WebLogic Server パフォーマンス チューニング ガイド
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セッションの永続性およびセッションを処理する場合、一般にはアプリケーションの作業ができるだけ少なくなるようアプリケーションを最適化する必要があります。また、環境およびアプリケーションに合わせてセッション管理戦略を設計する必要もあります。
Weblogic Server は、さまざまなアプリケーション要件に対応できるよう、5 つのセッション永続性メカニズムを備えています。セッション永続性メカニズムは、Web アプリケーション レイヤでコンフィグレーションできます。どのセッション管理戦略を選択するかは、HTTP セッションのサイズ、セッションのライフ サイクル、信頼性、セッションのフェイルオーバといった実際の要件によって異なります。たとえば、フェイルオーバが不要な Web アプリケーションであれば単一メモリ ベースのセッションとして管理でき、セッション フェイルオーバ機能を必要とする Web アプリケーションであれば、そのライフ サイクルやオブジェクト サイズに応じてレプリケート セッションまたは JDBC セッションとして管理できます。
純粋にパフォーマンスの面から言えば、セッション ステートの JDBC ベースの永続性よりも、インメモリ セッションの永続性の方が全般的に優れています。「Session Persistence Performance in BEA WebLogic Server 7.0」の著者によれば、「データのシリアライズとデシリアライズに伴う負荷はすべてのセッション永続性メカニズムで扱わなければなりませんが、データベース対話に伴う追加的な負荷は JDBC ベースのセッション永続性のパフォーマンスに影響し、インメモリ レプリケーションのパフォーマンスを下回る原因となります」。ただし、インメモリ ベースのセッション永続性は、WebLogic クラスタを使用する必要があるため単一サーバ環境では選択できません。
一方、JDBC ベースの永続性を使用した環境では、WebLogic クラスタを使用する必要はなく、セッション ステートをより長い期間にわたってデータベースに保持できます。JDBC ベースの永続性のパフォーマンスを向上させるには、コードを最適化してセッション ステートの永続性の粒度をできるだけ高くします。また、データベースの選択、データベース サーバの適切なコンフィグレーション、JDBC ドライバ、JDBC 接続プールのコンフィグレーションなども、JDBC ベースの永続性のパフォーマンスに影響します。
セッション永続性の管理の詳細については以下を参照してください。
アプリケーションをチューニングして最高のパフォーマンスを引き出すには、WebLogic Server のセッション管理の方法をコンフィグレーションすることが重要になります。以下のことを考慮してください。
詳細については、『Developing Web Applications, Servlets, and JSPs for WebLogic Server』の「セッション管理の設定」を参照してください。
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