Avitek Medical Record 開発チュートリアル

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ドメインおよびサーバのコンフィグレーション

 


チュートリアル 2 : PointBase 開発データベースの起動

このチュートリアルでは、MedRec アプリケーションでアプリケーション データの格納に使用できるように、PointBase データベース管理システムを起動する方法を説明します。

チュートリアルでは特に以下の方法について説明します。

WebLogic Server に付属の PointBase のインストールでは、MedRec アプリケーションで使用するデータベース テーブルとデータがすでに設定されています。これらのテーブルを表示するには、「手順 2 : PointBase コンソールを使用して MedRec テーブルおよびデータを表示する」を参照してください。

警告 : WebLogic Server に付属する PointBase データベース管理システムは、評価目的のみに使用するものです。PointBase のライセンスなしでプロダクション環境で使用することはできません。

このチュートリアルは、以下の節で構成されています。

 


前提条件

MedRec ドメインと MedRec サーバ インスタンスを作成します。「チュートリアル 1 : 開発用の WebLogic ドメインおよびサーバ インスタンスの作成」を参照してください。

 


手順

PointBase を起動して使用するには、次の手順に従います。

手順 1 : PointBase データベースを起動する

  1. コマンド プロンプト ウィンドウを開きます。
  2. PointBase の tools ディレクトリに移動します。
  3. prompt> cd c:\bea\weblogic92\common\eval\pointbase\tools
  4. PointBase データベースを起動します。
  5. prompt> startPointBase.cmd

    PointBase データベース サーバが起動すると、次のメッセージが表示されます。

    Server started, listening on port 9092, display level: 3 ...
  6. このコマンド ウィンドウを開いたままにして、PointBase データベースを動作させておきます。このウィンドウを閉じると PointBase データベースが終了します。

手順 2 : PointBase コンソールを使用して MedRec テーブルおよびデータを表示する

WebLogic Server に付属の PointBase のインストールでは、MedRec アプリケーションで使用するデータベース テーブルとデータがすでに設定されています。これらのテーブルを表示するには、PointBase コンソールを使用します。

注意: PointBase データベースを起動してから、PointBase コンソールを起動する必要があります。「手順 1 : PointBase データベースを起動する」を参照してください。
  1. PointBase コンソールを起動します。
  2. [スタート] メニューから起動する場合

    [スタートArrow symbolすべてのプログラムArrow symbolBEA ProductsArrow symbolExamplesArrow symbolWebLogic ServerArrow symbolPointBase Console]

    スクリプトから起動する場合

    1. コマンドライン シェルで、bea_home\weblogic92\common\eval\pointbase\tools ディレクトリに移動します。bea_home はメインの BEA ホーム ディレクトリ (通常は c:\bea) です。次に例を示します。
    2. prompt> cd c:\bea\weblogic92\common\eval\pointbase\tools
    3. startPointBaseConsole.cmd コマンドを呼び出して、PointBase コンソールを起動します。
    4. prompt> startPointBaseConsole.cmd

      また、このコマンドで、PointBase JAR ファイルが検索されるように CLASSPATH が設定されます。

  3. [Driver] フィールドで com.pointbase.jdbc.jdbcUniversalDriver と入力します。
  4. [URL] フィールドで jdbc:pointbase:server://localhost/demo と入力します。
  5. [User] フィールドで medrec と入力します。
  6. [Password] フィールドで medrec と入力します。
  7. [Open specified Database] を選択します。
  8. [完了] をクリックします。
  9. 左ペインで [SCHEMASArrow symbolMEDREC] を展開します。
  10. MedRec データベースを構成するテーブルを参照します。
  11. [FileArrow symbolExit] をクリックして、PointBase コンソールを閉じます。

 


ベスト プラクティス

 


全体像

MedRec アプリケーションでは、次の用途に PointBase データベース管理システムを使用します。

患者、医師、および管理者のデータ

MedRec アプリケーションは、コンテナ管理によるエンティティ EJB を使用して、患者、医師、および管理者に関する情報を自動的に保持します。次の表に、これらのエンティティ EJB、各 EJB を使用するアプリケーション、情報が保持される PointBase テーブルを示します。

表 3-1 MedRec エンティティ EJB と PointBase テーブルの関係
エンティティ EJB
この EJB を使用するアプリケーション
対応する PointBase テーブル
説明 :
AdminEJB
Administration
ADMIN
MedRec アプリケーションのワークフロー管理者に関する情報。管理者は患者のリクエストを処理する。
AddressEJB
Administration、Patient
ADDRESS
PATIENT、PHYSICIAN、および ADMIN の各テーブルで使用。それぞれのアドレスを格納する。
PatientEJB
Administration、Patient
PATIENT
患者の情報。患者の名前、ADDRESS テーブルへのアドレス参照、SSN など。
PhysicianEJB
Administration
PHYSICIAN
医師の情報。医師の名前、ADDRESS テーブルへのアドレス参照、電話番号、電子メール アドレスなど。
PrescriptionEJB
Patient
PRESCRIPTION
処方箋。処方薬、1 回の服用量、服用頻度、注意など。患者 ID、処方した医師の ID、その処方が行われたときの通院記録も含む。
RecordEJB
Patient
RECORD
患者の 1 回の通院の記録。患者 ID、医師 ID、日付、症状、診断、患者の生命徴候を含む。
UserEJB
Administration、Patient、Physician
USER
MedRec アプリケーションへのログインを許可されているすべてのユーザ (患者、医師、および管理者) のリスト。ユーザが認証されると、アプリケーションは該当するテーブル (PATIENT、PHYSICIAN、または ADMIN) から追加情報を取得する。
VitalSignsEJB
Patient
VITALSIGNS
特定の通院時の患者の生命徴候。体温、血圧、身長、体重など。

永続的な JMS メッセージのストレージ

MedRec アプリケーションでは永続的な JMS メッセージングを使用するため、キューに置かれた JMS メッセージはすべてデータベースにも格納されます。これにより、サーバのクラッシュなどの問題が発生した場合もメッセージを取得できるため、メッセージ駆動型 Bean (MDB) によるメッセージ処理が可能です。メッセージは MEDRECWLSTORE PointBase テーブルに格納されます。

このテーブルは、Administration Console を使用して JMS JDBC ストアを作成するときに自動的に生成されます。テーブルは JMS によって内部的に使用されます。

 


関連情報


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