ORACLE JAPAN Server Release 6.1

 

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JDBC 接続プール

 

以下の手順では、Administration Console を利用して接続プールのコンフィグレーションおよび管理用の属性を設定する方法について説明します。接続プールはデータベース接続性の基本部分を成すものです。詳細については、下記のマニュアルを参照してください。

 


JDBC 接続プールのコンフィグレーション

  1. [JDBC] ノードをクリックして展開します。

  2. [接続プール] ノードをクリックします。右ペインに [JDBC 接続プール] テーブルが表示され、ドメインに定義されているすべての接続プールが示されます。

  3. [新しい JDBC Connection Pool のコンフィグレーション] テキスト リンクをクリックします。右ペインにダイアログが表示され、新しく作成する接続プールのコンフィグレーションに関連するタブが示されます。

  4. [名前]、[URL]、[ドライバ クラス名]、 [プロパティ]、および [パスワード]の各属性フィールドに値を入力します。

  5. [作成] をクリックして、[名前] フィールドに指定した名前の接続プール インスタンスを作成します。新規インスタンスが左ペインの [接続プール] ノードの下に追加されます。

  6. [接続] タブおよび [テスト] タブをクリックして、属性フィールドを変更するか、デフォルト値をそのまま使用します。

  7. [適用] をクリックして、変更を保存します。

データベース接続性の設定で次に行うべき作業については、『WebLogic Server 管理者ガイド』の「JDBC 接続の管理」を参照してください。

 


JDBC 接続プールのクローンの作成

  1. [JDBC] ノードをクリックして展開します。

  2. [接続プール] ノードをクリックします。右ペインに [JDBC 接続プール] テーブルが表示され、ドメインに定義されているすべての接続プールが示されます。

  3. クローンを作成したい接続プールの行の [クローン] アイコンをクリックします。右ペインにダイアログが表示され、接続プールのクローン作成に関連するタブが示されます。

  4. [名前]、[URL]、[ドライバクラス名]、 [プロパティ] 、および [パスワード] の各属性フィールドに値を入力します。

  5. [作成] をクリックして、[名前] フィールドに指定した名前の接続プール インスタンスを作成します。新しいインスタンスが左ペインの [接続プール] ノードの下に追加されます。

  6. [接続] タブおよび [テスト] タブをクリックして、属性フィールドを変更するか、デフォルト値をそのまま使用します。

  7. [適用] をクリックして、変更を保存します。

 


JDBC 接続プールの削除

  1. [JDBC] ノードをクリックして展開します。

  2. [接続プール] ノードをクリックします。右ペインに [JDBC 接続プール] テーブルが表示され、ドメインに定義されているすべての接続プールが示されます。

  3. 削除したい接続プールの行の [削除] アイコンをクリックします。削除要求の確認を求めるダイアログが右ペインに表示されます。

  4. [はい] をクリックして接続プールを削除します。[接続プール] ノードの下の接続プール アイコンが削除されます。

 


サーバ、クラスタへの JDBC 接続プールの割り当て

  1. 左ペインで、[接続プール] の下のインスタンス ノードをクリックして、割り当て対象のプールを指定します。右ペインにダイアログが表示され、このインスタンスに関連するタブが示されます。

  2. [対象] タブをクリックします。

  3. [サーバ] タブ、あるいは[クラスタ] タブで次の手順を実行します。

    1. 接続プールの割り当て先となる対象を [選択可] カラムで任意の数だけ選択します。

    2. 移動コントロールをクリックして、選択した対象を [選択済み] カラムに移動します。

    3. [適用] をクリックして割り当てを保存します。

 


[コンフィグレーション]

以下の表では、データベース接続性の基本部分を成す接続プールをコンフィグレーションおよび管理するために Administration Console で設定される属性について説明します。接続性の設定に必要な手順については、「JDBC 接続の管理」のコンフィグレーション手順および『WebLogic JDBC プログラミング ガイド』を参照してください。

[一般]

属性

説明

値の範囲

デフォルト値

[名前]

接続プールの名前を返す。

名前には英数字で 256 文字まで使用できるが、カンマまたはスペースは不可

NULL

[URL]

データベースの URL(形式は JDBC ドライバのマニュアルで指定されているとおり)。この URL は、物理データベース接続を作成するために JDBC ドライバに渡される。



[ドライバ クラス名]

JDBC ドライバ クラス名を表す文字列。これは、当該接続プール用に WebLogic Server と DBMS 間の物理接続を作成するのに使われる JDBC 2 層ドライバの完全パッケージ名である。java.sql.Driver インターフェースを実装するクラスの名前でなければならない。絶対パス名については、該当する JDBC ドライバのマニュアルを参照のこと。



[プロパティ]

この JDBC ドライバに渡されるプロパティのリスト。



[パスワード]

この値は、(名前と値の組として)プロパティに定義されているあらゆるパスワードに優先する。この属性は、物理データベース接続の作成時に 2 層 JDBC ドライバに渡される。 この値は暗号化形式で config.xml に格納されるので、これを使えば、そのファイルに平文のパスワードが保存されないようにすることができる。


NULL

[接続]

属性

説明

値の範囲

デフォルト値

[ログイン遅延時間]

各データベース接続を作成するまでにかかる遅延時間(秒数)。この遅延は、最初にプールが作成されるときにも、プールの生存期間中に物理データベース接続が作成されるときにも発生する。データベース サーバの中には、複数の接続要求が 短時間に連続して発生すると処理できないものがある。このプロパティを使えば、短い遅延を組み込んでデータベース サーバがすべての要求を処理できるようにすることが可能。

整数(秒)

0

[初期容量]

プールのコンフィグレーション時に作成する物理データベース接続の数。この数の接続を作成できなければ、当該接続プールは作成できない。これは、プールにおいて使用可能な状態に保たれる最小の物理接続数でもある。

整数。最小値 = 0

1

[最大容量]

当該接続プールが保有できる物理データベース接続の最大数。各種の JDBC ドライバとデータベース サーバにはおそらく、作成可能な物理接続の数に対する制限がある。

整数。可能な最小値 = 1

1

[増加容量]

プール容量を拡張する際の増加量。要求に応えるために使用できる物理接続がもうない場合には、接続プールは追加の物理データベース接続をこの数だけ作成し、プールに追加する。プールは、[最大容量] に設定されている物理接続の最大数を絶対に超過しないようにする。

整数。最小値 = 0

1

[縮小可]

True に設定すると、プールの縮小が有効になる。使用されていない接続が検出されたときにプールが[初期容量]に縮小できるかどうかを指定。

ブール

選択されている = true

選択されていない = false

true

[縮小間隔]

要求に合わせてインクリメンタルに容量が増大した接続プールを縮小するまでの待ち時間(分)を設定。縮小が行われるようにするには、 ShrinkingEnabled を true に設定しておく必要がある。

整数(分単位)。最小値= 1

15

[更新間隔]

接続更新間隔を設定。 未使用の接続はすべて、TestTableName を使ってテストされる。 このテストに合格しない接続は閉じられ、有効な物理データベース接続の再確立を試みる際に再開される。TestTableName が設定されていなければ、テストは実行されない。

整数(分単位)。

最小値 = 0

0

[ローカルトランザクションのサポート]

XA 接続プールにのみ適用され、XA ドライバ以外の場合には無視される。 XA ドライバがグローバル トランザクションのない SQL をサポートする場合には true に設定。

ブール

選択されている = true

選択されていない = false


選択されていない = false

[テスト]

属性

説明

値の範囲

デフォルト値

[テストテーブル名]

物理データベース接続のテスト時に使われるテーブルの名前を設定。接続のテストに使われるデフォルトの SQL は TestTableName からの「select count」。TestTableName が存在し、データベース ユーザからアクセスして接続可能でなければならない。大半のデータベース サーバでは、この SQL を最適化してテーブル スキャンを避けるが、それでも、行がほとんどあるいはまったくないことがわかっているテーブルの名前をTestTableName に設定したほうがよい。

TestTableName が「SQL」で始まる場合には、その先頭のトークンの後の残りの文字列は、接続のテストに使われるリテラル SQL 文とみなされる。

文字列

NULL

[リザーブされたときに接続をテスト]

リザーブされている接続をテストするかどうかの決定に使われる。true に設定された場合には、WebLogic Server はクライアントに接続を提供したあと、接続をテストする。このテストが行われると、クライアントがプールに接続を要求した場合、その要求に応えるまでに短い遅延が生じることになるが、クライアントはそのおかげで有効な接続を確実に受け取ることができるようになる(DBMS が利用可能およびアクセス可能であると仮定)。

ブール

選択されている = True

選択されていない = False


False

[リリースされたときに接続をテスト]

リリースされる接続をテストするかどうかを決定するために使われる。true に設定された場合には、WebLogic Server は接続をテストしてから接続プールに返す。プール内のすべての接続がすでに使用中で、かつクライアントが接続を待っている場合、接続のテスト中はクライアントの待ち時間が少しだけ長くなる。

ブール

選択されている = True

選択されていない = False


False

[対象]

[サーバ]

属性

説明

値の範囲

デフォルト値

[対象サーバ]

このデプロイメントの対象サーバを設定する。

文字列


[クラスタ]

属性

説明

値の範囲

デフォルト値

[対象クラスタ]

このデプロイメントの対象クラスタを設定する。

文字列


[モニタ]

属性

説明

値の範囲

デフォルト値

[サーバでデプロイされました]

プールのデプロイ先としてコンフィグレーションするサーバの数を示す整数。

整数


[Instances Currently Active]

当該プールに対して現在アクティブになっているサーバの数を示す整数。

整数


[メモ]

属性

説明

値の範囲

デフォルト値

[メモ]

ユーザが情報を入力するための領域を提供する。

文字列

NULL

詳細については、『WebLogic Server 管理者ガイド』の「JDBC 接続の管理」および『WebLogic JDBC プログラミング ガイド』を参照してください。

 

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