weblogic-jws-config.xml コンフィグレーション ファイル

weblogic-jws-config ファイルにより、開発サーバとプロダクション サーバの両方での、Web サービスの実行時パラメータをコンフィグレーションできます。このファイルは、WebLogic Workshop プロジェクトをプロダクション サーバへのデプロイ用に準備しているときに JwsCompile によって使用されます。

要素

weblogic-jws-config.xml 内では、次の xml 要素が記述される可能性があります。

<config>

<config> 要素は、weblogic-jws-config.xml ファイルのルート要素です。その他の要素はすべて、<config> の子または孫です。

<protocol> (global)

グローバルな <protocol> 要素は、<config> 要素の直接の子として記述されます。グローバルな <protocol> 要素は、Web アプリケーションのためのデフォルトの公開プロトコルを定義します。 jws 固有の <protocol> 要素で別の指定がない限り、Web サービスをはじめとする Web アプリケーション内の Web リソースは、指定されたプロトコルで公開されます。 使用できる値は、http または https です。  

<protocol>(jws 固有)

jws 固有の <protocol> 要素は、<jws> 要素の直接の子として記述されます。 jws 固有の <protocol> 要素は、グローバルな <protocol> 要素の値をオーバーライドします。 使用できる値は、http または https です。  

<hostname>

<hostname> 要素は、Web アプリケーションのデプロイ先となるマシンの名前を指定します。  

<http-port>

<http-port> 要素は、http トラフィックのために使用するポートを指定します。

<https-port>

<https-port> 要素は、https トラフィックのために使用するポートを指定します。

<jws>

<jws> タグは、<class-name> / <protocol> 要素の組を子として取ります。 以下に例を示します。

<jws>

  <class-name>HelloWorld</class-name>

  <protocol>http</protocol>

</jws>

<jws>

  <class-name>HelloWorldSecure</class-name>

  <protocol>https</protocol>

</jws>

<jws> 要素、<class-name> 要素、および <protocol> 要素を使用すると、Web アプリケーションにおける個々の Web サービスの転送プロトコルを指定できます。

<class-name>

<class-name> 要素は <jws> 要素および <protocol> 要素と共に使用され、Web アプリケーションにおいて個々の Web サービスの転送プロトコルを指定します。 使用できる値は、Web アプリケーション内の Web サービスの名前です。 たとえば、Web サービス Foo.jws の指定を行うには、<class-name>Foo</class-name> を使用します。<class-name> 要素の値では、大文字と小文字が区別されます。

<transaction-isolation-level>

<transaction-isolation-level> タグは、JWS の背後にある EJB のトランザクション アイソレーション レベルの指定に使用されます。<transaction-isolation-level> の値は、構築時に EJB のデプロイメント記述子にマップされま す。 デフォルト設定は、プロダクション構築(デプロイメントのために EAR をコンパイル)の場合は TRANSACTION_READ_COMMITTED、非プロダクション構築(テスト ビューで実行するためにコンパイル)の場合は TRANSACTION_SERIALIZABLE です。有効な値は次のとおりです。

TRANSACTION_READ_COMMITTED

TRANSACTION_READ_UNCOMMITTED

TRANSACTION_REPEATABLE_READ

TRANSACTION_SERIALIZABLE

<ejb-concurrency-strategy>

<ejb-concurrency-strategy> 要素は、会話形式の Web サービスの背後にある EJB の ejb 同時方式の指定に使用されます。 有効な値は次のとおりです。

Exclusive

Database

Optimistic

デフォルト値は、非プロダクション構築の場合は Exclusive、プロダクション構築の場合は Database です。クラスタ化された環境では、Database の値が必須です。非クラスタ化環境では、Exclusive を使用できます。

WebLogic Workshop では、会話形式の Web サービスに対するメソッド呼び出しは順次的に行われます。順次的アクセスは、会話のデータベース レコードをロックすることにより実行されます。会話ステートの永続ストアとして SQL Server または Oracle を使用する場合、レコードのロックは内部的に使用される SQL 文によって提供されるため、<ejb-concurrency-strategy>Optimistic に設定できます。会話のストアとして PointBase を使用する場合は、<ejb-concurrency-strategy>Exclusive に設定しないと、会話ステートへのアクセスで競合状況が発生することがあります。

<file-filter>

<file-filter> 要素は、子要素 <include-files> および <exclude-files> を任意の数、含みます(一方で <include-files> 要素および <exclude-files> 要素には子要素 <rule> を任意の数、含めることができます)。  ネストされた <file-filter><include-files><rule> 要素を使用すると、デプロイメント EAR に含めるファイルを指定できます。 ネストされた <file-filter><exclude-files><rule> 要素を使用すると、デプロイメント EAR から除外するファイルを指定できます。 デプロイメント EAR に対するファイルの包含と除外の詳細については、<rule> 要素を参照してください。

<include-files>

<include-files> 要素を使用すると、デプロイメント EAR に特定のファイルを含めることができます。<include-files> 要素は、<file-filter> の子要素です。<include-files> 要素は、子要素 <rule> を任意の数、持つことができます。デプロイメント EAR へのファイルの包含の詳細については、<rule> 要素を参照してください。

<exclude-files>

<exclude-files> 要素を使用すると、デプロイメント EAR から特定のファイルを除外することができます。<exclude-files> 要素は、<file-filter> の子要素です。<exclude-files> 要素は、子要素 <rule> を任意の数、持つことができます。 デプロイメント EAR からのファイルの除外に関する詳細については、<rule> 要素を参照してください。

<rule>

<rule> 要素を使用すると、デプロイメント EAR ファイルについて除外または包含する個々のファイルを指定できます。jwsCompile は、デプロイメント EAR 生成時に、weblogic-jws-config.xml ファイルをチェックして、Web サービス プロジェクト内のファイルのうちどれを包含し、どれを除外するかを調べます。デフォルトでは、以下のファイル タイプがデプロイメント EAR から除外されます。JWS、CTRL、WSDL、JAVA、JSX、XMLMAP、CLASS。これらのファイル タイプをデプロイメント EAR に包含するには、デフォルト設定を明示的にオーバーライドする必要があります。デフォルト動作をオーバーライドするには、<include-files> 要素および <rule> 要素を包含するか、EAR 生成ツール jwsCompileの -x パラメータを使用します(詳細については JwsCompile コマンドを参照)。

<rule> 要素の値は、プロジェクト ルートを基準とした相対ファイル パターンです。たとえば、<rule>/misc/*.txt</rule> を使用すると、デプロイメント EAR の /misc フォルダのすべての TXT ファイルを包含または除外できます。以下の例では、<file-filter><include-files><exclude-files>、および <rule> 要素を使用して、デプロイメント EAR に対してファイルおよびファイル パターンを包含または除外する方法を示します。    

<file-filter>

      <include-files>

            <rule>/Services.h</rule>

            <rule>/PageBuffer.java</rule>

            <rule>/wsdl/StockTrader.wsdl</rule>

      </include-files>

      <include-files>

            <rule>/etc/*</rule>

      </include-files>

      <exclude-files>

            <rule>*.h</rule>

            <rule>*.java</rule>

      </exclude-files>

</file-filter>   

関連トピック

JwsCompile コマンド