WebLogic Server クラスタ ユーザーズ ガイド
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以下の節では、このマニュアル『WebLogic Server クラスタ ユーザーズ ガイド』の内容と構成について説明します。
このマニュアルは、1 つまたは複数のクラスタで Web ベース アプリケーションを開発またはデプロイするアプリケーション開発者および管理者を対象としています。また、WebLogic Server を評価するビジネス アナリストや、特定のアプリケーションで WebLogic Server クラスタの使用を考えているシステム設計者にとって便利な情報も掲載されています。
このマニュアルのトピックでは、主に WebLogic Server クラスタを含むプロダクション環境のプランニング、実装、およびサポートに関連する情報が提供されています。WebLogic Server クラスタ上で実行されるアプリケーションを設計または開発するソフトウェア エンジニア向けの主なガイドラインも記述されています。
このマニュアルは、J2EE、HTTP、HTML コード、および Java プログラミング (サーブレット、JSP、または EJB の開発) に精通している読者を対象としています。
以下の節では、クラスタ化に関連する WebLogic Server 9.0 の新機能について説明します。
WebLogic Server 9.0 では、クラスタに属するサーバ インスタンスを、あるマシンから別のマシンに、自動的にまたは手動で移行することができます。移行できる管理対象サーバは、移行可能なサーバと呼ばれます。この機能は、高可用性が求められる環境に向けて設計されています。このサーバ移行機能は、以下のことの実現に役立ちます。
注意 : 以前のリリースの WebLogic Server では、あるサーバ インスタンスから別のサーバ インスタンスに個々のシングルトン サービスを移行する機能が提供されていました。この機能は WebLogic Server 9.0 でも引き続きサポートされています。
詳細については、「サーバの移行」を参照してください。
WebLogic Server 9.0 では、論理的または物理的に異なるクラスタ間のフェイルオーバがサポートされています。以下のフェイルオーバ メカニズムが用意されています。
クラスタ間で同期的に HTTP セッション ステートをレプリケートできます。別々のクラスタにプライマリ サーバとセカンダリ サーバを設定できます。あるクラスタのプライマリ サーバで障害が発生しても、セッション ステートは別のクラスタのセカンダリ サーバにレプリケートされます。
この機能により異なる場所にある別のクラスタへのフェイルオーバが可能になるため、高可用性を維持しながら、ある物理的な場所、電力供給網、または ISP などにクラスタを分離できます。
以前のリリースでは、クラスタのコンフィグレーション時にクラスタ アドレスを明示的に定義する必要がありました。
WebLogic Server 9.0 では、クラスタ アドレスを明示的に定義することもできますが、定義しない場合、WebLogic はリクエストごとにクラスタ アドレスを動的に生成します。詳細については、「クラスタ アドレス」を参照してください。
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