WebLogic Server アプリケーションのデプロイメント

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weblogic.Deployer コマンドライン リファレンス

weblogic.Deployer は、管理者や開発者がデプロイメント操作をコマンドラインで実行するための Java ベースのデプロイメント ツールです。

注意 : WebLogic Scripting Tool (WLST) を使用したデプロイメント処理の実行の詳細については、「WLST コマンドおよび変数リファレンス」を参照してください。

以下の節では、weblogic.Deployer ユーティリティについて説明します。

 


weblogic.Deployer に必要な環境

weblogic.Deployer ユーティリティを使用するために環境を設定するには、次の手順に従います。

  1. WebLogic Server の『インストール ガイド』の説明に従って、WebLogic Server ソフトウェアをインストールおよびコンフィグレーションします。
  2. CLASSPATH 環境変数に WebLogic Server クラスを追加し、適切な JDK バイナリが PATH で使用可能になっていることを確認します。setWLSEnv.sh または setWLSEnv.cmd スクリプト (WebLogic Server インストール ディレクトリの server/bin サブディレクトリにある) を使用して、環境を設定できます。
  3. コンフィグレーション済みの管理チャネルを介して管理サーバに接続する場合は、weblogic.Deployer を実行するマシンで SSL をコンフィグレーションする必要もあります。SSL をコンフィグレーションする手順については、『WebLogic Server のセキュリティ』の「SSL のコンフィグレーション」を参照してください。

 


weblogic.Deployer を呼び出すための構文

java [SSL の引数] weblogic.Deployer [接続の引数] 
     [ユーザ資格の引数] COMMAND-NAME command-options
     [共通の引数]

コマンド名とオプションでは大文字と小文字は区別されません。weblogic.Deployer コマンドを使用するための詳細な構文と例については、「コマンドとオプション」を参照してください。

SSL の引数

java [ -Dweblogic.security.TrustKeyStore=DemoTrust ]
[ -Dweblogic.security.JavaStandardTrustKeystorePassPhrase=password ]
[ -Dweblogic.security.CustomTrustKeyStoreFileName=filename
-Dweblogic.security.TrustKeystoreType=CustomTrust
[-Dweblogic.security.CustomTrustKeystorePassPhrase=password ]
]
[ -Dweblogic.security.SSL.hostnameVerifier=classname ]
[ -Dweblogic.security.SSL.ignoreHostnameVerification=true ]
weblogic.Deployer
[ ユーザ資格の引数 ]
COMMAND-NAME command-arguments

ドメイン全体の管理ポートを有効にしている場合、または SSL で保護された他のリスン ポートを使用して管理要求を保護する場合は、weblogic.Deployer を呼び出すときに SSL の引数を含める必要があります。表 A-1 では、weblogic.Deployer ユーティリティのすべての SSL の引数について説明します。

表 A-1 SSL の引数
引数
定義
-Dweblogic.security.
TrustKeyStore=
DemoTrust
weblogic.Deployer で、デモ用信頼キーストア (WL_HOME\server\lib\DemoTrust.jks) の CA 証明書を信頼するようにする。
この引数は、接続先のサーバ インスタンスがデモ用の ID と証明書を使用する場合には必須。
デフォルトでは、weblogic.Deployer は、Java 標準信頼キーストア (SDK_HOME\jre\lib\security\cacerts) の CA 証明書のみを信頼する。
-Dweblogic.security.
JavaStandardTrustKeysto
rePassPhrase=
password
Java 標準信頼キーストアの保護に使用されたパスワード。
Java 標準信頼キーストアがパスワードで保護されており、その CA 証明書を信頼する場合には、この引数を使用する必要がある。
デフォルトでは、Java 標準信頼キーストアはパスワードで保護されていない。
-Dweblogic.security.
CustomTrustKeyStoreFileNa
me=
filename
-Dweblogic.security.Trust
KeystoreType=CustomTrust
weblogic.Deployer で、filename にあるカスタム キーストアの CA 証明書を信頼するようにする。カスタム キーストアを信頼するには、両方の引数を使用する必要がある。filenameconfig.xml に永続化されている ServerMBean.CustomTrustKeyStoreFileName 値と正確に一致する必要がある。CustomTrustKeyStoreFileName 属性で指定された値が相対パス名の場合は、この引数でも同じ相対パス名を指定する必要がある。
-Dweblogic.security.Custo
mTrustKeystorePassPhrase=
password
カスタム キーストアの保護に使用されたパスワード。
カスタム キーストアがパスワードで保護されている場合にのみ、この引数を使用する必要がある。
-Dweblogic.security.SSL.
hostnameVerifier=
classname
カスタム ホスト名検証クラスの名前。このクラスは weblogic.security.SSL.HostnameVerifier インタフェースを実装する必要がある。
-Dweblogic.security.SSL.
ignoreHostnameVerificat
ion=true
ホスト名検証を無効にする。

接続の引数

java [SSL の引数] weblogic.Deployer 
     [-adminurl protocol://listen_address:port_number]
     [ユーザ資格の引数] COMMAND-NAME command-options [共通の引数]

ほとんどの weblogic.Deployer コマンドでは、管理サーバ インスタンスに接続するために、表 A-2 で説明する -adminurl 引数を指定する必要があります。

表 A-2 接続引数
引数
定義
-adminurl [protocol://]Admin-Server-listen-address:listen-port
管理サーバのリスン アドレスとリスン ポート。
SSL で保護されていないポートを使用する場合の形式は -adminurl [protocol]Admin-Server-listen-address:port。有効なプロトコルは t3httpiiop、および iiops
HTTP プロトコルで adminurl を使用するには、Administration Console で HTTP トンネリングのオプションを有効にする必要がある。詳細については、『WebLogic Server 環境のコンフィグレーション』の「HTTP トンネリングのための WebLogic Server の設定」を参照。Administration Console で HTTP トンネリングを有効にする手順については、Administration Console オンライン ヘルプの「HTTP プロトコルのコンフィグレーション」を参照。
SSL で保護されているポートを使用する場合の形式は -adminurl secure-protocol://Admin-Server-listen-address:port。有効なセキュア プロトコルは t3s および https
コンフィグレーション済みの管理チャネルを介して管理サーバに接続するには、有効な管理ポートを次のように指定する必要がある。-adminurl secure-protocol://Admin-Server-listen-address:domain-wide-admin-port
この引数のデフォルト値はない。

ユーザ資格の引数

java [ SSL の引数 ] weblogic.Deployer [接続の引数] 
     [ { -username username [-password password] } |
     [ -userconfigfile config-file [-userkeyfile admin-key] ] ]
     COMMAND-NAME command-options [共通の引数]

ほとんどの weblogic.Deployer コマンドでは、WebLogic Server 管理者のユーザ資格を指定する必要があります。

表 A-3 ユーザ資格の引数
引数
定義
-username username
管理者のユーザ名。-username オプションを指定しても対応する -password オプションを指定しないと、weblogic.Deployer はパスワードを要求する。
-password password
管理者ユーザのパスワード。
スクリプトまたは ps などのプロセス ユーティリティでパスワードがプレーン テキストで表示されないようにするには、まず、weblogic.Admin で STOREUSERCONFIG コマンドを使用してユーザ名と暗号化されたパスワードをコンフィグレーション ファイルに格納する。weblogic.Deployer で -username と -password の両オプションを省略して、デフォルト コンフィグレーション ファイルに格納された値を使用する。-password password 属性を指定する前に、「WLST コマンドおよび変数リファレンス」の説明に従い、WebLogic Scripting Tool (WLST) の storeUserConfig コマンドを使用してファイルを生成する必要がある。
デフォルト ファイル以外の特定のコンフィグレーション ファイルとキー ファイルを使用するには、weblogic.Deployer で -userconfigfile および -userkeyfile オプションを使用する。
-userconfigfile config-file
管理ユーザ名および管理パスワードに使用するユーザ コンフィグレーション ファイルの位置。このオプションは、自動化されたスクリプトで、あるいは画面上または ps などのプロセスレベルのユーティリティでパスワードを表示したくない状況で、-user および -password オプションの代わりに使用する。userconfigfile 属性を指定する前に、「WLST コマンドおよび変数リファレンス」の説明に従い、WebLogic Scripting Tool (WLST) の storeUserConfig コマンドを使用してファイルを生成する必要がある。
-userkeyfile admin-key
ユーザ コンフィグレーション ファイル (-userconfigfile オプション) に格納されたユーザ名とパスワードの情報を暗号化および復号化するために使用するユーザ キー ファイルの位置を指定する。-userkeyfile 属性を指定する前に、「WLST コマンドおよび変数リファレンス」の説明に従い、WebLogic Scripting Tool (WLST) の storeUserConfig コマンドを使用してファイルを生成する必要がある。

共通の引数

java [ SSL の引数 ] weblogic.Deployer [接続の引数] 
     [ { -username username [-password password] } |
     [ -userconfigfile config-file [-userkeyfile admin-key] ] ]
     COMMAND-NAME command-options [共通の引数]

表 A-4 に示す共通の引数は、「コマンドとオプション」で説明するどのコマンドでも使用できます。

表 A-4 weblogic.Deployer の共通の引数
引数名
説明
-advanced
weblogic.Deployer のすべてのアクションとオプションについて、詳細なコマンドライン ヘルプ テキストを出力する。
-debug
標準出力にデバッグ メッセージを表示する。
-examples
一般的なタスクのコマンドラインの例を表示する。
-help
よく使用する weblogic.Deployer のアクションとオプションについて、コマンドライン ヘルプ テキストを出力する。
-noexit
デフォルトでは、コマンドの処理中に例外が発生した場合、weblogic.DeployerSystem.exit(1) を呼び出す。表示される終了値は、デプロイメント処理中に発生した障害の番号を示す。
-noexit オプションはバッチ処理の場合にこの動作をオーバーライドする。
-noversion
weblogic.Deployer が管理サーバにあるバージョン関連のすべてのコード パスを無視することを指定する。この動作は、デプロイメント ソース ファイルが (管理サーバではなく) 管理対象サーバにあり、external_stage ステージング モードを使用する場合に便利。
このオプションを使用する場合、バージョン指定されたアプリケーションは使用できない。
-nowait
weblogic.Deployer はタスク ID を出力し、アクションの完了を待たずに終了する。このオプションは複数のタスクを開始し、その後は -list アクションを使用してモニタする。
-output <raw | formatted>
非推奨。raw または formattedweblogic.Deployer の出力メッセージの表示方法を制御する。両方の出力タイプに含まれる情報は同じだが、raw 出力では埋め込みタブが使われない。デフォルトでは、weblogic.Deployer の表示は raw 出力になる。
-purgetasks
weblogic.Deployer が廃止されたデプロイメント タスクをフラッシュすることを指定する。
-remote
weblogic.Deployer が管理サーバと同じマシンで動作していないこと、およびコマンドに指定するソース パスが管理サーバ マシン自体に対して有効であることを示す。-remote オプションを使用しない場合、weblogic.Deployer はすべてのソース パスをローカル マシン上の有効なパスと想定する。
-timeout seconds
デプロイメント タスクの完了までの最長待ち時間 (秒単位)。時間の経過後、weblogic.Deployer はデプロイメントの現在のステータスを出力して終了する。
-verbose
追加の進行状況メッセージ (デプロイメントの準備フェーズとアクティブ化フェーズについての詳細など)。
-version
weblogic.Deployer のバージョン情報を出力する。

 


コマンドとオプション

以下の節では、WebLogic Server でデプロイメント タスクを実行するために使用する weblogic.Deployer コマンドとコマンド オプションについて説明します。

注意 : コマンド オプションと区別するため、weblogic.Deployer コマンドは太字で示します。

 


Cancel

デプロイメント タスクの実行を取り消そうとします。

構文

java [SSL の引数] weblogic.Deployer 
     接続の引数 [ユーザ資格の引数]
     -cancel task_id
     [共通の引数]

コマンドまたはオプション
定義 
task_id
取り消すデプロイメント タスクの識別子。識別子は、deploy、distribute、update、undeploy、redeploy、stop、および start コマンドで id オプションを使用して指定する。

以下のコマンドでは、デプロイメント処理を開始し、タスク識別子 myDeployment を指定します。

java weblogic.Deployer -adminurl http://localhost:7001 
     -username weblogic -password weblogic
     -deploy ./myapp.ear -id myDeployment

デプロイメント タスクがまだ完了していない場合、以下のコマンドはデプロイメント処理を取り消そうとします。

java weblogic.Deployer -adminurl http://localhost:7001 
     -username weblogic -password weblogic
     -cancel -id myDeployment

 


Deploy

アプリケーションまたはモジュールをデプロイまたは再デプロイします。

注意 : deploy のエリアスである -ACTIVATE コマンドは非推奨になりました。

構文

java [SSL の引数] weblogic.Deployer 
     接続の引数 [ユーザ資格の引数]
     -deploy [[-name] deployment_name] [-source] file
     [-plan file] [-targets target_list] [-submoduletargets target_list]
     [-upload]
     [-stage | -nostage | -external_stage]
     [-retiretimeout seconds]
     [-library [-libspecver version] [-libimplver version]]
     [-altappdd file] [-altwlsappdd file]
     [-securityModel] [-enableSecurityValidation]
     [-id task_id]
     [共通の引数]

コマンドまたはオプション
定義 
-name deployment_name
新しくデプロイされるアプリケーションまたはスタンドアロン モジュールに割り当てるデプロイメント名。
構文」で示すように、-name オプションと deployment_name 引数は両方とも省略可能。deploy コマンドでデプロイメント名を明示的に指定しない場合、名前は、指定されたデプロイメント ファイルまたはディレクトリから次のように派生する。
  • アーカイブ ファイルの場合は、アーカイブ ファイルの名前に拡張子を付けた名前がデフォルトのデプロイメント名になる。たとえば、myear.ear のデプロイでは、myear.ear がデフォルトのデプロイメント名になる。
  • 展開されたアーカイブ ディレクトリの場合は、最上位ディレクトリの名前がデフォルト デプロイメント名になる。
  • アプリケーションのインストール ルート ディレクトリを指定する場合、デフォルト デプロイメント名は、/app サブディレクトリ内のアーカイブ ファイル名または展開されたアーカイブ ディレクトリ名から派生する。
-source file
デプロイするアーカイブ ファイルまたは展開されたアーカイブ ディレクトリ。-source オプションを省略して、デプロイするファイルまたはディレクトリのみを指定できる。
-plan file
アプリケーションまたはモジュールをデプロイするときに使用するデプロイメント プラン。デフォルトでは、プランが格納されているアプリケーションのルート ディレクトリからデプロイする場合でも、weblogic.Deployer は利用可能なデプロイメント プランを使用しない。
-targets target_list
アプリケーションまたはモジュールを分散およびデプロイする対象。
target_list 引数は、対象サーバ、クラスタ、または仮想ホストのカンマ区切りのリスト。各対象を J2EE モジュール名で修飾できる (<module1>@<server1>)。こうすると、エンタープライズ アプリケーションの別々のモジュールを別々のサーバまたはクラスタにデプロイできる。
deploy コマンドで対象リストを指定しない場合、対象のデフォルトは次のようになる。
  • 新しいアプリケーションの場合は管理サーバ インスタンス。
  • デプロイされているアプリケーションの場合はアプリケーションの現在の対象。
-submoduletargets target_list

JMS アプリケーション モジュール内で定義されているリソースの JMS サーバ対象。「JMS アプリケーション モジュールにおけるサブモジュールの対象指定の使用」および『WebLogic JMS のコンフィグレーションと管理』の「WLST を使用した JMS サーバと JMS システム モジュール リソースの管理」を参照。

-upload
指定されたデプロイメント ファイル (デプロイメント プランと代替デプロイメント記述子も含む) を管理サーバに転送する。このオプションは、リモート マシンで作業していて、デプロイメント ファイルを管理サーバに他の手段でコピーできない場合に使用する。アプリケーション ファイルは、分散およびデプロイメントの前に WebLogic Server 管理サーバのアップロード ディレクトリにアップロードされる。
-stage | -nostage | -external_stage
アプリケーションをデプロイまたは分散するときに使用するステージング モード。
  • -stage - デプロイメント ファイルを対象サーバのステージング ディレクトリにコピーする。stage は、管理対象サーバにデプロイまたは分散する場合に使用されるデフォルトのモード。
  • -nostage - デプロイメント ファイルは対象サーバにコピーされず、-source オプションで指定された固定の場所に残される。対象サーバは、デプロイメント ファイルの同じコピーにアクセスする。nostage は、管理サーバにデプロイまたは分散する場合 (単一サーバ ドメインなど) に使用されるデフォルト。
  • -external_stage - デプロイメント ファイルを対象サーバにコピーしない。代わりに、デプロイメント ファイルが対象サーバのステージング ディレクトリの正しいサブディレクトリにコピーされたことを確認する必要がある。ファイルを手動でコピーしたり、サードパーティのツールやスクリプトを使用したりできる。
-retiretimeout seconds
WebLogic Server がこのアプリケーションまたはモジュールの現在実行中のバージョンを廃止するまでの秒数。「アプリケーションの新しいバージョンの再デプロイ」を参照。
-library
デプロイメントを共有 J2EE ライブラリまたはオプション パッケージとして指定する。J2EE ライブラリまたはオプション パッケージをデプロイまたは分散する場合は -library オプションを含める必要がある。「共有 J2EE ライブラリおよびそれに依存するアプリケーションのデプロイ」を参照。
-libspecver version
J2EE ライブラリまたはオプション パッケージの仕様のバージョン。このオプションは、ライブラリまたはパッケージのマニフェスト ファイルに仕様のバージョンが含まれていない場合にのみ使用できる。-libversion-library と一緒にしか使用できない。「WebLogic Server でのライブラリの登録」を参照。
-libimplver version
J2EE ライブラリまたはオプション パッケージの実装のバージョン。このオプションは、ライブラリまたはパッケージのマニフェスト ファイルに実装のバージョンが含まれていない場合にのみ使用できる。-libimplversion-library と一緒にしか使用できない。「WebLogic Server でのライブラリの登録」を参照。
-usenonexclusivelock
同じユーザがドメインですでに取得している既存のロックを、デプロイメント処理で使用することを指定する。複数のデプロイメント ツールを同時に使用していて、いずれかのツールでドメイン コンフィグレーションのロックをすでに取得している場合に便利。
-altappdd file
非推奨。デプロイメントに使用する代替 J2EE デプロイメント記述子 (application.xml) の名前。
-altwlsappdd file
非推奨。デプロイメントに使用する代替 WebLogic Server デプロイメント記述子 (weblogic-application.xml) の名前。
-securityModel
[
DDOnly | CustomRoles |
CustomRolesAndPolicy |
 
Advanced ]
このデプロイメントで使用するセキュリティ モデル。
-enableSecurityValidation
セキュリティ データの検証を有効にする。
-id task_id
実行中のデプロイメント タスクのタスク識別子。distributedeployredeploystart、または undeploy コマンドで識別子を指定できる。その後で、cancel または list コマンドの引数として使用できる。識別子は、実行中の他のデプロイメント タスクすべてを通してユニークでなければならない。指定しない場合、システムによってユニークな識別子が自動的に生成される。

-deploy コマンドの使用例については、以下の節を参照してください。

 


Distribute

デプロイメント ファイルを対象サーバにコピーして検証することで、デプロイメント用に準備します。

分散されたアプリケーションは、Start コマンドを使用して素早く起動できます。アプリケーションは、管理モードで起動することも、管理およびクライアント要求に対応可能にすることもできます。管理モードの間、アプリケーションは、コンフィグレーション済みの管理ポート経由で内部クライアントからのみアクセスできます。外部クライアントはアプリケーションにアクセスできなくなります。

構文

java [SSL の引数] weblogic.Deployer 
     接続の引数 [ユーザ資格の引数]
     -distribute [[-name] deployment_name] [-source] file
     [-plan file] [-targets target_list] [-submoduletargets target_list]
     [-upload]
     [-stage | -nostage | -external_stage]
     [-library [-libspecver version] [-libimplver version]]
     [-altappdd file] [-altwlsappdd file]
     [-securityModel] [-enableSecurityValidation]
     [-id task_id]
     [共通の引数]

コマンドまたはオプション
定義 
-name deployment_name
分散されるアプリケーションまたはモジュールに割り当てるデプロイメント名。
構文」で示すように、-name オプションと deployment_name 引数は両方とも省略可能。デプロイメント名を明示的に指定しない場合、名前は、指定されたデプロイメント ファイルまたはディレクトリから次のように派生する。
  • アーカイブ ファイルの場合は、アーカイブ ファイルの名前から拡張子を除いたものがデフォルト デプロイメント名になる (myear.ear というファイルの場合は myear)。
  • 展開されたアーカイブ ディレクトリの場合は、最上位ディレクトリの名前がデフォルト デプロイメント名になる。
  • アプリケーションのインストール ルート ディレクトリを指定する場合、デフォルト デプロイメント名は、/app サブディレクトリ内のアーカイブ ファイル名または展開されたアーカイブ ディレクトリ名から派生する。
-source file
分散するアーカイブ ファイルまたは展開されたアーカイブ ディレクトリ。-source オプションを省略して、ファイルまたはディレクトリのみを指定できる。
-plan file
アプリケーションまたはモジュールと一緒に分散するデプロイメント プラン (アプリケーションのコンフィグレーションに使用するプラン)。
-targets target_list
アプリケーションまたはモジュールを分散する対象。
target_list 引数は、対象サーバ、クラスタ、または仮想ホストのカンマ区切りのリスト。各対象を J2EE モジュール名で修飾できる (<module1>@<server1>)。こうすると、エンタープライズ アプリケーションの別々のモジュールを別々のサーバまたはクラスタに分散できる。
deploy コマンドで対象リストを指定しない場合、対象のデフォルトは次のようになる。
  • 新しいアプリケーションの場合は管理サーバ インスタンス。
  • デプロイされているアプリケーションの場合はアプリケーションの現在の対象。
-submoduletargets target_list

JMS アプリケーション モジュール内で定義されているリソースの JMS サーバ対象。「JMS アプリケーション モジュールにおけるサブモジュールの対象指定の使用」および『WebLogic JMS のコンフィグレーションと管理』の「WLST を使用した JMS サーバと JMS システム モジュール リソースの管理」を参照。

-upload
分散の前に、指定されたデプロイメント ファイル (指定されたデプロイメント プランを含む) を管理サーバに転送する。このオプションは、リモート マシンで作業していて、デプロイメント ファイルを管理サーバに他の手段でコピーできない場合に使用する。アプリケーション ファイルは、分散の前に WebLogic Server 管理サーバのアップロード ディレクトリにアップロードされる。
-stage | -nostage | -external_stage
アプリケーションをデプロイまたは分散するときに使用するステージング モード。
  • -stage - デプロイメント ファイルを対象サーバのステージング ディレクトリにコピーする。 stage は、管理対象サーバにデプロイまたは分散する場合に使用されるデフォルトのモード。
  • -nostage - デプロイメント ファイルは対象サーバにコピーされず、-source オプションで指定された固定の場所に残される。対象サーバは、デプロイメント ファイルの同じコピーにアクセスする。nostage は、管理サーバにデプロイまたは分散する場合 (単一サーバ ドメインなど) に使用されるデフォルト。
  • -external_stage - デプロイメント ファイルを対象サーバにコピーしない。代わりに、デプロイメント ファイルが対象サーバのステージング ディレクトリの正しいサブディレクトリにコピーされたことを確認する必要がある。ファイルを手動でコピーしたり、サードパーティのツールやスクリプトを使用したりできる。
-library
デプロイメントを共有 J2EE ライブラリまたはオプション パッケージとして指定する。J2EE ライブラリまたはオプション パッケージをデプロイまたは分散する場合は -library オプションを含める必要がある。「共有 J2EE ライブラリおよびそれに依存するアプリケーションのデプロイ」を参照。
-libspecver version
J2EE ライブラリまたはオプション パッケージの仕様のバージョン。このオプションは、ライブラリまたはパッケージのマニフェスト ファイルに仕様のバージョンが含まれていない場合にのみ使用できる。-libversion-library と一緒にしか使用できない。「WebLogic Server でのライブラリの登録」を参照。
-libimplver version
J2EE ライブラリまたはオプション パッケージの実装のバージョン。このオプションは、ライブラリまたはパッケージのマニフェスト ファイルに実装のバージョンが含まれていない場合にのみ使用できる。-libimplversion-library と一緒にしか使用できない。「WebLogic Server でのライブラリの登録」を参照。
-altappdd file
非推奨。デプロイメントまたは分散に使用する代替 J2EE デプロイメント記述子 (application.xml) の名前。
-altwlsappdd file
非推奨。デプロイメントまたは分散に使用する代替 WebLogic Server デプロイメント記述子 (weblogic-application.xml) の名前。
-securityModel
  [ DDOnly |
    CustomRoles |
    CustomRolesAndPolicy |
    Advanced ]
このアプリケーションで使用されるセキュリティ モデル。
-enableSecurityValidation
セキュリティ データの検証を有効にする。
-id task_id
実行中のデプロイメント タスクのタスク識別子。distributedeployredeploystart、または undeploy コマンドで識別子を指定できる。その後で、cancel または list コマンドの引数として使用できる。識別子は、実行中の他のデプロイメント タスクすべてを通してユニークでなければならない。指定しない場合、システムによってユニークな識別子が自動的に生成される。

distribute コマンドは deploy と同じように動作しますが、WebLogic Server は対象サーバ上でアプリケーションまたはモジュールを起動しません。詳細については、Deploy コマンドの例に関するリンクを参照してください。

 


Listapps

ドメインにデプロイ、分散、またはインストールされているアプリケーションおよびスタンドアロン モジュールのデプロイメント名をリストします。

構文

java [SSL の引数] weblogic.Deployer 
     接続の引数 [ユーザ資格の引数]
     -listapps
     [共通の引数]

コマンドまたはオプション
定義 
-listapps
ドメインにデプロイ、分散、またはインストールされているアプリケーションおよびスタンドアロン モジュールのデプロイメント名をリストする。

デプロイされたアプリケーションのバージョン情報の表示」を参照してください。

 


List、Listtask

ドメインで現在実行中のデプロイメント タスクのステータスを表示します。

構文

java [SSL の引数] weblogic.Deployer 接続の引数 
     [ユーザ資格の引数] <-list | -listtask> [task_id]
     [共通の引数]

コマンドまたはオプション
定義 
task_id
表示するデプロイメント タスクの識別子。

長時間かかるデプロイメント タスクの管理」を参照してください。

 


Redeploy

実行中のアプリケーションまたは実行中のアプリケーションの一部を再デプロイします。

構文

java [SSL の引数] weblogic.Deployer 
     接続の引数 [ユーザ資格の引数]
     -redeploy [[-name] deployment_name] {-source file | filelist}
     [-plan file] [-targets target_list] [-submoduletargets target_list]
     [-upload]
     [-delete_files]
     [-retiretimeout seconds] [-id task_id]
     [-rmiGracePeriod seconds]
     [共通の引数]

コマンドまたはオプション
定義 
-name deployment_name
デプロイされるアプリケーションまたはモジュールのデプロイメント名。-name オプションは省略できる。省略した場合は、-source file 引数から名前が取られる。
-source file
分散、デプロイ、または再デプロイするアーカイブ ファイルまたは展開されたアーカイブ ディレクトリ。
redeploy コマンドと一緒に使用する場合、-source オプションでは、再デプロイする新しいデプロイメント ファイルの場所を指定する (アプリケーションを新しいバージョンに更新する場合など)。
部分的な再デプロイメント用に複数のファイルを指定するには、-source オプションを省略して filelist のみを指定する。
注意 : エンタープライズ アプリケーション内の J2EE モジュール全体を再デプロイするには、モジュール対象指定構文 -targets module@target を使用する (「J2EE モジュールを更新するための部分的な再デプロイメントの使用」を参照)。
filelist
再デプロイする 1 つまたは複数のファイル。filelist で複数のファイルを指定すると、再デプロイメントは指定されたファイルの部分的な再デプロイメントとして扱われる。
注意 : filelist の指定は、J2EE モジュール内の静的ファイルを再デプロイする場合にのみ使用する。エンタープライズ アプリケーション内の J2EE モジュール全体を再デプロイするには、モジュール対象指定構文 -targets module@target を使用する (「J2EE モジュールを更新するための部分的な再デプロイメントの使用」を参照)。
注意 : -redeploy module-uri の使用は非推奨になった。代わりに、プロダクション再デプロイメントを使用するか、または -targets module@target 構文を使用してモジュールを再デプロイすること。
-plan file
分散、デプロイ、または再デプロイ時に使用するデプロイメント プラン。
アプリケーションを再デプロイするときに、-plan オプションを使用すると、再デプロイメント時に使用する更新済みのコンフィグレーションを指定できる。改訂されたデプロイメント プランにリソース バインディングの変更が含まれている場合、WebLogic Server は古いバージョンと並行して、アプリケーションの新しいバージョンを再デプロイしようとする。「アプリケーションのデプロイメント コンフィグレーションの更新」を参照。
-targets target_list
アプリケーションまたはモジュールを分散、デプロイ、または再デプロイする対象。
target_list 引数は、対象サーバ、クラスタ、または仮想ホストのカンマ区切りのリスト。各対象を J2EE モジュール名で修飾できる (<module1>@<server1>)。こうすると、エンタープライズ アプリケーションの別々のモジュールを別々のサーバまたはクラスタに再デプロイできる。
deploy コマンドで対象リストを指定しない場合、対象のデフォルトは次のようになる。
  • 新しいアプリケーションの場合は管理サーバ インスタンス。
  • デプロイされているアプリケーションの場合はアプリケーションの現在の対象。
redeploy コマンドと一緒に対象リストを指定しない場合、アプリケーションは現在のすべての対象サーバに再デプロイされる。
-submoduletargets target_list

JMS アプリケーション モジュール内で定義されているリソースの JMS サーバ対象。「JMS アプリケーション モジュールにおけるサブモジュールの対象指定の使用」および『WebLogic JMS のコンフィグレーションと管理』の「WLST を使用した JMS サーバと JMS システム モジュール リソースの管理」を参照。

-upload
指定されたデプロイメント ファイル (デプロイメント プランと代替デプロイメント記述子も含む) を管理サーバに転送する。このオプションは、リモート マシンで作業していて、デプロイメント ファイルを管理サーバに他の手段でコピーできない場合に使用する。アプリケーション ファイルは、分散およびデプロイメントの前に WebLogic Server 管理サーバのアップロード ディレクトリにアップロードされる。
-delete_files
サーバのステージング ディレクトリから静的ファイルを削除する。delete_files は、アーカイブされていないデプロイメント、および -stage モードを使用してデプロイされたアプリケーションでのみ有効。このオプションを使用するときには、次の例のように対象サーバを指定する必要がある。
java weblogic.Deployer -adminurl http://myserver:7001 -username weblogic
-password weblogic -name myapp
-targets myapp@myserver -redeploy
-delete_files myapp/tempindex.html
delete_files は、デプロイメント時にステージング領域にコピーされたファイルのみを削除する。-nostage または -external_stage モードを使用してデプロイされたアプリケーションで delete_files オプションを使用した場合、ファイルは削除されない。
delete_files は、redeploy コマンドと一緒にしか使用できない。

注意 : -delete_files オプションでは、指定されたすべてのファイル (ディレクトリを指定してディレクトリ内のファイルをしていない場合は、指定されたディレクトリ内のすべてのファイル) が削除されるため、delete_files オプションは慎重に使用し、プロダクション環境では delete_files オプションを使用しないことをお勧めします。

-retiretimeout seconds
WebLogic Server がこのアプリケーションまたはモジュールの現在実行中のバージョンを廃止するまでの秒数。「アプリケーションの新しいバージョンの再デプロイ」を参照。
-rmiGracePeriod seconds
正常停止または廃止の際に RMI の猶予期間内で RMI 要求の受信がなくなるまで、ワーク マネージャが RMI 呼び出しを受け付けてスケジューリングする時間 (秒単位)。
-id task_id
実行中のデプロイメント タスクのタスク識別子。deployredeploy、または undeploy コマンドで識別子を指定できる。その後で、cancel または list コマンドの引数として使用できる。識別子は、実行中の他のデプロイメント タスクすべてを通してユニークでなければならない。指定しない場合、システムによってユニークな識別子が自動的に生成される。

redeploy コマンドの使用例については、以下の節を参照してください。

 


Start

対象サーバで停止している (非アクティブな) アプリケーションをクライアントから使用できるようにします。start コマンドでは、デプロイメント ファイルを対象サーバに再分散しません。adminmode オプションを指定してアプリケーションを管理モードで起動すると、アプリケーションはコンフィグレーション済みの管理チャネル経由でのみ使用できるようになります。start コマンドを発行するには、それ以前に deploy または distribute コマンドを通じて、ファイルがすでに使用可能になっている必要があります。

注意 : start のエリアスである activate コマンドは非推奨になりました。

構文

java [SSL の引数] weblogic.Deployer 
     接続の引数 [ユーザ資格の引数]
     -start [-adminmode] [-name] deployment_name
     [-appversion version] [-planversion version]
     [-targets target_list] [-submoduletargets target_list]
     [-retiretimeout seconds]
     [-id task_id]
     [共通の引数]

コマンドまたはオプション
定義 
-adminmode
アプリケーションをプロダクション モード (デフォルト) ではなく管理モードで起動する。
-name deployment_name
デプロイされるアプリケーションまたはモジュールのデプロイメント名。name オプションは省略できる。省略した場合は、deployment_name から直接名前が取られる (deployment_name でファイル名またはディレクトリ名を指定している場合、デプロイメント名は指定されているファイル名から派生する)。
-appversion version
起動するアプリケーションのバージョン。
-planversion version
アプリケーションの起動時に使用するデプロイメント プランのバージョン。
-targets target_list
アプリケーションまたはモジュールを DISTRIBUTE (分散)、DEPLOY (デプロイ)、REDEPLOY (再デプロイ)、または START (起動) する対象。
target_list 引数は、対象サーバ、クラスタ、または仮想ホストのカンマ区切りのリスト。各対象を J2EE モジュール名で修飾できる (<module1>@<server1>)。こうすると、エンタープライズ アプリケーションの別々のモジュールを別々のサーバまたはクラスタにデプロイできる。
deploy コマンドで対象リストを指定しない場合、対象のデフォルトは次のようになる。
  • 新しいアプリケーションの場合は管理サーバ インスタンス。
  • デプロイされているアプリケーションの場合はアプリケーションの現在の対象。
redeploy または start コマンドで対象リストを指定しない場合は、アプリケーションの現在のすべての対象でコマンドが実行される。
-submoduletargets target_list

JMS アプリケーション モジュール内で定義されているリソースの JMS サーバ対象。「JMS アプリケーション モジュールにおけるサブモジュールの対象指定の使用」および『WebLogic JMS のコンフィグレーションと管理』の「WLST を使用した JMS サーバと JMS システム モジュール リソースの管理」を参照。

-retiretimeout seconds
WebLogic Server がこのアプリケーションまたはモジュールの現在実行中のバージョンを廃止するまでの秒数。「アプリケーションの新しいバージョンの再デプロイ」を参照。
-id task_id
実行中のデプロイメント タスクのタスク識別子。distributedeployredeploystart、または undeploy コマンドで識別子を指定できる。その後で、cancel または list コマンドの引数として使用できる。識別子は、実行中の他のデプロイメント タスクすべてを通してユニークでなければならない。指定しない場合、システムによってユニークな識別子が自動的に生成される。

start コマンドの使用例については、以下の節を参照してください。

 


Stop

アプリケーションを非アクティブにして、管理およびクライアント要求に対応できないようにします。アプリケーションのステージングされたファイルはすべて、対象サーバ上で以降の startdeployredeploy、または undeploy の各アクションに使用できる状態になっています。必要に応じ、adminmode オプションでアプリケーションを管理モードにして、クライアント要求でアプリケーションを使用できなくすることもできます。管理モードの間、アプリケーションはコンフィグレーション済みの管理チャネル経由でのみアクセス可能になります。

注意 : stop のエリアスである deactivate コマンドは非推奨になりました。

構文

java [SSL の引数] weblogic.Deployer 
     接続の引数 [ユーザ資格の引数]
     -stop [-adminmode] [-name] deployment_name
     [-appversion version] [-planversion version]
     [-targets target_list] [-submoduletargets target_list]
     [-ignoresessions] [-graceful] [-rmiGracePeriod seconds]
     [-id task_id]
     [共通の引数]

引数またはオプション
定義 
-adminmode
実行中のアプリケーションを管理モードに切り替えて、コンフィグレーション済みの管理チャネル経由で管理要求のみを受け付けることを指定する。このオプションを指定しない場合、実行中のアプリケーションは停止されて、再起動するまで管理要求もクライアント要求も受け付けなくなる。
-name deployment_name
デプロイされるアプリケーションまたはモジュールのデプロイメント名。name オプションは省略できる。省略した場合は、deployment_name から直接名前が取られる (deployment_name でファイル名またはディレクトリ名を指定している場合、デプロイメント名は指定されているファイル名から派生する)。
-appversion version
デプロイされるアプリケーションのバージョン識別子。
-planversion version
デプロイメント プランのバージョン識別子。
-targets target_list
アプリケーションまたはモジュールを distribute (分散)、deploy (デプロイ)、redeploy (再デプロイ)、start (起動)、または stop (停止) する対象。
target_list 引数は、対象サーバ、クラスタ、または仮想ホストのカンマ区切りのリスト。各対象を J2EE モジュール名で修飾できる (<module1>@<server1>)。こうすると、エンタープライズ アプリケーションの別々のモジュールを別々のサーバまたはクラスタにデプロイできる。
deploy コマンドで対象リストを指定しない場合、対象のデフォルトは次のようになる。
  • 新しいアプリケーションの場合は管理サーバ インスタンス。
  • デプロイされているアプリケーションの場合はアプリケーションの現在の対象。
redeploystart、または stop コマンドで対象リストを指定しない場合は、アプリケーションの現在のすべての対象でコマンドが実行される。
-submoduletargets target_list

JMS アプリケーション モジュール内で定義されているリソースの JMS サーバ対象。「JMS アプリケーション モジュールにおけるサブモジュールの対象指定の使用」および『WebLogic JMS のコンフィグレーションと管理』の「WLST を使用した JMS サーバと JMS システム モジュール リソースの管理」を参照。

-graceful
既存の HTTP クライアントが作業を完了した後でアプリケーションを停止する。-graceful オプションを指定しない場合、WebLogic Server はアプリケーションまたはモジュールを直ちに停止する。「プロダクション アプリケーションのオフライン化」を参照。
-rmiGracePeriod seconds
正常停止または廃止の際に RMI の猶予期間内で RMI 要求の受信がなくなるまで、ワーク マネージャが RMI 呼び出しを受け付けてスケジューリングする時間 (秒単位)。
-ignoresessions
現在の HTTP セッションが完了するのを待機せずに、アプリケーションを直ちに管理モードにする。
-id task_id
実行中のデプロイメント タスクのタスク識別子。distributedeployredeploystartstop、または undeploy コマンドで識別子を指定できる。その後で、cancel または list コマンドの引数として使用できる。識別子は、実行中の他のデプロイメント タスクすべてを通してユニークでなければならない。指定しない場合、システムによってユニークな識別子が自動的に生成される。

アプリケーションの停止によるクライアント アクセスの制限」を参照してください。

 


Undeploy

デプロイメント ユニットを停止して、ステージングされているファイルを対象サーバから削除します。

注意 : undeploy のエリアスである REMOVE コマンドは非推奨になりました。
警告 : アプリケーション スコープのリソースを含むアプリケーションをアンデプロイすると、そのリソースはアプリケーションと一緒に削除されます。そのため、JMS 送り先の削除が原因で、トランザクションが破棄されたり、メッセージが失われたりする可能性があります。詳細については、『WebLogic JTA プログラマーズ ガイド』の「リソース登録解除の猶予期間」を参照してください。
警告 : 完全に削除するつもりのアプリケーションのみをアンデプロイするようにしてください。アプリケーションへのクライアント アクセスを一時的に停止する場合は、代わりに stop コマンドを使用します。詳細については、「Stop」を参照してください。

構文

java [SSL の引数] weblogic.Deployer 
     接続の引数 [ユーザ資格の引数]
     -undeploy [-name] deployment_name
     [-appversion version] [-planversion version]
     [-targets target_list] [-submoduletargets target_list]
     [-graceful] [-ignoresessions] [-rmiGracePeriod seconds]
     [-id task_id]
     [共通の引数]

コマンドまたはオプション
定義 
-name deployment_name
デプロイされるアプリケーションまたはモジュールのデプロイメント名。name オプションは省略できる。省略した場合は、deployment_name から直接名前が取られる (deployment_name でファイル名またはディレクトリ名を指定している場合、デプロイメント名は指定されているファイル名から派生する)。
-appversion version
デプロイされるアプリケーションのバージョン識別子。
-planversion version
デプロイメント プランのバージョン識別子。
-targets target_list
アプリケーションまたはモジュールをアンデプロイする対象。

注意 : 対象リストに含まれていない対象は削除されない。

target_list 引数は、対象サーバ、クラスタ、または仮想ホストのカンマ区切りのリスト。各対象を J2EE モジュール名で修飾できる (<module1>@<server1>)。こうすると、エンタープライズ アプリケーションの別々のモジュールを別々のサーバまたはクラスタからアンデプロイできる。
-submoduletargets target_list
アンデプロイする JMS リソース。

注意 : 対象リストに含まれていないサブモジュール対象は削除されない。

-graceful
既存の HTTP クライアントが作業を完了した後でアプリケーションを停止する。-graceful オプションを指定しない場合、WebLogic Server はアプリケーションまたはモジュールを直ちに停止する。「プロダクション アプリケーションのオフライン化」を参照。
モジュールは停止後にアンデプロイされる。
-rmiGracePeriod seconds
正常停止または廃止の際に RMI の猶予期間内で RMI 要求の受信がなくなるまで、ワーク マネージャが RMI 呼び出しを受け付けてスケジューリングする時間 (秒単位)。
-ignoresessions
現在の HTTP セッションが完了するのを待機せずに、アプリケーションを直ちに停止してアンデプロイする。
-id task_id
実行中のデプロイメント タスクのタスク識別子。distributedeployredeploystartstop、または undeploy コマンドで識別子を指定できる。その後で、cancel または list コマンドの引数として使用できる。識別子は、実行中の他のデプロイメント タスクすべてを通してユニークでなければならない。指定しない場合、システムによってユニークな識別子が自動的に生成される。

undeploy コマンドの使用例については、以下の節を参照してください。

 


Update

プラン ファイルを再分散して、新しいプランの内容に基づいてアプリケーションを再コンフィグレーションすることで、アプリケーションのデプロイメント プランを更新します。

注意 : update を使用してアプリケーションのリソース バインディングを更新することはできません。アプリケーションのリソース バインディングを更新するには、Redeploy コマンドを使用する必要があります。

構文

java [SSL の引数] weblogic.Deployer 
     接続の引数 [ユーザ資格の引数]
     -update -plan deployment_plan [-name] deployment_name
     [-appversion version] [-planversion version]
     [-targets target_list] [-submoduletargets target_list]
     [-upload] [-id task_id]
     [共通の引数]

引数またはオプション
定義 
-plan deployment_plan
アプリケーションのコンフィグレーションの更新に使用するデプロイメント プラン。指定されたデプロイメント プランはアプリケーションの対象サーバで有効でなければならない。たとえば、リソースが関連する記述子で以前に定義されていない限り、プランでは必要なリソースに null の変数を指定できない。
更新処理では、デプロイメント プランで変更されている (null ではない) 値に対応する記述子のみを更新する。更新処理に使用されるプランに null 変数が含まれている場合、対応する記述子の現在の値は更新されない。
-name deployment_name
デプロイされるアプリケーションまたはモジュールのデプロイメント名。name オプションは省略できる。省略した場合は、deployment_name から直接名前が取られる (deployment_name でファイル名またはディレクトリ名を指定している場合、デプロイメント名は指定されているファイル名から派生する)。
-appversion version
デプロイされるアプリケーションのバージョン識別子。
-planversion version
デプロイメント プランのバージョン識別子。
-targets target_list
アプリケーションまたはモジュールを distribute (分散)、deploy (デプロイ)、redeploy (再デプロイ)、undeploy (アンデプロイ)、start (起動)、または stop (停止) する対象。
target_list 引数は、対象サーバ、クラスタ、または仮想ホストのカンマ区切りのリスト。各対象を J2EE モジュール名で修飾できる (<module1>@<server1>)。こうすると、エンタープライズ アプリケーションの別々のモジュールを別々のサーバまたはクラスタにデプロイできる。
deploy コマンドで対象リストを指定しない場合、対象のデフォルトは次のようになる。
  • 新しいアプリケーションの場合は管理サーバ インスタンス。
  • デプロイされているアプリケーションの場合はアプリケーションの現在の対象。
redeployundeploystart、または stop コマンドで対象リストを指定しない場合は、アプリケーションの現在のすべての対象でコマンドが実行される。
-submoduletargets target_list

JMS アプリケーション モジュール内で定義されているリソースの JMS サーバ対象。「JMS アプリケーション モジュールにおけるサブモジュールの対象指定の使用」および『WebLogic JMS のコンフィグレーションと管理』の「WLST を使用した JMS サーバと JMS システム モジュール リソースの管理」を参照。

-upload
アプリケーションを更新する前に、新しいデプロイメント プランを管理サーバにアップロードする。
-id task_id
実行中のデプロイメント タスクのタスク識別子。distributedeployredeployupdatestartstop、または undeploy コマンドで識別子を指定できる。その後で、cancel または list コマンドの引数として使用できる。識別子は、実行中の他のデプロイメント タスクすべてを通してユニークでなければならない。指定しない場合、システムによってユニークな識別子が自動的に生成される。

別のデプロイメント プランを使用するためのアプリケーションの更新」を参照してください。

 


config.xml ファイルの例および対応する weblogic.Deployer コマンド

この節では、アプリケーションの config.xml ファイルと、アプリケーションをデプロイするための対応する weblogic.Deployer コマンドを例示します。

次のように想定した場合、

アプリケーションの config.xml ファイルには次の内容が含まれます。

   <AppDeployment
   Name="dd-remote-cluster"
   SourcePath="./udd-debug-deployment-on-remote-cluster-jms.xml"
   Targets="mycluster">
   <SubDeployment Name="RemoteCluster" Targets="mycluster"/>
   <SubDeployment Name="D1C2S2" Targets="D1C2S2"/>
   <SubDeployment Name="RemoteClusterServers" Targets="D1C2S1,D1C2S2"/>
   <SubDeployment Name="RemoteClusterJMSServers"
   Targets="RemoteJMSServer1,RemoteJMSServer2"/>
   <SubDeployment Name="RemoteQueue1" Targets="RemoteJMSServer1"/>
   </AppDeployment>

アプリケーションをデプロイする weblogic.Deployer -deploy コマンドは次のようになります。

   java weblogic.Deployer -adminurl t3://MySystem:10000 -username system 
   -password system -name dd-remote-cluster
   -deploy "config\jms\udd-debug-deployment-on-remote-cluster-jms.xml"
   -targets mycluster -submoduletargets RemoteCluster@mycluster,
   D1C2S2@D1C2S2, RemoteClusterServers@D1C2S1,
   RemoteClusterServers@D1C2S2, RemoteClusterJMSServers@RemoteJMSServer1,
   RemoteClusterJMSServers@RemoteJMSServer2, RemoteQueue1@RemoteJMSServer1

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