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Smart Ticket デモ


ここでは、WebLogic Server 8.1 で Java Smart Ticket デモを設定および実行する手順について説明します。Smart Ticket は映画のチケットを注文するための無線クライアント/サーバ アプリケーションです。J2ME (Java 2 Platform, Micro Edition) に含まれているモバイル デバイス エミュレータ上で動作します。エミュレータはこの手順の途中でダウンロードします。Smart Ticket の詳細な説明については、「JavaTM Smart Ticket Sample Application」を参照してください。

前提条件

このデモを開始する前に、以下のソフトウェアをインストールしておく必要があります。

  • WebLogic Server 8.1
  • Oracle 9.2

    Oracle と共に動作するように WebLogic Server をコンフィグレーションする方法については、WebLogic Server 8.1 インストールの examples ディレクトリにある「Setting Up Examples to Run with an Oracle DBMS」(WL_HOME\samples\server\examples\src\examples\database_setup.html、WL_HOME は WebLogic Server のインストール ディレクトリ) を参照してください。

手順

以下の手順では、Smart Ticket と J2ME のダウンロード、Smart Ticket 用の WebLogic Server ドメインの作成、アプリケーションのビルドとデプロイの方法について説明します。

手順 1: Smart Ticket と Wireless Toolkit をダウンロードする

手順 2: Smart Ticket ドメインを作成する

手順 3: 開発環境を設定する

手順 4: Smart Ticket をビルドしてデプロイする

手順 5: Smart Ticket を使用する

手順 1: Smart Ticket と Wireless Toolkit をダウンロードする

  1. Sun の Web サイト http://developer.java.sun.com/developer/releases/smarticket/ で Smart Ticket 2.0 デモ アプリケーションのソース コードをダウンロードします。新しいディレクトリに解凍します。このドキュメントではこれ以降、このディレクトリを SMARTICKET_HOME と呼びます。
  2. http://java.sun.com/products/j2mewtoolkit/download-2_0.html から Sun J2ME Wireless Toolkit 2.0 をダウンロードします。ツールキットをインストールします。インストール中に JDK を指定するように要求されたら、BEA_HOME/jdk141_03 ディレクトリに格納されている JDK を選択できます。BEA_HOME は WebLogic Server のインストール ディレクトリが含まれている BEA インストール ディレクトリです。
  3. BEA から smarticket_wls.zip をダウンロードします。このパッチでは、WebLogic Server で Smart Ticket デモを実行するための WebLogic Server 記述子が提供されています。この ZIP ファイルを SMARTICKET_HOME/smart_ticket2.0ea ディレクトリに解凍します。

Zip アプリケーションのダウンロード

手順 2: Smart Ticket ドメインを作成する

コンフィグレーション ウィザードを使用して WebLogic Server に新しいドメインを作成します (コンフィグレーション ウィザードの詳細については、「コンフィグレーション ウィザードを使用したドメインの作成とコンフィグレーション」を参照してください)。以下の手順では、WL_HOME\user_projects\domainssmarticketDomain というドメインを作成します。WL_HOME は WebLogic Server のホーム ロケーションで、デフォルトは C:/bea/weblogic81 です。

  1. コンフィグレーション ウィザードを起動します。Windows の [スタート] メニューからコンフィグレーション ウィザードを起動するには、[プログラム|BEA WebLogic Platform 8.1|Configuration Wizard] を選択します。コマンド ウィンドウで起動するには、WL_HOME/common/bin ディレクトリに移動して、次のコマンドを入力します。
    config.cmd (または .sh)
  2. コンフィグレーション ウィザードで、[新しい WebLogic コンフィグレーションの作成] を選択して [次へ] をクリックします。
  3. デフォルトの Basic WebLogic Server Domain テンプレートをそのまま使用し、[次へ] をクリックします。
  4. [カスタム] コンフィグレーション オプションを選択して [次へ] をクリックします。
  5. サーバに smarticketServer という名前を指定して、[次へ] をクリックします。
  6. [管理対象サーバ、クラスタ、およびマシン オプション] で、[次へ] をクリックしてスキップします。
  7. [データベース (JDBC) オプション] で、[はい] をクリックしてデータベース オプションをコンフィグレーションします。
  8. [JDBC 接続プールのコンフィグレーション] で、[追加] をクリックして、以下の設定を指定します。

    [Name]: oraclePool

    [Vendor]: Oracle

    [Driver]: Oracle のドライバ (Thin) のバージョン : 8.1.7, 9.0.1, 9.2.0

    [Dbms Name]: ora920

    Oracle コンフィグレーションの情報 (DBMS のホストとポート、Oracle のユーザ名とパスワード) を指定して、[次へ] をクリックします。
  9. [JDBC マルチプールのコンフィグレーション] で、[次へ] をクリックします。
  10. [JDBC データソースのコンフィグレーション] で、[追加] をクリックして以下のデータ ソース情報を追加し、[次へ] をクリックします。

    [Name]: MyDataSource

    [JNDI Name]: MyDataSource

    [Pool Name]: oraclePool

  11. [JDBC 接続プールのテストおよび JDBC データベースのセットアップ] で、[接続のテスト] をクリックします。次のようなメッセージが表示されてテストが成功したら、[次へ] をクリックします。

    Testing Connnection...

    Driver=oracle.jdbc.driver.OracleDriver
    URL=jdbc:oracle:thin:@lcsol25:1526:ora920
    User=scott
    Password=*****
    SQL Test=SELECT 1 FROM DUAL

    Result=1

    Test Successful!

  12. [メッセージング (JMS) オプション] で、[次へ] をクリックしてスキップします。
  13. [アプリケーションおよびサービスの対象指定オプション] で、[次へ] をクリックします。
  14. [サービスのサーバまたはクラスタへの対象指定] で、oraclePool および MyDataSource の隣のボックスをチェックして smarticketServer に割り当て、[次へ] をクリックします。
  15. [管理ユーザ名とパスワードのコンフィグレーション] で、smarticketServer のユーザ名とパスワードを入力します。
  16. [Windows オプションのコンフィグレーション] で、[[スタート] メニューの作成] および [管理サーバを Windows サービスとしてインストール] のデフォルト値をそのまま使用し、[次へ] をクリックします。
  17. [スタート メニュー エントリの構築] で、[次へ] をクリックしてスキップします。
  18. [サーバの起動モードおよび Java SDK のコンフィグレーション] で、開発モードをそのまま使用し、JDK 1.4.1_03 または JRockit 1.4.1_03 を指定して、[次へ] をクリックします。
  19. [WebLogic コンフィグレーションの作成] で、smarticketServer が選択されていることを確認して、ドメインに smarticketDomain という名前を指定し、[作成] をクリックします。

手順 3: 開発環境を設定する

  1. 開発環境を設定します。コマンド ウィンドウで、WL_HOME/user_projects/domains/smarticketDomain ディレクトリに移動して、setEnv.cmd (または . setEnv.sh) を入力します。
  1. Wireless Toolkit のホームを指定する J2MEWTK_HOME 変数が含まれるように環境を設定します。ツールキットがインストールされるデフォルトのディレクトリは C:\WTK20 です。環境を設定するコマンド ウィンドウで、次のように入力します。

    set J2MEWTK_HOME=c:\WTK20

手順 4: Smart Ticket をビルドしてデプロイする

  1. Smart Ticket をビルドします。環境変数を設定した同じコマンド ウィンドウで、C:\smarticket\smart_ticket2.0ea\src ディレクトリに移動し、次のように入力して Ant ビルド スクリプトを実行します。

    build


    この Ant ターゲットは、Smart Ticket を SMARTICKET_HOME\smart_ticket2.0ea\src\app\server\build\smart_ticket.ear にビルドします。
  2. WebLogic Server を起動します。コマンド ウィンドウで、WL_HOME\user_projects\domains\smarticketDomain ディレクトリに移動し、次のように入力します。

    startWebLogic.cmd (または startWebLogic.sh)

  3. Administration Console を使用して WebLogic Server に Smart Ticket アプリケーションをデプロイします。左ペインで、[デプロイメント|アプリケーション] を展開します。

    右ペインで、[新しいアプリケーションのデプロイ] リンクを選択します。build ディレクトリ SMARTICKET_HOME\smart_ticket2.0ea\src\app\server\build を参照し、smart_ticket.ear を選択して、[続行] をクリックします。

    クライアント Smart Ticket アプリケーションを既に実行していて、WebLogic Server にアプリケーションを再デプロイする場合、既存のユーザ情報のデータベースを消去する必要があります。その場合は、[スタート|プログラム|J2ME Wireless Toolkit 2.0|Utilities] から J2ME Wireless Ticket Utility を実行します。[Clean Database] をクリックして、Smart Ticket クライアントを再起動します。
  4. データベースを作成します。Web ブラウザで http://localhost:7001/smartticket に移動し、[populate the database] リンクをクリックします。データベースが自動的に作成されます。
  5. Smart Ticket アプリケーションを開きます。C:\smarticket\smart_ticket2.0ea\src\app\client\midp2\build ディレクトリの smarticket.jad ファイルをダブルクリックします。Smart Ticket クライアントの無線デバイス エミュレータ インタフェースが表示されます。

手順 5: Smart Ticket を使用する

エミュレータ インタフェースを使用してアカウントを作成します。郵便番号には 95130 または 95054 を入力します。

パスワードの長さは 6 文字にしてください。

Smart Ticket デモを実行する手順については、SMARTICKET_HOME/doc ディレクトリにあるドキュメントを参照してください。

無線デバイス エミュレータの使用に関する複数のオプションがあります。代わりのデバイス エミュレータを選択したり、エミュレータの設定をコンフィグレーションしたりする場合は、J2ME Wireless Toolkit に移動して ([スタート|プログラム|J2ME Wireless Toolkit 2.0])、デフォルト デバイスの選択やプリファレンスを操作してください。