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WebLogic SNMP 管理ガイド

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SNMP プロキシ

この節では、WebLogic Server プロキシ エージェントおよび SNMP プロキシ エージェントの背景知識について説明します。WebLogic Server を他の SNMP エージェントのプロキシとしてコンフィグレーションする詳細については、Administration Console オンライン ヘルプの「SNMP プロキシのコンフィグレーション」を参照してください。

 


他のエージェント用のプロキシとしての SNMP エージェント

従来の SNMP 管理モデルでは、1 つのモノリシック エージェントだけが、特定のネットワーク ノード (IP アドレス) に対するすべての管理業務を実行できました。このソリューションには日々複雑化していくシステムを効果的に管理するための十分な柔軟性がありませんでした。ハードウェアとオペレーティング システムの製造元が通常提供するエージェントのほかに、SQL データベース システム用のエージェントのように、他の製品のベンダもエージェントを提供しています。複雑な異機種システムでは、単一のネットワーク ノード上で複数のエージェントに対応する能力が必要とされています。

従来の SNMP モデルのこうした弱点を克服するために、他の SNMP エージェントのプロキシとして機能する SNMP マスター エージェントという概念が生まれました。WebLogic SNMP エージェントは、この意味でマスター エージェントとして機能できます。WebLogic SNMP エージェントのマスター エージェント機能を使用する場合、登録ツリー (OID ツリー) のブランチを、他の SNMP エージェントの責任として割り当てることができます。それぞれのブランチは、対象エージェントが管理するように指定された非公開 MIB (またはこの MIB の一部) を取り込むブランチとなります。

注意 : WebLogic SNMP エージェントは、他の WebLogic Server ドメインの SNMP エージェントのプロキシとして使用することはできません。たとえば、WebLogic ドメイン A の SNMP エージェントは、ドメイン B の SNMP エージェントへのリクエストをプロキシできません。この制限があるのは、すべての WebLogic SNMP エージェントが同じ MIB ルートを使用するからです。

複数の WebLogic Server ドメインへリクエストをプロキシする代わりに、すべてのサーバ インスタンスを単一ドメインに置き、リクエストを各管理対象サーバへ直接送信できます。「管理リクエストでコミュニティ名を使用して対象サーバを指定する」を参照してください。

WebLogic SNMP エージェントは SNMP マネージャからのリクエストをリスンし、リクエストの属性に他のエージェントの 1 つに割り当てられた OID ツリーのブランチの下にある OID がある場合、これらのリクエストを管理サーバ マシン上の他の複数の SNMP エージェントに対して展開します。デフォルトでは、WebLogic SNMP エージェントはポート 161 で管理リクエストをリスンします。WebLogic SNMP エージェントで他の SNMP エージェントのプロキシを行う場合、それらの他のエージェントは、WebLogic SNMP エージェントが SNMP マネージャからのリクエストの受信に使用している以外のポートで SNMP 管理リクエストをリスンするようにコンフィグレーションする必要があります。

Microsoft Windows SNMP サービス

WebLogic Server SNMP エージェントは他の SNMP エージェントのプロキシになることができますが、Microsoft Windows SNMP エージェント サービスのサブエージェントとしてコンフィグレーションすることはできません。

Microsoft Extension Agent API を使用すると、Microsoft Windows 2000 SNMP エージェント サービスを他の SNMP エージェントのプロキシにすることができます。ただし、WebLogic Server はこの機能をサポートしていないため、Windows SNMP エージェントをプロキシとして使用できません。

 

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