WebLogic 診断フレームワークのコンフィグレーションと使い方
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WebLogic 診断フレームワーク (WLDF) の診断イメージ キャプチャ コンポーネントを使用すると、キャプチャ時のサーバ内部の実行時状態について診断スナップショット (ダンプ) を作成できます。この情報は、サーバの障害原因を分析するサポート部門のスタッフにとって特に役に立ちます。
以下のトピックでは、診断イメージ キャプチャ コンポーネントのコンフィグレーション方法と使い方について説明します。
診断イメージ キャプチャは、以下のいずれかによって開始されます。
診断イメージ キャプチャ コンポーネントには、最初の障害を通知する機能があります。サーバが障害発生状態に遷移すると、この機能はイメージ作成通知をトリガします。イメージ作成通知によって、診断イメージの作成とキャプチャがトリガされます。第一障害通知機能では、サーバに障害が発生した時点の状態が保持されます。
第一障害通知用にイメージ ロックアウト期間をコンフィグレーションできます。イメージ ロックアウト期間は、指定した期間内にキャプチャされる診断イメージの数を制限します。暴風雨による電源の障害などでサーバが短期間に障害の発生と回復を繰り返す場合、イメージのロックアウト期間を設定しておけば、内容がよく似た診断イメージを繰り返しキャプチャおよび永続化しなくても済むので、不必要なシステム リソース (ディスク スペースなど) の消費を避けることができます。
診断イメージ キャプチャは、主に障害発生後の解析ツールとして利用するものなので、どのような情報をキャプチャするかについては限られた権限しか与えられていません。診断イメージ キャプチャで指定可能なコンフィグレーション オプションは次のとおりです。
コード リスト 3-1 に示すように、診断イメージ キャプチャは、ドメインの config.xml ファイルにあるサーバの <server>
要素でコンフィグレーションされます。
コード リスト 3-1 診断イメージ キャプチャのコンフィグレーションのサンプル
<domain>
<!-- 他のドメインのコンフィグレーション要素 -->
<server>
<name>myserver</name>
<server-diagnostic-config>
<image-dir>logs\diagnostic_images</image-dir>
<image-timeout>2</image-timeout>
</server-diagnostic-config>
<!-- このサーバの他のコンフィグレーションの詳細 -->
</server>
<!-- このドメインの他のサーバ コンフィグレーション -->
</domain>
診断イメージ キャプチャでは、以下のようなサーバの状態の最も一般的な情報がキャプチャされます。
診断イメージ キャプチャ コンポーネントは、さまざまなサーバ サブシステムによって生成されたイメージをキャプチャおよび結合して、単一のサーバ イメージ ファイルにします。サーバ状態の最も一般的な情報をキャプチャするだけでなく、このコンポーネントは、たとえば JMS、JDBC、EJB、および JNDI サブシステムによって生成されたイメージなど、すべてのサーバ サブシステムからイメージをキャプチャします。
注意 : 診断イメージは、重大な障害を診断するためにサーバ レベルの状態ダンプとして利用できる、サイズの大きなアーティファクトです。診断イメージは、構造化されたフォーマットで重要なデータを大量にキャプチャできるので、サポート部門のスタッフによる問題の分析に役立てることができます。
イメージは、サーバ全体で 1 つのファイルとしてキャプチャされます。各イメージには、次のようにユニークな名前が付けられます。
diagnostic_image_domain_server_yyyy_MM_dd_HH_mm_ss
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