JwsCompile コマンド

JwsCompile ツールは、WebLogic Workshop プロジェクトにおける 1 つまたは複数の Web サービスをコンパイルします。またオプションとして、JwsCompile では次のいずれかを生成できます。1) プロダクション サーバにデプロイできる EAR ファイル(複数の Web サービスを含む)、2) 単一の Web サービスからの CTRL ファイルまたは WSDL ファイル、3) WSDL ファイルからの CTRL ファイル。

 

構文

JwsCompile -a [ -f -nowarn -p -v -x ]


JwsCompile [ -f -nowarn -p -v ] <JWS File Name>
JwsCompile -a -ear [ -app -f -hostname -http-port -https-port -nowarn -p -protocol -t -v -x <JWS File Name>]
JwsCompile -ctrl [ -f -hostname -http-port -https-port -nowarn -out -p -protocol -v ] <JWS File Name>
JwsCompile -wsdl [ -f -hostname -http-port -https-port -nowarn -out -p -protocol -v ] <JWS File Name>

パラメータ

-a

プロジェクト内のすべての JWS ファイルをコンパイルすることを指定します。

-app <Application Name>

アプリケーションの名前を指定します。下記の Web サービスの URL を参照してください。<Application Name> には先頭または末尾のスラッシュ(「/」)は含めません。

-ctrl

指定した JWS ファイルまたは WSDL ファイルから CTRL ファイルを生成します。CTRL ファイルにより、WebLogic Workshop のサービス コントロールが定義されます。

-default

-ear パラメータと共に使用すると、EAR ファイルをプロダクション サーバ上のデフォルト アプリケーションとしてデプロイすることが指定されます。たとえば、コマンド
jwsCompile -ear HelloWorld.ear -app HelloWorld HelloWorld.jws
でコンパイルされたアプリケーションは、次の URL を通じてプロダクション サーバ上でアクセスされます。
http://myProductionServer:7001/HelloWorld/HelloWorld.jws

しかし、コマンド
jwsCompile -ear HelloWorld.ear -default HelloWorld.jws

でコンパイルされたアプリケーションは、次の URL を通じてプロダクション サーバ上でアクセスされます。
http://myProductionServer:7001/HelloWorld.jws

-ear <Output EAR file>

生成する EAR ファイルの名前を指定します。絶対パスを含めることも、コマンド ライン上の現在のディレクトリを基準とした相対パスを含めることもできます。-ear 引数がない場合は、EAR ファイルは生成されません。

-ear は通常、他の送り先サーバにデプロイされる Web サービスを含む EAR ファイルの生成に使用されるものであるため、送り先サーバ上の Web サービスの URL を、weblogic-jws-config.xml で指定するか、または -protocol-hostname-http-port-https-port および -app の各引数の組み合わせを使用することによって指定する必要があります。

-f

JWS ファイルが最新のものであると思われる場合でも、強制的なコンパイルを行います。 -t パラメータと共に使用します。

-hostname <Hostname>

プロジェクト内の各 Web サービスの URL で使用するホスト名を指定します。weblogic-jws-config.xml で指定されたすべての値をオーバーライドします。デフォルト値は、JwsCompile が実行されているホストのホスト名です。

-http-port <Port Number>

プロジェクト内の HTTP に関連付けられた各 Web サービスの URL で使用するポートを指定します。weblogic-jws-config.xml で指定されたすべての値をオーバーライドします。デフォルト値は 7001 です。

-https-port <Port Number>

プロジェクト内の HTTPS に関連付けられた各 Web サービスの URL で使用するポートを指定します。weblogic-jws-config.xml で指定されたすべての値をオーバーライドします。デフォルト値は 7002 です。

-nowarn

警告を無効化します。

-out <Output File>

-ctrl および -wsdl の出力ファイル名を指定します。絶対パスを含めることも、jwsCompile が実行されているディレクトリを基準とした相対パスを含めることもできます。

-p <Project Directory>

プロジェクト ソースの場所を指定します。絶対パスとすることも、jwsCompile が実行されているディレクトリを基準とした相対パスとすることもできます。

-protocol <http | https>

プロジェクト内の各 Web サービスの URL で使用するプロトコルを指定します。weblogic-jws-config.xml で指定されたグローバルな <protocol> 値をオーバーライドします。 ただし、-protocol は weblogic-jws-config.xml 内の個々の <jws><protocol> 指定によってオーバーライドされます。 デフォルト値は、http です。

-t <Target Directory>

JwsCompile の結果の一部の送り先ディレクトリを指定します。生成された EAR、CTRL、および WSDL ファイルは、<Target Directory> には置かれません。これらのフィルの場所は、-out 引数によって指定されます。この後の JwsCompile の呼び出しで同じ <Target Directory> が指定された場合、<Target Directory> にある最新のコンパイル結果はいずれも再利用され、関連のソース ファイルは再コンパイルされます。

-t が指定されていない場合は、コンパイル結果の一部を格納する一時ディレクトリが作成されます。このディレクトリは、JwsCompile の完了時に削除されます。

-v

進行状況を詳細にレポートします。

-wsdl

指定した JWS ファイルから WSDL ファイルを生成します。

-x <Exclude JWS>

-a が指定されている場合に、<Exclude JWS> をコンパイル対象から除外することを示します。複数の -x 引数を指定できます。

<JWS File Name>

コンパイルする JWS ファイルの名前。JWS ファイルは 1 つしか指定できません。ただし、-ear フラグと共に使用されている場合はこの限りではありません。この場合は、複数の JWS ファイルを指定できます。

備考

JwsCompile は、いくつかの目的に使用できます。 代表的な使い方を、以下に示します。

JwsCompile は、WebLogic Workshop のプロジェクト ディレクトリ内のどこからでも呼び出せます。WEB-INF フォルダが見つかるまでディレクトリの階層を上に移動していくことによって、プロジェクト ディレクトリのルートを判断します。

注意 :JwsCompile は、開発サーバ上のプロジェクトでデプロイされた JWS に対しては処理を行いません。JwsCompile で生成されるのは、-out または -ear によって指定された場所の CTRL、WSDL、または EAR ファイル、および場合によっては -t で指定されたディレクトリにおけるコンパイル結果の一部のみです。

Web サービスの URL

Web サービスの URL は、次の形式になります。

protocol://host:port/application/service.jws

以下の JwsCompile 引数により、デプロイされた Web サービスの URL における指定部分が制御されます。

-protocol は「protocol」を指定します。

-hostname は「host」を指定します。

-http-port または -https-port は「port」を指定します。

-app は「application」を指定します。

 

関連トピック

weblogic-jws-config.xml コンフィグレーション ファイル