SQL Server や Oracle などのデータベースにデータベース コントロールを接続するには

WebLogic Server では、使用可能なデータベースを管理し、コンフィグレーションされているデータベースに JDBC データ ソースを介してアクセスできます。新しいデータベースを使用する場合、そのデータベースに接続するための JDBC データ ソースが設定されている必要があります。

各 WebLogic Workshop データベース コントロールは、どのデータ ソースを使用するかをその connection プロパティ(@jws:connection タグ)に基づいて決定します。

データベース コントロールによって使用されるデータ ソースを変更するには

  1. デザイン ビューで、サービスがデータベースにアクセスするために使用するデータベース コントロールをクリックします。

  2. [プロパティ] ペインで、connection プロパティを展開します。

  3. data-source-jndi-name 属性をクリックし、使用するデータ ソースに対応する値を選択します。

新しい接続プールとデータ ソースをコンフィグレーションするには

Oracle、SQL Server、または Informix データベースにアクセスするには、適切な JDBC ドライバをインストールしておく必要があります。評価版とインストール情報については、以下のトピックを参照してください。

「WebLogic jDriver for Microsoft SQL Server のインストール」

「WebLogic jDriver for Oracle のインストールと使い方」

ドライバをインストールしたら、WebLogic Server Console を使用して新しい接続プールとデータ ソースをコンフィグレーションする必要があります。WebLogic Workshop と WebLogic Console を同じコンピュータで実行している場合は、次の手順で Console にアクセスできます。それ以外の場合は、システム管理者に WebLogic Server のコンフィグレーションについて確認してください。

  1. http://localhost:7001/console にアクセスして、Console を起動します。

  2. ユーザ名とパスワードを入力します。デフォルトでは、どちらも installadministrator に設定されています。

次に、新しい接続プールを作成します。

  1. [JDBC] セクションの [接続プール] に移動します。

  2. [新しい JDBC Connection Pool のコンフィグレーション] をクリックします。

  3. [コンフィグレーション] タブで、[一般] をクリックします。

  4. 次の表に示すとおり、[一般] タブのフィールドに値を入力します。

    フィールド

    説明

    例(WebLogic jDriver for Microsoft SQL Server の使い方)

    [名前]

    接続プールの JNDI 名。

    sqlPool

    [URL]

    このデータベースの URL。この URL がドライバに渡されて物理的なデータベース接続が作成される。

    jdbc:weblogic:mssqlserver4v70:sqldbname:1433

    [ドライバ クラス名]

    WebLogic jDriver クラスの名前。

    weblogic.jdbc.mssqlserver4v70.Driver

    [プロパティ]

    ドライバへの接続情報を提供する名前と値のペア。

    user=sa

    password=

    db=pubs

    server=sqldbname

    port=1433

    [ACL]

    この接続プールへのアクセスを制御するための ACL を指定する。デフォルトでは ACL は指定されず、どのユーザでもアクセスを行うことができる。 ただし、そのユーザは他の WebLogic Server セキュリティ コントロールを渡す。

     

    [パスワード]

    アクセス対象データベースでドライバが使用する暗号化パスワード。

     

  5. 変更を適用します。

  6. [対象] タブで、この接続プールのデプロイ対象となるサーバを選択します。

  7. 変更を適用して WebLogic Server を再起動します。

接続プールの設定が済んだら、その接続プールに基づいてデータ ソースを設定する必要があります。データ ソースの名前は、データベース コントロールの connection タグの data-source-jndi-name 属性を設定するために使用する名前です。

WebLogic Workshop は、Web サービス処理のデフォルト トランザクション セマンティクスを提供します。デフォルト トランザクション セマンティクスには、トランザクションの Web サービス内で発生するデータベース処理のラッピングが含まれます。デフォルト トランザクション セマンティクスでは、DataSource ではなく TxDataSource(トランザクション データ ソース)を使用する必要があります。Tx Data Source を使用する場合、トランザクション セマンティクスを直接制御(java.sql.Connection.setAutoCommit の呼出しなどを介して)しようとしなくてもかまいません。サンプル データ ソース cgSampleDataSource は TxDataSource です。

WebLogic Workshop のデフォルト トランザクションのセマンティクスの詳細については、WebLogic Workshop の暗黙的なトランザクションを参照してください。

  1. デフォルト トランザクション セマンティクスを使用するかどうかに応じて、WebLogic Server Console の [データ ソース] または [トランザクション データ ソース] に移動します。

  2. [新しい JDBC data source のコンフィグレーション] をクリックします。

  3. [名前] フィールドにこのデータ ソースの分かりやすい名前を指定します。

  4. このデータ ソースを表す JNDI 名を指定します。

  5. [プール名] フィールドに、先ほど作成した接続プールの名前を指定します。

  6. [対象] タブをクリックし、このデータ ソースのデプロイ対象となるサーバを選択します。

  7. WebLogic Server を再起動します。

接続プールとデータ ソースの詳細については、WebLogic JDBC のコンフィグレーションと管理を参照してください。

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@jws:connection タグ