WebLogic 診断フレームワークのコンフィグレーションと使い方
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WebLogic 診断フレームワーク (WLDF) のデータ アクセサ コンポーネントでは、ログ レコード、データ イベント、収集されたメトリックなどのさまざまなソースから得られた診断データにアクセスできます。
データ アクセサを使用すると、型、コンポーネント、属性を基準としてデータをルックアップできます。時間ベースのフィルタ処理を実行でき、イベントにアクセスする際には重大度、ソース、コンテンツを基準としたフィルタ処理が可能です。また、表形式の診断データにアクセスすることもできます。
以下の節では、データ アクセサについて説明し、オンライン (サーバが実行中の状態) およびオフライン (サーバが実行中でない状態) でデータ アクセサを使用する方法について示します。
データ アクセサでは、他の WLDF コンポーネントから診断情報を取得します。キャプチャされた情報は、診断データの種類別に分かれた複数の論理データ ストア内に分類されます。たとえば、サーバ ログ、HTTP ログ、収集されたメトリックは、それぞれ別のデータ ストアにキャプチャされます。
WLDF では、診断データがサーバ単位で管理されます。そのため、データ アクセサでは個々のサーバのデータ ストアにアクセスできます。
データ ストアは表形式を取ることがあります。表の各レコードが 1 つの項目を表し、その項目の特性が複数のカラムで説明されます。さまざまなデータ ストアに多様なカラムがありますが、データ項目が収集された時間などほとんどのデータ ストアで共有されるカラムもあります。
データ アクセサでは、サーバの WLDF で使用されるデータ ストアについて以下のような情報を取得できます。
WLDFAccessRuntimeMBean
を使用すると、このようなデータ ストアを検索したり、データ ストアにあるデータの性質を判断したりできます。また、クエリを使用してそうしたデータに選択的にアクセスすることもできます。
WebLogic のログの詳細については、『ログ ファイルのコンフィグレーションとログ メッセージのフィルタ処理』を参照してください。
実行中のサーバの診断データには、Administration Console、JMX API 群、または WebLogic Scripting Tool (WLST) を使用してアクセスできます。
Administration Console では、明示的にデータ アクセサを使用することはありませんが、アクセサで収集された情報は Administration Console に表示されます。たとえば、[ログ ファイルの概要] ページなどがそれに該当します。Administration Console オンライン ヘルプの「ログの表示とコンフィグレーション」を参照してください。
データ アクセサには、データ ストアの検索とデータ ストアからのデータ取得のために以下の実行時 MBean が用意されています。
WLDFAccessRuntimeMBean
を使用する。WLDFDataAccessRuntimeMBean
をルックアップする。さまざまなデータ ストアは、各自の論理名によってユニークに識別されます。『WebLogic Server MBean リファレンス』の「WLDFAccessRuntimeMBean」を参照してください。
WLDFDataAccessRuntimeMBean
を使用する。クエリには任意で時間間隔を指定して、特定の時間内にデータ レコードを取得するようにできます。この MBean には、データ セットの複数のカラム、およびデータ ストア内のレコード群の最古と最新のタイムスタンプに関するメタデータが備わっています。 現在、データ アクセサの実行時 MBean が作成されて登録されるまでには時間がかかります。そのため、このような MBean にリモート クライアントからアクセスしようとすると、MBean が存在せずに InstanceNotFoundException が送出されることがあります。
クライアントでは、WLDFAccessRuntime
の WLDFDataAccessRuntimes
属性を取得して、認識されているすべてのデータ アクセス実行時 MBean を作成するようにできます。たとえば、次のようにします。
ObjectName objName =
new ObjectName("com.bea:ServerRuntime=" + serverName +
",Name=Accessor," +
"Type=WLDFAccessRuntime," +
"WLDFRuntime=WLDFRuntime");
rmbs.getAttribute(objName, "WLDFDataAccessRuntimes");
『WebLogic Server MBean リファレンス』の「WLDFDataAccessRuntimeMBean」を参照してください。
注意 : WebLogic Server インスタンスをホストするサーバのクロックがリセットされると、タイムスタンプに基づくクエリで予期しない結果を招くことがあります。
WLST の exportDiagnosticDataFromServer
コマンドを使用すると、実行中のサーバの診断データにアクセスできます。このコマンドの構文とサンプルについては、「WLST コマンドおよび変数リファレンス」の「診断コマンド」を参照してください。
データ ストアのデータを問い合わせるには、WLDF クエリ言語を使用します。データ アクセサのクエリ言語の構文については、「WLDF クエリ言語」を参照してください。
WLST の exportDiagnosticData
コマンドを使用すると、オフライン状態にあるサーバの診断データの履歴にアクセスできます。このコマンドの構文とサンプルについては、「WLST コマンドおよび変数リファレンス」の「診断コマンド」を参照してください。
注意 : アーカイブされたデータについては、そのデータの永続化を行ったマシンに置かれている場合にのみ exportDiagnosticData
を使用してアクセスできます。
データ アクセサのオフライン モードでは、データ ストア インスタンスの検索はできません。インスタンスについてはあらかじめ認識しておく必要があります。
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