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以下の節では、WebLogic 分割開発ディレクトリ環境を使用して WebLogic Server J2EE アプリケーションをビルドする手順を説明します。
wlcompile Ant タスクは、javac コンパイラを起動して、アプリケーションの Java コンポーネントを分割開発ディレクトリ構造にコンパイルするために使用します。wlcompile
の基本的な構文では、helloWorldEar
サンプルからの次のコマンドのようにソース ディレクトリとビルド ディレクトリを識別します。
<wlcompile srcdir="${src.dir}" destdir="${dest.dir}"/>
このタスクを使用すると発生するイベントの順序を次に示します。
WL_HOME\samples\server\examples\build\helloWorldEar\APP-INF\classes\
WL_HOME は、WebLogic Server のインストール ディレクトリです。
より複雑なエンタープライズ アプリケーションでは、wlcompile タスクで自動的に処理できないコンパイルの依存関係がある場合があります。ただし、wlcompile で include および exclude オプションを使用して独自の依存関係を強制できます。includes および excludes プロパティはエンタープライズ アプリケーション モジュール名 (エンタープライズ アプリケーションのソース ディレクトリ内のサブディレクトリ名) を受けて、これらをコンパイル処理に含めたり除外したりします。
helloWorldEar
サンプルからの次の行は、appStartup
モジュールがコンパイルから除外されることを示しています。
<wlcompile srcdir="${src.dir}" destdir="${dest.dir}"
excludes="appStartup"/>
表 4-1 では、wlcompile 固有の Ant タスクの属性を示します。
wlcompile Ant タスクは、コンパイル時の動作を変更するネストされた javac オプションを受け入れます。たとえば、次の wlcompile
コマンドは非推奨の警告を無視し、デバッグを有効にします。
<wlcompile srcdir="${mysrcdir}" destdir="${mybuilddir}">
<javac deprecation="false" debug="true"
debuglevel="lines,vars,source"/>
</wlcompile>
ほとんどの WebLogic サービスは J2EE 仕様に基づいており、標準 J2EE パッケージを通じてアクセスします。WebLogic サービスを使用するプログラムのコンパイルに必要な Sun、WebLogic、およびその他の Java クラスは、インストールした WebLogic Server の lib
ディレクトリの weblogic.jar
ファイルにパッケージ化されます。weblogic.jar
ファイル以外にも、以下のものをコンパイラの CLASSPATH に組み込みます。
lib\tools.jar
ファイル、または使用する Java 開発キットに必要なその他の標準 Java クラス。
library
要素は、「共有 J2EE ライブラリおよびオプション パッケージの作成」で説明されているように、アプリケーションのビルドに必要な共有 J2EE ライブラリを表すモジュールの名前および必要に応じてバージョン情報を定義する要素 (省略可能) です。library
要素は、wlcompile
と wlappc
(「wlappc を使用したモジュールおよびアプリケーションのビルド」を参照) の両方で使用できます。
名前とバージョン情報は、ライブラリ要素の属性 (表 4-2 を参照) として指定されます。
specificationversion
と implementationversion
の両方のフォーマットの選択肢については、「エンタープライズ アプリケーションでの共有 J2EE ライブラリの参照」で説明します。次の出力では、サンプル library
参照を示します。
<library file="c:\mylibs\lib.jar" name="ReqLib" specificationversion="90Beta" implementationversion="1.1" />
weblogic.appc
コンパイラは、デプロイメント用に JSP とコンテナ固有の EJB クラスを生成し、現在の J2EE 仕様に準拠するためのデプロイメント記述子を検証します。appc
は、モジュール間の検証チェックに加え、アプリケーションレベルのデプロイメント記述子とアプリケーション内の個々のモジュールの間の検証チェックを実行します。
wlappc は、weblogic.appc コンパイラに対する Ant タスク インタフェースです。以下の節では、wlappc
のオプションと使い方について説明します。
weblogic.appc
と wlappc
Ant タスクは、エンタープライズ アプリケーションを記述する application.xml
デプロイメント記述子に表示されている順番でモジュールをコンパイルします。
表 4-3 では、wlappc 固有の Ant タスクのオプションを示します。これらのオプションは、weblogic.appc コマンドライン オプションと似ていますが、いくつかの点で違いがあります。
注意 : | weblogic.appc オプションのリストについては、「weblogic.appc リファレンス」を参照してください。 |
注意 : | また、「wlcompile と wlappc のライブラリ要素」も参照してください。 |
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wlappc Ant タスクを使用するための基本的な構文では、送り先ソース ディレクトリの場所を決定します。このディレクトリには、wlappc でコンパイルするファイルが格納されます。
<wlappc source="${dest.dir}" />
以下は、表 4-3 の 2 つのオプション (idle および idleOrverWrite) を呼び出す wlappc Ant タスク コマンドの例です。
<wlappc source="${dest.dir}"idl="true" idlOrverWrite="true" />
appc と wlappc では、構文にいくつかの違いがあります。appc の場合、コマンド内に存在するフラグは boolean です。wlappc の場合、コマンド内にフラグが存在するということは、引数が必要であることを意味します。
以下はそれを説明するための、同一コマンドの例です。1 つ目が appc コマンド、2 つ目が wlappc コマンドです。
java weblogic.appc -idl foo.ear
<wlappc source="${dest.dir} idl="true"/>
以下の節では、appc
コンパイラのコマンドライン バージョンを使用する方法について説明します。weblogic.appc コマンドライン コンパイラは、記述子で見つかった警告やエラーをすべて報告し、関連のモジュールをすべて EAR ファイルにコンパイルします。このファイルは、WebLogic Server にデプロイできます。
prompt>java weblogic.appc [options] <ear, jar, or war file or directory>
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