WebLogic XML プログラマーズ ガイド
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以下の節では、WebLogic Server での XML の管理について説明します。
Administration Console から XML レジストリにアクセスし、XML レジストリで WebLogic Server を XML アプリケーション用にコンフィグレーションします。
ブラウザで Administration Console を起動するには、次の URL を入力します。
http://host:port/console
XML レジストリは、Administration Console を通じて作成、コンフィグレーション、および使用します。Administration Console XML レジストリの使用には、次のメリットがあります。
XML レジストリを使用すると、以下の指定が可能になります。
XML レジストリを必要な数だけ作成できますが、WebLogic Server の特定のインスタンスに関連付けることができる XML レジストリの数は 1 つだけです。
WebLogic Server のインスタンスに関連付けられている XML レジストリがない場合、ドキュメントの解析および変換に組み込みパーサおよびトランスフォーマが使用されます。
XML レジストリを WebLogic Server のインスタンスに関連付けると、すべての XML コンフィグレーション オプションが、そのサーバを使用している XML アプリケーションで利用可能になります。
XML レジストリに対しては、以下のタイプのエントリを作成できます。
注意 : XML レジストリでは、大文字と小文字が区別されます。たとえば、ルート要素が <CAR> の XML ドキュメント タイプのパーサをコンフィグレーションしている場合、[ルート要素タグ] フィールドには、「car」または「Car」ではなく「CAR」と入力する必要があります。
JAXP で XML アプリケーションを記述する場合は、常に XML レジストリに自動的にアクセスします。WebLogic Server は、以下のようなルックアップ順序に従って、ロードするパーサのクラスを決定します。
特定のドキュメント タイプに対応するトランスフォーマを定義することはできないので最初の手順は除きますが、それ以外ではこのプロセスはトランスフォーマにも当てはまります。
さらに、WebLogic Server の起動時に、SAX エンティティ リゾルバは、レジストリで宣言されたエンティティを解決するように自動的に設定されます。したがって、使用するパーサを制御したり、外部エンティティのローカル コピーの場所を設定したりするために、XML アプリケーション コードを変更する必要はありません。使用するパーサ、および外部エンティティの位置は、XML レジストリで制御します。
注意 : パーサによって JAXP の代わりに提供された API を使用する場合、XML レジストリは XML ドキュメントの処理に影響を与えません。このため、XML アプリケーションではなるべく JAXP を使用してください。
デフォルトでは、WebLogic Server は、組み込みパーサとトランスフォーマで XML ドキュメントを解析および変換するようにコンフィグレーションされています。リリース 8.1 では、組み込み XML パーサは Apache Xerces をベースにしたもので (パッケージ名 weblogic.apache.xerces.*)、組み込みトランスフォーマは JDK 1.4.1 に含まれている Apache Xalan です (パッケージ名 org.apache.xalan.*)。デフォルト コンフィグレーションを使用する場合、XML アプリケーション用のコンフィグレーション タスクは不要です。組み込み以外のパーサまたはトランスフォーマを使用する場合は、以下の節で説明するように XML レジストリでパーサおよびトランスフォーマをコンフィグレーションする必要があります。
次の手順ではまず、SAX および DOM パーサおよびトランスフォーマを定義する XML レジストリの作成方法を説明します。次に、サーバが新しいパーサとトランスフォーマを使用するために、新しい XML レジストリを WebLogic Server のインスタンスに関連付ける方法を説明します。
警告 : WebLogic Server バージョン 8.1 では、Apache Xerces パーサの次のバージョンのみをプラグインできます。
特定のドキュメント タイプに対応したパーサをコンフィグレーションする場合、ドキュメントのシステム ID、パブリック ID、ルート要素タグを使用して、ドキュメント タイプを識別できます。
警告 : WebLogic Server では、XML ドキュメントのタイプを識別する際、ドキュメントの先頭から 1000 バイトのみをサーチします。この先頭 1000 バイトで DOCTYPE ID が見つからない場合、ドキュメントのサーチは停止され、WebLogic Server インスタンス用にコンフィグレーションされたパーサを使用してドキュメントの解析が行われます。
注意 : 次の手順では、これから新しい XML レジストリを作成して、必要なパーサ レジストリ エントリを追加し、サーバに関連付けることを前提としています。
特定のドキュメント タイプに対応したパーサをコンフィグレーションするには、以下の手順を実行します。
Administration Console 開始の詳細については、「WebLogic Server XML の管理の概要」を参照してください。
XML レジストリを使用すると、外部エンティティ解決をコンフィグレーションし、外部エンティティ キャッシュをコンフィグレーションおよびモニタできます。
WebLogic Server では、以下のいずれかの方法で外部エンティティの解決をコンフィグレーションできます。
注意 : 次の手順では、これから新しい XML レジストリを作成して、必要な外部エンティティ解決のエントリを追加し、サーバに関連付けることを前提としています。
外部エンティティの解決をコンフィグレーションするには、以下の手順を実行します。
Administration Console 開始の詳細については、「WebLogic Server XML の管理の概要」を参照してください。
外部エンティティ キャッシュの以下のプロパティをコンフィグレーションできます。
外部エンティティ キャッシュをコンフィグレーションするには、次の手順に従います。
Administration Console 開始の詳細については、「WebLogic Server XML の管理の概要」を参照してください。
外部エンティティ キャッシュを説明する一連の統計情報を使用して、キャッシュの効果をモニタできます。統計では、以下の情報を示します。
外部エンティティ キャッシュをモニタするには、次の手順に従います。
Administration Console 開始の詳細については、「WebLogic Server XML の管理の概要」を参照してください。
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