Beehive コントロール入門

コントロールによって、リソースへのアクセスやアプリケーション ロジックのカプセル化が容易になります。

このトピックでは、エンタープライズ アプリケーションにおけるコントロールの概要について説明します。このトピックの内容は以下のとおりです。

コントロールとは

コントロールの型 : システム コントロールとカスタム コントロール

コントロール作成モデル

コントロールとは

コントロールは、エンタープライズ アプリケーション内のほぼどの場所でも再利用可能なコンポーネントです。Workshop のシステム コントロールを使用することも、ユーザ自身のコントロールを作成することもできます。

コントロールの使用。コントロールをサポートするフレームワークは柔軟であるため、コントロールはさまざまな用途に利用できます。以下に例を示します。

アノテーションを使用したコントロールのプロパティ設定。Java 5 のアノテーションを使用してコントロールのプロパティを設定することができます。アノテーション設定を使用すると、システム コントロールのさまざまなプロパティをパラメータ化することができます。カスタム コントロールの場合、コントロール作成者は任意のコントロールのプロパティでアノテーションのパラメータ化を定義することができます。

コントロール フレームワーク。コントロールは、Apache Beehive コントロール フレームワーク上に構築されます。詳細については、「コントロール : はじめに」を参照してください。

注意 : 現時点では、アセンブリを必要とするコントロールは EJB ではサポートされていません。

コントロールの型 : システム コントロールとカスタム コントロール

コントロールには、システム コントロールとカスタム コントロールの 2 種類があります。

システム コントロール : 共通のアプリケーション リソース (データベース、EJB、JMS キュー、Web サービスなど) への接続方法を提供します。システム コントロールをアプリケーションで使用する際、修正を加える必要はほとんどありません。

Workshop には、主にエンタープライズ リソースへのアクセスを提供するシステム コントロールが用意されています。たとえば、エンタープライズ JavaBean へのアクセスには EJB コントロール、Java Message Service へのアクセスには JMS コントロールを使用できます。システム コントロールの詳細については、「システム コントロールの使用」を参照してください。

システム コントロールは、以下の 2 つのグループに分類されます。

修正されないコントロールを表すグループ。これらのコントロールは以下のとおりです。

BEA から提供される、コントロール フレームワークに基づくコントロールを表す他のグループ。これらのコントロールは以下のとおりです。

カスタム コントロール : リソースへのアクセスを完全にカスタマイズする方法やアプリケーションを機能的にカプセル化する方法を提供します。カスタム コントロールを設計することで、アプリケーションのあらゆるタスクを行うことができます。

システム コントロールと同じフレームワークに基づいてカスタム コントロールを構築できます。インタフェースおよび実装を設計し、必要に応じて他のコントロールを追加して、カスタム コントロールをゼロから作成します。設計したカスタム コントロールは 1 つのプロジェクトで使用することも、複数のプロジェクトで再利用することもできます。カスタム コントロールの詳細については、「カスタム コントロールの開発」を参照してください。

コントロール作成モデル

コントロールの作成および使用のモデルには、以下の 3 種類があります。

  1. ゼロからの作成。このモデルでは、コントロールのインタフェースと実装をゼロから作成します。また、アノテーションを使用してどのコントロールのプロパティをアクセス可能にするか定義します。この作成モデルはカスタム コントロールにのみ適用されます。
  2. 継承による作成。このモデルでは、基本となるコントロール クラスがすでに存在しており、基本のコントロール インタフェース クラスを継承して、コントロールの基本機能に追加します。また、コントロールのユーザは、コントロール作成者が定義したアノテーション プロパティ セッターを通じてコントロールのプロパティを設定することができます。このモデルは、タイマー コントロール以外のすべてのシステム コントロールに適用されます。
  3. 作成かつ修正なしでの使用。このモデルでは、コントロールをインポートして、そのメソッドを直接呼び出すだけです。継承クラスを新しく作成する必要はありません。このモデルは、タイマー コントロールに適用されます。

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