - バイト単位または MB 単位で示されるエンティティ キャッシュのメモリ サイズ。max-cache-size 要素で使用される。

<caching-strategy>

省略可能

EJB コンテナが特定のアプリケーション レベル キャッシュでエンティティ Bean インスタンスを管理するときに使用する一般的な方式を指定する。キャッシュによって、メモリ内のエンティティ Bean インスタンスがバッファに移され、対応する主キー値に関連付けられる。

caching-strategy 要素の値は、以下のいずれかに限られる。

  • Exclusive - 各主キー値ごとにメモリ内の Bean インスタンスを 1 つキャッシュに入れる。この固有のインスタンスは、通常、使用時に EJB コンテナの排他的ロックを使用してロックされ、同時にそのインスタンスを使用するトランザクションは 1 つだけになる。

  • MultiVersion - 各主キー値に対してメモリ内の複数の Bean インスタンスをキャッシュに入れる。各インスタンスを複数のトランザクションで同時に使用できる。

デフォルト値 : MultiVersion

例 :

<caching-strategy>Exclusive</caching-strategy>

xml

次の表では、xml 要素内で定義できる要素について説明します。

要素

必須
省略可能

説明

<parser-factory>

省略可能

エンタープライズ アプリケーション用の特定の XML パーサまたはトランスフォーマの指定に使用される親要素。

parser-factory 要素内で定義できる要素の詳細については、「parser-factory」を参照。

<entity-mapping>

省略可能

ゼロまたは 1 つ以上、指定する。エンティティ マッピングを指定する。マッピングにより、特定のパブリック ID またはシステム ID の代替エンティティ URI が指定される。このエンティティ URI を検索するデフォルトの場所は、lib/xml/registry ディレクトリである。

entity-mapping 要素内で定義できる要素の詳細については、「entity-mapping」を参照。

parser-factory

次の表では、parser-factory 要素内で定義できる要素について説明します。

要素

必須
省略可能

説明

<saxparser-factory>

省略可能

対象アプリケーションだけで必要とされる XML 解析用の SAXParser ファクトリを設定できる。この要素によって、SAX スタイル解析に使用されるファクトリが指定される。saxparser-factory 要素の設定をしないと、サーバ XML レジストリでコンフィグレーションされた SAXParser ファクトリ スタイルが使用される。

デフォルト値 : サーバ XML レジストリの設定

<document-builder-factory>

省略可能

対象アプリケーションだけで必要とされる XML 解析用のドキュメント ビルダ ファクトリを設定できる。この要素によって、DOM スタイル解析に使用されるファクトリが決定される。document-builder-factory 要素を設定しないと、サーバ XML レジストリでコンフィグレーションされた DOM スタイルが使用される。

デフォルト値 : サーバ XML レジストリの設定

<transformer-factory>

省略可能

対象アプリケーションだけで必要とされるスタイル シート処理用のトランスフォーマ エンジンを設定できる。この要素の値を指定しないと、サーバ XML レジストリでコンフィグレーションされた値が使用される。

デフォルト値 : サーバ XML レジストリの設定

entity-mapping

次の表では、entity-mapping 要素内で定義できる要素について説明します。

要素

必須
省略可能

説明

<entity-mapping-name>


このエンティティ マッピングの名前を指定する。

<public-id>

省略可能

マップされたエンティティのパブリック ID を指定する。

<system-id>

省略可能

マップされたエンティティのシステム ID を指定する。

<entity-uri>

省略可能

マップされたエンティティのエンティティ URI を指定する。

<when-to-cache>

省略可能

有効値は、次のとおり。

  • cache-on-reference
  • cache-at-initialization
  • cache-never

デフォルト値は cache-on-reference。

<cache-timeout-interval>

省略可能

秒単位で整数値を指定する。

jdbc-connection-pool

次の表では、jdbc-connection-pool 要素内で定義できる要素について説明します。

要素

必須
省略可能

説明

<data-source-name>


アプリケーション固有の JNDI ツリーにおける JNDI 名を指定する。

<connection-factory>


デフォルトの接続ファクトリ設定のオーバーライドを定義する接続パラメータを指定する。

  • user-name - 省略可能。user-name 要素は、JDBCDataSourceFactoryMBean の UserName のオーバーライドに使用される。

  • url - 省略可能。url 要素は、JDBCDataSourceFactoryMBean の URL のオーバーライドに使用される。

  • driver-class-name - 省略可能。driver-class-name 要素は、JDBCDataSourceFactoryMBean の DriverName のオーバーライドに使用される。

  • connection-params - ゼロまたは 1 つ以上、指定する。

  • parameter+ (param-value, param-name) - 1 つまたは複数、指定する。

connection-factory 要素内で定義できる要素の詳細については、「connection-factory」を参照。

<pool-params>

省略可能

プールの動作に影響を与えるパラメータを定義する。

pool-params 要素内で定義できる要素の詳細については、「pool-params」を参照。

<driver-params>

省略可能

WebLogic Server ドライバの動作を設定する。

driver-params 要素内で定義できる要素の詳細については、「driver-params」を参照。

connection-factory

次の表では、connection-factory 要素内で定義できる要素について説明します。

要素

必須
省略可能

説明

<factory-name>

省略可能

config.xml ファイル内の JDBCDataSourceFactoryMBean の名前を指定する。

<connection-properties>

省略可能

接続ファクトリの接続プロパティを指定する。connection-properties 要素について定義できる要素は、次のとおり。

  • user-name - 省略可能。JDBCDataSourceFactoryMBean の UserName のオーバーライドに使用される。

  • password - 省略可能。JDBCDataSourceFactoryMBean の Password のオーバーライドに使用される。

  • url - 省略可能。JDBCDataSourceFactoryMBean の URL のオーバーライドに使用される。

  • driver-class-name - 省略可能。JDBCDataSourceFactoryMBean の DriverName のオーバーライドに使用される。

  • connection-params - ゼロまたは 1 つ以上、指定する。接続を確立する際にドライバに渡されるパラメータの設定に使用される。次に例を示す。

<connection-params>

<parameter>

<param-name>foo</param-name>

<param-value>xyz</param-value>

</parameter>

pool-params

次の表では、pool-params 要素内で定義できる要素について説明します。

要素

必須
省略可能

説明

<size-params>

省略可能

プール内の接続数に影響を与えるパラメータを定義する。

  • initial-capacity - 省略可能。initial-capacity 要素は、プールの初期化時に作成される物理的なデータベース接続数を定義する。デフォルト値は 1。

  • max-capacity - 省略可能。max-capacity 要素は、プールに含める物理的なデータベースの最大接続数を定義する。ただし、JDBC ドライバによってこの値がさらに制限されることがある。デフォルト値は 1。

  • capacity-increment - 省略可能。capacity-increment 要素は、プール容量を拡張するときの増分を定義する。サービス リクエストのために利用可能となる物理的な接続が他にないとき、プールは必要なデータベースの物理的な接続数を作成し、プールに追加する。プール内の接続数は、max-capacity で設定された物理的な最大接続数を超えないように保持される。デフォルト値は 1。

  • shrinking-enabled - 省略可能。shrinking-enabled 要素は、使用されていない接続が検出された場合に、プールの容量を initial-capacity に戻すかどうかを指定する。

  • shrink-period-minutes - 省略可能。shrink-period-minutes 要素は、リクエストを満たすためにインクリメンタルに増やした接続プールを縮小するまで待機する時間 (分単位) を定義する。縮小を可能にするには、shrinking-enabled 要素を true に設定しておく必要がある。

  • shrink-frequency-seconds - 省略可能。

  • highest-num-waiters - 省略可能。

  • highest-num-unavailable - 省略可能。

<xa-params>

省略可能

XA DataSource のパラメータを定義する。

  • debug-level - 省略可能。整数。debug-level 要素は XA 処理のデバッグ レベルを定義する。デフォルト値は 0。

  • keep-conn-until-tx-complete-enabled - 省略可能。ブール値。keep-conn-until-tx-complete-enabled 要素を true に設定すると、トランザクションが完了するまで、XA 接続プールによって同一の XA 接続が分散トランザクションに関連付けられる。

  • end-only-once-enabled - 省略可能。ブール値。end-only-once-enabled 要素を true に設定すると、保留中の各 XAResource.start() メソッドに対する XAResource.end() メソッドの呼び出しが一度に限られる。

  • recover-only-once-enabled - 省略可能。ブール値。recover-only-once-enabled 要素を true に設定すると、リソースに対する回復の呼び出しが一度に限られる。

  • tx-context-on-close-needed - 省略可能。tx-context-on-close-needed 要素は、さまざまな JDBC オブジェクト (例 : 結果セット、ステートメント、接続など) を閉じるときに XA ドライバで分散トランザクション コンテキストが必要な場合、true に設定する。true に設定されると、JDBC オブジェクトを閉じるときに送出される SQL 例外のうち、トランザクション コンテキストでないものは無条件で受信される。

  • new-conn-for-commit-enabled - 省略可能。ブール値。new-conn-for-commit-enabled 要素を true に設定すると、特定の分散トランザクションのコミットおよびロールバック処理に専用の XA 接続が使用される。

  • prepared-statement-cache-size - 非推奨。省略可能。prepared-statement-cache-size 要素は、Prepared Statement のキャッシュ サイズの設定に使用する。このキャッシュ サイズは、特定の接続から作成される Prepared Statement の数を表し、後で使用できるようにキャッシュに格納される。Prepared Statement キャッシュ サイズを 0 に設定すると、キャッシュがオフになる。

注意 : prepared-statement-cache-size は非推奨。driver-params/prepared-statementcache-size を使用のこと。詳細については、「driver-params」を参照。

<xa-params> 続き

省略可能

  • keep-logical-conn-open-on-release - 省略可能。ブール値。keep-logical-conn-open-on-release 要素を true に設定すると、XA の物理的な接続が XA 接続プールに返されても JDBC の論理的な接続はオープンしたまま保持される。デフォルト値は false。

  • local-transaction-supported - 省略可能。ブール値。XA ドライバがグローバル トランザクションを使用しない SQL をサポートする場合には local-transaction-supported を true に設定する。そうでない場合は、false に設定する。デフォルト値は false。

  • resource-health-monitoring-enabled - 省略可能。resource-health-monitoring-enabled 要素は、対象接続プールに対して JTA リソース状態モニタ機能を有効にする場合には true に設定する。

  • xa-set-transaction-timeout - 省略可能。

使用場所 : xa-params

例 :

<xa-set-transaction-timeout>

true

</xa-set-transaction-timeout>

  • xa-transaction-timeout - 省略可能。

xa-set-transaction-timeout の値を true に設定すると、トランザクション マネージャは XAResource.start を呼び出す前にリソースに対して setTransactionTimeout を呼び出す。トランザクション マネージャは、グローバル トランザクション タイムアウト値を渡す。この属性が 0 より大きい値に設定されていると、この値がグローバル トランザクション タイムアウトに代わって使用される。

デフォルト値 : 0

使用場所 : xa-params

例 :

<xa-transaction-timeout>

30

</xa-transaction-timeout>

<login-delay-seconds>

省略可能

各物理データベース接続を作成するまでにかかる遅延時間 (秒数) を設定する。データベース サーバによっては、複数の接続リクエストが短い間隔で繰り返されると処理できないものもある。このプロパティを使用すると、データベース サーバの処理が追いつくように、少しの間隔を空けることができる。この遅延は、データベースの物理的な接続が確立すると、プールの初期作成時とプールの有効期間中の両方で必ず行われる。

<leak-profiling-enabled>

省略可能

JDBC 接続リーク プロファイリングを有効化する。接続リークは、プールからの接続が close() メソッドの呼び出しで明示的にクローズされていない場合に発生する。接続リーク プロファイリングがアクティブの場合、プールは接続オブジェクトがプールから割り当てられ、クライアントに与えられたときにスタック トレースを格納する。接続リークが検出されたとき (接続オブジェクトのガベージ コレクションが行われたとき) に、このスタック トレースが報告される。

この要素はリソースを余計に使用し、接続プール処理を遅くする可能性があるので、プロダクション環境での使用は避けるほうがよい。

<connection-check-params>

省略可能

  • プール内の接続がまだ有効であることを確認するチェックを行うかどうか指定し、行う場合の時期と方法を定義する。

  • table-name - 省略可能。table-name 要素は、スキーマ内でクエリできるテーブルを定義する。

  • check-on-reserve-enabled - 省略可能。check-on-reserve-enabled 要素が true に設定されると、ユーザに接続が渡される前に毎回接続がテストされる。

  • check-on-release-enabled - 省略可能。check-on-release-enabled 要素が true に設定されると、ユーザが接続をプールに返すときに毎回接続がテストされる。

  • refresh-minutes - 省略可能。refresh-minutes 要素が定義されると、定期的 (指定された分単位の時間) にトリガされる。トリガによって、プール内の各接続がまだ有効であることを確認するチェックが行われる。

  • check-on-create-enabled - 省略可能。true に設定すると、接続は作成時にテストされる。

  • connection-reserve-timeout-seconds - 省略可能。プールからの接続を予約する呼び出しのタイムアウト後の秒数。

  • connection-creation-retry-frequency-seconds - 省略可能。プールがデータベースへの接続を確立しようとする再試行の頻度。

  • inactive-connection-timeout-seconds - 省略可能。予約された接続が強制的にプールに返るように解放された後の非アクティブ期間の秒数。

<connection-check-params>

続き

省略可能

  • test-frequency-seconds - 省略可能。データベース接続テストの周期の秒数。test-frequency-seconds の期間が終わるたびに、未使用のデータベース接続は table-name を使ってテストされる。テストに合格しない接続は閉じられ、有効な物理データベース接続を再確立するために再び開かれる。table-name が設定されていない場合、テストは実行されない。

<jdbcxa-debug-level>

省略可能

内部設定。

<remove-infected-connections-enabled>

省略可能

アプリケーションが基底のベンダ接続オブジェクトを要求した場合に、接続がプールから削除されるかどうかを制御する。この属性を有効化すると、(接続がプールから削除され、新しい接続に置き換わるために) 基本的に接続のプールを無効化することになるので、パフォーマンスに影響が出る。

driver-params

次の表では、driver-params 要素内で定義できる要素について説明します。

要素

必須
省略可能

説明

<statement>

省略可能

driver-params 文を定義する。次の省略可能な要素が含まれる。profiling-enabled

例 :

<statement>

<profiling-enabled>true</profiling-enabled>

</statement>

<prepared-statement>

省略可能

JDBC の Prepared Statement キャッシュ プロファイリングの実行を有効化する。有効化されると、Prepared Statement のキャッシュ プロファイルが後で分析できるように外部ストレージに格納される。この機能はリソースを消費するので、プロダクション サーバでは無効にしておくのが望ましい。デフォルト値は false。

  • profiling-enabled - 省略可能。

  • cache-profiling-threshold - 省略可能。cache-profiling-threshold 要素は、Prepared Statement キャッシュの状態がログに記録されるステートメント リクエストの数を定義する。この要素は出力量を最小にする。この機能はリソースを消費するので、プロダクション サーバでは無効にしておくのが望ましい。

  • cache-size - 省略可能。cache-size 要素は、Prepared Statement キャッシュのサイズを返す。このキャッシュ サイズは、特定の接続から作成される Prepared Statement の数を表し、後で使用できるようにキャッシュに格納される。

  • parameter-logging-enabled - 省略可能。SQL 応答プロファイリング時、Prepared Statement パラメータの値を格納できる。parameter-logging-enabled 要素を使用すると、ステートメント パラメータを格納できるようになる。この機能はリソースを消費するので、プロダクション サーバでは無効にしておくのが望ましい。

  • max-parameter-length - 省略可能。SQL 応答プロファイリング時、Prepared Statement パラメータの値を格納できる。max-parameter-length 要素は、JDBC SQL 応答プロファイリングのパラメータとして渡される文字列の最大の長さを定義する。この機能は多くのリソースを使用するため、パラメータのデータ長を制限して、出力量を減らすようにする必要がある。

  • cache-type - 省略可能。

<row-prefetch-enabled>

省略可能

 

<row-prefetch-size>

省略可能

 

<stream-chunk-size>

省略可能

 

security

次の表では、security 要素内で定義できる要素について説明します。

要素

必須
省略可能

説明

<realm-name>

省略可能

アプリケーションが使用するセキュリティ レルムの名前を指定する。指定されていなければ、システムのデフォルト レルムが使用される。

<security-role-assignment>


アプリケーション ワイドなセキュリティ ロールと、1 つまたは複数の WebLogic Server プリンシパルとのマッピングを宣言する。

例 :

<security-role-assignment>

<role-name>

PayrollAdmin

</role-name>

<principal-name>

Tanya

</principal-name>

<principal-name>

Fred

</principal-name>

<principal-name>

system

</principal-name>

</security-role-assignment>

application-param

次の表では、application-param 要素内で定義できる要素について説明します。

要素

必須/
省略可能

説明

<description>

省略可能

アプリケーション パラメータを説明する。

<param-name>


アプリケーション パラメータの名前を定義する。

<param-value>


アプリケーション パラメータの値を定義する。

classloader-structure

次の表では、classloader-structure 要素内で定義できる要素について説明します。

要素

必須/
省略可能

説明

<module-ref>


ゼロまたは 1 つ以上、指定する。以下に、module-ref 要素内で定義できる要素について説明する。

module-uri - ゼロまたは 1 つ以上、指定する。module-ref 要素内で定義される。

listener

次の表では、listener 要素内で定義できる要素について説明します。

要素

必須/
省略可能

説明

<listener-class>


ApplicationLifecycleListener のユーザによる実装の名前。

<listener-uri>

省略可能

実装が格納されている EAR 内の JAR ファイル。listener-uri を指定していない場合は、アプリケーションからクラスが見えるものと仮定する。

startup

次の表では、startup 要素内で定義できる要素について説明します。

要素

必須
省略可能

説明

<startup-class>


アプリケーションのデプロイ中に実行するクラスの名前を定義する。

<startup-uri>

省略可能

startup-class が格納されている EAR 内の JAR ファイルを定義する。startup-uri を指定していない場合は、アプリケーションからクラスが見えるものと仮定する。

shutdown

次の表では、shutdown 要素内で定義できる要素について説明します。

要素

必須
省略可能

説明

<shutdown-class>


アプリケーションのアンデプロイ時に実行するクラスの名前を定義する。

<shutdown-uri>

省略可能

shutdown-class が格納されている EAR 内の JAR ファイルを定義する。shutdown-uri を指定していない場合は、アプリケーションからクラスが見えるものと仮定する。

 

フッタのナビゲーションのスキップ  ページの先頭 前 次