ユーザが作成できるマップには parameter-xml と return-xml の 2 種類があります。parameter-xml マップは、XML 値からメソッド、コールバック、またはコールバックハンドラのパラメータへのマッピング（またはその逆）をしたいときに使用し、return-xml マップは戻り値のマッピングに使用します。

次の表にどの場合にどのマップを使うかを示します。

インタフェースメンバー	受信または送信	使用するマップの種類
サービス（JWS ファイル）のメソッド	受信（クライアントから）	parameter-xml
	送信（クライアントへ）	return-xml
サービス（JWS ファイル）のコールバック	受信（クライアントから）	return-xml
	送信（クライアントへ）	parameter-xml
コントロール（CTRL ファイル）のメソッド	受信（リソースから）	return-xml
	送信（リソースへ）	parameter-xml
サービス（JWS ファイル）のコールバックハンドラ	受信（リソースから）	parameter-xml
	送信（リソースへ）	return-xml

受信メッセージの処理と送信メッセージの成型についての詳細は、特定の形式の受信 XML メッセージを処理するにはおよび送信 XML メッセージを特定の形式に適合させるにはを参照してください。

parameter-xml および return-xml マップの構文

parameter-xml でパラメータをマッピングする場合は、XML 値をパラメータ名で置き換えます。戻り値をマッピングする場合は、XML 値を「return」という語で置き換えます。以下に、parameter-xml マップと return-xml マップの例を示します。置き換えられた箇所を太字で示します。

詳細については、@jws:parameter-xml タグおよび @jws:return-xml タグを参照してください。

/**
 * @jws:operation
 * @jws:parameter-xml xml-map::
 *    <getInventory>
 *     <queryData>
 *         <part>{serialNumber}</part>
 *     </queryData>
 *    </getInventory>
 * ::
 * @jws:return-xml xml-map::
 *     <getInventoryResponse>
 *     <queryData>
 *         <inventoryCount>{return}</inventoryCount>
 *     </queryData>
 *     </getInventoryReponse>
 *      * ::
 */
public int getInventory(String serialNumber)
{...}

注意 : ルートタグ（前出の例の <queryData> タグなど）は、特定の JWS ファイル内のすべてのマップの中でユニークでなければなりません。このため、名前がメソッド名と一致するタグの中にマップを配置するようにすることをお勧めします（つまりはメソッドもユニークでなければならない）。