スタンドアロン クライアント プログラマーズ ガイド
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以下の節では、WebLogic JMS シン クライアントをデプロイおよび使用する方法について説明します。
完全な WebLogic JAR のサイズは、サーバサイド アプリケーションを実行する場合には必ずしも問題ではありませんが、実行クライアント数が数千になることもあるエンタープライズ レベルのクライアントサーバ アプリケーションでは、アプリケーションのサイズが非常に大きくなる原因になります。20 MB 以上の完全な weblogic.jar
ファイルをクライアント アプリケーションと共にデプロイすると、デプロイ後のアプリケーションのサイズが大幅に増大し、Java アプレットベースのクライアント プログラムのように、大きすぎて実際的でなくなることがあります。
JMS シン アプリケーション クライアント (wljmsclient.jar
) ファイルでは、クライアントサイド プログラムに必要な一連のサポート ファイルのみを含むクライアントサイド ライブラリを使用して、完全な WebLogic JAR よりもはるかに小さい 400 KB 程度のクライアントを実現できます。JMS シン クライアントでは、約 300 KB の標準 WebLogic シン アプリケーション クライアント (wlclient.jar
) を使用する必要があります。このファイルには、クラスタ化、セキュリティ、およびトランザクションのための基本的なクライアント サポートが含まれています。
WebLogic シン アプリケーション クライアントは、JRE で使用可能な RMI-IIOP プロトコル スタックに基づいています。RMI リクエストは JRE によって処理されるため、非常に小さいクライアントを実現できます。クライアントサイドのデプロイメントは、WebLogic Server API ではなく標準の J2EE API を使用して実行されます。
WebLogic Server シン クライアント アプリケーションのデプロイの詳細については、「J2EE アプリケーション クライアント (シン クライアント) の開発」を参照してください。
JMS シン クライアントおよび WebLogic Server シン クライアントでは、完全な WebLogic JAR よりもはるかに小さいサイズでありながら、以下の機能がクライアント アプリケーションおよびアプレットに提供されます。
weblogic.jar
ファイルで提供される JDBC または JMX の機能がない。
JMS シン クライアントと WebLogic シン クライアント JAR (それぞれ wljmsclient.jar
と wlclient.jar
) は、WebLogic Server インストール ディレクトリの WL_HOME
\server\lib
サブディレクトリにあります。WL_HOME
は、WebLogic Platform 全体の最上位インストール ディレクトリです (たとえば c:\bea\weblogic90\server\lib
)。
JMS シン クライアントのデプロイメントには以下の要件があります。
wljmsclient.jar
と wlclient.jar
がクライアント ファイル システムのどこかにインストールされている必要があります。ただし、wljmsclient.jar
は wlclient.jar
を参照するので、CLASSPATH
にはどちらか一方の jar を指定するだけでかまいません。t3
または t3s
を使用する URL では、透過的に iiop
または iiops
が使用される。 http
または https
を使用する URL では、透過的に iiop
トンネリングが使用される。config.xml
) のリスン アドレス属性に常に有効な IP アドレスまたは DNS 名を指定して、接続をリスンできるようにする。注意 : リスン アドレスをデフォルト値 null
にすると、「コンフィグレーションされているすべてのネットワーク インタフェースをリスン」できます。ただし、この機能を使用できるのは T3 プロトコルのみです。IIOP プロトコルで使用する複数のリスン アドレスをコンフィグレーションする必要がある場合は、ネットワーク チャネル機能を使用します。『WebLogic Server 環境のコンフィグレーション』の「Configuring Network Resources」を参照してください。
PortableRemoteObject.narrow()
を使用する必要があります。WebLogic Server シン クライアント アプリケーションのデプロイの詳細については、「J2EE アプリケーション クライアント (シン クライアント) の開発」を参照してください。
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