WebLogic Web サービス プログラマーズ ガイド
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この章では、Web サービスの相互運用性の概要を説明し、最大限の相互運用性を備えた Web サービス作成に役立つヒントを提供します。
Web サービスの基本的な特徴は、相互運用性があることです。つまり、ハードウェアやソフトウェアの相違にかかわらず、クライアントから Web サービスを呼び出すことができます。特に、相互運用性を確保するためには、以下の要素が異なっている場合でも Web サービス アプリケーションの機能が同じであることが要求されます。
たとえば、Solaris が搭載された Sun Microsystems のコンピュータで稼動している WebLogic Server で実行されている相互運用性を持つ Web サービスを、Visual Basic で記述された Microsoft .NET の Web サービス クライアントから呼び出すことができます。
最大限の相互運用性を確保するため、WebLogic Server では、Web サービスの生成時に以下の仕様およびバージョンをサポートします。
以下の節では、相互運用性に関して、Web サービス アプリケーションを作成する際に役立つヒントと情報を提供します。
SOAP、WSDL、HTTP などの、Web サービスで使用されている仕様に対するベンダ固有の拡張実装を使用しないでください。このような拡張実装に依存する Web サービスを、それらを使用していないクライアント アプリケーションから呼び出そうとした場合、呼び出しに失敗することがあります。
公開の相互運用性テストにより、Web サービス仕様のさまざまなベンダによる実装間の相互運用性に関する情報が提供されています。この情報は、WebLogic Server で、たとえば .NET による Web サービスなど、他のベンダが提供する Web サービスとの相互運用性を要件とする Web サービスを作成する場合に役立ちます。
警告 : BEA がこれらの相互運用性テストに参加している場合でも、そのことをもって、BEA がそれらのテストに参加している他のプラットフォームに対して自社の Web サービス実装の動作を正式に確認するものではありません。
次の Web サイトに、公開相互運用性テスト結果が掲載されています。
また、これらの Web サイトに掲載されているベンダ実装を使用して、作成した Web サービスの相互運用性を徹底的にテストすることもできます。
Web サービスの効果的な利用法は、既存アプリケーションの統合に役立つクロスプラットフォーム技術の提供です。既存のアプリケーションは、データ モデルが大きく異なっているため、作成した Web サービスで調整する必要があるのが一般的です。
たとえば、ある大企業の 2 つの会計システムを統合する Web サービス アプリケーションを作成しているとします。各会計システムのデータ モデルは類似していても、データ フィールドの名前、各顧客について保存される情報量など、多少の相違は存在します。各データ モデルを理解した上で、両者を調和させる中間的なデータ モデルを作成することはプログラマの力量にかかっています。この中間的なデータ モデルは、XML スキーマを使用して XML で表現されます。一方のみのデータ モデルに基づいて作成された Web サービス アプリケーションは、他のアプリケーションとの相互運用性が不十分となることが想像されます。
Web サービス オペレーションのパラメータと戻り値のデータ型は、Web サービスの相互運用性を大きく左右します。次の表は、さまざまなデータ型の相互運用性の説明です。
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SOAPBuilders Interoperability Lab Round 3 テストに WebLogic Web サービスが参加した結果については、「http://webservice.bea.com:7001」を参照してください。このテストは、バージョン 8.1 の WebLogic Server を使用して実行されました。
テスト結果については、「http://webservice.bea.com/index.html#qz41」を、テストのソース コードについては、「http://webservice.bea.com/index.html#qz40」をそれぞれ参照してください。
SOAPBuilder Interoperability テストの詳細については、「http://www.whitemesa.com」を参照してください。
警告 : BEA がこれらの相互運用性テストに参加している場合でも、そのことをもって、BEA がそれらのテストに参加している他のプラットフォームに対して自社の Web サービス実装の動作を正式に確認するものではありません。
WebLogic Web サービス クライアント アプリケーションから .NET Web サービスを呼び出すには、「クライアント アプリケーションおよび WebLogic Server からの Web サービスの呼び出し」で説明した手順に従います。clientgen Ant タスクを実行して Web サービス固有のクライアント JAR ファイルを生成する場合、wsdl 属性を使用して、デプロイされている .NET Web サービスの WSDL の URL を指定します。
.NET クライアント アプリケーションからデプロイされている WebLogic Web サービスを呼び出すには、Microsoft Visual Studio .NET を使用してアプリケーションを作成し、次に以下の例に従って Web 参照を追加して、デプロイされている WebLogic Web サービスの WSDL を指定します。Microsoft Visual Studio では、Web 参照の追加は、WebLogic clientgen Ant タスクの実行と同じです。
警告 : 次の例は、WebLogic Web サービスを .NET クライアント アプリケーションから呼び出すための 1 つの方法を示したものです。Microsoft Visual Studio .NET を使用して WebLogic (および他の) Web サービスを呼び出す方法に関する最新情報と詳細情報については、「Microsoft のドキュメント」を参照してください。
デプロイされている WebLogic Web サービスの WSDL を取得する方法の詳細については、「WebLogic Web サービスのホーム ページおよび WSDL の URL」を参照してください。
WebReference1.SoapInteropBaseService s = new SoapInteropBaseService();
string s = s.echoString("Hi there!");
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