WebLogic エンタープライズ JavaBeans (EJB) プログラマーズ ガイド

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appc リファレンス

 


appc

appc コンパイラは、EJB および JSP を WebLogic Server にデプロイするのに必要なクラスを生成し、コンパイルします。また、個別のモジュール レベルとアプリケーション レベルの両方で、現在の仕様に準拠しているかどうかデプロイメント記述子を検証します。アプリケーション レベルのチェックでは、個別のモジュールに対するアプリケーション レベルのデプロイメント記述子のチェックと、モジュール全体の検証チェックが行われます。

appc の利点

appc ツールの利点は以下のとおりです。

appc の構文

appc の実行には、次の構文を使用します。

prompt>java weblogic.appc [options] <ear, jar, or war file or directory>

代替デプロイメント記述子の指定

J2EE では、application.xml<module> 要素の <alt-dd> 要素を使用して、EJB または Web アプリケーション モジュールの代替 J2EE デプロイメント記述子を指定できます。

<alt-dd> を使用することで、J2EE デプロイメント記述子 web.xml および ejb-jar.xml についてのみ代替デプロイメント記述子を指定できます。WebLogic Server 8.1 SP01 からは、 alt-dd でモジュールの代替デプロイメント記述子を指定すると、appc はその代替記述子ファイルを使用して EJB をコンパイルします。

<alt-dd> 要素の詳細については、『WebLogic Server アプリケーションの開発』の「module」を参照してください。

WebLogic Server 8.1 SP01 以降では、以下のように appc のコマンドライン オプションを使用して、アプリケーションの代替 J2EE および WebLogic Server デプロイメント記述子を指定できます。

appc のオプション

表 D-1 は、appc のコマンドライン オプションのリストです。

表 D-1 appc のコマンドライン オプション
オプション
説明
-advanced
高度な使用オプションを出力する。
-altappdd
代替 J2EE アプリケーション デプロイメント記述子を指定する。
-altwlsappdd
代替 WebLogic Server アプリケーション デプロイメント記述子を指定する。
-basicClientJar
EJB 用に生成されたクライアント JAR のデプロイメント記述子を含まない。
-classpath <path>
コンパイル中に使用するクラスパスを選択する。
-compiler <javac>
使用する Java コンパイラを選択する。
-deprecation
非推奨となった呼び出しについて警告する。
-forceGeneration
EJB および JSP クラスを強制的に生成する。このフラグがないと、チェックサムでその必要性が示されない限りクラスは再生成されない。
-g
デバッグ情報をクラス ファイルにコンパイルする。
-help
標準の使い方メッセージを出力する。
-idl
EJB リモート インタフェース用の IDL を生成する。
-idlDirectory <dir>
IDL ファイルを作成するディレクトリを指定する (デフォルトでは、対象ディレクトリまたは JAR)。
-idlFactories
値タイプ用にファクトリ メソッドを生成する。
-idlMethodSignatures <>
IDL コードを生成するトリガとして使用されるメソッド シグネチャを指定する。
-idlNoAbstractInterfaces
抽象インタフェース、およびそれを含むメソッドと属性を生成しない。
-idlNoValueTypes
値タイプ、およびそれを含むメソッドと属性を生成しない。
-idlOrbix
Orbix 2000 2.0 C++ と多少の互換性を持つ IDL を生成する。
-idlOverwrite
常に既存の IDL ファイルを上書きする。
-idlVerbose
IDL 生成についての詳細な情報を表示する。
-idlVisibroker
Visibroker 4.5 C++ と多少の互換性を持つ IDL を生成する。
-iiop
EJB 用に CORBA のスタブを生成する。
-iiopDirectory <dir>
IIOP のスタブ ファイルを記述するディレクトリを指定する (デフォルトでは、対象ディレクトリまたは JAR)。
-J<option>
Java 実行時にフラグを渡す。
-keepgenerated
生成された .java ファイルを保持する。
-library <file>
ライブラリのカンマ区切りのリスト。各ライブラリは、マニフェストで設定されていない場合、その名前とバージョンを次の構文で設定できる。
<file>[@name=<string>@libspecver=<version>
@libimplver=<version|string>]
-librarydir <dir>
指定したディレクトリ内のすべてのファイルをライブラリとして登録する。
-lineNumbers
生成されたクラス ファイルに行番号を追加し、デバッグを支援する。
-normi
Symantec の sj にフラグを渡す。
-nowarn
警告なしでコンパイルする。
-O
最適化を有効にしてコンパイルする。
-output <file>
代替的な出力アーカイブまたはディレクトリを指定する。これが設定されていないと、出力はソース アーカイブまたはディレクトリに置かれる。
-plan <file>
デプロイメント プラン (省略可能) を指定する。
-verbose
冗長情報を出力してコンパイルする。
-version
appc のバージョン情報を出力する。

appc および EJB

weblogic.appc は、以下の EJB 関連機能を実行します。

appc は、デフォルトで javac をコンパイラとして使用します。パフォーマンスを向上させるには、コマンドライン -compiler フラグまたは Administration Console を使用して別のコンパイラ (Symantec の sj など) を指定します。「コンパイラ オプションのコンフィグレーション」を参照してください。

weblogic-ejb-jar.xml のパブリック バージョンの場所については、「weblogic-ejb-jar.xml デプロイメント記述子のリファレンス」を参照してください。weblogic-cmp-jar.xml のパブリック バージョンの場所については、「weblogic-cmp-jar.xml デプロイメント記述子のリファレンス」を参照してください。


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