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WebLogic Tuxedo Connector (WTC) によって、WebLogic Server アプリケーションと Tuxedo サービス間の相互運用性が提供されます。WTC では、WebLogic Server クライアントが Tuxedo サービスを呼び出し、Tuxedo クライアントがサービス要求に応じて WebLogic Server エンタープライズ JavaBean (EJB) を呼び出すことができます。「BEA WebLogic Tuxedo Connector」を参照してください。
以下の節では、WTC アプリケーションから最高のパフォーマンスを引き出すための方法を示します。
WebLogic Tuxedo Connector のコンフィグレーションを行う際には、以下のガイドラインに従ってください。
変更は受け入れられ、新しいセッションまたは接続に実装されます。
変更は受け入れられますが、接続が切断されるか再接続されるまで既存のセッションまたは接続に実装されません。Administration Console オンライン ヘルプの「WTC サービスの割り当て」を参照してください。
変更は受け入れられ、次回の着信リクエストまたは発信リクエストに実装されます。この方法は、処理中のリクエストが不明な状態のままになるためお勧めしません。
デプロイされた WTC サービスを変更すると常に例外が発生します。tBridge のコンフィグレーションを変更する前には、必ず WTC サービスの対象指定を解除するようにします。対象指定を解除してコンフィグレーションを変更した後には、必ず WTC サービスを対象指定して変更を実装します。
この節では、WTC 使用時のベスト プラクティスを紹介します。
ON_STARTUP
と INCOMING_ONLY
を使用する。
ON_STARTUP
と INCOMING_ONLY
は常に一対のものとされます。たとえば、WTC リモート アクセス ポイントが ON_STARTUP
でコンフィグレーションされている場合、Tuxedo ドメイン コンフィグレーションの DM_TDOMAIN
セクションではリモート アクセス ポイントが INCOMING_ONLY
としてコンフィグレーションされている必要があります。この場合、WTC は常にセッションの開始者として機能します。『WebLogic Tuxedo Connector 管理ガイド』の「アクセス ポイント間の接続のコンフィグレーション」を参照してください。
ON_DEMAND
接続ポリシーは使用しないようにする。推奨される接続ポリシーは ON_STARTUP
および INCOMING_ONLY
です。これを設定すると ON_DEMAND
ルーティング セマンティクスにより、サービス要求障害の発生するおそれが減少します。『WebLogic Tuxedo Connector 管理ガイド』の「アクセス ポイント間の接続のコンフィグレーション」を参照してください。
『WebLogic Tuxedo Connector 管理ガイド』の「クラスタ環境における WebLogic Tuxedo Connector の管理方法」を参照してください。
Security
の値を DM_PW
に設定する。『WebLogic Tuxedo Connector 管理ガイド』の「リモート アクセス ポイントの認証」を参照してください。 min-encrypt-bits
パラメータを 40、max-encrypt-bits
パラメータを 128 に設定する。『WebLogic Tuxedo Connector 管理ガイド』の「リンクレベルの暗号化」を参照してください。TypedFML32
バッファを TypedFML32
バッファ内で使用しないようにする。『WebLogic Tuxedo Connector プログラマーズ ガイド』の「WebLogic Tuxedo Connector での FML の使用」を参照してください。TypedFML32
をバッファ内のオブジェクトの最大数を使用して呼び出す。最大数の予測が困難な場合でも、適切な数を指定するとパフォーマンスが向上します。フィールド数に 1.33 を乗算すると、おおよその最大数を算出できます。 注意: | このパフォーマンスに関するヒントは TypedFML バッファ タイプには当てはまりません。 |
TypedFML32
バッファ タイプにフィールドが 50 ある場合、最大数は 63 になります。コンストラクタ TypedFML32(63, 50)
を呼び出す方が TypedFML32()
を呼び出すよりもパフォーマンスが良くなります。
TypedFML32
バッファ タイプにフィールドが 50 あってそれぞれが最大 10 回まで繰り返せる場合、コンストラクタ TypedFML32(625, 50) を呼び出す方が TypedFML32() を呼び出すよりもパフォーマンスが良くなります。
以下の例に、service1
に対するリクエストを TDomainSession(WDOM1,TUXDOM1)
と TDomainSession(WDOM1,TUXDOM2)
の間で適切にロード バランシングするようコンフィグレーションする方法を示します。
以下の例は、ロード バランシングの要求を不適切にコンフィグレーションした場合です。このコンフィグレーションでは、service1
に対して同じ複合キーが使用されます。