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EJB デプロイメント記述子
weblogic-ejb-jar.xml デプロイメント記述子
この章では、バージョン 6.1 の WebLogic Server に固有の XML 要素について説明します。これらの要素は weblogic600-ejb-jar.xml ファイルを構成し、WebLogic Server EJB コンテナ内のデプロイメント記述子を定義するために使われるものです。 これらの要素は、WebLogic Server Administration Console のほぼ同じ名前のフィールドに対応します。これらのデプロイメント記述子はバージョン 2.0 の EJB に対して使用します。
allow-concurrent-calls
機能
allow-concurrent-calls 要素では、ステートフル セッション Bean のインスタンスでメソッドの同時呼び出しを許可するかどうかを指定します。 デフォルトでは、allows-concurrent-calls の値は false です。 この要素の値を true に設定すると、メソッドの同時呼び出しが EJB コンテナによってブロックされ、直前の呼び出しが完了した時点で次のメソッドの処理に移行します。
cache-type
値の範囲 |
NRU | LRU |
デフォルト値 |
NRU |
要件 |
|
親要素 |
weblogic-enterprise-bean stateful-session-cache |
デプロイメント ファイル |
weblogic-ejb-jar.xml |
機能
この要素では、EJB のキャッシュ タイプを設定します。
connection-factory-jndi-name
機能
connection-factory-jndi-name 要素では、メッセージ駆動型 Bean がキューおよびトピックを作成するためにルックアップする JMS 接続ファクトリの JNDI 名を指定します。 この要素を指定しない場合、config.xml 内の weblogic.jms.MessageDrivenBeanConnectionFactory がデフォルト値となります。
concurrency-strategy
値の範囲 |
Exclusive | Database | ReadOnly |
デフォルト値 |
Database |
要件 |
省略可能な要素。 エンティティ EJB に対してのみ有効。 |
親要素 |
weblogic-enterprise-bean, |
デプロイメント ファイル |
weblogic-ejb-jar.xml |
機能
この要素では、エンティティ Bean への同時アクセスをコンテナでどのように管理するかを指定します。 この要素には、次の 3 つの値のいずれかを設定できます。
db-is-shared
値の範囲 |
true | false |
デフォルト値 |
true |
要件 |
省略可能な要素。 エンティティ EJB に対してのみ有効。 |
親要素 |
weblogic-enterprise-bean, |
デプロイメント ファイル |
weblogic-ejb-jar.xml |
機能
db-is-shared 要素は、エンティティ Bean だけに適用されます。 この要素の値を true に設定すると、WebLogic Server は EJB のデータをトランザクションの間に変更できないことを想定し、各トランザクションの開始時にデータを再ロードします。 false に設定すると、WebLogic Server は永続ストア内の EJB データに排他的にアクセスできることを想定します。
delay-updates-until-end-of-tx
値の範囲 |
true | false |
デフォルト値 |
true |
要件 |
省略可能な要素。 エンティティ EJB に対してのみ有効。 |
親要素 |
weblogic-enterprise-bean, |
デプロイメント ファイル |
weblogic-ejb-jar.xml |
機能
トランザクションの完了時に、トランザクションを構成する全 Bean の永続ストアを更新するには、この要素を true(デフォルト)に設定します。 このように設定すると、不必要な更新が回避されるためパフォーマンスが向上するのが一般的です。 ただしこの設定では、データベース トランザクション内部でのデータベース更新の順序は保持されません。
データストアで分離レベル TRANSACTION_READ_UNCOMMITTED を使用する場合に、ほかのデータベース ユーザが、進行中のトランザクションの中間結果を確認できるようにすることができます。 この場合、各メソッド呼び出しの完了時に Bean の永続ストアが更新されるように、delay-updates-until-end-of-tx の値を false に設定します。
注意: delay-updates-until-end-of-tx を false に設定すると、各メソッドの呼び出し後にデータベースの更新はデータベースに送られるだけで、コミットはされません。 更新はトランザクションが完了した時点でデータベースにコミットされるか、またはロールバックされます。
description
値の範囲 |
なし |
デフォルト値 |
なし |
要件 |
なし |
親要素 |
weblogic-enterprise-bean, |
デプロイメント ファイル |
weblogic-ejb-jar.xml |
機能
description 要素には、親の要素について説明するテキストを指定します。
destination-jndi-name
値の範囲 |
有効な JNDI 名 |
デフォルト値 |
なし |
要件 |
message-driven-descriptor に必要。 |
親要素 |
weblogic-enterprise-bean |
デプロイメント ファイル |
weblogic-ejb-jar.xml |
機能
destination-jndi-name 要素では、メッセージ駆動型 Bean を、WebLogic Server JNDI ツリーにデプロイされた実際の JMS キューまたはトピックと関連付けるために使われる JNDI 名を指定します。
ejb-name
値の範囲 |
ejb-jar.xml に定義された EJB の名前 |
デフォルト値 |
なし |
要件 |
method スタンザ内で必須の要素。 名前は NMTOKEN の辞書ルールに従う必要がある。 |
親要素 |
weblogic-enterprise-bean |
デプロイメント ファイル |
weblogic-ejb-jar.xml |
機能
ejb-name 要素では、WebLogic Server が分離レベル プロパティを適用する EJB の名前を指定します。 この名前は、ejb-jar ファイルのデプロイメント記述子によって割り当てられます。 同じ ejb.jar ファイルに定義されるエンタープライズ Bean 間で一意な名前を指定する必要があります。 エンタープライズ Bean のコードは名前に依存しないため、アプリケーションをアセンブルする過程で、エンタープライズ Bean の機能を変更せずに名前を変更できます。 デプロイメント記述子に定義される EJB 名と、デプロイヤがエンタープライズ Bean のホームに割り当てる JNDI 名との間に構造的な関係はありません。
ejb-reference-description
値の範囲 |
なし(XML スタンザ) |
デフォルト値 |
なし(XML スタンザ) |
要件 |
省略可能な要素。 |
親要素 |
weblogic-enterprise-bean |
デプロイメント ファイル |
weblogic-ejb-jar.xml |
機能
resource-description スタンザは、ejb-jar.xml に定義されるリソース参照を、WebLogic Server で利用可能な実際のリソースの JNDI 名にマッピングします。
ejb-ref-name
値の範囲 |
なし |
デフォルト値 |
なし |
要件 |
省略可能な要素。 |
親要素 |
weblogic-enterprise-bean |
デプロイメント ファイル |
weblogic-ejb-jar.xml |
機能
resource-description スタンザは、ejb-jar.xml に定義されるリソース参照を、WebLogic Server で利用可能な実際のリソースの JNDI 名にマッピングします。
ejb-local-reference-description
値の範囲 |
なし(XML スタンザ) |
デフォルト値 |
なし(XML スタンザ) |
要件 |
省略可能な要素。 |
親要素 |
weblogic-enterprise-bean |
デプロイメント ファイル |
weblogic-ejb-jar.xml |
機能
ejb-local-reference-description 要素は、EJB ローカルの参照において Bean によって参照される EJB の、WebLogic Server における JNDI 名をマッピングするために使用します。
enable-call-by-reference
値の範囲 |
true | false |
デフォルト値 |
true |
要件 |
省略可能な要素。 |
親要素 |
weblogic-enterprise-bean ejb-reference-description |
デプロイメント ファイル |
weblogic-ejb-jar.xml |
機能
デフォルトでは、同じサーバの内部から呼び出される EJB メソッドでは、参照によって引数を渡します。 この方式ではパラメータがコピーされないため、メソッド呼び出しのパフォーマンスが向上します。
enable-call-by-reference 要素の値を False に設定すると、EJB メソッドへのパラメータは、EJB 1.1 仕様に準拠する形式(値渡し)でコピーされます。 EJB がサーバの内部からではなくリモートで呼び出されるときは常に、値渡しが必要です。
entity-cache
値の範囲 |
なし(XML スタンザ) |
デフォルト値 |
なし(XML スタンザ) |
要件 |
entity-cache 要素は省略可能で、エンティティ EJB に対してのみ有効である。 |
親要素 |
weblogic-enterprise-bean, |
デプロイメント ファイル |
weblogic-ejb-jar.xml |
機能
entity-cache 要素では、WebLogic Server の内部でエンティティ EJB のインスタンスをキャッシュするために使われる以下のオプションを定義します。
entity-clustering
値の範囲 |
なし(XML スタンザ) |
デフォルト値 |
なし(XML スタンザ) |
要件 |
省略可能な要素。 クラスタ内の EJB に対してのみ有効。 |
親要素 |
weblogic-enterprise-bean, |
デプロイメント ファイル |
weblogic-ejb-jar.xml |
機能
entity-clustering 要素では以下のオプションを使用して、エンティティ Bean が WebLogic クラスタにどのようにレプリケートされるかを指定します。
entity-descriptor
値の範囲 |
なし(XML スタンザ) |
デフォルト値 |
なし(XML スタンザ) |
要件 |
.jar 内の各エンティティ EJB に対して、1 つの entity-descriptor スタンザが必要である。 |
親要素 |
weblogic-enterprise-bean |
デプロイメント ファイル |
weblogic-ejb-jar.xml |
機能
entity-descriptor 要素では、エンティティ Bean に適用される以下のデプロイメント パラメータを指定します。
finders-load
値の範囲 |
true | false |
デフォルト値 |
true |
要件 |
省略可能な要素。 CMP エンティティ EJB に対してのみ有効。 |
親要素 |
weblogic-enterprise-bean, |
デプロイメント ファイル |
weblogic-ejb-jar.xml |
機能
finders-call-ejbload 要素は、ファインダ メソッドへの呼び出しによって Bean への参照が返された後で、WebLogic Server が EJB をキャッシュにロードするかどうかを決定します。 この要素の値を true に設定すると、Bean への参照がファインダによって返された場合に、WebLogic は Bean を直ちにキャッシュにロードします。 false に設定すると、メソッドが最初に呼び出されるまで、WebLogic Server は Bean をキャッシュに自動的にロードしません。この動作は EJB 1.1 仕様に準拠しています。
home-call-router-class-name
機能
home-call-router-class-name 要素では、Bean のメソッド呼び出しをルーティングするために使用するカスタム クラスの名前を指定します。 このクラスは weblogic.rmi.extensions.CallRouter() を実装しなければなりません。 この要素の値を指定した場合、各メソッド呼び出しの前にこのクラスのインスタンスが呼び出されます。 このとき、ルータ クラスでメソッド パラメータに基づいてルーティング先のサーバを選択する機会が設けられます。 ルータ クラスはサーバ名または NULL のどちらかを返します。NULL が返された場合、サーバの選択は現在のロード アルゴリズムに基づいて行われます。
home-is-clusterable
機能
home-is-clusterable 要素の値が true のとき、クラスタ内の複数の WebLogic Server から EJB をデプロイすることができます。 ホーム スタブへの呼び出しは、この Bean がデプロイされるサーバ間でロードバランシングされ、Bean が動作しているサーバに到達できない場合、呼び出しは自動的に、Bean が動作している別のサーバへとフェイルオーバされます。
home-load-algorithm
機能
home-load-algorithm 要素では、EJB ホームのレプリカ間でロードバランシングを行うためのアルゴリズムを指定します。 このプロパティを定義しない場合、WebLogic Server はサーバ プロパティ weblogic.cluster.defaultLoadAlgorithm によって指定されるアルゴリズムを使用します。
home-load-algorithm には、以下のいずれかの値を設定できます。
idle-timeout-seconds
機能
idle-timeout-seconds 要素では、ステートフル EJB をキャッシュに保持する最長の時間を定義します。 この時間が経過した後で、キャッシュ内の Bean の数が max-beans-in-cache の制限に達すると、WebLogic Server は Bean のインスタンスを削除します。 削除された Bean インスタンスはパッシブ化されます。
initial-beans-in-free-pool
値の範囲 |
0 から maxBeans までの範囲内 |
デフォルト値 |
0 |
要件 |
省略可能な要素。 ステートレス セッション EJB に対してのみ有効。 |
親要素 |
weblogic-enterprise-bean, |
デプロイメント ファイル |
weblogic-ejb-jar.xml |
機能
initial-beans-in-free-pool の値を指定する場合、プールの初期サイズを設定します。WebLogic Server は、起動時にすべての Bean クラスについて、指定された数の Bean インスタンスをフリー プールに格納します。 このようにフリー プールを満たしておくことにより、新しいインスタンスを生成しなくても Bean に対しての初期リクエストを処理できるため、EJB の初期応答時間が改善されます。
initial-context-factory
機能
initial-context-factory 要素では、コンテナが自らの接続ファクトリを作成するために使用する contextFactory を指定します。 この要素の値を指定しない場合のデフォルト値は weblogic.jndi.WLInitialContextFactory です。
is-modified-method-name
値の範囲 |
エンティティ EJB の有効なメソッド名 |
デフォルト値 |
なし |
要件 |
省略可能な要素。 エンティティ EJB に対してのみ有効。 |
親要素 |
weblogic-enterprise-bean, |
デプロイメント ファイル |
weblogic-ejb-jar.xml |
機能
is-modified-method-name 要素では、EJB が格納されるときに WebLogic Server が呼び出すメソッドを指定します。 指定されたメソッドは、boolean 型の値を返す必要があります。 メソッドを指定しない場合、WebLogic Server は常に、EJB に変更が加えられたことを想定して EJB を保存します。
メソッドを定義して適切に設定することにより、EJB 1.1 準拠の Bean と、Bean 管理永続性を使用する Bean のパフォーマンスを改善できます。 ただし、メソッドの戻り値に誤りがあると、データの不整合に関する問題が生じる可能性があります。
注意: EJB 2.0 仕様に基づく、バージョン 2.0 の CMP エンティティ EJB については、isModified() は不要になりました。 ただし、BMP EJB およびバージョン 1.1 の CMP EJB では、引き続きこのメソッドが必要です。 永続性がコンテナによって管理される EJB 2.0 のエンティティ Bean をデプロイすると、WebLogic Server は EJB のどのフィールドに変更が行われたかを自動的に検出し、該当するフィールドだけを基盤のデータストアに書き込みます。
isolation-level
値の範囲 |
Serializable | ReadCommitted | ReadUncommitted | RepeatableRead |
デフォルト値 |
なし |
要件 |
省略可能な要素。 |
親要素 |
weblogic-enterprise-bean, |
デプロイメント ファイル |
weblogic-ejb-jar.xml |
機能
isolation-level 要素では、EJB のデータベース操作のすべてに適用される分離レベルを指定します。 isolation-level には、以下の値を設定できます。
それぞれの分離レベルの効用およびサポート状況の詳細については、使用しているデータベースのドキュメントを参照してください。
jndi-name
機能
jndi-name 要素では、WebLogic Server で利用可能な実際の EJB、リソース、または参照の JNDI 名を指定します。
local-jndi-name
値の範囲 |
有効な JNDI 名 |
デフォルト値 |
なし |
要件 |
Bean がローカル ホームを持つ場合に必要。 |
親要素 |
weblogic-enterprise-bean |
デプロイメント ファイル |
weblogic-ejb-jar.xml |
機能
local-jndi-name 要素では、Bean のローカル ホームの JNDI 名を指定します。 Bean にリモート ホームとローカル ホームの両方が存在する場合、それぞれのホームに対応する 2 つの JNDI 名を Bean に定義する必要があります。
lifecycle
機能
lifecycle 要素では、WebLogic Server の内部での、ステートフル EJB およびエンティティ EJB のライフサイクルに影響するオプションを定義します。 現時点では、lifecycle 要素の子要素は passivation-strategy の 1 つだけです。
max-beans-in-cache
機能
max-beans-in-cache 要素では、このクラスのオブジェクトを最大何個までメモリに展開できるかを指定します。 オブジェクトの数が max-bean-in-cache に達すると、WebLogic Server はクライアントによって最近使われていない EJB の一部をパッシブ化します。max-beans-in-cache の値は、EJB が WebLogic Server キャッシュから削除されるタイミングにも影響します。
max-beans-in-free-pool
値の範囲 |
0 から maxBeans までの範囲内 |
デフォルト値 |
max Int |
要件 |
省略可能な要素。 ステートレス セッション EJB に対してのみ有効。 |
親要素 |
weblogic-enterprise-bean, |
デプロイメント ファイル |
weblogic-ejb-jar.xml |
機能
WebLogic Server は、すべてのステートレス セッション Bean クラスおよびメッセージ駆動型 Bean クラスについて、EJB のフリー プールを管理します。 max-beans-in-free-pool 要素では、このプールのサイズを定義します。 デフォルトでは、max-beans-in-free-pool の制限は設定されていません。フリー プール内の Bean の数は、利用可能なメモリ容量だけに制限されます。
message-driven-descriptor
値の範囲 |
なし(XML スタンザ) |
デフォルト値 |
なし(XML スタンザ) |
要件 |
|
親要素 |
weblogic-enterprise-bean |
デプロイメント ファイル |
weblogic-ejb-jar.xml |
機能
message-driven-descriptor 要素は、WebLogic Server における JMS の送り先にメッセージ駆動型 Bean を関連付けます。 この要素では、以下のデプロイメント パラメータを指定します。
method
値の範囲 |
なし(XML スタンザ) |
デフォルト値 |
なし(XML スタンザ) |
要件 |
省略可能な要素。 複数の EJB メソッドをコンフィグレーションするために、複数の method 要素を指定可能。 |
親要素 |
weblogic-enterprise-bean transaction-isolation |
デプロイメント ファイル |
weblogic-ejb-jar.xml |
機能
method 要素では、エンタープライズ Bean のホーム インターフェースまたはリモート インターフェースのメソッド、またはメソッドの集合を定義します。
method-intf
値の範囲 |
Home | Remote |
デフォルト値 |
なし |
要件 |
省略可能な要素。 |
親要素 |
weblogic-enterprise-bean |
デプロイメント ファイル |
weblogic-ejb-jar.xml |
機能
method-intf 要素では、WebLogic Server が分離レベル プロパティを適用する EJB インターフェースを指定します。 この要素は、EJB のホーム インターフェースとリモート インターフェースでシグネチャが一致するメソッドを区別する必要がある場合にのみ使用します。
method-name
値の範囲 |
ejb-jar.xml | * に定義された EJB の名前 |
デフォルト値 |
なし |
要件 |
method スタンザ内の必須要素。 |
親要素 |
weblogic-enterprise-bean |
デプロイメント ファイル |
weblogic-ejb-jar.xml |
機能
method-name 要素では、WebLogic Server が分離レベル プロパティを適用する個別の EJB メソッドの名前を指定します。 EJB のホーム インターフェースおよびリモート インターフェースの全メソッドを指定するには、アスタリスク(*)を使用します。
method-name を指定する場合、指定された ejb-name でメソッドが利用可能でなければなりません。
method-param
値の範囲 |
メソッド パラメータの Java 型名(完全修飾形式) |
デフォルト値 |
なし |
要件 |
method-params 内の必須要素。 |
親要素 |
weblogic-enterprise-bean transaction-isolation |
デプロイメント ファイル |
weblogic-ejb-jar.xml |
機能
method-param 要素では、メソッド パラメータの Java 型名を完全修飾形式で指定します。
method-params
値の範囲 |
なし(XML スタンザ) |
デフォルト値 |
なし(XML スタンザ) |
要件 |
省略可能なスタンザ。 |
親要素 |
weblogic-enterprise-bean transaction-isolation |
デプロイメント ファイル |
weblogic-ejb-jar.xml |
機能
method-params スタンザは、個々のメソッド パラメータの Java 型名を定義する 1 つ以上の要素で構成されます。
passivation-strategy
値の範囲 |
default | transaction |
デフォルト値 |
default |
要件 |
省略可能な要素。エンティティ EJB に対してのみ有効。 |
親要素 |
weblogic-enterprise-bean, |
デプロイメント ファイル |
weblogic-ejb-jar.xml |
機能
passivation-strategy 要素では、WebLogic Server キャッシュ内のエンティティ EJB の中間状態を保持するかどうかを指定します。
persistence
値の範囲 |
なし(XML スタンザ) |
デフォルト値 |
なし(XML スタンザ) |
要件 |
コンテナ管理による永続性サービスを利用するエンティティ EJB に対してのみ必要。 |
親要素 |
weblogic-enterprise-bean, |
デプロイメント ファイル |
weblogic-ejb-jar.xml |
機能
persistence 要素では、以下のオプションを定義します。これらのオプションは、WebLogic Server で使用するエンティティ EJB の永続性タイプ、トランザクション コミット時の動作、ejbLoad() および ejbStore() の動作を決定します。
persistence-type
値の範囲 |
なし(XML スタンザ) |
デフォルト値 |
なし(XML スタンザ) |
要件 |
コンテナ管理による永続性サービスを利用するエンティティ EJB に対してのみ必要。 |
親要素 |
weblogic-enterprise-bean, |
デプロイメント ファイル |
weblogic-ejb-jar.xml |
機能
persistence-type 要素では、エンティティ EJB で利用できる永続性サービスを定義します。 weblogic-ejb-jar.xml ファイルには、複数の永続性サービスを使って EJB をテストする目的で、複数の persistence-type スタンザを定義することができます。 デプロイメント時には、persistence-use に定義される永続性タイプだけが実際に使われます。
persistence-type 要素には、永続性タイプを識別する以下の子要素が含まれます。
persistence-use
値の範囲 |
なし(XML スタンザ) |
デフォルト値 |
なし(XML スタンザ) |
要件 |
コンテナ管理による永続性サービスを利用するエンティティ EJB に対してのみ必要。 |
親要素 |
weblogic-enterprise-bean, |
デプロイメント ファイル |
weblogic-ejb-jar.xml |
機能
persistence-use 要素は persistence-type に似ていますが、デプロイメント時に実際に使われる永続性サービスを定義する点が異なります。persistence-use では、persistence-type の構造内で定義される type-identifier および type-version の各要素の値によってサービスを識別します。
persistent-store-dir
値の範囲 |
完全修飾形式のファイル システム パス |
デフォルト値 |
なし |
要件 |
省略可能な要素。 |
親要素 |
weblogic-enterprise-bean stateful-session-descriptor |
デプロイメント ファイル |
weblogic-ejb-jar.xml |
機能
persistent-store-dir 要素では、パッシブ化されたステートフル セッション Bean インスタンスの状態を WebLogic Server が格納する、ファイル システム内のディレクトリを指定します。
pool
値の範囲 |
なし(XML スタンザ) |
デフォルト値 |
なし(XML スタンザ) |
要件 |
省略可能な要素。 |
親要素 |
weblogic-enterprise-bean |
デプロイメント ファイル |
weblogic-ejb-jar.xml |
機能
pool 要素では、ステートレス セッション EJB およびメッセージ駆動型 EJB について、WebLogic Server のフリー プールの動作をコンフィグレーションします。 以下のオプションを指定できます。
principal-name
機能
principal-name 要素では、指定された role-name に適用される、実際の WebLogic Server プリンシパルの名前を指定します。
provider-url
値の範囲 |
有効な名前 |
デフォルト値 |
なし |
要件 |
initial-context-factory および connection-factory-jndi-name とともに使用する。 |
親要素 |
weblogic-enterprise-bean |
デプロイメント ファイル |
weblogic-ejb-jar.xml |
機能
provider-url 要素では、InitialContext によって使われる URL プロバイダを指定します。 通常、これは host : port の形式です。
read-timeout-seconds
値の範囲 |
0 から maxSeconds までの範囲内 |
デフォルト値 |
600 |
要件 |
省略可能な要素。 エンティティ EJB に対してのみ有効。 |
親要素 |
weblogic-enterprise-bean, |
デプロイメント ファイル |
weblogic-ejb-jar.xml |
機能
read-timeout-seconds 要素では、読み取り専用のエンティティ Bean に対する ejbLoad() の呼び出しの間の秒数を指定します。 デフォルトでは、read-timeout-seconds は 0 に設定されており、WebLogic Server は Bean がキャッシュに移動されるときにのみ ejbLoad() を呼び出します。
reference-descriptor
値の範囲 |
なし(XML スタンザ) |
デフォルト値 |
なし(XML スタンザ) |
要件 |
省略可能な要素。 |
親要素 |
weblogic-enterprise-bean |
デプロイメント ファイル |
weblogic-ejb-jar.xml |
機能
reference-descriptor 要素は、ejb-jar.xml ファイルに定義された参照を、WebLogic Server で利用可能な実際のリソース ファクトリおよび EJB の JNDI 名にマッピングします。
replication-type
値の範囲 |
InMemory | None |
デフォルト値 |
なし |
要件 |
省略可能な要素。 クラスタ内のステートフル セッション EJB に対してのみ有効。 |
親要素 |
weblogic-enterprise-bean |
デプロイメント ファイル |
weblogic-ejb-jar.xml |
機能
replication-type 要素では、クラスタを構成する複数の WebLogic Server インスタンスの間で、ステートフル セッション EJB の状態をレプリケートするかどうかを指定します。 この要素の値として InMemory を選択すると、EJB の状態はレプリケートされます。 None を選択すると、状態はレプリケートされません。
res-env-ref-name
値の範囲 |
ejb-jar.xml ファイルに定義された有効なリソース環境参照名 |
デフォルト値 |
なし |
要件 |
なし |
親要素 |
weblogic-enterprise-bean |
デプロイメント ファイル |
weblogic-ejb-jar.xml |
機能
res-env-ref-name 要素では、リソース環境参照の名前を指定します。
res-ref-name
値の範囲 |
ejb-jar.xml ファイルに定義された有効なリソース参照名 |
デフォルト値 |
なし |
要件 |
ejb-jar.xml 内のリソース参照を EJB で指定する場合に必須の要素。 |
親要素 |
weblogic-enterprise-bean |
デプロイメント ファイル |
weblogic-ejb-jar.xml |
機能
res-ref-name 要素では、リソース ファクトリ参照の名前を指定します。 これは、EJB プロバイダがデプロイメント ファイル ejb-jar.xml の内部で定義する参照です。
resource-env-description
値の範囲 |
なし(XML スタンザ) |
デフォルト値 |
なし(XML スタンザ) |
要件 |
省略可能な要素。 |
親要素 |
weblogic-enterprise-bean |
デプロイメント ファイル |
weblogic-ejb-jar.xml |
機能
resource-env-description 要素は、ejb-jar.xml ファイルに定義されたリソース環境参照を、WebLogic Server で利用可能な実際のリソースの JNDI 名にマッピングします。
resource-description
値の範囲 |
なし(XML スタンザ) |
デフォルト値 |
なし(XML スタンザ) |
要件 |
省略可能な要素。 |
親要素 |
weblogic-enterprise-bean |
デプロイメント ファイル |
weblogic-ejb-jar.xml |
機能
resource-description 要素は、ejb-jar.xml ファイルに定義されたリソース参照を、WebLogic Server で利用可能な実際のリソースの JNDI 名にマッピングします。
role-name
値の範囲 |
ejb-jar.xml に定義された EJB ロール名 |
デフォルト値 |
なし |
要件 |
security-role-assignment 内で必須の要素。 |
親要素 |
weblogic-enterprise-bean |
デプロイメント ファイル |
weblogic-ejb-jar.xml |
機能
role-name 要素は、EJB プロバイダがデプロイメント ファイル ejb-jar.xml に定義するアプリケーション ロール名を識別します。 スタンザ内でこの要素に続く principal-name 要素は、この要素で指定された role-name に WebLogic Server プリンシパルをマッピングします。
run-as-identity-principal
値の範囲 |
ejb-jar.xml に定義されるアイデンティティとして使われるプリンシパル。 |
デフォルト値 |
なし |
要件 |
security-role-assignment 内で必須の要素。 |
親要素 |
weblogic-enterprise-bean |
デプロイメント ファイル |
weblogic-ejb-jar.xml |
機能
run-as-identity-principal 要素では、ejb-jar.xml ファイルで security-identity.run-as-specified-identity が設定された Bean のアイデンティティとして使われるプリンシパルを指定します。
この要素に設定するプリンシパル名は、run-as-specified--identity ロールにマッピングされるプリンシパルのいずれかでなければなりません。
security-role-assignment
値の範囲 |
なし(XML スタンザ) |
デフォルト値 |
なし(XML スタンザ) |
要件 |
ejb-jar.xml にアプリケーション ロールが定義される場合に必須の要素。 |
親要素 |
weblogic-ejb-jar |
デプロイメント ファイル |
weblogic-ejb-jar.xml |
機能
security-role-assignment スタンザは、ejb-jar.xml ファイルに定義されたアプリケーション ロールを、WebLogic Server で利用可能なセキュリティ プリンシパルの名前にマッピングします。
stateful-session-cache
値の範囲 |
なし(XML スタンザ) |
デフォルト値 |
なし(XML スタンザ) |
要件 |
stateful-session-cache スタンザは省略可能で、ステートフル セッション EJB に対してのみ有効である。 |
親要素 |
weblogic-enterprise-bean, |
デプロイメント ファイル |
weblogic-ejb-jar.xml |
機能
stateful-session-cache 要素では、WebLogic Server 内部のステートフル セッション EJB のインスタンスをキャッシュするために使われる、以下のオプションを定義します。
stateful-session-clustering
値の範囲 |
なし(XML スタンザ) |
デフォルト値 |
なし(XML スタンザ) |
要件 |
省略可能な要素。 クラスタ内のステートフル セッション EJB に対してのみ有効。 |
親要素 |
weblogic-enterprise-bean, |
デプロイメント ファイル |
weblogic-ejb-jar.xml |
機能
stateful-session-clustering スタンザ要素では、クラスタ内のステートフル セッション EJB のインスタンスをレプリケートするときの、WebLogic Server の動作を決定する以下のオプションを指定します。
stateful-session-descriptor
値の範囲 |
なし(XML スタンザ) |
デフォルト値 |
なし(XML スタンザ) |
要件 |
.jar 内のステートフル セッション EJB のそれぞれに対して、1 つの stateful-session-descriptor スタンザが必要である。 |
親要素 |
weblogic-enterprise-bean |
デプロイメント ファイル |
weblogic-ejb-jar.xml |
機能
stateful-session-descriptor 要素では、WebLogic Server 内のステートフル セッション EJB に適用される以下のデプロイメント パラメータを指定します。
stateless-bean-call-router-class-name
値の範囲 |
有効なルータ クラス名 |
デフォルト値 |
なし |
要件 |
省略可能な要素。 クラスタ内のステートレス セッション EJB に対してのみ有効。 |
親要素 |
weblogic-enterprise-bean, |
デプロイメント ファイル |
weblogic-ejb-jar.xml |
機能
stateless-bean-call-router-class-name 要素では、Bean のメソッド呼び出しをルーティングするために使用するカスタム クラスの名前を指定します。 このクラスは weblogic.rmi.extensions.CallRouter() を実装しなければなりません。 この要素の値を指定した場合、各メソッド呼び出しの前にこのクラスのインスタンスが呼び出されます。 このとき、ルータ クラスでメソッド パラメータに基づいてルーティング先のサーバを選択する機会が設けられます。 ルータ クラスはサーバ名または NULL のどちらかを返します。NULL が返された場合、サーバの選択は現在のロード アルゴリズムに基づいて行われます。
stateless-bean-is-clusterable
値の範囲 |
true | false |
デフォルト値 |
true |
要件 |
省略可能な要素。 クラスタ内のステートレス セッション EJB に対してのみ有効。 |
親要素 |
weblogic-enterprise-bean, |
デプロイメント ファイル |
weblogic-ejb-jar.xml |
機能
stateless-bean-is-clusterable 要素の値が true のとき、クラスタ内の複数の WebLogic Server から EJB をデプロイすることができます。 ホーム スタブへの呼び出しは、この Bean がデプロイされるサーバ間でロードバランシングされ、Bean が動作しているサーバに到達できない場合、呼び出しは自動的に、Bean が動作している別のサーバへとフェイルオーバされます。
stateless-bean-load-algorithm
機能
stateless-bean-load-algorithm 要素では、EJB ホームのレプリカ間でロードバランシングを行うために使用するアルゴリズムを指定します。 このプロパティを定義しない場合、WebLogic Server はサーバ プロパティ weblogic.cluster.defaultLoadAlgorithm によって指定されるアルゴリズムを使用します。
stateless-bean-load-algorithm には、以下のいずれかの値を設定できます。
stateless-bean-methods-are-idempotent
値の範囲 |
true | false |
デフォルト値 |
false |
要件 |
省略可能な要素。 クラスタ内のステートレス セッション EJB に対してのみ有効。 |
親要素 |
weblogic-enterprise-bean, |
デプロイメント ファイル |
weblogic-ejb-jar.xml |
機能
この要素は true または false のどちらかに設定できます。 同じ引数を使って同じメソッドを繰り返し呼び出すときの結果が、メソッドを 1 回呼び出すときとまったく同じになるように Bean が記述されている場合にのみ、stateless-bean-methods-are-idempotent を true に設定します。 このように設定すると、フェイルオーバ処理で、障害を起こしたサーバ上で呼び出しが実際に完了したかどうかを調べる必要なしに、失敗した呼び出しを再試行することができます。 このプロパティを true に設定すると、Bean が動作している別のサーバが到達可能である限り、どのような障害からも Bean スタブを自動的に回復できます。
stateless-clustering
値の範囲 |
なし(XML スタンザ) |
デフォルト値 |
なし(XML スタンザ) |
要件 |
省略可能な要素。 クラスタ内のステートレス セッション EJB に対してのみ有効。 |
親要素 |
weblogic-enterprise-bean, |
デプロイメント ファイル |
weblogic-ejb-jar.xml |
機能
stateless-clustering 要素では、クラスタ内のステートレス セッション EJB のインスタンスをレプリケートするときの、WebLogic Server の動作を決定する以下のオプションを指定します。
stateless-session-descriptor
値の範囲 |
なし(XML スタンザ) |
デフォルト値 |
なし(XML スタンザ) |
要件 |
.jar 内のステートレス セッション EJB のそれぞれに対して、1 つの stateless-session-descriptor 要素が必要である。 |
親要素 |
weblogic-enterprise-bean |
デプロイメント ファイル |
weblogic-ejb-jar.xml |
機能
stateless-session-descriptor 要素では、WebLogic Server 内のステートレス セッション EJB のキャッシング、クラスタリング、永続性などに関係するデプロイメント パラメータを定義します。
transaction-descriptor
値の範囲 |
なし(XML スタンザ) |
デフォルト値 |
なし(XML スタンザ) |
要件 |
省略可能な要素。 |
親要素 |
weblogic-enterprise-bean |
デプロイメント ファイル |
weblogic-ejb-jar.xml |
機能
transaction-descriptor 要素では、WebLogic Server でのトランザクション動作を定義するオプションを指定します。 現時点で、このスタンザに含まれる要素は trans-timeout-seconds だけです。
transaction-isolation
値の範囲 |
なし(XML スタンザ) |
デフォルト値 |
なし(XML スタンザ) |
要件 |
省略可能な要素。 |
親要素 |
transaction-description |
デプロイメント ファイル |
weblogic-ejb-jar.xml |
機能
transaction-isolation 要素では、EJB に関してメソッドレベルでのトランザクション分離設定を定義します。
trans-timeout-seconds
値の範囲 |
0 から maxSeconds までの範囲内 |
デフォルト値 |
30 |
要件 |
省略可能な要素。 すべての EJB に対して有効。 |
親要素 |
weblogic-enterprise-bean, |
デプロイメント ファイル |
weblogic-ejb-jar.xml |
機能
trans-timeout-seconds 要素では、EJB のコンテナによって開始されるトランザクションについて、最長の継続期間を指定します。 トランザクションが trans-timeout-seconds の秒数を超過すると、WebLogic Server はトランザクションをロールバックします。
trans-timeout-seconds の値を指定しない場合、コンテナによって開始されるトランザクションは、デフォルトで 5 分後にタイムアウトします。
type-identifier
機能
type-identifier 要素には、エンティティ EJB の永続性タイプを識別するテキストを設定します。 WebLogic Server の RDBMS ベースの永続性では、識別子 WebLogic_CMP_RDBMS が使われます。 BEA 以外のベンダが提供する永続性メカニズムを利用する場合、type-identifier の有効な値については、各ベンダが提供するドキュメントを参照してください。
type-storage
値の範囲 |
有効な文字列 |
デフォルト値 |
なし |
要件 |
コンテナ管理による永続性サービスを利用するエンティティ EJB に対してのみ必要。 |
親要素 |
weblogic-enterprise-bean, persistence-type |
デプロイメント ファイル |
weblogic-ejb-jar.xml |
機能
type-storage 要素には、この永続性タイプのデータが格納されるファイルの絶対パスを定義します。 このパスには、EJB のデプロイメント ファイル(.jar)またはデプロイメント ディレクトリの最上位を起点としたファイル位置を指定しなければなりません。
WebLogic Server の RDBMS ベースの永続性では一般に、weblogic-cmp-rdbms-jar.xml という名前の XML ファイルを使用して、Bean の永続性データを格納します。 このファイルは、.jar ファイルの META-INF サブディレクトリに格納されます。
type-version
機能
type-version 要素は、指定された永続性タイプのバージョンを識別します。
注意: WebLogic Server の RDBMS ベースの永続性を利用する場合、指定するバージョンは、WebLogic Server のリリースに対応する RDBMS 永続性バージョンと厳密に一致しなければなりません。 無効なバージョンを指定すると、以下のエラーが発生します。
weblogic.ejb.persistence.PersistenceSetupException: Error initializing the CMP Persistence Type for your bean: No installed Persistence Type matches the signature of (identifier ‘Weblogic_CMP_RDBMS’, version ‘version_number’).
weblogic-ejb-jar
値の範囲 |
|
デフォルト値 |
|
要件 |
|
親要素 |
weblogic-enterprise-bean, |
デプロイメント ファイル |
weblogic-ejb-jar.xml |
機能
weblogic-ejb-jar は、EJB デプロイメント記述子の weblogic コンポーネントのルート要素です。
weblogic-enterprise-bean
値の範囲 |
|
デフォルト値 |
|
要件 |
|
親要素 |
weblogic-enterprise-bean, |
デプロイメント ファイル |
weblogic-ejb-jar.xml |
機能
weblogic-enterprise-bean 要素には、WebLogic Server で利用可能な Bean のデプロイメント情報が定義されます。
この章では、バージョン 6.1 の WebLogic Server に固有の XML 要素について説明します。これらの要素は weblogic510-ejb-jar.xml ファイルを構成し、WebLogic Server EJB コンテナ内のデプロイメント記述子を定義するために使われるものです。 これらの要素は、WebLogic Server Administration Console のほぼ同じ名前のフィールドに対応します。 これらのデプロイメント記述子は、バージョン 1.1 の EJB に対して使用します。
caching-descriptor
caching-descriptor スタンザでは、WebLogic Server キャッシュ内の EJB の数と、EJB がパッシブ化されるかまたはプールに格納されるまでの時間を指定します。 スタンザ全体は、スタンザ内の各要素と同様に省略可能です。どの要素も定義しない場合、WebLogic Server はデフォルト値を使用します。
max-beans-in-free-pool
注意: この要素は、ステートレス セッション EJB に対してのみ有効です。
WebLogic Server は、すべての Bean クラスについて EJB のフリー プールを管理します。 この省略可能の要素では、プールのサイズを定義します。 デフォルトでは、max-beans-in-free-pool の制限は設定されていません。フリー プール内の Bean の数は、利用可能なメモリ容量だけに制限されます。
initial-beans-in-free-pool
注意: この要素は、ステートレス セッション EJB に対してのみ有効です。
initial-bean-in-free-pool の値を指定すると、WebLogic Server の起動時に、指定された数の Bean インスタンスがプールに格納されます。 このようにフリー プールを満たしておくことにより、新しいインスタンスを生成しなくても Bean に対しての初期リクエストを処理できるため、EJB の初期応答時間が改善されます。
initial-bean-in-free-pool 要素の値を定義しない場合、デフォルト値の 0 が使われます。
max-beans-in-cache
注意: この要素は、ステートフル セッション EJB およびエンティティ EJB に対してのみ有効です。
この要素では、このクラスのオブジェクトをメモリ上に何個まで展開できるかを指定します。 オブジェクトの数が max-bean-in-cache に達すると、WebLogic Server はクライアントによって最近使われていない EJB の一部をパッシブ化します。max-beans-in-cache の値は、EJB が WebLogic Server キャッシュから削除されるタイミングにも影響します。
max-beans-in-cache のデフォルト値は 100 です。
idle-timeout-seconds
idle-timeout-seconds 要素では、ステートフル EJB をキャッシュに保持する最長の時間を定義します。 この時間が経過した後で、キャッシュ内の Bean の数が max-beans-in-cache の制限に達すると、WebLogic Server は Bean インスタンスを削除する場合があります。
要素の値を定義しない場合、idle-timeout-seconds のデフォルト値は 600 です。
cache-strategy
cache-strategy 要素には、以下のいずれかの値を設定できます。
デフォルト値は Read-Write です。
read-timeout-seconds
read-timeout-seconds 要素では、読み取り専用のエンティティ Bean に対する ejbLoad() の呼び出しの間の秒数を指定します。 デフォルトでは、read-timeout-seconds は 600 秒に設定されます。 この値を 0 に設定すると、WebLogic Server は Bean がキャッシュに移動されるときにのみ ejbLoad を呼び出します。
persistence-descriptor
persistence-descriptor スタンザでは、エンティティ EJB の永続性オプションを指定します。
is-modified-method-name
is-modified-method-name 要素では、EJB が格納されるときに WebLogic Server が呼び出すメソッドを指定します。 指定されたメソッドは、boolean 型の値を返す必要があります。 メソッドを指定しない場合、WebLogic Server は常に、EJB に変更が加えられたことを想定して EJB を保存します。
メソッドを定義して適切に設定することにより、パフォーマンスが向上する可能性があります。 ただし、メソッドの戻り値に誤りがあると、データの不整合に関する問題が生じる可能性があります。
delay-updates-until-end-of-tx
トランザクションの完了時に、トランザクションを構成する全 Bean の永続ストアを更新するには、このプロパティを true(デフォルト)に設定します。 このように設定すると、不必要な更新が回避されるためパフォーマンスが向上するのが一般的です。 ただしこの設定では、データベース トランザクション内部でのデータベース更新の順序は保持されません。
データストアで分離レベル TRANSACTION_READ_UNCOMMITTED を使用する場合に、ほかのデータベース ユーザが、進行中のトランザクションの中間結果を確認できるようにすることができます。 この場合、各メソッド呼び出しの完了時に Bean の永続ストアが更新されるように、delay-updates-until-end-of-tx の値を false に設定します。
注意: delay-updates-until-end-of-tx を false に設定すると、各メソッドの呼び出し後にデータベースの更新はデータベースに送られるだけで、コミットはされません。 更新はトランザクションが完了した時点でデータベースにコミットされるか、またはロールバックされます。
persistence-type
persistence-type には、EJB で利用可能な永続性サービスを定義します。 複数の永続性サービスを使ったテストを行う目的で、weblogic-ejb-jar.xml ファイルに複数の persistence-type エントリを定義することができます。 デプロイメント時には、persistence-use に定義された永続性タイプだけが使われます。
persistence-type 要素は、サービスのプロパティを定義する以下の子要素で構成されます。
注意: 指定するバージョンは、WebLogic Server のリリースに対応する RDBMS 永続性のバージョンと厳密に一致しなければなりません。 無効なバージョンを指定すると、エラーが発生します。
weblogic.ejb.persistence.PersistenceSetupException: Error initializing the CMP Persistence Type for your bean: No installed Persistence Type matches the signature of (identifier ‘Weblogic_CMP_RDBMS’, version ‘version_number’).
WebLogic Server の RDBMS ベースの永続性では一般に、weblogic-cmp-rdbms-jar.xml という名前の XML ファイルを使用して、Bean の永続性データを格納します。 このファイルは、.jar ファイルの META-INF サブディレクトリに格納されます。
db-is-shared
db-is-shared 要素は、エンティティ Bean だけに適用されます。 この要素の値を true(デフォルト値)に設定すると、WebLogic Server は EJB データをトランザクションの間に変更できないことを想定し、各トランザクションの開始時にデータを再ロードします。 false に設定すると、WebLogic Server は永続ストア内の EJB データに排他的にアクセスできることを想定します。
stateful-session-persistent-store-dir
stateful-session-persistent-store-dir 要素では、パッシブ化されたステートフル セッション Bean インスタンスの状態が格納される、ファイル システム内のディレクトリを指定します。
persistence-use
persistence-use プロパティは persistence-type に似ていますが、デプロイメント時に実際に使われる永続性サービスを定義する点が異なります。persistence-use では、persistence-type の構造内で定義される type-identifier および type-version の各要素の値によってサービスを識別します。
clustering-descriptor
clustering-descriptor スタンザでは、WebLogic Server クラスタにデプロイされる EJB に関して、レプリケーションのプロパティおよび動作を定義します。 clustering-descriptor スタンザとその子要素は省略可能であり、シングルサーバ システムには適用されません。
home-is-clusterable
この要素は true または false のどちらかに設定できます。 home-is-clusterable 要素の値が true のとき、クラスタ内の複数の WebLogic Server から EJB をデプロイすることができます。 ホーム スタブへの呼び出しは、この Bean がデプロイされるサーバ間でロードバランシングされ、Bean が動作しているサーバに到達できない場合、呼び出しは自動的に、Bean が動作している別のサーバへとフェイルオーバされます。
home-load-algorithm
home-load-algorithm 要素では、EJB ホームのレプリカ間でロードバランシングを行うためのアルゴリズムを指定します。 このプロパティを定義しない場合、WebLogic Server はサーバ プロパティ weblogic.cluster.defaultLoadAlgorithm によって指定されるアルゴリズムを使用します。
home-load-algorithm には、以下のいずれかの値を設定できます。
home-call-router-class-name
home-call-router-class-name 要素では、Bean のメソッド呼び出しをルーティングするために使用するカスタム クラスを指定します。 このクラスは weblogic.rmi.extensions.CallRouter() を実装しなければなりません。 この要素の値を指定すると、各メソッド呼び出しの前にこのクラスのインスタンスが呼び出されます。 このとき、ルータ クラスでメソッド パラメータに基づいてルーティング先のサーバを選択する機会が設けられます。 ルータ クラスはサーバ名または NULL のどちらかを返します。NULL が返された場合、サーバの選択は現在のロード アルゴリズムに基づいて行われます。
stateless-bean-is-clusterable
このプロパティは home-is-clusterable に似ていますが、ステートレス セッション EJB だけに適用される点が異なります。
stateless-bean-load-algorithm
このプロパティは home-load-algorithm に似ていますが、ステートレス セッション EJB だけに適用される点が異なります。
stateless-bean-call-router-class-name
このプロパティは home-call-router-class-name に似ていますが、ステートレス セッション EJB だけに適用される点が異なります。
stateless-bean-methods-are-idempotent
この要素は true または false のどちらかに設定できます。 同じ引数を使って同じメソッドを繰り返し呼び出すときの結果が、メソッドを 1 回呼び出すときとまったく同じになるように Bean が記述されている場合にのみ、stateless-bean-methods-are-idempotent を true に設定します。 このように設定すると、フェイルオーバ処理で、障害を起こしたサーバ上で呼び出しが実際に完了したかどうかを調べる必要なしに、失敗した呼び出しを再試行することができます。 このプロパティを true に設定すると、Bean が動作している別のサーバが到達可能である限り、どのような障害からも Bean スタブを自動的に回復できます。
注意: このプロパティは、ステートレス セッション EJB だけに適用されます。
transaction-descriptor
transaction-descriptor スタンザは、WebLogic Server でのトランザクションの動作を定義する子要素で構成されます。 現時点で、このスタンザを構成する要素は次のとおりです。
trans-timeout-seconds
trans-timeout-seconds 要素では、EJB のコンテナによって開始されるトランザクションについて、最長の継続期間を指定します。 トランザクションが trans-timeout-seconds の秒数を超過すると、WebLogic Server はトランザクションをロールバックします。
trans-timeout-seconds の値を指定しない場合、コンテナによって開始されるトランザクションは、デフォルトで 5 分後にタイムアウトします。
reference-descriptor
reference-descriptor スタンザは、ejb-jar.xml ファイルに定義された参照を、WebLogic Server で利用可能な実際のリソース ファクトリおよび EJB の JNDI 名にマッピングします。
reference-descriptor スタンザの内部にはさらに、リソース ファクトリ参照および EJB 参照を定義するための 1 つ以上のスタンザ構造が含まれます。
resource-description
以下の子要素で、個別の resource-description を定義します。
ejb-reference-description
以下の子要素で、個別の ejb-reference-description を定義します。
transaction-isolation
transaction-isolation スタンザでは、EJB メソッドについてトランザクションの分離レベルを指定します。 このスタンザは、広い範囲の EJB メソッドに適用される、1 つ以上の isolation-level 要素で構成されます。
isolation-level
isolation-level は、特定の EJB メソッドに適用される、有効なトランザクション分離レベルを定義します。 isolation-level には、以下の値を設定できます。
それぞれの分離レベルの効用およびサポート状況の詳細については、使用しているデータベースのドキュメントを参照してください。
method
method スタンザは、分離レベルが適用される EJB メソッドを定義します。method では以下の子要素によって、さまざまな種類のメソッドを定義します。
security-role-assignment
security-role-assignment スタンザは、ejb-jar.xml ファイルに定義されたアプリケーション ロールを、WebLogic Server で利用可能なセキュリティ プリンシパルの名前にマッピングします。
security-role-assignment には、以下の要素ペアを 1 つ以上定義できます。
enable-call-by-reference
デフォルトでは、同じサーバの内部から呼び出される EJB メソッドでは、参照によって引数を渡します。 この方式ではパラメータがコピーされないため、メソッド呼び出しのパフォーマンスが向上します。
enable-call-by-reference 要素の値を false に設定すると、EJB メソッドへのパラメータは、EJB 1.1 仕様に準拠する形式(値渡し)でコピーされます。 EJB がサーバの内部からではなくリモートで呼び出されるときは常に、値渡しが必要です。
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