WebLogic メッセージング ブリッジのコンフィグレーションと管理
WebLogic Server の別のリリースや外部プロバイダとの相互運用
以下の節では、別のリリースの WebLogic Server 上にある JMS 送り先への WebLogic メッセージング ブリッジを使用したアクセスや、外部プロバイダへのアクセス時に適用する相互運用のガイドラインについて説明します。
WebLogic Server の別のリリースとの相互運用
メッセージング ブリッジを使用して、WebLogic Server の別のリリースおよび他の WebLogic Server ドメインにある JMS 送り先にアクセスするには、以下の相互運用に関するガイドラインを適用します。
注意 : |
別のリリースの WebLogic Server を実行する 2 つのドメイン間の通信にメッセージング ブリッジを使用する場合、メッセージング ブリッジは最新のリリースの WebLogic Server を使用しているドメインで実行するようにコンフィグレーションすることをお勧めします。 |
WebLogic Server およびドメインの命名ガイドライン
複数のドメインが関わる場合、1 つの命名規則がすべての WebLogic Server デプロイメントに適用されます。そのため、以下の点を確認してください。
WebLogic Server インスタンス名およびドメイン名がユニークであること。
WebLogic JMS サーバ名がドメイン間に渡ってユニークであること。
永続メッセージ用に JMS ファイル ストアを使用している場合、その JMS ファイル ストア名がドメイン間に渡ってユニークであること。
複数の WebLogic ドメインの相互運用をコンフィグレーションする
メッセージング ブリッジを介して送信される 2 フェーズ トランザクションの処理に「必ず 1 回」の QOS (サービス品質) が必要な場合を除き、リリース 6.1 以降の 2 つのドメイン間を相互運用するブリッジにおいて特別なセキュリティ コンフィグレーション要件はありません。
ただし、リリース 7.0 のドメインで動作するブリッジで、6.1 以降の 2 つのドメイン間のトランザクション メッセージ (「必ず 1 回」の QOS を使用) を処理する必要がある場合には、次の手順を必ず実行するようにします。
トランザクションに参加している各サーバについて『WebLogic JTA プログラマーズ ガイド』の「セキュリティの相互運用モードの設定」の説明どおりに [セキュリティの相互運用モード
] フラグを設定し、再起動します。
注意 : |
[セキュリティの相互運用モード ] が [パフォーマンス] に設定されている場合、ドメイン間におけるドメインの信頼関係の設定は必須ではありません。 |
参加するすべてのブリッジのドメインに対してドメインの信頼関係をコンフィグレーションします。
WebLogic Server 6.x のすべての参加ドメインにおいて、Administration Console の [セキュリティ
ユーザ] タブで、system
ユーザのパスワードを同じ値に変更します。「システム パスワードの変更」を参照してください。
すべての参加ドメインのセキュリティ資格を同じ値に設定します。これにより、ドメインの信頼関係が確立します。6.x のドメインが参加している場合、WebLogic Server 6.x のすべての参加ドメインのセキュリティ資格を system
パスワードと同じ値に設定します。
リリース 6.1 以降のドメインにある送り先にアクセスする
リリース 6.1 以降の 2 つのドメイン間で「必ず 1 回」のトランザクション対応メッセージが通信されるように、リリース 9.0 のドメインにあるメッセージング ブリッジをコンフィグレーションする場合、以下のガイドラインを適用します。
注意 : |
2 フェーズ トランザクションに対する「必ず 1 回」のサービス品質は、リリース 6.1 以降でのみサポートされています。 |
永続メッセージ用に JMS ファイル ストアを使用している場合は、「WebLogic Server およびドメインの命名ガイドライン」で説明されているように、その JMS ファイル ストア名が WebLogic ドメイン間に渡ってユニークである必要がある。
ドメイン間のセキュリティの相互運用性を、「複数の WebLogic ドメインの相互運用をコンフィグレーションする」で説明されているように、適切にコンフィグレーションする。
[XA 接続ファクトリを有効化] チェック ボックスを選択して、確実にドメインの XA 接続ファクトリを有効にする。Administration Console オンライン ヘルプの「接続ファクトリのトランザクション パラメータのコンフィグレーション」を参照してください。
トランザクション リソース アダプタ jms-xa-adp.rar
は、Administration Console オンライン ヘルプの「リソース アダプタのデプロイ」で説明されているように、メッセージング ブリッジが実行されている 9.0 のドメインにデプロイする。
JMS ブリッジ送り先をコンフィグレーションする際には、Administration Console オンライン ヘルプの「JMS ブリッジ送り先の作成」で説明されているように、ソース送り先と対象送り先の両方で以下のように設定する。
[アダプタの JNDI 名] フィールドで、トランザクション アダプタの JNDI 名 eis.jms.WLSConnectionFactoryJNDIXA
を指定する。
[アダプタ クラスパス] フィールドには何も入力しない。
サービス品質には、Administration Console オンライン ヘルプの「メッセージング ブリッジ インスタンスのコンフィグレーション」で説明されているように、[必ず 1 回] を選択する。
外部プロバイダとの相互運用
サードパーティ製のメッセージング プロバイダと相互運用するメッセージング ブリッジをコンフィグレーションする際は、次のようにコンフィグレーションする必要があります。
WebLogic Server の起動前に、以下のようにコンフィグレーションする。
WebLogic Server の CLASSPATH
にプロバイダの CLASSPATH
を指定する。
プロバイダのクライアント サイドのライブラリで必要なネイティブ コードの PATH
を、WebLogic Server システムの PATH
に追加する (この変数は、使用しているオペレーティング システムによって異なる)。
ブリッジングするサードパーティ製メッセージング製品の JMSBridgeDestination
インスタンスの以下の属性に、ベンダ固有の情報を指定する。
[接続 URL]
[初期コンテキスト ファクトリ]
[接続ファクトリの JNDI 名]
[送り先の JNDI 名]
注意 : |
ソース ブリッジ送り先および対象ブリッジ送り先が同じリソース マネージャ上にある (つまり、リソース マネージャの XA リソースを使用しているグローバル トランザクションをブリッジで転送する) 場合、メッセージング ブリッジでは「必ず 1 回」のサービス品質は提供されません。たとえば、MQ Series の使用中は、ソース ブリッジ送り先および対象ブリッジ送り先に対して同じキュー マネージャを使用することはできません。 |
JMS ブリッジ送り先に関する他の属性のコンフィグレーションについては、Administration Console オンライン ヘルプの「JMS ブリッジ送り先の作成」を参照してください。