WebLogic Workshop プロジェクト
WebLogic Workshop のすべての Web サービスは、プロジェクト内で開発および実行します。プロジェクトはディレクトリ構造を持ち、その中に Web サービスのファイルがサポート ファイルとともに格納されます。
プロジェクトには複数の Web サービスを含めることができます。プロジェクト内の Web サービスは、複数の階層的なディレクトリ(フォルダ)としてまとめることができます。
一般に、操作するファイルのタイプは以下の 4 つです。ファイル タイプの詳細については、それぞれのリンクをクリックしてください。
JWS ファイル : Java Web サービス : Web サービスのソース コードを含む Java Web サービスのファイル
CTRL ファイル : WebLogic Workshop のコントロール(その他の Web サービス、およびデータベースなどのリソースを表すコントロールを含む)へのインタフェースを含めたコントロール ファイル
WSDL ファイル : Web サービスの記述: 構築した Web サービスまたはそのサービスが使用するその他のサービスに関する XML による記述を含めた Web Service Description Language ファイル
XML マップ ファイル : 複数のメソッドまたは Web サービスで共有するマップを含めた XML マップ ファイル
JSX ファイル : WebLogic Workshop で定義された ECMAScript の XML 拡張機能を使用して XML と Java 間をマッピングする ECMAScript(別名 JavaScript)ファイル。JSX ファイルは JWS ファイルの XML マップによって参照されます。詳細については、ECMAScript の拡張機能で XML を処理するを参照してください。
JAVA ファイル : プロジェクトには JAVA ファイルも追加でき、Web サービスは JAVA ファイルで定義されたクラスにアクセスすることができます。
注意 : プロジェクトのファイルは、WebLogic Server からソース形式で提供できます。JAVA ソース ファイルをクライアントに公開しないようにするには、ファイルをプロジェクトの WEB-INF ディレクトリのサブディレクトリ(classes または lib サブディレクトリを除く)に置きます。
Web サービスのコードを実装するためのファイル以外にも、Web サービスをサポートするために WebLogic Server が必要とするファイルおよびディレクトリもプロジェクトに含めることができます。これらのディレクトリは上級ユーザには非常に便利です。
プロジェクトには次のディレクトリが入っています。
WEB-INF:このディレクトリには Web サービスのサポート コードが入っています。サポート コードには、コードで使用するための Java クラスを含めることができます。Web サービスを実装するために WebLogic Workshop によって自動的に生成されたコードもここに収められます。クラス ファイルを classes フォルダに追加したり、jar ファイルを lib フォルダに追加したりすることはかまいませんが、このディレクトリのその他の内容を変更してはなりません。
WebLogic Server の操作経験があれば、WebLogic Workshop プロジェクトが WebLogic Server の Web アプリケーション(webapp)とよく似ていることがわかります。
WebLogic Workshop プロジェクトは、WebLogic Server ドメインにある有効な WebLogic Server webapp でなければなりません。デフォルトでは、WebLogic Workshop プロジェクトは、<install>/weblogic700/samples/workshop/applications にあります。
注意 : <install> は、WebLogic Server のインストール ディレクトリを指します。インストール時にデフォルト ディレクトリを変更しなかった場合、<install> の値は次のとおりです。
c:\bea(Microsoft Windows が動作しているシステムの場合)
/home/<user>/bea(Linux が動作しているシステムの場合)
c:\bea(Solaris が動作しているシステムの場合)
WebLogic Workshop は、「samples」と「DefaultWebApp」というプロジェクトとともにインストールされます。
WebLogic Workshop は、「samples」というプロジェクトとともにインストールされます。samples プロジェクトには、WebLogic Workshop の Web サービスの機能を具体的に示す多くのサンプル Web サービスが含まれています。
Web サービスを samples プロジェクトに追加することができます。デプロイおよび公開を予定している Web サービスを構築する場合、まず新しいサービスを保持する 1つまたは複数の新しいプロジェクトを作成します。
samples プロジェクトの Web サービスの詳細については、サンプルを参照してください。
Web サービスには URL を指定してアクセスします。たとえば、samples プロジェクトの Hello World サンプル Web サービスにアクセスするには、次の URL を指定します。
http://localhost:7001/samples/HelloWorld.jwsプロジェクト名が Web サービスの URL の一部になっていることに注意してください。この点は WebLogic Workshop のすべての Web サービスについても同じです。URL によって Web サービスを公開することになるので、サービスの内容がわかりやすい URL となるようにプロジェクト名を選択する必要があります。
注意 : CTRL または WSDL ファイルでは、上の例で取り上げた URL の localhost を、Web サービスの場所を公開する実際のホスト名または IP アドレスに置き換えます。
WebLogic Workshop には、WebLogic Workshop プロジェクトをブラウズするための機能があります。この機能を使用するには、WebLogic Workshop プロジェクトの URL に /jwsdir を追加してブラウザに指定します。例を示します。
http://localhost:7001/samples/jwsdirデフォルトでは、このディレクトリには JWS ファイルのみ表示されます。その他のファイル タイプとサブディレクトリを表示するには、[Show all files ] を選択します。
ユーザがプロジェクトの構造を調べたり、Web サービスのテスト ビュー ページにアクセスしたりできるほか、このビューには [Clean All] ボタンが表示されます。このボタンを使用すると、WebLogic Server にデプロイされている Web サービスのステートをクリアできます。この機能は、開発中の Web サービスのエラーが原因でサーバのエラーが発生した場合に使用すると便利です。