ORACLE JAPAN Server Release 6.1

 

  |  

  WebLogic Server ホーム   |     Wireless Application 開発   |   前へ   |   次へ   |   目次   |   索引   |   PDF 版

WebLogic Server での i-Mode の使い方

 

以下の節では、i-Mode アプリケーション環境に対応したコンテンツを提供する方法、および WebLogic Server をコンフィグレーションして i-Mode ゲートウェイと一緒に使用する方法について説明します。

 


概要

i-Mode は、携帯電話などの無線デジタル デバイス向けのインターネットおよび Web ベース サービスを開発するために NTT DoCoMo によって開発およびデプロイされた閉じられた仕様です。i-Mode の唯一の実装は DoCoMo のモバイル インターネット アクセス システムですが、ヨーロッパと米国の複数の通信企業が i-Mode への関心を表明しています。

注意: i-Mode は、NTT DoCoMo が保有する商標およびサービス マークです。

i-Mode 仕様は、無線ネットワークの限界(狭いバンド幅、長いレイテンシ、そして予測不能な可用性と安定性)と無線デバイスの限界(CPU、メモリ、バッテリ寿命が限られていること、ユーザ インタフェースがシンプルであること)を解決しようとするものです。i-Mode 仕様は、無線通信の本質的な要素を 2 つ定義しています。これらは、無線プロトコルとマークアップ言語です。

i-Mode ゲートウェイは、無線ネットワーク上のクライアントとインターネット上のアプリケーション サーバにホストされているアプリケーションを接続するものです。i-Mode ゲートウェイは、無線クライアントからアプリケーション サーバへ要求をルーティングすることにより、電気通信とコンピュータ ネットワークの間にブリッジを構築します。

 


i-Mode マークアップ言語

i-Mode アプリケーションは、compact Hypertext Markup Language(cHTML)を採用しています。これは、i-Mode 対応デバイス上のマイクロブラウザとのインタフェースとして設計されています。cHTML は HTML のサブセットで、携帯電話環境向けのいくつかの拡張機能を備えています。NTT DoCoMo Supported Tags and Specs(英語版)では、cHTML ドキュメントのタグと構造が定義されています。

 


i-Mode ゲートウェイ

次の図に示すとおり、i-Mode ゲートウェイは、無線クライアントを含んだ無線ネットワークとアプリケーション サーバを含んだコンピュータ ネットワークのブリッジとして機能します。

図3-1 i-Mode アプリケーションのアーキテクチャ


 

i-Mode ゲートウェイには、一般にプロトコル ゲートウェイが含まれます。プロトコル ゲートウェイは、i-Mode プロトコル スタックから WWW プロトコル スタック(HTTP および TCP/IP)にリクエストを変換します。

ある無線クライアントが WebLogic Server 上で実行中の i-Mode アプリケーションにリクエストを送ると、そのリクエストは、まず i-Mode ゲートウェイを通過し、それから適切な URL に転送されます。次に、その応答がゲートウェイを通過し、i-Mode に変換されて、無線クライアントに転送されます。このプロキシ アーキテクチャによって、アプリケーション開発者はネットワークや端末に依存しないサービスを構築できます。

 


その他の情報源

以下に、WebLogic Server プログラミング、i-Mode 、および cHTML に関する補足情報を参照できる Web サイトを(カテゴリ別に)示します。

関連する WebLogic テクノロジ

WebLogic JSP プログラマーズ ガイド

WebLogic HTTP サーブレット プログラマーズ ガイド

WebLogic XML プログラミング ガイド

Web アプリケーションの基本事項

一般的な i-Mode 情報

All about i-mode

Q&A list for i-mode

List of i-mode compatible HTML 2.0 tags

NTT DoCoMo(英語版)Supported Tags and Specs

 

back to top previous page next page