|
|
|
|
|
|
| | | |
クライアント アプリケーションのデプロイメント記述子の要素
以下の節では、WebLogic Server の J2EE クライアント アプリケーションのデプロイメント記述子について説明します。application-client.xml という J2EE の標準デプロイメント記述子、およびクライアント アプリケーションの JAR ファイルから派生した名前を持つ WebLogic 固有の実行時デプロイメント記述子の 2 種類が必要です。
application-client.xml のデプロイメント記述子の要素
application-client.xml ファイルは、J2EE クライアント アプリケーションのデプロイメント記述子です。以下の DOCTYPE 宣言を最初に指定しなければなりません。
<!DOCTYPE application-client PUBLIC "-//Sun Microsystems,
Inc.//DTD J2EE Application Client 1.2//EN"
"http://java.sun.com/j2ee/dtds/application-client_1_2.dtd">
以下の図は、application-client.xml デプロイメント記述子の構造を示しています。
以降の節では、ファイル内に表示される各要素について説明します。
application-client は、アプリケーション クライアントのデプロイメント記述子のルート要素です。アプリケーション クライアントのデプロイメント記述子は、クライアント アプリケーションで使用する EJB コンポーネントおよびその他のリソースを記述します。
application-client 要素内の各要素については、以降の節で説明します。
省略可能。icon 要素は、GUI ツールでアプリケーションを表す小さい画像または大きい画像の位置を指定します。この要素は現在、WebLogic Server では使用されていません。
省略可能。GUI ツールでアプリケーションを表す小さい（16x16 ピクセル） .gif 画像または .jpg 画像です。この要素は現在、WebLogic Server では使用されていません。
省略可能。GUI ツールでアプリケーションを表す大きい（32x32 ピクセル） .gif 画像または .jpg 画像です。この要素は現在、WebLogic Server では使用されていません。
display-name 要素は、アプリケーションの表示名（GUI ツールで表示することを想定した短い名前）を指定します。
省略可能。description 要素は、クライアント アプリケーションの説明文を提供します。
env-entry 要素には、クライアント アプリケーションの環境エントリの宣言が格納されます。
省略可能。description 要素には、特定の環境エントリの説明が格納されます。
env-entry-name 要素には、クライアント アプリケーションの環境エントリの名前が格納されます。
env-entry-type 要素には、Java タイプの環境エントリの完全修飾名が格納されます。java.lang.Boolean、java.lang.String、java.lang.Integer、java.lang.Double、java.lang.Byte、java.lang.Short、java.lang.Long、および java.lang.Float の値を指定できます。
省略可能。env-entry-value 要素には、クライアント アプリケーションの環境エントリの値が格納されます。値には、指定した env-entry-type のコンストラクタで有効な文字列値を指定する必要があります。
ejb-ref 要素は、クライアント アプリケーションで参照される EJB への参照の宣言に使用します。
省略可能。description 要素は、参照される EJB の説明文を提供します。
ejb-ref-name 要素には、参照される EJB の名前が格納されます。通常、名前には、ejb/Deposit のように ejb/ というプレフィックスが付けられます。
ejb-ref-type 要素には、参照される EJB で予期されるタイプ、Session または Entity が格納されます。
home 要素には、参照される EJB のホーム インタフェースの完全修飾名が格納されます。
remote 要素には、参照される EJB のリモート インタフェースの完全修飾名が格納されます。
ejb-link 要素は、EJB 参照が J2EE アプリケーション パッケージのエンタープライズ JavaBean にリンクされるように指定します。ejb-link 要素の値は、同じ J2EE アプリケーションの ejb-name の名前と同じでなければなりません。
resource-ref 要素は、クライアント アプリケーションの外部リソースに対する参照の宣言が格納されます。
省略可能。description 要素は、参照される外部リソースの説明文を格納します。
res-ref-name 要素は、リソース ファクトリ参照名を指定します。リソース ファクトリ参照名は、値にデータ ソースの JDNI 名が含まれるクライアント アプリケーションの環境エントリの名前です。
res-type 要素は、データ ソースのタイプを指定します。このタイプは、データ ソースによって実装されると予期される Java インタフェースまたはクラスによって指定されます。
res-auth 要素は、EJB コードによってプログラムでリソース マネージャに対するサインオンを行うか、または EJB の代わりにコンテナによってリソース マネージャに対するサインオンを行うかを指定します。後者の場合、コンテナは、デプロイヤから提供される情報を使用します。res-auth 要素には、Application または Container のうち 1 つまたは複数を指定できます。
WebLogic クライアント アプリケーションの実行時デプロイメント記述子
この XML 形式のデプロイメント記述子は、他のデプロイメント記述子とは異なり、クライアント アプリケーションの JAR ファイル内には保存されませんが、クライアント アプリケーションの JAR ファイルと同じディレクトリに保存する必要があります。
デプロイメント記述子のファイル名は、JAR ファイルの基本名に .runtime.xml という拡張子が付けられます。たとえば、クライアント アプリケーションが c:\applications\ClientMain.jar というファイルにパッケージングされている場合、実行時デプロイメント記述子は c:\applications\ClientMain.runtime.xml というファイルにあります。
以下の図は、実行時デプロイメント記述子の各要素の構造を示しています。
application-client 要素は、WebLogic 固有のクライアント実行時デプロイメント記述子のルート要素です。
env-entry 要素は、デプロイメント記述子で宣言された環境エントリの値を指定します。
env-entry-name 要素には、アプリケーション クライアントの環境エントリの名前が指定されます。
例 :
<env-entry-name>EmployeeAppDB</env-entry-name>
env-entry-value 要素には、アプリケーション クライアントの環境エントリの値が指定されます。値には、単独の文字列パラメータをとる指定したタイプのコンストラクタで有効な文字列値を指定する必要があります。
ejb-ref 要素は、デプロイメント記述子の EJB 参照で宣言した JNDI 名を指定します。
ejb-ref-name 要素には、EJB 参照の名前が指定されます。EJB 参照は、アプリケーション クライアントの環境のエントリです。名前には ejb/ というプレフィックスを付けることをお勧めします。
例 :
<ejb-ref-name>ejb/Payroll</ejb-ref-name>
jndi-name 要素は、EJB の JNDI 名を指定します。
resource-ref 要素は、アプリケーション クライアントの外部リソースに対する参照を宣言します。要素には、リソース ファクトリの参照名が指定されます。この参照名は、アプリケーション クライアントのコードで予期されているリソース ファクトリのタイプ、および認証のタイプ（Bean かコンテナか）を示します。
例 :
<resource-ref>
<res-ref-name>EmployeeAppDB</res-ref-name>
<jndi-name>enterprise/databases/HR1984</jndi-name>
</resource-ref>
res-ref-name 要素は、リソース ファクトリ参照名を指定します。リソース ファクトリ参照名は、値にデータ ソースの JDNI 名が含まれるアプリケーション クライアントの環境エントリの名前です。
jndi-name 要素は、リソースの JNDI 名を指定します。
|
|