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Administration Console の拡張

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Administration Console と調和するポートレットの作成

この節では、Administration Console の JSP テンプレート、スタイル、およびユーザ入力コントロールを使用するポートレットを追加する方法について説明します。たとえば、以下のようなコンテンツを表示するポートレットを追加できます。

図 5-1 にこのプロセスを示します。プロセスの手順、および各手順の結果については、表 5-1 を参照してください。プロセスの各手順の詳細については、それ以降の節を参照してください。

図 5-1 Administration Console 拡張の開発の概要

Administration Console 拡張の開発の概要


 

表 5-1 モデル MBean の開発タスクと結果

手順

説明

結果

1. メッセージ バンドルの作成と使い方

拡張内に表示する各テキスト文字列の名前/値ペアを格納したテキスト ファイルを作成する。

1 つまたは複数の .properties ファイル。

2. Struts ActionForm とアクションの作成

Administration Console でフォームとして機能する HTML フォームやテーブルを表示するには、Java Bean からデータをロードする JSP タグを使用する。ユーザ入力を送信するには、JSP タグで Struts アクションに転送する。一部の JSP タグでは、Java Bean に値を設定して JSP から使用できるようにするため、Struts ActionForm を使用する必要がある。

Administration Console の JSP タグを使用する場合は、独自の Struts ActionForm とアクションを作成する必要がある。

org.apache.struts.action.ActionForm および org.apache.struts.action.Action を実装する Struts コンフィグレーション ファイル、Java Bean、および Java クラス。

3. BEA テンプレートと JSP タグを使用する JSP の作成

WebLogic Server には、JSP にインポートできる JSP テンプレートが用意されている。また、Administration Console で使用されているのと同じ UI コントロールを表示するための JSP タグ ライブラリも用意されている。

Administration Console のスタイルと構造に調和する JSP。

4. .portlet XML ファイルの作成

Struts に ActionForm を開始させるためのポートレットを作成する。ActionForm は、Java Bean に値を設定して JSP に転送する。

ポートレットを定義し、Struts アクションを起動するようにポートレットをコンフィグレーションする .portlet XML ファイル。

5.その他のポータル フレームワーク ファイルの作成と拡張のデプロイメント

拡張の位置を定義する XML ファイルを作成する。

これらの拡張ファイルを JAR ファイルにアーカイブし、ドメインの console-ext ディレクトリにコピーする。

ページ コントロールまたはブック コントロールを定義する .pinc XML ファイル (省略可能)、拡張の位置を記述する netuix-extension.xml ファイル、および自動的にデプロイする JAR ファイル。

 


メッセージ バンドルの作成と使い方

JSP で表示するテキスト文字列は、すべてメッセージ バンドルで定義することをお勧めします。

メッセージ バンドルを作成して使用するには、次の手順に従います。

  1. 表示する各文字列の名前/値ペア (プロパティ) を格納したテキスト ファイルを作成します。名前と値の間の区切り文字として等号 (=) を使用し、プロパティは 1 行に 1 つずつ記述します。
  2. 次に例を示します。
    myextension.myTab.introduction=This page provides monitoring data for my application.
    myextension.myTab.TotalServletHits.label=Total hits for my servlet.

  3. ファイルを、dev-dir/WEB-INF/classes/bundle.properties として保存します。
  4. プロパティ ファイルをローカライズしたファイルは、dev-dir/WEB-INF/classes/bundle_locale.properties として保存します。
  5. localejava.util.Locale でサポートされるロケール コードです。『J2SE API Specification』の「Locale」を参照してください。

    たとえば、mycompany_ja.properties のようになります。

    bundle.properties という名前のファイルは必ず作成してください。ユーザがロケールを指定しなかった場合、これがデフォルトのファイルになります。

  6. バンドルを JSP で使用するには、次の手順に従います。
    1. JSTL fmt.tld タグ ライブラリをインポートします。
      <%@ taglib uri="/WEB-INF/fmt.tld" prefix="fmt" %>
    2. バンドルの名前を宣言します。
      <fmt:setBundle basename="bundle" var="current_bundle" scope="page"/>
      bundle は、前の手順で使用した名前です。
    3. JSP で文字列を出力する場合は、次の JSP タグを使用します。
      <fmt:message key="property-name" bundle="${current_bundle}"/>
    4. 次に例を示します。
      <fmt:message key="myextension.myTab.introduction" bundle="${current_bundle}"/>

 


Struts ActionForm とアクションの作成

フォーム (およびフォームとして機能するテーブル) を表示および送信するすべての WebLogic Server JSP タグは、Apache Struts がコントローラ エージェントであることを前提としています。JSP タグは、Struts ActionForm (フォーム Bean) によって値が設定される Java Bean を使用して、ユーザ入力を Struts アクションに送信します。Apache Struts については、「The Apache Struts Web Application Framework」 (http://struts.apache.org/) を参照してください。

<wl-extension:table> などの一部のタグでは、Java Bean の集まりであるプロパティを保持するフォーム Bean が必要になります。各 Bean は、テーブルの行として表示される単一のオブジェクトまたはコンポーネントを記述します。Administration Console の各 JSP タグ、および必要となる Java Bean プロパティについては、『WebLogic Server 9.0 JSP タグ リファレンス』を参照してください。

拡張で WebLogic Server リソースを管理する場合は、WebLogic Server 管理対象 Bean (MBean) からの属性値を Java Bean プロパティに設定する Struts ActionForm を作成します。同様に、MBean の値の設定または MBean の操作の呼び出しを行う Struts アクションを作成します。WebLogic Server MBean の使用方法については、『JMX によるカスタム管理ユーティリティの開発』および『JMX による管理の容易なアプリケーションの開発』を参照してください。

名前付き Struts モジュールの作成

Struts モジュールは、Struts コンフィグレーション ファイル、メッセージ バンドル、およびその他の関連リソースです。すべての Struts アプリケーションには、1 つのデフォルト モジュールが必要です。Struts 1.1 以降のアプリケーションには、それぞれにユニークな名前を付けた複数のモジュールを含めることができるようになりました。詳細については、Struts の「Newbie FAQ」 (http://struts.apache.org/faqs/newbie.html#modules) を参照してください。

WebLogic Server Administration Console ではすでにデフォルト モジュールを使用しているため、拡張用に独自のモジュールを作成する必要があります。WebLogic Server の命名規約に従って名前を付ければ、Administration Console によって自動的に検出されて Apache Struts コントローラ サーブレットに登録されます。

Administration Console 拡張用の名前付き Struts モジュールを作成するには、次の手順に従います。

  1. Struts コンフィグレーション ファイルを次の名前で保存します。
    dev-dir/WEB-INF/struts-auto-config-MyModule.xml
  2. Struts アクションに転送するポートレットを定義する場合は、ポートレットの <netuix:portlet> 要素に module="/MyModule" 属性を含めます (「サンプル : [ドメイン : コンフィグレーション : 全般] ポートレット内のフォーム」を参照してください)。

Struts モジュールの追加機能の使用については、『Apache Struts User Guide』の「Configuring your application for modules」を参照してください。

サンプル : [ドメイン : コンフィグレーション : 全般] ポートレット内のフォーム

[ドメイン : コンフィグレーション : 全般] ポートレットは、ドメインのコンフィグレーション データを提供するためのフォームを表示します。Administration Console でこのポートレットがロードされると以下が行われます。

  1. ポートレットが Struts の DomainConfigGeneral アクション パスに転送します。このアクション パスは、Struts コンフィグレーション ファイルで定義した ActionForm を参照します。コンフィグレーション ファイルおよび関連付けられたリソースは、core という名前の Struts モジュールに含まれています。
  2. 以下は、ポートレットの .portlet ファイルからの抜粋です。

    <netuix:portlet definitionLabel="CoreDomainDomainConfigGeneralPortlet"
       title="core.domain.domainconfiggeneral.portlet.title">
       <netuix:strutsContent module="/core"
                              action="DomainConfigGeneral"
                              refreshAction="DomainConfigGeneral"/>
    </netuix:portlet>

  3. Struts コントローラ サーブレットが、ポートレットからのリクエストを受信して以下を行います。
    1. Struts コンフィグレーション ファイルの <action path="DomainConfigGeneral"> 要素に指定されたフォーム Bean をインスタンス化します (コード リスト 5-1 を参照してください)。
    2. このフォーム Bean (domainConfigGeneralForm) には、以下の 3 つのプロパティが含まれています。

      name。Bean を特定します。

      handle。Action クラスの名前です。<wl-extension:form> JSP タグは、ユーザがフォームを送信するとこの Action を呼び出します。

      domainConfigGeneral。WebLogic Server DomainMBean の属性に対応するプロパティを含む Java Bean。

    3. Struts コンフィグレーション ファイルの <action path="DomainConfigGeneral"> 要素に指定された ActionForm クラスを起動します。
    4. このクラス (com.bea.console.actions.core.domain.DomainConfigGeneralAction) は、MBean サーバに接続して DomainMBean 属性の値を取得し、これらの属性値を domainConfigGeneral Java Bean に設定します。

  4. ActionForm は、フォーム Bean をインスタンス化して値を設定したら、DomainConfigGeneralForm.jsp をロードしてそのフォーム Bean を JSP から使用できるようにします。

コード リスト 5-1 [ドメイン : コンフィグレーション : 全般] ポートレットの ActionForm

...
<form-bean name="domainConfigGeneralForm"
   type="org.apache.struts.validator.DynaValidatorForm">
   <form-property name="name"
      type="java.lang.String"/>
   <form-property name="handle"
      type="com.bea.console.handles.Handle"/>
   <form-property name="domainConfigGeneral"
      type="com.bea.console.cvo.core.domain.DomainConfigGeneralBean"/>
</form-bean>
...
<action path="/DomainConfigGeneral"
   type="com.bea.console.actions.core.domain.DomainConfigGeneralAction"
   name="domainConfigGeneralForm"
   parameter="tab"
   scope="request"
   validate="false">
   <forward name="success"
      contextRelative="true"
      path="/jsp/core/domain/DomainConfigGeneralForm.jsp"/>
</action>

 


BEA テンプレートと JSP タグを使用する JSP の作成

Administration Console JSP 内のほとんどのポートレットは、tableBaseLayout_netui および configBaseLayout_netui テンプレートをベースにしています。これらのテンプレートについては、「WebLogic Server の JSP テンプレート」を参照してください。

以下の節では、これらのテンプレートを使用して JSP を作成する方法について説明します。

開発環境の設定

Administration Console の JSP テンプレートでは、JSP Standard Tag Library (JSTL)、BEA Administration Console 拡張タグ ライブラリ、Apache Beehive ページ フロー タグ ライブラリの JSP タグを使用する必要があります。

WebLogic Server の実行時環境では、これらのタグ ライブラリがあらかじめ提供されています。これらを開発においてサポートするには、開発環境に以下のタグ ライブラリを追加します。
WL_HOME/server/lib/consoleapp/webapp/WEB-INF/beehive-netui-tags-html.tld
WL_HOME/server/lib/consoleapp/webapp/WEB-INF/fmt.tld
WL_HOME/server/lib/consoleapp/webapp/WEB-INF/console-html.tld

テーブル JSP の作成

テーブル JSP は、複数のリソースをテーブルにまとめ、それらのリソースへのナビゲーションを提供します (図 2-4 を参照してください)。拡張において、複数のリソースや単一のリソースの複数のインスタンスを管理する場合は、テーブル JSP を作成します。

注意 : テーブルにボタンやチェック ボックスを配置すると、1 つまたは複数の行を選択し、選択した項目のアクションを呼び出すことができます。この機能の詳細については、『WebLogic Server 9.0 JSP タグ リファレンス』の「<wl-extension:table>」を参照してください。

テーブル JSP を作成する前に、フォーム Bean に値を設定して JSP に転送するための Struts ActionForm を作成します (「Struts ActionForm とアクションの作成」を参照してください)。このフォーム Bean には、少なくとも以下のプロパティを含める必要があります。

テーブル JSP を作成するには、次の手順に従います (コード リスト 5-2 を参照してください)。

  1. JSP を作成して、開発用ディレクトリ内に保存します。拡張内のすべての JSP を格納するサブディレクトリを作成することをお勧めします。たとえば、dev-dir/jsp を作成します。
    dev-dir は開発用のディレクトリです。詳細については、「拡張のアーカイブとデプロイメント」を参照してください。
  2. 以下のタグを含めて JSP タグ ライブラリをインポートします。
    <%@ taglib uri="/WEB-INF/console-html.tld" prefix="wl-extension" %>
    <%@ taglib uri="/WEB-INF/fmt.tld" prefix="fmt" %>
    <%@ taglib uri="/WEB-INF/beehive-netui-tags-template.tld" prefix="beehive-template" %>
  3. これらのタグ ライブラリについては、「JSP タグ ライブラリ」を参照してください。

  4. (省略可能) ローカライズされたテキストを <fmt:message> タグを使用して表示する予定がある場合は、<fmt:setBundle/> を使用してメッセージ バンドルの名前を指定します。
  5. この <fmt:setBundle/> タグを使用すると、一度バンドル名を指定すれば、変数を使用して <fmt:message> タグからこの値を参照できます。

  6. 次の開始タグを作成して、テーブルの JSP テンプレートを宣言します。
  7. <beehive-template:template
       templatePage="/layouts/tableBaseLayout_netui.jsp">

    このタグはまだ閉じないでください。テーブル JSP の他の JSP タグは、すべてのこのテンプレート タグ内にネストします。

  8. <beehive-template:section name="configAreaIntroduction"> タグを作成します。このタグの中に、テーブルの概要を説明する文章を入力します。この説明は、テーブルの上に表示されます。
  9. 次の開始タグを作成します。
    <beehive-template:section name="table">
  10. このタグはまだ閉じないでください。

  11. <wl-extensions:table> 開始タグを作成し、少なくとも以下の属性の値を指定します。
  12. captionEnabled 属性に「true」を指定した場合は、<wl-extension:caption> タグを作成します。このタグの中に、テーブルのタイトルを入力します。
  13. テーブルに表示する行 Bean のプロパティのそれぞれについて <wl-extension:column> タグを作成し、以下の属性の値を指定します。
  14. 列内のテキストをハイパーリンクにするには、<wl-extension:column> タグ内に <wl-extension:column-link> 内をネストします。<wl-extension:column-link> タグのポートレット属性には、リンクするポートレットの definitionLabel を指定します。
  15. ポートレットの <wl-extension:column-link>definitionLabel を使用する代わりに、<wl-extension:column-dispatch> と、ポートレットに定義したメタデータの値、およびこのテーブルのフォーム Bean に含める必要のある追加のプロパティの値を使用することもできます。メタデータを使用してリンク対象を指定すると、指定したメタデータを含むすべてのポートレットへの転送が可能になります。『WebLogic Server 9.0 JSP タグ リファレンス』の「column-dispatch」を参照してください。

  16. <wl-extension:table> タグ、<beehive-template:section> タグ、および <beehive-template:template> タグを閉じます。

コード リスト 5-2 サンプル : 単純なテーブル JSP

<%@ page language="java" %>
<%@ taglib uri="/WEB-INF/console-html.tld" prefix="wl" %>
<%@ taglib uri="/WEB-INF/fmt.tld" prefix="fmt" %>
<%@ taglib uri="/WEB-INF/beehive-netui-tags-template.tld" prefix="beehive-template" %>
<fmt:setBundle basename="core" var="current_bundle" scope="page"/>
<beehive-template:template templatePage="/layouts/tableBaseLayout_netui.jsp">
   <beehive-template:section name="configAreaIntroduction">
      <fmt:message key="core.server.servertable.introduction"
            bundle="${current_bundle}"/>
   </beehive-template:section>
   <beehive-template:section name="table">
      <wl-extension:table name="extensionForm"
             property="contents"
             captionEnabled="true"
            bundle="core">
         <wl-extension:caption>
            <fmt:message key="server.table.caption"
                 bundle="${current_bundle}"/>
         </wl-extension:caption>
         <wl-extension:column property="name" label="server.table.label.name">
            <wl-extension:column-link portlet="MyPortletID"/>
         </wl-extension:column>
         <wl-extension:column property="clusterName"
            label="server.table.label.cluster"/>
         <wl-extension:column property="machineName"
            label="server.table.label.machine"/>
      </wl-extension:table>
   </beehive-template:section>
</beehive-template:template>

コンフィグレーション JSP の作成

コンフィグレーション JSP は、フォームを使用してリソースのコンフィグレーションを表示し、ユーザがコンフィグレーションを変更できるようにします (図 2-3 を参照してください)。ユーザがリソースをモニタするための読み取り専用のコンフィグレーション JSP を作成することもできます。

Administration Console の JSP タグを使用すると、テキスト、テキスト領域、ラジオ ボタンなどの標準の HTML 入力コントロールを表示できます。

コンフィグレーション JSP を作成する前に、フォーム Bean に値を設定して JSP に転送するための Struts ActionForm を作成します (「Struts ActionForm とアクションの作成」を参照してください)。このフォーム Bean には、少なくとも以下のプロパティを含める必要があります。

コンフィグレーション JSP を作成するには、次の手順に従います (コード リスト 5-3 を参照してください)。

  1. JSP を作成して、開発用ディレクトリ内に保存します。拡張内のすべての JSP を格納するサブディレクトリを作成することをお勧めします。たとえば、dev-dir/jsp を作成します。
    dev-dir は開発用のディレクトリです。詳細については、「拡張のアーカイブとデプロイメント」を参照してください。
  2. 以下のタグを含めて JSP タグ ライブラリをインポートします。
    <%@ taglib uri="/WEB-INF/struts-html.tld" prefix="html" %>
    <%@ taglib uri="/WEB-INF/console-html.tld" prefix="wl-extension" %>
    <%@ taglib uri="/WEB-INF/fmt.tld" prefix="fmt" %>
    <%@ taglib uri="/WEB-INF/beehive-netui-tags-template.tld" prefix="beehive-template" %>
  3. これらのタグ ライブラリについては、「JSP タグ ライブラリ」を参照してください。

  4. (省略可能) ローカライズされたテキストを <fmt:message> タグを使用して表示する予定がある場合は、<fmt:setBundle/> を使用してメッセージ バンドルの名前を指定します。
  5. この <fmt:setBundle/> タグを使用すると、一度バンドル名を指定すれば、変数を使用して <fmt:message> タグからこの値を参照できます。

  6. 次の開始タグを作成して、コンフィグレーション ページの JSP テンプレートを宣言します。
  7. <beehive-template:template templatePage="/layouts/configBaseLayout_netui.jsp">

    このタグはまだ閉じないでください。コンフィグレーション JSP の他の JSP タグは、すべてのこのテンプレート タグ内にネストします。

  8. <beehive-template:section name="configAreaIntroduction"> タグを作成します。このタグの中に、フォームの概要を説明する文章を入力します。この説明は、フォームの上に表示されます。
  9. 次の開始タグを作成します。
    <beehive-template:section name="form">
  10. このタグはまだ閉じないでください。

  11. 次のタグを作成して、それ以降の JSP タグが XHTML を出力することを示します。
  12. <html:xhtml/>

  13. <wl-extension:template
    name="/WEB-INF/templates/form.xml">
    開始タグを作成します。
  14. この JSP タグはフォームを表示するタグですが、さまざまな種類のフォームを表示できます。フォーム関連のすべての JSP タグは XML を出力しますが、<wl-extension:template> タグに指定した XSLT テンプレートによって XML が XHTML に変換されます。WebLogic Server には、以下のテンプレートが用意されています。

  15. <wl-extension:form> 開始タグを作成し、以下の属性の値を指定します。
  16. フォームに表示するフォーム Bean のプロパティのそれぞれについて、表示するコントロールの種類に対応した <wl-extension> タグを作成します (『WebLogic Server 9.0 JSP タグ リファレンス』を参照してください)。
  17. これらのタグの代わりに、<wl-extension:reflecting-fields> タグを使用することもできます。このタグは、フォーム Bean 内の各プロパティについて HTML 入力タグを生成します。たとえば、java.lang.String を保持する Bean プロパティの場合はテキスト コントロールが生成され、ブール型のプロパティの場合はチェック ボックスが生成されます。このタグでは、リクエストにおいて JSP に渡されるデフォルトのフォーム Bean を使用します。

  18. ユーザに対して各コントロールの目的を説明するテキストを表示するには、前の手順で作成した各 <wl-extension> タグに inlineHelpId 属性を含めます。
  19. <wl-extension:form> タグ、<beehive-template:section> タグ、および <beehive-template:template> タグを閉じます。

コード リスト 5-3 サンプル : 単純なコンフィグレーション JSP

<%@ page language="java" %>
<%@ taglib uri="/WEB-INF/struts-html.tld" prefix="html" %>
<%@ taglib uri="/WEB-INF/console-html.tld" prefix="wl" %>
<%@ taglib uri="/WEB-INF/fmt.tld" prefix="fmt" %>
<%@ taglib uri="/WEB-INF/beehive-netui-tags-template.tld"
   prefix="beehive-template" %>
<fmt:setBundle basename="core" var="current_bundle" scope="page"/>
<beehive-template:template templatePage="/layouts/configBaseLayout_netui.jsp">
   <beehive-template:section name="configAreaIntroduction">
      <fmt:message key="core.server.serverconfiggeneral.introduction"
           bundle="${current_bundle}"/>
   </beehive-template:section>
   <beehive-template:section name="form">
      <html:xhtml/>
      <wl-extension:template name="/WEB-INF/templates/form.xml">
         <wl-extension:form action="/CoreServerServerConfigGeneralUpdated" bundle="core">
            <wl-extension:text property="serverConfigGeneral.Name"
               labelId="core.server.serverconfiggeneral.name.label"
                inlineHelpId="core.server.serverconfiggeneral.name.
                    label.inlinehelp" />
             <wl-extension:select property="serverConfigGeneral.selectedMachine"
                 labelId="core.server.serverconfiggeneral.machine.label"
                 inlineHelpId="core.server.serverconfiggeneral.machine.
                    label.inlinehelp">
                  <wl-extension:optionsCollection
                     property="serverConfigGeneral.availableMachines"
                     label="label" value="value"/>
              </wl-extension:select>
         </wl-extension:form>
      </wl-extension:template>
   </beehive-template:section>
</beehive-template:template>

 


.portlet XML ファイルの作成

.portlet XML ファイルは、JSP や Struts アクションなどのコンテンツのコンテナとして使用する WebLogic Portal ポートレットを定義します。Administration Console 内のすべての JSP は、ポートレット内に格納する必要があります。ポートレット XML ファイルの詳細については、『Portal Support Schema Reference』を参照してください。

WebLogic Server テンプレートおよびその必須 Struts アクションに基づいて JSP を格納するポートレットを作成するには、次の手順に従います。

  1. コード リスト 5-4 をコピーして、新しいテキスト ファイルに貼り付けます。
  2. 拡張内のすべてのポートレット XML ファイルを格納するサブディレクトリを作成することをお勧めします。たとえば、dev-dir/PortalConfig を作成します。
    dev-dir は開発用のディレクトリです。詳細については、「拡張のアーカイブとデプロイメント」を参照してください。

    次の命名規約を使用することをお勧めします。
    JSP-file-name-no-extension.portlet

    JSP-file-name-no-extension は、ポートレットに格納する JSP ファイルの名前です。たとえば、ポートレットに monitorEJB.jsp という名前の JSP ファイルを格納する場合は、ポートレット XML ファイルの名前を monitorEJB.portlet にします。

  3. コード リスト 5-4 内の以下の値を変更します。

この .portlet では、テーブル JSP やコンフィグレーション JSP の名前を指定しないことに注意します。この JSP の名前は、Struts コンフィグレーション ファイルで指定します。

コード リスト 5-4 単純な .portlet XML ファイルのテンプレート

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<portal:root xmlns:html="http://www.w3.org/1999/xhtml-netuix-modified/1.0.0"
   xmlns:portal="http://www.bea.com/servers/netuix/xsd/portal/support/1.0.0"
   xmlns:netuix="http://www.bea.com/servers/netuix/xsd/controls/netuix/1.0.0"
   xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance"
   xsi:schemaLocation="http://www.bea.com/servers/netuix/xsd/portal/
      support/1.0.0 portal-support-1_0_0.xsd">
   <netuix:portlet definitionLabel="Label" title="Title" >
     <netuix:strutsContent module="Struts-module"
          action="
action-path"
          refreshAction="
refresh-action-path"/>
   </netuix:portlet>
</portal:root>

 


その他のポータル フレームワーク ファイルの作成と拡張のデプロイメント

ポートレットをデスクトップに直接追加することもできますが、ポートレットを ContentBook 内のタブやサブタブとして表示する場合は、それを格納するブックまたはページを定義する必要があります。また、netuix-extension.xml ファイルを作成する必要もあります。このファイルは、ポートレット、ブック、およびページの位置を指定し、拡張のデプロイメント記述子として機能します。

ポートレットとナビゲーション コントロールの追加」を参照してください。

 

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